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故大石慎三郎名誉教授略歴ならびに著作目録
略 歴
愛媛県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。昭和36年『享保改革の経済政策』により文学博士号を取得。
1949年 ４月 文部省史料館
1952年 ４月 市立高崎短期大学助教授
1960年 ４月 神奈川大学法経学部助教授
1963年 ４月 学習院大学政経学部教授
1964年 ４月 同政経学部分離により経済学部教授になる。
1975年 ４月 学習院大学史料館長（兼任）
1977年 ２月 私立学校教職員共済組合遅営審議委員（1981年2月まで）
1978年 ４月 学習院大学経済学部経済学科主任（1980年3月まで）
1981年 ４月 徳川林政史研究所長を兼ね今日に至る。
1983年 ４月 学習院大学経済学部長（1987年3月まで）
〃 学習院大学経済学研究科委員会委員長（1987年3月まで）
〃 学校法人学習院評議員
1987年 ４月 財団法人徳川黎明会参事，今日に至る。
1987年 １０月 国際日本文化研究センター運営協議員（1993年9月まで）
1992年 ８月 教科用図書検定調査審議会臨時委員
1993年 ２月 信州農村開発史研究所理事
1993年 ６月 教科用図書検定調査審議会委員
1993年 １０月 国際日本文化センター評議員
2004年 5月10日 逝去
［非常勤講師］
東京大学・一ツ橋大学・津田塾大学・御茶ノ水女子大学・北海道大学・中央大学・
早稲田大学・法政大学・東洋大学・新潟大学・鹿児島大学・愛媛大学・筑波大学・
東京女子大学 等
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［学会及び社会における活動］
・史学会（委員・評議員），歴史学研究会（委員・編集長），社会経済史学会（評議員），地方史研究協議会（監事），日本歴史学会（評議員），土地制度史学会（委員）などを歴任。
・愛媛県史編纂総括監修者，諏訪市史編纂監修者，茅野市史編纂監修者，刈谷市史編纂監修者，軽井沢町誌監修顧問，名古屋市史編纂監修者及び市史編纂委員など，県郡市町村史編纂事業に従事。
［賞 罰］
1993年 １月 財団法人東京海上各務記念財団より，第13回優秀著作書賞受賞（岩波書店刊『田沼意次の時代』）
1993年 １１月 愛媛県教育文化賞受賞
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著書・論文
［著 書］
1958年 ６月 「封建的土地所有の解体過程」 御茶の水書房
1961年 ４月 「享保改革の経済政策」 御茶の水書房
1967年 ４月 「日本経済史論」共著 御茶の水書房
1968年 ８月 「享保改革の経済政策」（増補版） 御茶の水書房
1968年 １２月 「近世村落の構造と家制度」 御茶の水書房
1969年 ８月 「庶民の抬頭」（日本歴史全集12） 講談社
1970年 ６月 「元禄時代」（岩波新書755） 岩波書店
1974年 ４月 「大岡越前守忠相」（岩波新書891） 岩波書店
1975年 ６月 「庶民の拍頭」（日本の歴史文庫12） 講談社
1975年 ９月 「幕藩制の転換」（日本の歴史20） 小学館
1975年 １１月 「日本近世社会の市場構造」 岩波書店
1976年 ８月 「近世村落の構造と家制度」（増補版） 御茶の水書房
1977年 ８月 「江戸時代」（中公新書476） 中央公論社
1982年 ４月 「江戸転換期の群像」 東京新聞出版局
1983年 ７月 「虚言申すまじく侯――江戸中期の財政改革――」 筑摩書房
1986年 １１月 「天明三年浅間大噴火」 角川書店
1989年 ３月 「徳川吉宗とその時代――江戸転換期の群像――」（中公文庫） 中央公論社
1991年 １２月 「田沼意次の時代」 岩波書店
1992年 ３月 「大江戸史話（中公文庫）」 中央公論社
1993年 ７月 「特装版元禄時代」 岩波書店
1994年 ９月 「吉宗と享保改革――江戸をリストラした将軍――」 日本経済新聞社
［論 文］
1951年 ９月 町人請負新田の成立事情――神戸新田（大宝前新田）の場合―― 「史学雑誌」60篇9号
1952年 １２月 新田開発における女性の創意についての伝説 「地方史研究」6号
1953年 ２月 戦国末期におげる地代形態及び都市の問題に関する一考察 「思想」344号
1953年 ８月 土地所有と村落構造――遠州佐野郡桑地村の場合―― 「社会経済史学」19巻1号
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1953年 １２月 近世封建社会形成史に関する一考察 「高崎論叢」1巻1号
1954年 ６月 漁村における封建制の展開 「歴史学研究」172号
1954年 ６月 近世初頭における「土豪」開発新田について――信州佐久平四新田に例をとって―― 「史学雑誌」63篇6号
1955年 ３月 近世的村落共同体と家 「東洋文化」18・19合併号
1955年 ８月 幕末期における寄生地主について――維新史研究のための一試論 「社会経済史学」21巻1号
1956年 ４月 徴兵制と家 「歴史学研究」194号
1956年 ７月 江戸時代における農民の家とその相続形態について 『家族制度の研究（上）歴史』（有斐閣）
1956年 １２月 歴史学における理論と実証について――歴史における個別性と法則性について―― 「理想」283号
1957年 ３月 “ブルジョア的発展”論争における一問題点について――封建農民のいわゆる“自給経済”について―― 「歴史学研究」205号
1957年 １０月 地主制形成期における農民的米穀市場について 「一橋論叢」38巻4号
1957年 １１月 封建的土地所有解体に関する研究ノート 「社会科学研究」9巻3号
1958年 ３月 蚕種市場について 『養蚕業の発達と地主制』（御茶の水書房）
1958年 ６月 寄生地主成立の起点 『日本地主制史研究』（岩波書店）
1958年 ７月 寄生地主制の展開 『明治維新史研究講座Ⅰ』（平凡社）
1959年 ６月 江戸時代における戸籍について――その成立と性格の検討 ―― 『戸籍制度と「家」制度』（東京大学出版会）
1960年 ４月 享保改革における年貢増徴策――享保改革における幕府徴租法の変質とその意義―― 「土地制度史学」7号
1960年 ５月 享保改革期における地方支配機構の整備と農民対策（一） 「歴史評論」117号
1960年 ６月 幕藩体制社会の構造――封建小農存在形態から幕藩体制構造論への試論 「歴史学研究」242号
1960年 ７月 享保改革期における地方支配機構の整備と農民対策（二） 「歴史評論」119号
1960年 １１月 上田藩域経済の構造 『上田小県誌二巻 歴史篇下』（上田小県誌刊行会）
1960年 １１月 近世前期における農政について――「享保改革の土地政策」の前史としての―― 「商経法論叢」（神奈川大学）11巻3号
1960年 １２月 享保4年11月のいわゆる“相対済し令”の評価について 「日本歴史」150号
1961年 １１月 藩域経済圏の構造――信州上田藩の場合―― 「商経法論叢」（神奈川大学）12巻3号
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1961年 １２月 農民闘争よりみた元禄・享保〜明和期について 「歴史学研究」260号
1962年 ２月 享保19年の定免・破免率（三分一損毛の場合）決定事情について 「商経法論叢」（神奈川大学）12巻4号
1962年 １１月 土地問題より見た天保（改革）期について 「日本史の研究」39輯（山川出版社）
1963年 ２月 江戸時代物価史に関する若干の問題――付 信州上田藩における米穀・銭相場について―― 「商経法論叢」（神奈川大学） 13巻4号
1963年 １１月 享保改革 『岩波講座日本歴史11 近世三』（岩波書店）
1964年 ２月 享保9年の“物価引下げ令”と江戸町奉行の“物価引下げに関する意見”書をめぐる若干の問題――享保改革の物価政策（その一）――「日本歴史」189号
1964年 ４月 享保改革期江戸経済に対する大坂の地位――享保改革期における市場構造について―― 「日本歴史」191号
1965年 ４月 元禄・享保期の経済段階 『日本経済史大系四 近世下』（東京大学出版会）
1965年 ９月 享保改革の米価政策（その一） 「経済論集」（学習院大学）2巻1号
1966年 ３月 近世社会 『日本史入門』（有斐閣選書638）（有斐閣）
1966年 ７月 「正徳4年大阪移出入商品表」について 「経済論集」（学習院大学）3巻1号
1967年 １０月 近世初期信濃における農民家屋について 『日本社会経済史研究 近世編』（吉川弘文館）
1967年 １０月 「都鄙問答」の経済（商業）思想と経済政策の間 『前近代アジアの法と社会』（勁草書房）
1967年 １１月 享保改革について 「日本歴史」234号
1968年 ２月 田沼意次に関する従来の史料の信憑性について――田沼時代再検討のため―― 「日本歴史」237号
1968年 ３月 入鹿池新田の成立 「研究紀要」（徳川林政史研究所）42年度
1968年 ６月 近世村落の構造 「経済論集」（学習院大学）5巻1号
1969年 ６月 戸隠山神領の構造と入会問題 「経済論集」（学習院大学）6巻1号
1971年 ３月 “相対済し令”の成立と展開その1 「経済論集」（学習院大学）7巻2号
1971年 ３月 歴史における政治の役割について――尾州宗春の評価をめぐって―― 「研究紀要」（徳川林政史研究所）45年度
1971年 ７月 “相対済し令”の成立と展開その2 「経済論集」（学習院大学）8巻1号
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1972年 ６月 『大岡越前守忠相日記』とその史料価値についての若干の考察――吉宗政権の性格をめぐって―― 「日本歴史」289号
1973年 ３月 近世中期の土地政策について――質地取扱をめぐって―― 「経済論集」（学習院大学）9巻3号
1973年 ７月 江戸幕府の行政機構 「経済論集」（学習院大学） 10巻1号
1973年 １１月 近代以前の家族 近世 『家族の歴史』（講座家族一）（弘文堂）
1973年 １２月 近世中期の新田政策 「経済論集」（学習院大学）10巻3号
1974年 ９月 寄生地主制形成期における農民闘争 『農民闘争史 下』（歴史科学大系23）（校倉書房）
1974年 １０月 水戸藩天保の検地とその意義 「経済論集」（学習院大学）11巻2号
1976年 ５月 宝暦・天明期の幕政 『岩波講座日本歴史11 近世三』（岩波書店）
1979年 ７月 勘者の時代――元禄・享保期の時代背景について―― 「伊予史談」234号
1981年 ５月 徳川将軍家の相続制度 その一 「家族史研究」第3集（大月書店）
1982年 １２月 近世家族について 「家族史研究」第5集（大月書店）
1986年 ３月 蝦夷地林業の創始者飛騨屋久兵衛（一） 徳川林政史昭和60年度『紀要』
1987年 ７月 蜀山人の時代 岩波『文学』55号
1987年 ８月 秀忠と家光の東照宮造営 NHK『国宝への旅』
1988年 ３月 蝦夷地林業の創始者飛騨屋久兵衛（二） 徳川林政史昭和62年度『紀要』
1988年 ６月 江戸時代の噴火災害 東大出版『UP』
1989年 １月 日本における領土観の成立 『地盤』28号
1990年 ３月 飛騨屋久兵衛倍行の林業経営 徳川林政史『研究紀要』24号
1991年 １月 近世城下町の研究 其一 学習院大学経済経営研究所『年報』第四
1991年 ３月 「諏訪大明神画詞」・「季朝実録」に現われたアイヌ 学習院大学東洋文化研究所『研究報告』23号
1991年 １０月 日本の遷都の系譜 学習院大学『経済論集』
1992年 ３月 幕藩体制に見る地方分権 自治大学『自治』390号
1992年 １０月 「まいない鳥」「まいないつぶれ考」 講談社『本』10月号
1992年 １２月 幕藩体制の確立と柳生一族 『プレシデント』12月号
1993年 １月 参勤交代の実際をさぐる（上） 『歴史街道』
1993年 ２月 参勤交代の実際をさぐる（中） 『歴史街道』
1993年 ３月 参勤交代の実際をさぐる（下） 『歴史街道』