先生のような、先生になりたい。勉学がその道へ導いてくれると信じています。

学習院奨学基金から奨学金を受給して勉学に励む成績優秀な学生は少なくありません。本学の文学部で英語教師をめざす梶原 英裕君もその一人です。

幼少の頃から病気がちだった母を中学1年生のときに亡くし、自営業の父と三人姉弟で協力し合いながらも、自分のことは自分でするよう育ちました。小学校から成績は上位でしたから、自分ができることは勉強しかないと打ち込んできました。ひたむきに取り組めば、望む道が切り開かれると信じて…。そんな彼を温かく見守り、的確な助言や進路指導をしてくれた先生がいました。高校3年生のときに担任だった英語の先生です。
梶原君は「先生のような先生になって、僕のような生徒を今度は僕がしっかり導きたい」と決意しました。国公立以外は無理と考えていた彼に、独自の奨学金制度があり、教員資格も取得できる私学として、先生は指定校推薦を勧め、彼は今、学習院にいます。

2年次と3年次に「学習院大学学費支援給付奨学金」、さらに3年次には「学習院大学学業優秀者給付奨学金」も受給しました。優秀者への奨学金に彼は謙虚な誇りを感じています。その評価に恥じぬよう、奨学金の名にふさわしい自分になれるよう、これからも頑張りたいと言っています。経済的事情で有望な若い人材の未来を閉ざしてはなりません。手厚い奨学金を一人でも多く。
その拡充に、ぜひお力添えをお願いいたします。

  • 本記事は、平成28(2016)年1月に行われたインタビューを掲載しています。

プロフィール

梶原 英裕(かじわら えいすけ)

大学文学部英語英米文化学科在学中
学習院奨学基金からの奨学金のほか、日本学生支援機構の奨学金(貸与)を4年間受給することになっているが、それでもなんとか学費が賄えるかどうか。学業に必要な道具用品やアカペラサークルの課外活動、日々の生活費や交際費などを含むと、アルバイトが欠かせず、高校の頃から時間をやりくりして働いている。大学2年のときには働き過ぎて体調を崩したことも。自宅から最寄り駅まで、駐輪代を惜しみ30分かけて歩いているが、こまめな節約をしながらも学生生活も楽しんでいる。

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