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憲法入門1青井 未帆教授

憲法1

憲法が国内法秩序の最高位にあることの意味を踏まえながら、統治の仕組みを理解する。

 憲法入門1は2年生を対象に開講されています。
 憲法で学ぶ内容は、大別すると、憲法総論・統治機構・人権と三つに分けられます。本学では、この順番で憲法1・2が展開されています。憲法1では、憲法総論と統治機構を主として扱います。
 総論や統治機構の分野は、人権と比べて判例が少なく、法律や政令の定めている仕組みを暗記すればよいと思われている節もあります。しかしながら、この分野でそれだけにとどまらず、公法に関わる、法律家として備えているべき「常識」や「相場観」を養うことが求められています。そのためには、学説の理論や歴史的展開過程、そして今の政治のありように関する知識が必要です。
 そのような「常識」・「相場観」は、憲法2で扱う人権に取り組む際にも、前提となるものです。裁判過程を通じて人権問題を提起し、そこで憲法論を主張しうる力をロースクールでは養います。国会を通じてではなく、裁判所で解決しようという以上、裁判所・国会・内閣といった機関相互のバランスを頭に入れながら立論しなければ、とうてい説得的な議論にはなりません。

 授業の基本テキストとして指定されているのは、芦部信喜『憲法』です。この本は、定番中の定番で、現在日本で法に携わる仕事に関わろうという人は、少なくとも一度は目を通したことのある書物です。現在は第6版が出版されています。
 授業では、学生がこのテキストを予習してきていることを前提に、関連判例や理論の背景を学びます。芦部テキスト以外に使いやすいテキストがあるなら、それを使って自ら学んでも、もちろん構いません。基本論点は何かということを押さえていれば、学修上、問題はありません。

 憲法総論や統治機構の「常識」・「相場観」を育てるには、国会法、内閣法等の法律や政令、規則、条例などについても、十分な知識が必要です。テキストや判例で扱われている条文は、六法で必ず確認しましょう。知識が身についているかを確認するには、アウトプットも重要です。短答式の問題を解いて、わからなかった部分は教科書や判例を読み直すことをおすすめします。
 憲法入門1は、10名弱という少人数で開講されています。この人数だと履修生がどのあたりで躓いているか、どのくらい理解しているかを、教員が把握しやすいため、教育効果は非常に高いといえます。

憲法1
青井 未帆

法科大学院教授
青井 未帆

MESSAGE 教授からのメッセージ
憲法は、ほかの科目と比べて勉強がしにくい、分かりにくい、ということをよく聞きます。確かに、立論の「お作法」というようなものが、学説でも必ずしも共有されていませんから、勉強しづらいのはわかります。でもこのことは、逆に言えば、憲法論を主張するうえでの自由度が高いということです。総論・統治機構で憲法のセンスを磨きましょう。