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カリキュラム

専任教授陣と外部からの非常勤講師による「特殊研究」(講義)と「演習」が用意され、教員は毎年度、自身の最新の専門的関心を学生と共有することを目指すとともに、学生が研究者として自立できる力の育成に努めています。学生は自分の研究領域の科目を、修了に必要な一定の単位数以上履修するとともに、研究課題に応じて定められた指導教授1名、副指導教授2名から日常的にきめ細かな指導・助言を受けながら研究を進め、その成果として、修士論文および博士論文を作成することになります。

学会活動・研究会活動

カリキュラム外の研究・教育

本専攻では、講義や演習以外にも多彩な研究・教育活動が展開されています。博士後期課程の学生は、ティーチング・アシスタントとして教員による学部生の教育を補佐し、美術史教育を実践的に学ぶこともあります。各教員は、それぞれ研究会を開いたり、美術作品の調査旅行を行ったりして学生の参加を促し、共同研究を主宰しながら、学生の研究力を総合的に伸ばそうとしています。教員が文科省その他から助成を受けて共同研究プロジェクトを遂行する際には、関連した研究課題を持つ大学院生も参加することがあります。

学習院大学哲学会

哲学科および哲学専攻の在学生、卒業生、専任教員を会員とする学会で、哲学専攻から分離独立した美術史学専攻の学生と教員も、従来通りこの学会に所属します。主な活動は、招聘講師(または新任の本専攻教員)による公開講演会(6月)、総会および学会員による研究発表会(11月)です。また、年報として『哲学会誌』を刊行、学会員の研究論文や学会としての活動報告その他の発表の場となっています。
日常的な活動としては、院生会員、卒業生会員が研究発表を行う「シニア・セミナー」が教員も交えて随時開かれています。また、院生会員や卒業生会員が主宰する複数の「ジュニア・セミナー」があり、特に学部1、2年生の勉学を助け、視覚資料の作成法など研究に必要な技術を教え、広く学問的関心を育むことを目的として、定期的に開催されます。

学会活動

本専攻教員が随時開催を引き受けている学会としては、美術史学会、美学会、国際浮世絵学会、国際東方学者会議などがあり、教員はこれらの学会の役員を務めるなどして、学会活動に貢献しています。

海外との交流

本専攻教員は、いずれも海外での研究や調査の経験が豊富であり、諸外国の専門家との交流を活発に行っています。また、客員研究員として本専攻を訪れるアジア・欧米諸国の美術史研究者も数多<、講演会やセミナー、共同研究などを通じて、院生の研究に大きな刺激を与えています。院生自身による海外との交流の代表的なものとしては、日本美術史専攻の博士後期課程の学生が参加する、日本と欧米の大学院生の研究会(Postgraduate Workshop for Japanese Art History)があります。