教員紹介


安藤正人(あんどうまさひと)教授

[専門分野]
アーカイブズ学理論 、アーカイブズ史、日本近世・近現代記録史料論

[略歴]
学歴
 1975 年 3 月 東京大学文学部国史学科卒業
 1977 年 3 月 東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了
 1987 年 9 月 ロンドン大学ユニバシティ・カレッジ大学院アーカイブズ学修士課程修了
 2008 年 1 月 ロンドン大学博士号(Ph.D)取得(アーカイブズ学)

職歴
 1977 年 4 月 国文学研究資料館・史料館 助手
 1990 年 4 月 国文学研究資料館・史料館 助教授
 1998 年 4 月 国文学研究資料館・史料館 教授
 2000 年 4 月−2003 年 9 月
          東京大学大学院人文社会系研究科 教授併任
 2003 年 4 月 総合研究大学院大学文化科学研究科 教授併任
 2004 年 4 月 人間文化研究機構国文学研究資料館アーカイブズ研究系 教授
 2008 年 4 月 人間文化研究機構国文学研究資料館 名誉教授
 2008 年 4 月 学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻 教授

[学会や社会における活動]
 国際アーカイブズ評議会(ICA)教育研修部会(SAE)運営委員(1992〜2000年)
 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会専門職問題委員会委員
 日本アーカイブズ学会委員
 熊本県天草市立天草アーカイブズ運営審議会長

[主要業績]
著書
『史料保存と文書館学』(大藤修氏と共著、吉川弘文館、1986年)
『記録史料の管理と文書館』(青山英幸氏と共編著、北海道大学図書刊行会、1996年)
『記録史料学と現代−アーカイブズの科学をめざして−』(吉川弘文館、 1998 年)
『草の根文書館の思想』(岩田書院、 1998 年)
『江戸時代の漁場争い―松江藩郡奉行所文書から―』(臨川書店、 1999 年)
Creating An Archive Today (東京外国語大学 21 世紀COEプログラム史資料ハブ地域文化研究拠点、 2005 年)(共著)
Political Pressure and the Archival Record ( The Society of American Archivists, Chicago 、 2005 年)(共著)

論文
「学校教育とアーカイブズ」(藤沢市教育史研究 第 13 号、 2004 年3月)
「アーカイブズから考えるアジアの中の日本」(アジ研ワールド・トレンド、 2005 年3月)
「第二次世界大戦後における在外公館文書をめぐる日英の確執−イギリス側史料の紹介を中心に−(後編)」(国文学研究資料館紀要アーカイブズ研究編 第1号、 2005 年3月)
「歴史資料の共用化とアーカイブズ学の課題(東アジアを中心としたアーカイブズ資源研究プロジェクト 2004 年度成果報告書、 2005 年3月)
「 1940 年上海土地記録引き渡し問題をめぐる日本と欧米諸国―イギリス側史料の紹介を中心に―(国文学研究資料館紀要アーカイブズ研究篇 第2号、 2006 年3月)
 「アジアにおけるアーカイブズとアーカイブズ学研究」(人間文化第2号、2008年3月)

[アーカイブズ学専攻で学ぶ人たちへ]
  本専攻のポスターに「記録を守り、記憶を伝える」という言葉が記されています。その意味がおわかりでしょうか?アーカイブズ学には、そしてアーキビストには、民主主義の砦としての、歴史の番人としての大切な社会的使命があるということです。本専攻で学ぶ人たちには、何よりもその自覚を持っていただきたいと思っています。本専攻は、日本で初めての本格的なアーカイブズ学研究・アーキビスト育成の拠点として生まれます。みなさんの前に道はなく、みなさんが道を作るということです。厳しい学習を覚悟してください。教員も同じ覚悟です。もちろんパイオニアには、パイオニアならではの楽しさもあります。いろいろな試みに挑戦して一緒に楽しくやりましょう。アーカイブズ学には「地域に足を、世界に目を」という考え方が大切です。研究の立脚点を地域の現実にしっかりと置く、しかし常に地球的な視野でものごとを考える、ということです。このため、私は学生のみなさんとともに、できるだけ多く、日本や世界のアーカイブズを見て歩きたいと思っています。これが目下のところ私の最大の楽しい計画です。

記載事項の一部は専攻ご在籍時のものとなります

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