わたくしたちは毎年の入試問題の作成に当たって、受験生諸君が国語の基礎力をしっかりと身につけているかどうか試すことを目標にしています。
昨年度の入試問題を見ていただければおわかりになると思いますが、中学3年間の課程をきちんと履修しているかどうかを見たいというのが出題の基本方針です。そこで、ここ数年間小説・随筆から一題、評論・論説文から一題それぞれ読解問題を出題しています。「学習院高等科の出題傾向は長文読解」などという声も ありますが、以前出題した芥川龍之介の「戯作三昧」は2000字以上ありました。そのほかにもう一題あるわけですから、ふだんから長文の読解力を身につけ ていないと60分間という限られた時間の中では、答案を書き上げるだけで精一杯ということになりかねません。
また、読解の基礎は書き取りの力・読み方の力という観点から、両者についてかなりの点数を配分しています。書き取り・読み方の力を十分つけておいてください。とはいえ、いずれも常用漢字の音訓表内での出題を建前としており、特殊な読み方などを要求しているわけではありません。
次の大きな特色として、答えを選択するのではなく、書かせる問題が多いことです。文章の内容をしっかり読みとって、それを自分のことばでまとめる練習を十分しておいてください。
参考までに最近三年間の問題文の出典をあげておきます。08年度 第1回 松浦寿輝「散歩のあいまにこんなことを考えていた」・内田樹「死と身体」、第2回 阿部昭 「猫に名前をつけすぎると」・谷川俊太郎「詩を書く なぜ私は詩をつくるか」、09年度 川上弘美「あるようなないような」・見田宗介「リアリティーに飢える人々」(2008年12月 朝日新聞記事より)、10年度 黒井千次「日の砦」・竹内整一「日本人は「やさしい」のか」です。
入試教科からのアドバイス

受験生に望む(入試3教科解説)
国語
英語
受験生諸君の英語の能力について私たちが期待し、その習得の程度を確かめたいと考えているのは、主として次のような点です。
まず一番重要なことは、長文を速読し、大意を正確に読みとる能力です。もう少し詳しく説明しますと、「英語を読める」ということは、単に語彙と文法による置き換え作業ではなく、文章をまとまりのある思想、または概念として捉えることであり、書かれている情報を基にして、読み手が主体的に解釈しながら、書き手の意図を再構築する創造的活動でなければならないと考えます。
言い換えますと、(a)英語を読んで書き手が伝えようとしている事柄の概要や要点などを把握できる、(b)だれが、いつ、どこで、何をなどと考えながら、書かれている内容の概要や要点などを的確に読み取れる、その二点を大事に考えます。
さらに、ある一定のスピードで読むには、意味単位ごとに英語を理解する能力を必要とします。そのためには、基本的な英語を十分に身につけていることが大切です。
基本については、読めるだけでなく、聞きとれることと書けることを要求しています。その能力の確認のために、聞きとりテスト、英作文などの様々な形式の出題がなされます。
聞き取りの能力は広い分野と関わり、総合的なコミュニケーション能力と相関度が高く、今後益々高めていかなければならない重要な能力です。しかし、受験生諸君の学校間に、指導面、機材面で大きな差がある実情を承知していますので聞きとりテストの出題は、あくまで実情を踏まえた無理のないレベルにとどめています。
いずれにしても、どの問題も、出題のレベルが中学校の指導要領のレベルを越えることはありません。あくまでも基本の習得度が問題です。それが私たちの関心事であり受験生諸君の目標であると言えるでしょう。
まず一番重要なことは、長文を速読し、大意を正確に読みとる能力です。もう少し詳しく説明しますと、「英語を読める」ということは、単に語彙と文法による置き換え作業ではなく、文章をまとまりのある思想、または概念として捉えることであり、書かれている情報を基にして、読み手が主体的に解釈しながら、書き手の意図を再構築する創造的活動でなければならないと考えます。
言い換えますと、(a)英語を読んで書き手が伝えようとしている事柄の概要や要点などを把握できる、(b)だれが、いつ、どこで、何をなどと考えながら、書かれている内容の概要や要点などを的確に読み取れる、その二点を大事に考えます。
さらに、ある一定のスピードで読むには、意味単位ごとに英語を理解する能力を必要とします。そのためには、基本的な英語を十分に身につけていることが大切です。
基本については、読めるだけでなく、聞きとれることと書けることを要求しています。その能力の確認のために、聞きとりテスト、英作文などの様々な形式の出題がなされます。
聞き取りの能力は広い分野と関わり、総合的なコミュニケーション能力と相関度が高く、今後益々高めていかなければならない重要な能力です。しかし、受験生諸君の学校間に、指導面、機材面で大きな差がある実情を承知していますので聞きとりテストの出題は、あくまで実情を踏まえた無理のないレベルにとどめています。
いずれにしても、どの問題も、出題のレベルが中学校の指導要領のレベルを越えることはありません。あくまでも基本の習得度が問題です。それが私たちの関心事であり受験生諸君の目標であると言えるでしょう。
数学
入学試験で確かめたいことは、中学校の授業で習った基本的なことがらがしっかりと身についているかどうか、入学後の学習に必要な知識・考え方などが十分修得されているかどうかということです。
過去の問題からわかると思いますが、出題の傾向は次の通りです。
まず、因数分解・方程式や図形についての基本計算問題。これらは全問正解を期待しています。次に関数とそのグラフについての問題。入学後も関数とグラフの考え方は大切です。さらに、図形についての証明と計算問題。高校でも図形の証明があります。そのための基礎知識と論理的な証明を記述する力が試されます。最後に、主として、連立方程式に関する文章題。文章から式をつくりそれを解くという総合的な能力を見る問題です。
このように、出題にあたっては特に変わったものは出さず、中学校で習ったことがらが理解されていて、それらが高校の学習にあたって十分に使いこなせるかどうかを判断することを主眼としています。
また、採点のときには、部分点を与えて、受験生の能力をなるべく詳しく判断しようとしています。
中学校の指導要領に基づいて出題する方針は変わりません。
過去の問題からわかると思いますが、出題の傾向は次の通りです。
まず、因数分解・方程式や図形についての基本計算問題。これらは全問正解を期待しています。次に関数とそのグラフについての問題。入学後も関数とグラフの考え方は大切です。さらに、図形についての証明と計算問題。高校でも図形の証明があります。そのための基礎知識と論理的な証明を記述する力が試されます。最後に、主として、連立方程式に関する文章題。文章から式をつくりそれを解くという総合的な能力を見る問題です。
このように、出題にあたっては特に変わったものは出さず、中学校で習ったことがらが理解されていて、それらが高校の学習にあたって十分に使いこなせるかどうかを判断することを主眼としています。
また、採点のときには、部分点を与えて、受験生の能力をなるべく詳しく判断しようとしています。
中学校の指導要領に基づいて出題する方針は変わりません。


