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学識も経験も豊かな教授陣。真摯に、そして親身に教える


法科大学院とは、「法律家らしい考え方」を
身につけるための場所です。

長谷部教授
長谷部 由起子 教授
専門分野 民事訴訟法
 法科大学院とは、さまざまな議論や文章を書く訓練などを通し、法律家らしいものの考え方を身につけるところです。「法律家らしい」とは、論理的・体系的な思考ができること、法的な問題を的確に把握し、いくつかある解決策の中から依頼者にとって最善のものを選び出せること、多角的な視点を持ち、説得力のある理由づけを考えられること、などを意味します。くわえて、法律家が扱うのは人と人との関係ですから、個人や社会に対する洞察力を深めるとともに、相手の立場や感情に配慮し、他の人から信頼されるようになってほしいと思います。
 そのような法曹を養成するべく本学では少人数制のきめ細かな授業を行っております。例えば「起案等指導」では1クラス数名で、法文書の作成等についてマンツーマンに近い内容の指導をしています。また、教員と学生の対話によって進められる双方向の授業が多く、学生が一方的に講義を受けるということはほとんどありません。
 教員のレベルも極めて高く、すぐれた研究業績を持つ研究者教員とともに、裁判官・検察官・弁護士として第一線で活躍してこられた実務家教員を揃えています。実務家教員が全員専任であることも特徴で、カリキュラム作りの段階から参画しているだけに、各教員の豊富な実務経験やそれに基づく創意工夫が教材や授業に活かされ、学生の個別の質問や相談などにも親身な対応がなされます。学生と教員の距離が近い点もまた、学習院大学法科大学院の大きな魅力だといえるでしょう。


法科大学院は、新司法試験合格のためではなく、
法曹として必要な能力を養うための場所です。

戸松教授
戸松 秀典 教授
専門分野 憲法
 学習院大学法科大学院の大きな特長は、秀でた研究業績や実務経験を持つ教員が、親身な少人数教育を施す点にあります。単に少数の学生を相手に講義をするというのではなく、担当教員は常に全学生の状況や成績を把握しながら適切なケアを行いますから、熱意をもって勉学に臨みたいという人にとっては、まさに理想的な学習環境だといえるでしょう。
  法科大学院での2年ないし3年間はひたすら勉強に明け暮れ、法的思考力や分析力を養うことになります。法律家になるための道はけっして易しくないです。たとえば裁判官、検察官、弁護士は大量の資料を短時間で読み取って適切な判断を下さなければなりません。法科大学院とはそのようなことに対処するための訓練の場であり、新司法試験に合格するためではなく、将来の自分の職業にとって必要な能力を養う場なのだということを忘れないでください。
  法科大学院で学ぶうえでもう一つ大切なのは、最終学年で履修する科目「法曹倫理」が象徴するように、法曹として不可欠な、社会的正義感をもって誠実に物事を処理できる資質と人間性を高めることです。それは身につけようとして身につくものではなく、個々の授業の中で具体的な事例を分析し、どう問題を解決すればよいかを考察する過程で、自然と体得していくことになります。
  司法制度改革によって日本の法的環境は変化しても、法律家としてあるべきスピリットは不変です。授業を通して、あるいは仲間や教員たちとのさまざまな議論を通じて、人間性の面もしっかりと鍛錬してください。


法的倫理観を社会に浸透させることも、
これからの法曹の重要な使命です。

渡部教授
渡部 晃 教授
専門分野 企業法務
 法的な問題はそれぞれが異なる状況下で発生し、類似するパターンはあるにしても、一つとして同じ内容の紛争はありません。したがって法律家は常に初めて遭遇する問題を解決しなければならないのですが、そこには確固とした考え方の道筋が存在します。その考え方=リーガルセンスを学ぶ場所が法科大学院であり、それはさまざまな紛争に目を向けて、どのような議論がなされたのか、どのような判決が下されたのかを一つひとつたどることによって身につきます。特に新司法試験に的を絞った指導はなされませんが、法科大学院でしっかりとリーガルセンスを養えば、結果はおのずとついてくることになるはずです。
  私は企業に関連する法律を専門としており、弁護士としての自分自身の体験や知識に基づきながら、みなさんが法曹となった時に実際に活用できる解決手法を教えています。
  そしてその手法や考え方は普遍的なものであり、たとえ将来企業法務の分野を扱わないとしても、法律家として、あるいは社会人として、必ず役に立つものだと信じています。
  近年、企業による不正会計などの不祥事が頻発し、“コンプライアンス”の問題が声高に言われています。法的な倫理観が備わっていない企業は淘汰される時代を迎えようとしているわけですが、さまざまな形で企業倫理の確立をサポートすることもまた、法律家の大きな使命の一つだといえるでしょう。そして法的な倫理観は企業に限らず社会全体に浸透させる必要があり、学習院大学法科大学院で学んだみなさんがその担い手となることを期待しています。


この優れた学習環境を活かせるかどうかは、
あなたの主体性にかかっています。

大橋 洋一教授
大橋 洋一 教授
専門分野 行政法
 学習院大学法科大学院の最も大きな魅力は、個々の学生の顔が見える規模の小ささだと思います。例えば、担当している「公法演習」では、20名程度の学生に対して常に憲法と行政法の教員がペアになって密度の濃い指導を展開します。また、「起案等指導1」ではわずか7名の学生を対象に、自分の考えを文章にまとめるための指導をマンツーマンに近い形で施すことができます。それに加えて教員の質が非常に高いのも、このロースクールの大きな特長です。
 ただし、教員やカリキュラムや施設が充実していることは、よりよい学習をするための前提条件に過ぎず、修了後に「自分が成長した」と感じられて初めて、その人にとってよいロースクールだったということになるはずです。この法科大学院を選んで本当によかったかどうかは、最終的には一人ひとりの主体性に委ねられることになるわけです。せっかくの優れた学習環境を活かして、自ら積極的に取り組んでいただきたいですね。
 大切なのは、法曹になってからの実務能力の土台となる基礎をしっかりと養うことです。実務家になれば、まだ答えの出ていない法的な問題に遭遇することになりますが、その時にものを言うのは、基本的なものの考え方です。教わることに終始せず、自ら考える訓練も重ねて、ぜひ2年ないし3年後に「自分を伸ばせた」と実感してください。また、法律家は“社会の医師”ですから、世の中や人間にも関心を持って、どこに問題や病理が潜んでいるのかを見抜く力もしっかりと身につけて欲しいと思います。