元々は統計学・ORのゼミに(大学・大学院時代)所属していましたが、今は、縁あってコーポレート・ガバナンスを中心とした日独の企業比較が研究テーマです。コーポレート・ガバナンスと経営成果の関係に関する理論的(新制度派経済学)、実証的研究で、日独共同研究に従事しています。ドイツには4年住み、3つの大学(トリアー大学、バイロイト大学、ハンブルグ大学)に在籍しました。給料をもらって毎週ドイツ語で教えた(バイロイト大学)年もありますが、ドイツの組織、そしてコーポレート・ガバナンスを正確に分析するには、やはりドイツ(語)の知識が望ましいです。とは言っても、ドイツ語論文を読みこなすのは若い人には至難の技です。そこで最近は、知り合いのドイツ人教授たちが英語で書いた論文をたくさんもらって、若い人に読んでもらっています。大学院の私の演習では、こういった、真正のドイツ人が英語で書いた、ドイツにおけるコーポレート・ガバナンスに関する論文を読み進みます。SPSSを使った財務データによる実証分析も、いろいろなインプリケーションを与えてくれます。ただし、究極的な目標は「わが国企業のあるべきコーポレート・ガバナンス・システム」の探求です。
経営財務
コーポレート・ガバナンスの経済分析と国際比較
現在は博士前期課程在籍者(修士)1名、後期博士課程在籍者(博士)1名を担当しています。