社会科公民的資質を養う

初等科の社会科は、社会科の目標である「社会生活について理解を図り、わが国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て、国際社会に生きる民主的、平和的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う」ために、次の4つの柱をねらいにしてカリキュラムを作成しています。
・ 豊かな人間性の育成
・ 社会の変化に主体的に対応できる意欲・態度の育成
・ 基礎的・基本的内容の重視
・ 国際理解と文化・伝統を尊重する態度の重視
そして、子どもたちが、主体的に学習に参加し、ゆとりのある学習の中で、学ぶ楽しさや充実感を得ることができるよう日々実践を行っています。
指導内容は、教科書に掲載されている教材を中心にしながらも、独自で開発した自主教材も取り入れるようにしています。

第3学年

主な学習内容とねらい
・ 初等科があるまちの探検学習を通して、地域の社会環境や働く人々を具体的に捉えていくとともに、地域の自然環境にも関心を向けるようにする。
・ 家庭の買い物の仕方やお店を調べることを通して、買い物や販売の工夫、消費生活を通した他地域との結びつきに気づく。
・ 食べ物を作る工場の見学を通して、仕事に携わる人々の工夫や努力、他地域・外国とのつながりに気づく。
・ 「初等科のあゆみ」の学習を通して、学校や日本文化や伝統を大切にする態度を養うとともに、愛校心を育む。
特色ある授業の紹介(平成20年度)

学習院初等科のあゆみ

初等科では、社会科教員が作成した副教材「学習院初等科のあゆみ」を使いながら学校の歴史を学習します。

初等科内には、古くから伝わるものが多数あります。
今年度は、昔のランドセルや本館、「小ざくら」、勅額など、校内に残る古いものを実際に見たり、触れたり、感じたりしながら、学習院初等科の歴史を学習しました。
特に、本館の見学では、地下の防空室や教室の壁の厚さなどを体感し、当時の社会情勢と重ね合わせながら、学習院初等科の特色について追求することができました。

また、昔の「小ざくら」や「初等科だより」から、行事や学校生活のきまりなど、ずっと変わらない学校の伝統に気づき、初等科を愛する心がさらに強くなりました。

  • 「学習院初等科のあゆみ」表紙 「学習院初等科のあゆみ」表紙
  • 昔のランドセル 昔のランドセル

第4学年

主な学習内容とねらい
・ 交通事故や火事を防ぐための工夫や努力に気づくことができ、安全なまちづくりについて考えることができる。
・ 水道やごみの学習を通して、他地域との関わり合いや環境問題に気づくことができ、健康的なまちづくりの実現のために主体的に取り組む。
・ 東京の自然環境や社会環境を知り、人々の仕事や生活が外国と結びついていることに気づく。
特色ある授業の紹介(平成20年度)

玉川上水の学習

校内には、新宿通りの地中に設置されていた江戸時代の石樋・木樋が保存されています。
そうしたことから本科では、玉川上水の学習に力を入れて取り組んでいます。

今年度は、四谷大木戸にあった水番所の役割、江戸市中にはりめぐらされた配管の様子など、身近な地域にある教材を活用して学習を進めました。
水番人の仕事を絵や写真をもとに調べたり、上水の配管図をパズルのようにつなぎ合わせたりすることで、きれいな水を送るための人々の工夫について学習しました。
郷土の発展に対する先人の願いや思いを具体的に追究することができました。

  • 玉川上水の石樋 玉川上水の石樋
  • 四谷大木戸跡に立つ水道碑記 四谷大木戸跡に立つ水道碑記

第5学年

主な学習内容とねらい
・ わが国の食料生産は、農業や水産業に従事する人々の工夫や努力により進められていることを理解するとともに、国民の食料を確保する役割や、自然環境との深いかかわりについて考える。
・ わが国の工業生産は、それに従事する人々の工夫や努力により、優れた技術を生かして進められていることを理解するとともに、国民生活を支える役割について考える。
・ わが国の通信などの産業は、それに従事する人々の努力により進められていることを理解するとともに、国民生活に及ぼす影響や、情報活用の大切さについて考える。
・ わが国の国土の自然環境や社会環境と、人々の生活や産業との関連について理解するとともに、国土の環境を守ることの大切さについて考える。
特色ある授業の紹介(平成20年度)

農業体験学習

農家の仕事について調べ、自然環境とのかかわりや、生産を高めるための工夫・努力をしていることをとらえる学習を1学期に行います。
教室でいろいろな資料活用をしながら学習を進めます。子供同士の学び合いをするためにグループ学習もとりいれています。

この学習では、稲作・畑作・畜産農家が、自然条件を生かしながら、さらに工夫や努力を重ねて農産物を生産していることを理解します。
農家の悩みや喜びについて調べ、農業の魅力や農産物生産の大切さについて指摘できるようにします。
そして、これからの農業について、安全性や環境への配慮などの面から考えることができるようにします。

さらに、教室だけの学習に留めてはいません。
裏磐梯校外学習のおりに、会津地方の農協と打ち合わせて、農業体験学習を行い、農業についての共感的理解を図っています。
子供たちは、屋外での学習に生き生きと取り組んでいます。

  • 田植え 田植え
  • 畑の雑草取り 畑の雑草取り

第6学年

主な学習内容とねらい
・ 国や社会の発展に大きな働きをした先人や文化遺産について、歴史アニメ、資料集、地図や年表を活用しながら、興味や関心を高めることができる。
・ 日常生活における問題点をさぐり、身近なことを解決するための政治の働きや、わが国の政治のしくみを理解し、自ら問題を解決しようとすることができる。
・ わが国に深い関係を持つ国々について調べ、世界の様子や国際社会の中でしめるわが国の役割を理解し、日本人としての自覚を深める。
特色ある授業の紹介(平成20年度)

新聞切り抜き発表

1学期と3学期の毎日、自分が興味を持った新聞記事を切り抜き、それをみんながわかる言葉に書き直して発表し、感想を互いに述べ合うようにして学習しました。
意見を交換することで、一人ひとりがさらに関心を深めることができました。

奈良校外学習

事前学習として、飛鳥時代・奈良時代の先人たちの働きや文化遺産について自分たちで調べ、パンフレット作りや発表などの活動を通して、興味関心を深め合う学習を行いました。

奈良校外学習

また、飛鳥散策については、グループ単位の活動として行いました。 事前に一人ひとりの興味関心や時間との兼ね合いについて十分に話し合い、航空写真地図を使ってグループとしての散策ルートを決定しました。 そして現地では、それぞれがグループの一員として協力しながら、地図を読み、共に行動したことで、単なる見学では得られない充実感を味わうことができました。

グループによる発表学習

2学期に、近現代の歴史について、グループ単位に発表して学び合う学習を行いました。
まずは自分たちで学習計画を立て、それに基づいて調べる学習を進めます。
その後、発表原稿を作成し、それを模造紙に書いてポスターを作成します。
さらに、みんなによりよく理解してもらえるようにと、紙芝居や寸劇などいろいろな工夫をこらすことで、互いに関心を持ちながら学習を深めていくことができました。

  • グループによる発表学習(1)
  • グループによる発表学習(2)

身近な政治

身近な問題を解決するための地方自治について学び、市区の政治について調べました。
特に今回は、地域の足となっているコミュニティーバスについての関心が深まりました。

国の政治

国の政治のしくみを調べながら、アメリカの大統領選挙、裁判員制度の導入、国内の景気の悪化などについて、新聞発表をもとにしながら学習しました。

日本と世界

「情報」授業の時間も活用し、自ら調べたことを、コンピューターを使ってのプレゼンテーションとして発表する形式で学習しました。
近くの大使館に出向いて聞き取り調査を行う児童もいました。