若手会員との鼎談
母校に感謝したい。後輩のために何かしたい。
自分の可能な限り、できるだけ長く。
- 堀口
- 持留さんは大学院在学中に、林さんは社会人1年目に、学習院サポーターズ倶楽部に入会いただきました。ありがとうございます。
- 持留
- 学習院サポーターズ倶楽部という名前がいいですよね。地域の好きなスポーツチームを小口寄付で応援するような感覚で、私たちのような若い世代でも気軽に参加できるところに共感しました。
- 林
- 自分の可能な指定額で積立みたいな継続方式でしたから、少額でもいいなら私にもできるかなあと思いました。寄付というと大きな金額を一度にどんと出すみたいな感じで、それだと私には無理ですけど(笑)。
- 堀口
- 二十代という経済的には何かと物入りな時期なのに、お二人は早々と会員になってくださいました。
- 林
- 部活をはじめとして、とても楽しく充実した4年間を学習院で過ごしましたから、母校への感謝の気持ちですね。堅苦しく考えずにごく自然な気持ちで入りました。卒業生の多くが、会員になるものだとばかり思って…。
- 持留
- それは私も同じです(笑)。高等科では馬術部のほかに写真部にも入り、密度の濃い3年間を送りました。専門分野の海洋法・海洋政策など、国際関係の道に興味をもって進んだのも、きっかけは学習院で外国語(フランス語)を学べたおかげです。
- 林
- 学習院は設備が整っています。校舎もきれいでグラウンドも整備され、環境に恵まれています。その一部は多くの先輩たちの寄付で成り立っていると在学中に聞いて、いつか自分も何か役立ちたいとずっと思っていました。
- 持留
- 研修や学会で海外に行く度、諸外国の寄付文化に感心します。母校と卒業生の絆が固く、関係が長く密接なんです。自分を育ててくれた学校を大事にする気持ちが強く、卒業後もずっと関心を寄せている。校名の入ったマグカップやウェアをさりげなく愛用したり、惜しみなく寄付したり…。そうした自然な姿勢を見習いたいなと思いました。
- 堀口
- 母校のために何かしたいという方々がご協力くださっていますから、ご寄付のお礼方々、今の学習院の状況について毎回きちんとご報告し続けたいですね。そして、さらに学習院を好きになっていただけたらと思います。
- 林
- 学習院サポーターズ倶楽部を通じて、ずっと学習院が身近に感じられるというのはうれしいですね。
- 持留
- 幼稚園から大学院まで、一貫教育の学校だから、卒業後も学習院とつながっていると、誰かとどこかで新たな出会いが生まれることもけっこうありますよね。
- 堀口
- 卒業生12万人に対して、会員数は今まだ600名程度です。お二人と同じ若い世代を中心に、一人でも多くの方にご賛同いただき、入会いただけるとありがたいです。
- 本記事は、平成25(2013)年3月に行われた鼎談を掲載しています。
プロフィール
堀口 助 (ほりぐち たすく)
昭和25(1950)年、学習院初等科入学、昭和37(1962)年、学習院高等科卒業。
早稲田大学を経て、日本銀行に入行。
平成23(2011)年10月より平成26(2014)年9月迄、学習院常務理事として、募金活動を担当。
林 奈穂 (はやし なお)
平成19(2007)年、学習院大学法学部政治学科卒業。
大学在学中の4年間は男子ラクロス部のマネージャーとして活躍し、2年生の時に審判員の資格を取得して活躍。卒業後はメガバンクに入行。平成24(2012)年にご結婚され、旧姓・久保田から林となる。
持留 宗一郎 (もちどめ そういちろう)
平成16(2004)年、学習院高等科卒業。
その後、上智大学・東京大学大学院と進み、平成24(2012)年より、海洋関係の研究職に従事。学生時代からの社会貢献活動として、現在、日本アジア協会と日英協会ジュニアグループの役員を務める。