新司法試験合格者の声

平成22年度新司法試験に19名合格しました。


超一流の教授陣が、学生一人ひとりに
温かなまなざしを注いでくれる。


鈴木 伸治
2010年3月修了
(既修者コース)

東京大学法学部卒。2010年新司法試験合格。この法科大学院は、先生のレベル、少人数教育の実践、施設の充実、アクセスのしやすさ、緑の多さなど、恵まれ過ぎているほどの環境が整っています。授業に真剣に取り組み、受験対策を先輩方による指導や同級生とのゼミ等で補えば、きっと結果がついてきます。
 私は、民事・刑事を問わず幅広く活躍できる弁護士になるべく法曹を志し、旧司法試験を受験し続けたのですが、失敗を繰り返しました。旧試験受験のために独習をしていた頃は、知識だけで問題を解ける短答式の勉強に躍起になる一方で、法律家として必要な思考能力を養うことを疎かにしていました。この法科大学院の門を叩いたのは、レベルの高い教授陣から丁寧な指導を受け、法的思考の基礎を身につけられることを期待していたからです。
 学習院は1学年50名ほどの少人数ですから、先生とのコミュニケーションは非常に親密で、授業は充実していますし、授業外では、OB・OGの方が在校生を対象として答案の書き方などを指導して下さいます。新司法試験合格に必要な学力が養われるだけではなく、法曹となってから役に立つさまざまなアドバイスも得られることを、とても心強く感じました。
 将来は弁護士になるつもりでしたが、新司法試験合格後、元検察官の先生と元裁判官の先生方が、「物事を筋道立てて考え、妥当な結論に達する能力のあるあなたは裁判官に向いているのではないか」とご助言下さったことを受け、あらためて、司法修習を受けながら最も自分に適した道を見極めようと考えるようになりました。少人数教育を反映し、個々の学生の資質まで見通して、将来の進路に温かい助言をして下さる。そのような先生がおられることもまた、学習院ならではの魅力ではないでしょうか。


ソクラテス・メソッドをはじめ、
少人数教育のよさが凝縮されています。


向 多美子
2009年3月修了
(未修者コース)

お茶の水女子大学理学部卒。2010年新司法試験合格。法学未修者には、法科大学院のカリキュラムに沿って学習する「講義中心主義」が大切だと思います。授業を重視すればおのずと基本書をしっかり読み、判例をじっくり検討することになり、新司法試験に合格できるだけの力が自然と養われます。
 私は14年間に渡って先端科学技術を応用した機器の開発設計を行っていましたが、MRI(医療用画像診断装置)の新機種開発中に、他社から特許侵害警告を受けました。侵害の事実はなく、社内の知的財産部門とともに対応し、弁護士のサポートを受けて反論した結果、訴訟に至ることなく解決。この経験から法律への関心を深め、先端科学技術分野の法律問題を扱える弁護士となって社会に貢献したいと思うようになり、法曹を目指すことを決意しました。
 理学部出身のため法律を体系的に学んでいない私は、先生方と積極的なやりとりをしながら学べる環境を重視し、少人数教育に定評のある学習院を選択しました。期待どおり、1年次から多くの授業が各分野の第一人者である先生方との対話方式で行われました。未修者クラスの学生はわずか15名で、どの授業も確実に発言機会があるため講義は緊張感に満ちたものとなり、必然的に毎回十分な予習が求められます。カリキュラムに沿って学習していけば、新司法試験に合格するためだけでなく、法律実務家として必要な法知識と法的思考力が自然と身につくことを実感しました。
 先生方は個々の学生の性格や成績を把握し、常に的確なアドバイスを与えてくださいます。学生全員の顔と名を覚えてくださり、校内ですれ違うような時でも先生の方から積極的に声をかけていただけるという恵まれた環境は、ほかでは望めないのではないかと思います。


学習院でのオーソドックスな学びは
新司法試験合格への最短ルートでした。


戸根川 隆
2009年3月修了
(未修者コース)

東京大学法学部卒。2009年新司法試験合格。ロースクールを修了するには、時間的にも経済的にも負担がかかるため、新司法試験は誰もが受けることのできる試験ではありません。「多くの人に支えられ、チャンスをもらっている」という幸せを忘れずにベストを尽くしてください。
 どんなに優秀な教授が揃っていても、学生の数が多ければ与えられる恩恵はおのずと薄まります。その点、学習院のロースクールは1クラス50名ほどという少人数制で、しかも基本書の著者や「その分野の第一人者」と呼ばれるような先生方から密度の濃い指導を受けられます。どの授業も入学前に期待したとおりのハイレベルな内容で、しかも質疑応答の機会がふんだんに設けられるため、「自ら考える」という姿勢を忘れることなく学ぶことができました。
 このロースクールの教育方針に従い、3年間を通して、基本書をしっかり読みこなした上で問題を解くというオーソドックスな学習に徹したことは、今振り返ると私にとって新司法試験合格への最短ルートだったと思います。受験までは長丁場なので精神的に追い込まれることもありますが、そのような時には、共に学ぶ仲間たちの存在にどれほど救われたかわかりません。毎朝、授業が始まる前に数名のメンバーが集まって自主的な勉強会を持続したことも、合格へ向けての大きな力となりました。そうした学習環境が得られるのもまた、少人数制のロースクールならではのメリットだといえるでしょう。
 将来の道は司法修習を受けながら熟考するつもりですが、法曹三者のいずれの道を選んでも、常に自分ではなく「目の前にいる人」のために力を尽くすつもりです。


ハイレベルな教授陣から
密度の濃い指導をたっぷりと受けられます。


伊藤 友香子
2009年3月修了
(既修者コース)

早稲田大学法学部卒。2009年新司法試験合格。ロースクールで学ぶ人の最終目標は、「質の高い法曹になること」であるはずです。そのような大きな見通しを常に抱いていれば、途中で多少つまずくことがあっても、あきらめずに頑張れると思います。
 旧司法試験受験を目指して通っていた予備校で、「学習院には法曹界でも名が通っている素晴らしい先生が多い」という評判を聞き、都心部にありながら緑に囲まれたキャンパスの心地良さにも惹かれて入学を決めました。
 ソクラテス・メソッドと呼ばれる、先生と学生の対話方式で進められる授業は独特の厳しさを伴う反面、学生のやる気を引き出し、判例を生きたものとして肌で感じさせてくれます。また、憲法を専門とする先生と行政法を専門とする先生が1つの授業を同時に担当する「公法演習」では、行政法に限らず、民事や刑事の判例でもしばしば出てくる憲法問題に関して、深いところで理解を得ることができました。新司法試験合格後、就職活動の際にロースクールで教わった先生の名を問われて答えると、決まって「あの先生の指導を受けたのですか」という反応が得られ、学習院の教授陣の質の高さや知名度を改めて実感しています。
 試験対策の面では、合格した先輩たちによる論文の添削指導や(現在は私が後輩のためにその役を務めています)、過去問題を重視せよというアドバイスが大いに役立ちました。学年を越えた交流の中で教えたり教わったりする関係は学習院のロースクールの伝統となりつつあり、そうした面も含めて、ここには本当に学びやすい環境が整っていると思います。


オーソドックスなカリキュラムに基づく学習で
合格に必要な力と法曹に求められる資質が養われました。


二見 宏史
2008年3月修了
(既修者コース)

中央大学法学部法律学科卒。2008年新司法試験合格。弁護士を志望していますが、まだ試験に合格したというだけで、自分に実務の力はまったくありません。ようやくスタート地点に立ったところなので、“これからが本当の勉強”というつもりで頑張ります。
 旧司法試験を受けましたが合格に至らなかったため、心機一転を図るつもりでロースクールへ入学しようと思いました。私は知的財産法や倒産法などに強い関心があるのですが、新司法試験に合格するためにも、将来弁護士としてやっていくためにも、オーソドックスな学習に力を入れる方がよいと考え、基本科目を重視したカリキュラムを採用している学習院を選択しました。
 予備校に通った経験もある私には、判例の読み方や法律の条文の読み方といった、学習法の基本から丁寧に指導される授業は期待したとおりのものでした。また授業を通じて、何をどのように、どれだけやれば合格するかが見え、迷うことなく集中して勉強することができるようになり、それだけでもこのロースクールを選択してよかったと感じています。特に印象深かった科目は「起案等指導」で、難解な課題をめぐって議論をしたりレポートをまとめたりするのは大変でしたが、苦労した分だけ法律家としてのものの考え方や文章を書く力がつき、新司法試験の論文式試験をパスするためにも非常に有効だったと思います。
 どの先生方も親しくお話しをしてくださり、同じ目標に向かう仲間をつくれたのも、学習院で学んでよかったことだと思います。時にはマンツーマンに近い形で指導を受けられることもあり、少人数制教育のメリットは数えきれません。


先生の目が個々の学生に行き届く
理想的な学習環境で勉強に打ち込めました。


三崎 高治
2008年3月修了
(既修者コース)

慶應義塾大学法学部法律学科卒。2008年新司法試験合格。多くの人に支えてもらって勉強できたことに感謝しています。今後は、個人・企業問わず問題を抱えている依頼者に対し、適切な解決策を提示し、誠実な仕事のできる弁護士になれるよう努力していきたいです。
 緑の多いキャンパスで、少人数制で丁寧に指導してもらえる、また先生方が学生のやる気にきちんと応えてくれる学習環境が学習院の魅力でした。
 教室では学生が発言する機会が多く、先生と双方向で議論を交わしながら進められる授業に、「これがロースクールなのだな」ということを実感。テキストや論文の執筆者として名をよく知られていたり、新司法試験の試験委員を務めておられるなど、先生方のレベルも非常に高く、しかもどの先生も個々の学生の成績を驚くほどよく把握していて、いつも適切なアドバイスを与えてくださいました。こちらの質問にも、丁寧に付き合ってくれる面倒見のいい先生ばかりでした。信頼できる先生から「この間の試験はいい出来だったね」などと声をかけられると本当に嬉しくなり、学習に対するモチベーションがいっそう高まったのを覚えています。
 試験が集中的に行われる新司法試験では、5月の4日間に向けてピークを持っていくのが大変でした。くじけそうになったこともありますが、毎日こつこつと判例や文献を読み、問題演習をしたりと、自分自身で深く考える訓練を粘り強く行ったことが良い結果につながったのだと思います。また、数人の学生で自主的に勉強会を開くなど、仲間同士で励まし合ったり、いい意味でのライバル意識を持てたことも、合格の大きな要因だったと思います。


「起案等指導」をはじめとする充実した授業の数々が
法曹に必要な力を確実に養ってくれました


篠田恵里香
2006年3月修了
(既修者コース)

学習院大学法学部政治学科卒。2007年新司法試験合格。企業法務から一般民事、刑事事件まで幅広い分野をこなせる弁護士になりたいと思っています。家族のように温かい会話を交わすことで依頼者の心を軽くできるように、人とのコミュニケーションを大切にしていきたいですね。
 学部では政治学を学んでいましたが、金融業者に追い立てられる老人や冤罪事件の被疑者などが理不尽に苦しむ姿に報道で接するうち、法律を通して社会的弱者の力になってあげることができればという思いを抱くようになり、法曹となることを決意しました。
 ロースクールに入って感銘を受けたのは、どの先生も90分の授業のために入念な準備をされ、資料も豊富に用意してくださること。それだけに学生の側にも十分な予習が必要で、当初は必要最小限の基本科目をこなすだけでも時間不足必至という感じでしたが、修了してみれば、基本科目・アドヴァンス科目とも、内容がしっかり身についていることに自分自身驚きました。
 特に印象深かったのはわずか7人の少人数編成で行われた「起案等指導」で、原告・被告の準備書面・答弁書から判決文まで書かされるこの授業には、将来どの法曹になっても通用するだけの力を養わせようという配慮が感じられました。一人ひとりの文章を先生が親身になって指導してくださるのはもちろん、学生同士がお互いの書いた文章をめぐって討論することも非常に有意義でした。ここで得たものは、法曹としての基礎力を培っただけではなく、新司法試験対策としても大いに役立ったと思います。
 今後の目標は、どんなに複雑な事件でも最後まであきらめない芯の強い弁護士になること。そのために、さらに自分を厳しく訓練していくつもりです。


それぞれの専門分野を究めた質の高い教授陣から、
少人数制のきめ細かな指導を受けられます


安田真也
2007年3月修了
(既修者コース)

早稲田大学法学部卒。2007年新司法試験合格。被疑者・被告人が自ら進んで犯行の動機を述べているかのようなマスメディアによる事件報道のあり方に、常々疑念を感じています。「検察官の立場から事件の真実を明らかにしたい」という思いも、私が法曹を志した理由の1つです。
 出身大学の法学部では1つの授業に300人もの受講生がいたこともあったため、少人数教育が施されることに何よりも大きな魅力を感じてこのロースクールを選んだのですが、さまざまな文献を読むと学習院の先生が執筆しておられることが多く、入学した後で教授陣の質も非常に高いことを実感。研究者・実務家ともに、それぞれの専門を究めた先生ばかりが集まっていると感じました。
 カリキュラムは、既修者でも入学年は主に基本7科目で構成され、自分の法律知識や法律理解を一から見直せるようになっていました。既修者に対してはいきなり先端的な法律を学ばせるロースクールもあるようですが、例えば独占禁止法なら民法の考え方を応用しているわけですから、まずは基本をきちんと理解することが重要だと思います。どの授業も内容の濃いものでしたが、学生の時間を予習や復習のためだけに使わせるようにはなっておらず、概説書に立ち返って理解・確認する時間が取れたので、自分の弱点に対応するための自習にも力を入れることができました。施設面も学生の要望に沿ってよく整えられ、自習室各席のパソコンは判例や法令検索サービス等のウェブサイトにアクセスできるようになっているので、勉強に必要な資料の検索・収集に困ったこともありません。
 将来は検察官として任官する意向で、関係者がそれぞれに納得のいく事件処理を心がけたいと考えています。今後は、そのための技術をしっかりと磨いていきたいですね。


少人数制の充実した授業の数々を通して、
新司法試験にも将来の実務にも対応する実力が身につきます


吉村 将
2006年3月修了

学習院大学法学部法学科卒。2006年新司法試験合格。学部時代にはサークル活動にも打ち込みましたが、法科大学院では"勉強一色"の日々でした。午後11時まで利用できる自習室を、連日のようにフル活用しました。
 法科大学院で学んでまず感じたのは、学部とは違って、弁護士・検察官・裁判官の実務がどういうものかを常に念頭に置いた授業が展開されることです。現役または元実務家の先生たちが実際に担当された事件が授業で取り上げられることも多く、法律の生きた知識に触れる機会が豊富なことは、このロースクールの大きな特長だといえるでしょう。
 どの授業も貴重なものでしたが、特に印象深いのは、学生が裁判官3人、原告3人、被告3人に分かれて行った3年前期の「模擬裁判」です。私は裁判官役を務めたのですが、先生が用意した事案は非常に複雑な民事事件で、2週間に1回のペースで進められる期日のための準備をするのは本当に大変でした。でも、そのおかげで机の上ではなかなかわからない訴訟手続がどういうものかを、肌で感じることができたと思います。また、少人数制のゼミでは「書く」訓練もみっちりと受けました。こうした指導も、新司法試験の論文式試験を突破するために欠くことのできないものでした。
 法曹三者のいずれもやりがいのある仕事なので、将来の進路をはっきりとは決めかねているのですが、学部時代から特許・著作権など知的財産に関する分野に特に強い関心を抱いていたので、そうした領域に関する専門知識を活かした法曹になりたいと考えています。


判例の読み方から起案のしかたまで、
ハイレベルかつきめ細かな指導が受けられます


山田 晴子
2006年3月修了

慶應義塾大学法学部政治学科卒。2006年新司法試験合格。ロースクールでの選択科目の中でも特に「経済法」が非常に興味深く、将来は独占禁止法分野を扱う弁護士を目指しています。立法に関わる活動もして、自分の経験を社会に還元できる法律家になることが目標です。
 大学で政治学を専攻した私は、弁護士になることを目指して予備校で学びながら旧司法試験を受けたものの合格には至らず、法科大学院に入ってきちんとした指導を受けることを決意しました。学習院を選んだのは、基本科目を重視したカリキュラムと、教授陣のレベルの高さに魅力を感じたからです。
  入学して驚いたのは、ロースクールでは判例の読み方がとにかく深いということ。1つの判例を最初から最後までしっかりと読むのはもちろん、解説文や関連資料も豊富に配布され、重要判例の事案と結論に目を通す程度だった予備校での学習がいかに浅いものだったかを痛感させられました。
  このロースクールが特に力を入れている、先生1人に対して学生7〜8人という少人数の「起案等指導」も期待以上の内容で、準備書面から判決文まで裁判のための書面作りを、実務に沿った形で徹底的に学ぶことができました。膨大な資料を読み、事案を正確に理解したうえで法律構成を考えるこの訓練は、法律家として必要な基礎力はもちろんのこと、新司法試験を突破するための実力を養うことにも直結したはずです。「合格」の報せを受けた時は、これからの責任の重さを感じると同時に、本当に学習院を選んでよかった、と思いました。
  判例検索システムを備えたパソコンのある自習室をはじめ、学習環境も申し分がありません。ただし、勉強をするのは自分自身です。受け身の態度でいたのでは高度な内容の授業にはついていくことができませんから、そのあたりの覚悟をしっかりとして、強い信念をもって学んでください。