学習院大学 法学部 | 法学科|政治学科

卒業生の一日に密着Graduates

法学部政治学科 1988年卒業

百瀬 裕 Yutaka Momose

トヨタファイナンシャルサービス株式会社
事業企画グループ
グループバイスプレジデント

ゼミで学んだ「信じるな、疑ってかかれ」はいまでも仕事に生きています

 学習院大学法学部を目指したのは、最初に入った大学を半年で退学し、アルバイトに明け暮れていた時に読んだ本がきっかけでした。その本の執筆者は、社会学の加藤秀俊先生で、当時学習院大学法学部で教鞭を執られていました。幸い、合格でき入学したところ、その直前に加藤先生が他大学に転出されてしまったのは、今では笑い話です。
 入学式の後、掲示板に張り出されたホームルームのクラス分けを見て、苗字がない人がいたのに驚いたことを今でもよく覚えています。その方は秋篠宮殿下でした。殿下は覚えておいでかわかりませんが、必修科目を同じクラスで勉強させて頂いたことは今でも貴重な思い出です。
 卒業後は東海銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)に入行。大学時代、第二外国語が中国語だったことからか、北京への語学留学を経て天津支店、台北支店の開設業務を経験し、香港返還の頃には香港支店で中国企業向けのローンを担当しました。その後、当時本格的に中国進出を始めたトヨタ自動車への業務出向を経て、2004年に今の会社に移りました。
 私の仕事は中国で自動車ローンを展開し、車の販売をサポートすることでした。当時の中国では個人ローンは普及しておらず、業務の立ち上げ、事業の拡大にかなり苦労しましたが、中国の経済発展とともに自動車需要も爆発的に伸び、事業を軌道に乗せることができました。現在は、日本に戻って、アジア・オセアニア地区の事業統括を行っています。

百瀬 裕さんの一日

START

  • 8:00

    出勤

    メールチェックやスケジュールのチェック。

  • 9:00

    始業

    担当している10カ国の現地法人からのレポートをチェック。

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    会議

    海外現地法人との電話会議。

  • 15:00

    会議

    海外現地法人の経営課題解決に向けた部内ディスカッション。

  • 17:00

    終業

学習院大学法学部で良かったこと

 中国での事業立ち上げの頃は、いろいろな制約の中で本当に苦戦しました。その時によく思い出されたのが、ゼミでお世話になった故田中靖政先生の「信じるな、疑ってかかれ」でした。既成概念では、日本より中国のほうが個人ローンの貸し倒れが多いというイメージですが、面子を非常に重んじる中国人の気質や、シックスポケット(一人っ子で両親、祖父母から支援を受けられる)世代が増加したことなどから、個人ローンの焦げ付きはとても少ないです。日本の常識では行き詰まることが多い海外での仕事を今まで続けてこられたのは、田中先生とゼミ仲間に鍛えられたおかげだと感じています。