3年生向け
ビジネス日本語授業
科目名 :日語曾話(三) 必修科目 週1回
学生数 :23名
使用教科書:『企業日文』 大新書局
(日本では『日本語でビジネス会話中級』
日米会話学院より出版)
目標 :2年生までに 学習した表現が使えるようになる
4年生向け
ビジネス日本語授業
科目名 :日語曾話(四) 選択科目 週1回
学生数 :31名 (聴講は含めない)
使用教科書: 『商談ビジネス日本語中級』 大新書局
目標 : 発想力、応用力を鍛え、知っている言葉、表現を使えるように
なる。台湾人の発想にはない日本語的待遇表現を習得する。
教科書は「予習」第一お知らせ
授業の形態は、学生が予習をして分からなかった部分を質問、質問があった部分を優先的に説明し、例文を提示、練習という流れです。質問がなくても「ここは、分からないかな?」「分かっても使えないかな?」という部分は、しっかり取り上げますが、「学生が質問をする」ということを重視しています。教師が一方的に説明をするよりも、質問をさせた方が「自分の知りたいことを知る」の
で、反応がいいからです。ですから、予習をものすごく要求します。
教科書以外の活動も充実
授業開始10‐15分はウォーミングアップとして、色々なことをします。基本的
に、分からないことに直面しても文脈推測などで理解できるようになるための活動が多いです。例えば、教師がナチュラルスピードで何かを話して、学生はスキャニングで大体内容を把握したあと、今度はゆっくり話して、スキミングで細かく理解するような活動です。他にも学生が日本語で言えなかった表現の質問も受け付けて、学生のモチベーション維持につなげようとしています。
主な授業の流れ
【ウォーミングアップ】
開始10‐15分に、@〜Dのような小さな話題について時間を設ける。
@学生からの質問受付
(辞書で調べられない/自分が伝えられなかった日本語)
例)トイレを使用中に、ノックされた場合、使用中を伝えるには、何と
いえばよいのか等。
A耳慣らし 教師がナチュラルスピードで話し、内容をスキャニング
→ゆっくり話してスキミング
(内容は短いエッセイや新聞記事)
B時事 政治・経済に関する話
C歴史等の雑学に関する質問 例)ドイツの3大Bの音楽家は? 等
Dビジネス場面で使われるカタカナ語
(カタカナ語からもとの英語を、英語から日本語のカタカナ語を推測。
そして、文中での使われ方を学ぶ。)
↓
【教科書を使った活動】
・学習者が予習してわからなかったところを質問→教師が説明、例文を提示
・モデル会話の内容を確認
・表現の確認
例) 〜てくれればいい
このような「表現自体は非常に簡単でも、正しく使えない」表現を丁寧に学
ぶ。
この表現は、@誰がA何のためにBどんな状況でC誰に言ったのか、を考え
る。常に、どんな状況で会話が行われているのかを意識して読む習慣をつけ
る。
・前後の会話を考え、ロールプレイをし、適切な使い方をしているか確認す
る。
根本の目標は自信をつけさせること
多くの学生は日系企業で働くことを希望しています。ビジネスにおいて、例えば、絶対に上司に伝えなければいけないことを「この単語を知らないから伝えられない」ではだめです。学生たちは日本語の壁に当たっても自分で切り抜ける方法を知らないだけで、能力は持っているので、自分で切り抜ける工夫をし、自分の日本語に自信を持ってほしいと思います。