在校生の声

増島 泰
少人数で行われる対話型の授業は、
理想的な思考トレーニングの場。


増島 泰 法科大学院3年(関西大学法学部卒)


 大学在学中に入院を経験した私は、医療従事者と患者の距離感や意思のすれ違いに違和感を覚え、医療過誤の問題などにも関心を抱くようになりました。法律家として医療従事者と患者の橋渡し役となり、両者にとって良好な医療環境の形成に役立ちたいと考えたのが、私が弁護士を志したきっかけです。
 医療系の科目を開講している法科大学院は少ないのですが、このロースクールには「医療と法」という授業があり、有名判例や最新判例を用いて活発な議論が行われています。また、第一線で活躍される教授が揃っているので、ハイレベルな指導が受けられることに期待して本学への入学を決めました。
 入学して実感したのは、少人数教育の理念に基づくソクラテスメソッド形式の授業では、一時も気を抜くことができないということです。思いもよらぬ観点からの鋭い質問が学生に発せられることもあるので、知識の習得にとどまらず、多くの授業が法律家的な思考の訓練の場ともなります。しかしそうした授業についていくには、予習が欠くことができません。レベルの高い議論の行われるロースクールの授業に予習をしないで臨むのは、丸腰で戦場に向かうのと同義だと私は思います。少ない時間で基本書のみならず注釈書やたくさんの関連資料に目を通さなければならないこともよくありますが、資料は読めば読むだけ自分の力になるのだと考えて、日々の授業や勉強に全力で食らいついています。



長谷川 弥生
教授陣の熱意に満ちた指導が、
未修者をしっかりサポートしてくれます。


長谷川 弥生 法科大学院2年(北海道大学文学部卒)


 労働組合や議員秘書などで事務方の仕事をしていた時に、法律知識があれば上司の指示に従って動くだけではなく、より自律的・主体的に仕事ができるのではないかと考えたのを機に法律への関心が芽生えました。この大学院で学ぶことにしたのは、信頼のおける教授陣や静かな学習環境が魅力的だったのに加え、法学未修者の自分が既修者に追いつくには、少人数教育による丁寧なサポートを受けることが望ましいと思ったからです。
 その期待どおり、1年次では20人にも満たない学生に対し、どの先生も熱意を込めて指導をしてくださいました。入学当初はハイレベルな授業についていけないのではないかと不安を抱きましたが、今はむしろ学習の初期から質の高い教えを受けられたのはありがたいことだったと感じています。未修者にとって大切なのは、「わからないこと」にいちいち落胆せず、3年間かけてしっかり理解すればよいのだととらえること。ただしそのためには、能動的な姿勢で授業に臨み、広くさまざまな文献をあたるといった努力を惜しまないことが欠かせません。安直なテキストや丸暗記などには頼らないことが、逆に新司法試験に合格するための近道になるのではないかと思います。
 将来は、法律による保護を必要とする社会的弱者を助けられる弁護士となり、法律という専門性を持って、よりよい社会をつくるために働いていくつもりです。



角井 駿輔
自ら調べ、考えることの繰り返しで、
法曹として必要な力を蓄えています。


角井 駿輔 法科大学院3年(法政大学法学部卒)


 私は、法学部の出身ですが、法律の基本科目をすべて履修したわけではなく、まだまだ知識が不足しているという思いから、基礎からやり直すつもりで未修者コースを選びました。学習院大学を選んだ理由としては、教授陣のレベルが非常に高く、質の高い授業を受けられることに大きな期待を抱いたからです。特に、2008年度に民法・信託法の能見善久先生と刑法の西田典之先生が着任されたことを知ったことで、学習院に対する関心がより一層強くなったことを覚えています。
 入学直後に感じたのは、どの授業も予想を超えるレベルの高さだということです。事前に出される課題は、普通に教科書を読むだけでは分からず、注釈書や論文にあたらなければならないものばかりでした。しかし、自ら調べて考え、自分なりに答えを用意して授業に臨むことの繰り返しで、徐々に力がついていったように思います。2年次になって授業内容の密度は一層濃くなり、読まなければならない文献や判例の数が飛躍的に増えました。そのため、1つの授業のために一週間準備しても間に合わないと感じることもしばしばありますが、そのくらい勉強しなければ新司法試験には合格できないということなのだと受け止めています。
 将来は、検察官となって犯罪捜査に携わることを志望しています。「罪を憎んで人を憎まず」という言葉のように、厳しさと情を兼ね備えた検察官になることが目標です。