学習院大学 法学部 | 法学科|政治学科

教員紹介Messages from Professors

政治学科 教授

古城 毅Takeshi Kojo

専攻:西洋政治思想史

出身地
東京都
最終学歴/学位
博士(法学)
所属学会
日本政治学会、政治思想学会など
研究テーマ
フランス革命、政治と宗教
担当科目
西洋政治思想史Ⅰ、Ⅱなど

政治学を学ぶ意義

 政治学科では何を学べるのですか?そもそも、大学での勉強は社会に出てから本当に役に立つのですか?そのような質問をよくされます。とても難しい質問なのですが、大学を出て約20年になる私の実感を述べたいと思います。

 私は大学の法学部に入学し、法学と政治学を少し勉強したあと、政治学を選びました。社会人になって、その選択を少し後悔したこともあります。法学では、学ぶ対象として法律というものが明確に存在し、勉強していて体系的に知識が積み上がっていくという満足感があります。そして、法学的知識は実社会で必ず役に立ちます。これに対して政治学では扱う対象が多様かつ捉えどころがないものが多く、何を身に付けたのか、どのように役立てられるのか、すぐにはよく分からないことも少なくありません。

 しかし、最終的には政治学を勉強してとても良かったと思います。生きていく上で誰もが直面する色々な問題に対処するための手がかりを与えてくれたからです。身近な問題にしろ、大きな社会問題にしろ、上手な解決策を見つけるためには、さまざまな問題に興味を持ち、それらを組み合わせる力が必要です。そのような基礎的な態度・力を、政治学は私に教えてくれました。

 学習院大学の政治学科では、日本政治、国際政治、社会学、思想など多様な分野の科目がたくさん用意されています。学生の皆さんには、大学時代という、自由に学べる貴重な時間をぜひ活かしてほしいと思います。

 学習院大学政治学科では多様な内容の講義のほかに、少人数の演習形式の授業を豊富に提供しています。まず、1年次には、学生全員が受講する少人数(20人前後)の演習形式の授業が用意されています。そこでは、能動的に調べ、解決策を導き出すための訓練を受けることができます。私のクラスでは、学生たちにそれぞれ、いま自分が直面している身近な問題や、今後の人生プランについて尋ねます。最初は嫌がられるのですが、それでも考えてもらうと、いろいろと出てきます(学費を払うのが大変だ、満足のいくバイトが見つからない、留学してみたい、こんな職業に興味を持っている、結婚したい、子供がほしい、いや独身の方がいい、などなど)。そのうえで、問題解決やプラン実現のためには、どうすればよいかを調べてもらいます。そうすると、色々なことを勉強しなければならないこと、勉強は仕方なくするものではなく、自分のためにこそ必要なものだということ、そして、試行錯誤しながら、色々な情報を自力で調べ、組み合わせていくのはとても刺激的で楽しい作業であること、に気が付いてもらえることが多いです。

 少人数・演習形式の授業は、2年次以降も、「特別演習」や「専門演習(ゼミ)」といった形で提供され続けます。そこでは、調べて発表する能力、他人と上手に議論する能力を伸ばすことができます。大学卒業後も付き合っていける友人も沢山できます。入学される皆さんには、密度の高い大学生活をすごしてほしいと願っています。

著書・論文紹介

「商業社会と代表制、多神教とデモクラシー──バンジャマン・コンスタンの近代世界論とフランス革命論(一)~(五)」

国家学会雑誌 第127巻3/4号~11/12号(国家学会、2014年)

「代表制と理性に基づく統治──フランス革命期の、シスモンディ、スタール、ならびにコンスタンの代表制論」

政治思想研究 第16号(風行社、2016年)