研究科紹介 - 法務研究所

法務研究所

修了後もリカレント・スクールとして利用できる法科大学院を目指す

学習院大学法科大学院には優秀な法曹を養成するための充実した教育体制が整えられていますが、修了後も実務家としての知識や技術を絶えず研鑽してもらうための機関として、当研究所が設立されました。ことに弁護士には幅広い情報交換や仲間たちとの連携が重要ですから、ロースクールを修了してからも実務家として交流することのできる場が提供されることに大きな意義があると考えます。また、現在進められている民法の改正を巡る研究発表もいち早く行われるなど、法制度に関する最新の情報に触れられる機会が設けられているのも特長といえるでしょう。リカレント・スクールとしての役割も担い得る法務研究所の併設は、日本の法科大学院として極めて先駆的な試みだと自負しています。

学習院大学法務研究所
法務研究所長 稲田 龍樹

学習院大学法務研究所とは

平成21年度に発足した学習院大学法務研究所。そこでは法実務に関する多彩な研究会・講演会・法実務講座などが行われ、学習院大学法科大学院修了生の実務家としての資質をさらに高めるための取り組みがなされています。

法実務や法実務教育に貢献する研究機関

学習院大学では、平成16年に発足した法科大学院の開設準備期間より、法科大学院と連携して法実務や法実務教育について研究するための学習院大学法務研究所の設置が検討されてきましたが、第1期修了生が法曹として実務に就いたことを受け、平成21年4月に正式に組織を発足。本格的な活動を開始させました。

◆研究所設立の目的
1.法実務に貢献する法学研究の促進をする。
2.法科大学院における法実務教育について研究し、法科大学院での教育のあり方に寄与する。
3.法実務にかかわる事項について貢献する
◆具体的な事業
1.法実務に貢献する法学研究とその成果の発表
2.研究会・講演会・シンポジウムなどの開催
3.法実務教育にかかる調査と分析
4.法的問題目について社会的貢献となる活動
5.その他本研究所の的を達成するために必要な事業

 所属員は学習院大学法科大学院の教員および修了生が中心ですが、学習院大学法学部出身で旧司法試験に合格した法曹、学習院高等科出身で他大学の法科大学院を経て新司法試験に合格した法曹など、広く学習院大学にかかわりのある人に門戸が開かれ、組織の活性化が図られています。
 平成21年度の発足以来、下表のように研究会・講演会・座談会等が開催され、法実務の現場で注目されている多様なテーマが論じられています。その研究成果は紀要としてまとめられ、平成22年3月に発行された『学習院法務研究第1号』には、研究会の発表内容の論旨や講演録に加え、特集「法実務教育-5年余の体験の総合分析」として、本学法科大学院の教員が法実務教育を巡るさまざまな論考を寄稿しています。

修了生のために「法実務講座」も実施

当法務研究所の特筆すべきもう一つの活動に、司法試験終了後に開催される法実務講座があります。これは弁護士として活動する当法科大学院修了生が講師となり、司法試験の合格発表を待つ後輩修了生たちのために法実務についての実践的なセミナーを開催するもので、司法試験の受験から合格発表までの約4ヵ月の期間を有効活用するとともに、合格後の司法修習にスムーズに臨めるようにする狙いがあります。こうした試みは先例がなく、当研究所独自の先進的な取り組みだといえるでしょう。
 各種研究会や法実務講座などが行われる研究所には、実務家となった修了生同士の情報交換や交流の場としての側面もあり、実務家となって以後も当法科大学院に集い、法曹としての資質を互いに高め合うための機関として機能しています。

◆法実務講座について
A日程:先輩弁護士グループによる年間学習支援ガイダンス(5月)
B日程:学期末試験後の力試し(8月下旬~9月上旬夏季休暇中)
C日程:基礎力を上げる(10月~12月) 修了生対象試験(1月)
D日程:学年末試験後の力試し(2月~3月)
上記以外に、選択科目ゼミや直近の司法試験合格者による講演会や講座を開講。

法実務講座C日程の様子

法実務講座C日程の様子


※なお法実務研究会は、毎月第4土曜日の16:00から開催予定です。研究会開催については法務研究所よりメールにてご案内致します。