教育内容・教員紹介 - 在学生の声

授業を大切にし、学生同士の振り返りで知識が定着しました。

黒田 正義(法学既修者コース入学)

 私が法曹を目指す理由は、弁護士という職業に魅力を感じているからです。法律の専門家として一定数の仕事があり、分野や方針をある程度自分で選べるため、仕事を続けていくうえで励みになるのでは、と考えています。もうひとつの理由は、少しでも誰かの役に立つ生き方がしたいからです。これまで様々な人に支えられてきたので、今度は自分が信頼される弁護士になり、依頼者の助けになりたいと思っています。
 私は既修者ですが、入学前の知識だけでは理解しきれない授業の内容も多くありました。しかし、根気強く理解に努め、先生方の丁寧な指導を受けていく中で、自分の成長を実感できました。また、同期の学生たちとの授業の振り返りを通じて、より知識が整理されたように思います。同時に、話し合いを通じて色々な考え方を知り、自分の短所や癖を自覚できたことも印象に残っています。
 先生方の授業をしっかりと理解するには、これまでの知識に加えて、多くの予習・復習を繰り返す必要があります。ただ、授業の内容や先生方のお話には、司法試験の合格に必要なものがたくさん詰まっています。どうぞ焦らずに、授業を楽しんでみてください。

法曹としての基本的な考え方が徹底的に身につきました。

戒能 千華子(法学未修者コース入学)

 法律に興味を持ちはじめたのは、法学部に進学していた兄の話を聞いたことがきっかけです。そこから自分で参考書を読むうちに、徐々に法曹にあこがれを抱くようになりました。また、法律を学ぶと社会の動きがよくわかるようになるので、純粋に法律の勉強が好きでした。そのことも、法曹を目指した理由のひとつです。
 未修者コースの1年次の授業では、立法経緯や趣旨といった教養的な話も多く、条文や判例を理解するための前提や、法曹として働くための大枠となる考え方も身につきました。また、納得いくまで受講生全員で質問を重ね、互いに理解を深め合ったことも印象的です。少人数制の法科大学院の良さを存分に味わった1年間でした。
 未修者にとって大変なのは、民法や刑法の基礎知識が十分でないまま、民事訴訟法や刑事訴訟法の授業が同時に進んでいくことです。ただ、1年次の講座を担当される先生方は、他科目の学習状況も踏まえて基礎から丁寧に教えてくださいます。知識が不足していると感じてもめげずに、わからないことはどんどん質問してみてください。そして、科目を超えて横断的に法律を理解するように学習していくことをおすすめします。