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卒業生紹介Graduate

It's my job.

法学部法学科 2013年卒業

稲田 萌子

大田区役所
戸籍住民課
戸籍住民担当
主事

Moeko Inada

稲田にとって東京都大田区はなじみが深い。高校の頃から十数年間、町工場の並ぶ風景を目にしながら日々を送ってきた。しかし、近年は経営難から廃業する工場も少なくない。
そのことを知ったのは、苦手だった商法を学び直そうとゼミに入ってからだ。授業で教授から、中小・零細企業が事業を続けていくための資金を工面するのに四苦八苦していると聞かされる。頭に浮かんだのは見慣れた風景。町工場の苦労が胸に迫ってくるようだった。
就職するなら、そんな経営者を助ける仕事がしたい。そう思って志望したのが大田区役所。区政では企業誘致を推進しており、事業主の支援策を実施している。
しかし、すぐに望む仕事に就けるわけではない。各種証明書などを扱う戸籍住民課に配属され、住民票の郵送業務や転入・転出届けなどの受付業務を経験。現在は、各種証明書や転入・転出に関する問い合わせ、それに伴う他の市区町村とのやりとりなどを担当している。
おそらく区役所の中でも最も問い合わせが集中する部署だ。別の見方をすれば、区役所の顔ということになる。接遇には十分に気を配らなくてはならない。たとえ電話であっても笑顔で対応することを稲田は心がけている。表情が見えないからこそ、より一層ていねいに、というのがモットーなのだ。
また、現在の仕事では戸籍六法(※1)を開くことも少なくない。その証明書請求が代理人や弁護士でもできるかどうか、条文に基づいた判断が求められるからだ。
かつて、商法を苦手な分野から、興味のある分野に変えたように、最近はこの窓口業務にやりがいを感じるようになってきた。行政の仕事の基礎を学べるからだ。
企業誘致の仕事はそれなりの経験を積む必要がある。今はこの業務を正確に行うことが最優先。これからは様々な部門でより多くの学びを得ていきたいと思っている。

※戸籍事務のための専門的な法令集

稲田 萌子さんの一日

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学習院大学法学部で良かったこと

やはり、条文を読んで理解できるスキルが身についたことが大きいですね。今の部門では戸籍六法が手放せません。証明書請求などの業務に従事する際は、開いて条文を確認することが珍しくはないからです。苦手に感じていた商法のゼミに入っていなければ、今の私はなかったと思います。学んでいく中で、商法を身近に感じられるようになりましたし、この経験が私に自信を与えてくれました。
キャンパスの穏やかな雰囲気も好きでした。一駅先に一大ターミナルの池袋駅があるとは思えない、静かな環境も学びに適した条件だと思います。
将来の進路を決める上で相談できる先生や友人が得られたことも大きくプラスになりました。有意義なキャンパスライフを送れたのも学習院大学だったからといえるでしょう。

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