高等科 家庭

教育目標 日本のライフスタイルの変化に伴い、家庭科の教育内容は男女を問わずその重要性をましている。仕事につかない、結婚しない、結婚しても共働きで子供はもたない、これら少子高齢化に拍車をかける現代においては、両親の介護一つとっても昔のように女性だけが担うのではなく、男性も関わる深刻な問題となってきている。
消費者としてもとりまく環境は日々、複雑化しており、キャシュレス時代の到来には、それなりの知識をもち、自己防衛も大切である。
このような現状を軸に、家庭科を学ぶ最後の機会となる高校1年生に、できるだけ身近な問題として、各分野の内容を受け止めてもらいたい。
必修 高1 家族

 自分の生い立ちや家族のことを語らせたり、書かせることは、高1ではむずかしくなってきているため、この分野では自分、両親、祖父母世代の兄弟数の変化から少子化傾向がはっきりしてきたことを具体的に感じてもらい、また高等科入学にあたり自分にかけられている教育費とむきあうことにより、子育てを少し、客観的に考える糸口としている。高齢化についても、他国と比較しながら、日本の急速な変化を原因と対策の両面から考えさせる。

被服

 作業(エプロン、ネクタイ製作、ステンシル染色、織物)を通じ、素材や機能の特徴をとらえてもらい洗濯、保管の説明をするとともに、幼児、高齢者の衣服についてもふれ、洋服も、さまざまな状況に応じた選択が必要であることを、子育て、老人介護をふまえて説明している。

食物

①講義は主に、食生活と生活習慣病をテーマに食事の取り方を質、量、時間などの面から説明している。 

②IHが完備された総合教室で調理実習を年4回行っている。世界から注目される和食を今後、日常生活の中で自ら取り入れられるように、炊飯、だしのとり方から、米粉、きな粉を使った和菓子作りまで、その礎となる実習を組むように心がけている。

住居

 乳幼児や高齢者に多く発生する家庭内事故を丁寧に扱っている。家庭内の危険箇所を取り除くことにより、子供の安全確保はもちろんのこと、高齢者にとっては、寝たきりの原因にもなる骨折を防ぐことにつながる。超高齢社会の日本においてカルシウムの摂取推進とともに、寝たきりにならないための身近で出来る家庭内予防策を学ばせる。

経済

 高等科に進学すると、携帯電話をもつ生徒が急増し、これに伴い、パソコンだけでなく、携帯による架空請求の被害にあう確率もましているのが現状である。高1最初の授業では、この架空請求を題材に、消費者としての自覚を促し、また被害にあったときの対策も指導している。
 さらに、学年末には、大学2年生で大半の人は20歳となり、学生でありながら契約社会での責任が増すことを強調しながら、悪徳商法の手口、ローンのくまれ方、そして、実際に分割払いやリボルビング払いの計算をとおして自己破産が別世界のことではないことを実感させ、1年間の締めくくりとしている。