
弘化4年の開講以来、長い歴史と伝統をもつ学習院が二十一世紀においても時代を担う教育機関として存続すべく、本院は『学習院二十一世紀計画(平成3年度〜平成13年度)』、『学習院新長期計画(平成14年度〜平成23年度)』を策定し、その実現に邁進してきた。いずれの長期事業計画も、各学校及び法人各部門の連携の下、関係諸団体の支援を得て、策定した計画は概ね達成されたと評価できる。しかしながら、知識基盤社会の到来とともに、国際化・情報化の進展、科学技術の高度化は世界同時かつ急速に進行し、また、学齢人口の漸減や急激な社会経済構造の変化ともあいまって、本院を取り巻く環境が大きく変化する中、そうした変化に十分に対応できたとは言い難い。そのため、早急な対応及び充実した対策が必要となる厳しい現実に直面している。
一方、教育の質の保証はもとより、更なる向上を図ること、また、グローバル化に対応すること等が社会より要請され、本院においては、教育の強化により国際社会で活躍できる人材を育成することが果たすべき役割であり、その実現が本院への国内外における社会的評価の向上に繋がると認識した。
上記の現実と認識の下、『学習院未来計画28』を策定するに至った。なお、当計画は平成24年度から10年間を視野に入れるものの、社会情勢の変化が激しいため、今後5年間を見通すものとした。
国際社会で活躍できる人材の育成にあたっては、語学力の強化のみならず、物事を多元的に捉える力、自ら新しいものを創り出す力、事象を鋭敏に感じる力を育むことが前提となる。この意味で、当計画においても『学習院の将来計画について(昭和48年度)』の中で掲げられた「ひろい視野 たくましい創造力 ゆたかな感受性」がその根幹をなすものとして位置づけられる。
その下で、「日本を深く理解し、学習院らしい品格をもって、国際化された現代社会において積極的に活躍できる人材を育成する」を平成24年度から5年間の全院的目標に据え、以下の5つを重点課題として取り組むこととした。
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