HOME > 教員紹介

教員の構成

専任教授は日本東洋美術史の専門家3名、西洋美術史の専門家2名で、うち3名は美術館学芸員や文化財研究所としての経験も豊富です。加えて、現役の美術館学芸員も迎えており、さらに、相互履修協定校(慶応義塾大学大学院および早稲田大学大学院)との単位交換制度もあります。また、関連する他専攻科目の単位を修了に必要な単位に算定することも認められ(協定校科目の場合と同様、単位数には制限あり)、ことに昨年度まで美術史学専攻がその一部を成していた哲学専攻とのあいだでは、学生の研究課題によっては、一方の専攻の教員が他方の学生の副指導教授となることもあります。

arikawa.jpg

有川治男教授

【教えていること・授業のすすめかた】近年は個々のテーマというよりも西洋美術史全般についてお話しています。たとえば静物画の歴史、肖像画の歴史、絵画のモティーフ研究などです。大学内の仕事のため、しばらくは講義はおこなわず、もっぱら学部、大学院の演習を担当しています。
【演習でやっていること】
大学院の演習では、毎年、テーマを変えて、美術史への多様なアプローチを試みています。たとえば2011年度は「西洋美術史研究の展開と現状」というテーマで、参加者全員に自分の専門分野の研究史について報告してもらいましたし、2013年度は「イメージのレッスン」というテーマで、主にモティーフ研究を行ないました。2014年度は「<美術史概説>をつくる」とテーマで、参加者全員にそれぞれ独自の<美術史概説>の章立てを考えてもらう予定です。

takahashi.jpg

高橋裕子教授

【教えていること・授業のすすめかた】
イギリス18~19世紀の美術文献を、言及されている作品や美術家(主にルネサンスの)に即して読み、その作品や美術家に対する評価の変遷を追究する、というのが私の主要関心事です。演習でも、そのような批評史関係の英語文献を読むことが多いといえます。
私は、どちらかといえば、イメージの分析よりもテクストを読んだり書いたり訳したり、に関心がありますので、その方面に教師としての私の利用価値(?)があると思っています。
【演習でやっていること】
 2014年度は大学から1年間の充電休暇を頂いているため、授業はありません。

sano.jpg

佐野みどり教授

【教えていること・授業のすすめかた】
例年は古代中世の大和絵を中心に講義をしていますが、2014年度は美術館学を担当します。美術館・博物館における展示の構造と思想について講義し、また実際に博物館・美術館を見学して展示に対する批評眼を養い、その上で、展示計画・カタログ作成など展覧会実務の基本を学べるプログラムを考えています。
【演習でやっていること】
学生各自がそれぞれのフィールドで論点を拡げ、論理的な構成力をつけることに重点をおいています。そのために、最新の作品研究や美術史の方法論の紹介とディスカッションを行っています。また作品調査と分担研究を通じて、実地調査から研究発表までの一連の作業を身に付けられるようにしています。

shimao.jpg

島尾新教授

【教えていること・授業のすすめかた】
水墨画の歴史と室町時代の美術を中心に話をしています。2014年度は、雪舟の伝を追いながら、画僧についての作家論・水墨の表現論・詩書画の社会的機能論・真景図論など、さまざまな問題の組み立て方を考えてみたいと思っています。
【演習でやっていること】
各自の研究テーマでの発表とディスカッションに加えて、1)漢画系の主題についての資料収集と漢文史料の読解、2)作品の調査・撮影やデジタルデータの処理についての実習、3)美術についての諸理論の紹介と議論など、極めて実学的なものと理論的なものとを取り混ぜながら行っています。

arakawa.jpg

荒川正明教授

【教えていること・授業のすすめかた】
陶磁器についての講義を中心に進めています。本年度は、桃山時代の茶陶の成立と展開をテーマにしています。空前の経済的繁栄を誇ったこの時代、人々は住いや食の空間を飾る素材として、やきものの面白さに注目し始めました。とくに畿内の数奇者たちは、大胆で破天荒な造形に果敢に挑んでいきます。その創造活動の様相を、生き生きと描写できればと思っています。
【演習でやっていること】
本年度は、古今の工芸品の造形性だけでなく、機能と場の問題を、絵巻や風俗画、浮世絵などの絵画資料も使いながら考えてみたいと思います。各自の研究テーマを論点としたディスカッションも行います。