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教員メッセージMessage from Professors

大久保 直樹

法学科 教授
大久保 直樹
Naoki Ohkubo
専攻:経済法

出身地
東京
最終学歴
東京大学大学院法学政治学研究科
博士課程修了/博士(法学)
所属学会
日本経済法学会
研究テーマ
経済法
担当科目
経済法、経済法演習など

社会人OB・OGに学んだことをぶつける達成感

私の担当している経済法演習では、5年ほど前から、OB・OGなどをはじめとする社会人との交流会を行っています。当時のゼミ生が、経済法演習の履修希望者を増やすアイディアとして発案してくれました。そのゼミ生は、「就職活動についてOB・OGなどからアドバイスをもらう会」をもっぱら想定していたようです。しかし、来ていただいた上にアドバイスまでもらうのでは、OB・OGなどに少々申し訳ありません。そんなとき、就職して数年間必死に働いて一息ついたOGが、「学生時代にもっと勉強しておけばよかった」と言っていたことをふと思い出しました。そこで、私の選んだ判例などについてゼミ生が報告をして、OB・OGなどには座学の雰囲気を久々に味わってもらった上で、就職活動についてアドバイスをもらう会にしました。
今のところ、参加してくださる社会人の中に、弁護士や研究者などの独禁法の専門家はいません(独禁法を司る公取委の方はいらっしゃいます)。しかし、会社などにおいて様々な問題(法律問題を含むがそれに限らない)に日々全力で取り組んでいる非専門家の素朴な疑問が、問題の本質を鋭くついていることは決して珍しくありません。そうした疑問に答えることは、おざなりにやってできることではなく、しかし、やり遂げれば達成感のあることと思います。
準備し、報告をして疑問に答えようとする、という活動の中でゼミ生が何かを得るなら望外の喜びですし、仮に何も得ないとしても、とにかく来ていただくOB・OGなどに無駄足を踏ませてはならず、面白かったと思って帰ってもらうにはどうしたらいいかを考えることが、私にとって大きな刺激になることは間違いありません。
現代の学生は、コミュニケーション能力やらプレゼン能力など様々な能力を求められて大変です(そうした能力に劣っている人々にかぎって声高にこういう能力を学生に要求するのは、きっと自省と後悔からなのでしょう)が、結局のところ、懸命に学んだことを拙いながらも必死になってぶつけるしか、知識と経験を積んだ社会人とコミュニケートする方法はないのではないかと思います。
そんなこんなで、できるだけ長くこの会を続けていきたいと考えています。

著書・論文紹介

  • 『ケーススタディ経済法』(共著)
    (伊永大輔・大久保直樹・滝澤紗矢子共著、2014年)

  • 「競争法分野でのバイヤー・パワーをめぐる最近の議論:通信・放送分野での検討の素材として」
    放送メディア研究10号(2013年)

  • ダニエル・A・クレイン「反トラスト法上の義務としての検索中立性」
    新世代法政策研究19号(2013年)