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留学体験(1) 目白から世界へ~ 海外ボランティア活動者の声 ~

異国の人々の気質や文化交流が、醍醐味


もともと海外旅行が好きで、学生ボランティア団体のワークキャンプに参加したのも、実は旅行が目的だったんです。でも、実際にフィリピンのビサヤ諸島を訪れてからは、その意識が一変しました。

戦時中の傷痕は深く、フィリピンの多くの方々は日本人に対して良い印象をもっていないのが実状です。でも、初めて参加した2年生のときに小学校の建設、そして翌年には僕が団体の代表となって、同じ村で小学校の椅子作りを行いました。コンクリートを練ったり、セメントを運んだり……と、僕たちが働く姿を見て「日本人に対するイメージが変わった」と言ってもらえたのがすごくうれしかったんです。

異国での作業中は、やはり想定外のことが多々起こります。フィリピンの方々はおおらかで時間にもおうよう。地元業者に資材を発注しても、雨が降れば大幅に遅れたり、届かないことも。そこで戸惑ったり、イライラしても仕方がない。彼らの気質を受け入れて、時間に余裕をもった計画や準備が必要だと学びました。例えば、時間が空いたときには、現地の子どもたちのために習字教室や運動会を開くなど、交流する時間に替えると、村の方々へ日本の文化を伝える良い機会になりました。

学習院大学には海外でのボランティア活動に対する奨励金制度があり、2011年度、特別賞を受賞し奨励金をいただくことができました。発表時に「家族のように接してくれるホームステイ先のおじいさんから、山を分けてやろうと言われた話」や「地酒を飲んでふらふらになりながら、セメントを運んだ話」など、経験した生の珍エピソードを交えながらボランティア内容を報告したことが評価されたのかなと(笑)。

ボランティア活動を通して、将来はフィリピンの地酒を世界に向けて発信し、地元の雇用を創出するという夢ができました。現在はその夢を叶えるために、経営学科で学業に力を入れたいと思っています。


経済学部経営学科4年(取材当時) 井上 聡



小学校の椅子作りの作業(大)と完成後(上)。
子どもたちの笑顔が印象的だ。
人形や手紙は、現地の子どもたちから井上さんに贈られたもの

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