研究科委員長挨拶

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研究科委員長挨拶

経営学研究科委員長
和田 哲夫
経営学研究科・経済学部経営学科 教授

研究分野:
特許の戦略的利用
国際的な研究開発管理・知的財産管理
取引費用に関係する学際手法

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経営学の大学院教育は変わったのか

21世紀に入ってからの社会科学大学院教育は大きく変化を遂げました。国公私立すべてを合わせた商学・経済学系の大学院修士課程入学者数は、最近15年ほどの間、我が国では年間4,000人から5,000人で安定しています。一方、専門職学位課程という新しい形が生まれ、商学・経済学系に限っても入学者数は既存の大学院修士課程の人数に匹敵するほどになりました。ビジネスに関する大学院教育を市場としてとらえれば、供給力が短期に倍増し、劇的な変化を遂げたということができます。それは、経営に関する高度な能力を身につけようと考える方々にとって、現代では様々な選択肢が存在することも意味します。

私たちが考える経営学の大学院教育

私たち経営学研究科は、少人数の学生のみを受け入れ、次代を担う経営学の研究者および高度な専門知識を身に付けた高度職業人を輩出してきました。私たちは今後も、この真の少人数環境において、教員と大学院生の緊密な指導・連携関係を保ち、強化していこうと考えています。高度な学術研究水準に直接触れ、自らも学術成果を出そうとする経験から、冷静かつ普遍的な分析力や論理構成力をよりよく育成できる、と私たちは信じています。

学習院大学大学院の特徴

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学習院大学大学院では、これまで社会、人文、自然系のすべてにおいて研究大学院としての環境を守り、卒業生も研究者として高い評価を受けてきました。ですが、時代の要請に応える形で、高度な専門的知識をもった職業人の育成が大学院教育に求められるようになりました。我が研究科では、実務教育を充実させるために学術的な研究力を意図的に弱めよう、という対応はとりません。もともと経営学は、人々の協同意識・組織やブランド認識、会計基準や資金調達方針など、実際のビジネスをより良くするために存在しています。この実学を冷静に究め、強い説得力をもつ分析を行い、しっかりした論理を形にする能力を養ってもらいたい、というのが我々の願いであり、教育目標です。

面白さにわくわくする知的興奮を

本来学問とは、自分で考えることの面白さに目覚め、そして、創造の世界へ参加していくことです。たとえ研究者を目指すのではなく、高度の専門家を目指すにしても、学問を志すことによって生じる面白さにわくわくする知的興奮を覚えるはずで、このような日常をすごす大学院生を育てる環境が学習院大学大学院では提供されています。大学院生の研究環境は充実しており、一人一人に研究デスクが与えられ、研究用書籍等への補助が与えられるほか、相当数のコピーまで無償で行うことができます。また、キャンパスに閉じこもった勉強ではない姿勢を持ってもらう一例として、海外を含む学会参加全般に対して旅費補助も開始されました。

大学院間交流

開かれた環境のひとつとして、大学院間交流と呼ばれるものが行われています。たとえば、経済学研究科、経営学研究科では、上智大学、武蔵大学、成城大学、成蹊大学と提携し、別の大学の単位を取得しても卒業単位として認める制度を導入しています。これにより他大学で自分の専門知識を深めることが可能になり、研究者間の交流が活発になっています。

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