学習院大学 法学部 | 法学科|政治学科

教員紹介Messages from Professors

政治学科 教授

伊藤 修一郎Shuichiro Ito

専攻:地方自治

出身地
神奈川県
最終学歴/学位
慶應義塾大学政策・メディア研究科/博士(政策・メディア)
所属学会
日本公共政策学会
研究テーマ
地方自治、公共政策
担当科目
地方政治

地方自治は政策イノベーションの宝庫

 皆さんは地方自治体(都道府県・市区町村)というと、議員が不祥事を起こすところとか、法律を杓子定規に実行するだけのお役所と考えていませんか。そのような旧態依然とした自治体もありますが、住民の希望に応え、創意工夫を重ねている自治体もあるのです。1700を超える自治体がありますから、違いがあるのは当然です。やる気も能力も環境も多様であるのが地方自治の本質です。

 日本の地方制度は、自治体が担える仕事の範囲が広く定められています。地域社会が問題に直面したとき、今ある仕組みで対応できなければ、自治体は自分たちなりの取り組みを試すことができます。憲法で保障された首長(県知事や市長など)と議員の直接選挙も重要です。時には、国が手を出しかねている難しい社会問題に対して、自分たちなりの対策で挑もうとする自治体が現れますが、それを率いる首長や議員を後押しするのは、選挙での住民の支持なのです。

 そうして生まれる政策イノベーションは、一握りの自治体が始めたものでも、すぐに同じ問題に悩む自治体の知るところとなり、ひと工夫加えて取り入れられ、進化しながら各地に広がります。時には国の政策変更につながることもあり、情報公開や環境規制、景観保全などで、そのような自治体の先導事例を見出すことができます。

 こんな研究を私はしていますが、自治体は多様なだけに、わからないことばかりです。興味をもって一緒に勉強しようという学生を歓迎します。

著書・論文紹介

『自治体政策過程の動態:政策イノベーションと波及』

(慶應義塾大学出版会、2002年)

『政策リサーチ入門:仮説検証による問題解決の技法』

(東京大学出版会、2011年)

  • 『自治体初の政策革新』