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教員メッセージMessage from Professors

長谷部 由起子

法科大学院 教授
長谷部 由起子
Yukiko Hasebe
専攻:民事訴訟法

出身地
千葉県
最終学歴
東京大学法学部1 類(私法コース)卒業/法学士
所属学会
日本民事訴訟法学会、日本私法学会、金融法学会、司法アクセス学会
研究テーマ
集合訴訟制度
担当科目
民事訴訟法演習、特殊講義(民事訴訟法の基礎)、特殊講義(多数当事者訴訟・上訴)(以上、法学部)、民事訴訟法、注文書作成指導3・4(以上、法科大学院)

学習院大学で民事訴訟法を学ぶ

○民事訴訟法はどんな法律か? 民事訴訟法は、民事裁判の手続を規律する法律です。たとえば、不動産(土地または建物のことをいいます)の買主は売主に対してどのような権利を主張することができるか、また、どのような義務を負担しているか、といったことは、民法や商法などの実体法によって規律されています。
実体法にしたがって取引が行われていれば問題はないのですが、トラブルになって、話し合いをしたけれどもうまくいかず、裁判で争わざるをえないこともあります。そのときに必要になるのが、民事訴訟法に関する知識です。

○講義紹介 3・4年生を対象とした「民事訴訟法」の講義では、訴えの提起はどのような方法でされるのか、どこの裁判所に訴えを提起したらいいのか、訴え提起後の手続はどのように進んでいくのか、証拠はどのようにしたら集められるのか、判決が出た場合、その効力はどのようなものなのか、といったことを解説していきます。
「特殊講義(民事訴訟法の基礎)」は、2年生から履修することができ、民事訴訟法に関する基礎的な知識を身につけることができます。また、「特殊講義(多数当事者訴訟・上訴)」では、「民事訴訟法」では扱えなかった複雑な訴訟形態と上訴を解説します。法科大学院に進学する人には、ぜひ受講してもらいたいと思います。このほか、「特殊講義(執行法)」では、判決によって確定された権利がどのようにして実現されていくのかを扱います。

○ゼミ紹介 少人数のゼミとしては、3・4年生対象の「民事訴訟法演習」を担当しています。
前期には、判例研究を行います。毎回、数人の報告者を決めて、レジュメにもとづく報告ののち討論をします。報告は、3年生と4年生が一組になって行い、報告前の準備などで先輩が後輩を指導するので、お互いに勉強になるようです。また、裁判の実情を知るために、裁判の傍聴も行っています。法廷でのやりとりを初めて体験して感動したという人も、少なくありません。
後期の模擬裁判の実習は、シナリオ作りから始まります。参考になる判例を検討してストーリーと原告、被告、訴訟代理人、証人、書記官、裁判官の配役を決めます。訴状や答弁書などの書類を作成し、証人尋問の読み合わせをしたうえで、西2号館の模擬法廷教室で本番です。終了後は、お互いの演技の論評をします。ゼミのメンバーの交流も民事訴訟の理解も深まって、とてもよい経験になっていると思います。
毎年12月に開いているOB・OG会は、卒業生と在学生のよい交流の場になっています。卒業生にとっては、同期の仲間と集まる機会でもあり、お互いに近況報告をしたりして盛り上がります。卒業後も交流が続いていくのは、学習院のゼミならではだと思います。

著書・論文紹介

  • 『<アルマ>法の世界へ〔第6版〕』(共著)
    (池田真朗、犬伏由子、野川忍、大塚英明、長谷部由起子著、有斐閣、2014年)

    第6章「紛争の解決」を担当。大学生が日常生活で遭遇する法律問題に解説を加えながら、法の世界を概観できるように工夫した教科書です。私の担当部分では、日本司法支援センター(法テラス)、法科大学院、企業内弁護士など、司法をめぐる最近の動きも紹介しました。

  • 『基礎演習民事訴訟法〔第2版〕』(共著)
    (長谷部由起子、山本弘、笠井正俊編著、弘文堂、2013年)

    第7章 29)訴訟と非訟を担当。民事訴訟の基礎的な事項を30項目選び、[ケース]を設定して[設問]を掲げ、[解説]を加えたものです。演習や学生同士の勉強会で活用してもらえるように、[発展問題]とそのヒント、参考文献を付加しました。

  • 『民事訴訟法』(単著)
    (岩波書店、2014年)

    民事訴訟法の基礎から解説した教科書です。手続の流れに沿って読み進められるように、記述の順序を工夫し、関連する用語や論点については、コラムで解説しました。

  • 「民事手続原則の限界」
    (単著)(有斐閣、2016年)

    民事手続原則の意義とその限界に関する論文集です。刊行にあたっては、学習院大学から研究成果刊行助成を受けました。