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教員メッセージMessage from Professors

辻 優

法学科 特別客員教授
辻 優
Masaru Tsuji
専攻:法律

出身地
東京
最終学歴
東京大学法学部(法学士)
米国Williams College(BA)
担当科目
「特殊講義:国際法実務(国際法と国内法)」、「特殊講義:国際社会と刑事裁判」、「特殊講義:外交実務(安全保障とインテリジェンス)」

外交の現場から

 今年の四月から学習院大学法学部で、外交の現場から得た経験を踏まえて様々な問題について学生の皆さんにお話をする機会を得られたことをうれしく思うとともにとても楽しみにしてきました。
 これまで外務省員として仕事をし、大使館等の在外公館での勤務も含めて外務省においては条約締結にかかわる仕事、条約交渉や国際会議等の外交の現場での仕事をするとともに、安全保障政策にも携わる経験をしてきました。また、それぞれ短期間でしたが、内閣法制局では国際法と国内法の関わり合いの問題を、防衛省では諸外国との防衛協力等を担当するなど、国際法、安全保障を主な担当分野としてきました。
 国際社会は大きく動いており、国際社会におけるルールである国際法も不断に変化・発展してきていますし、我が国を取り巻く安全保障環境を含めて国際情勢も同様に大きく変わってきています。こうした状況を踏まえ、また、外交等の現場において得た実務家としての経験を活かして、私の授業を通じて実務家の経験と視点を学生の皆さんと共有し、皆さんがより積極的に国際社会に関心を持ち、日本としての国際社会との関与の在り方について自分なりの知識と見識を深めてもらえればと思います。
 授業内容としては、①国際法実務として国際法の形成と国内法への受容の問題を、②外交実務として国際社会における安全保障の法的枠組と我が国の安全保障との関わり、及びインテリジェンスの基礎知識について、③国際社会における刑事裁判を通じた正義の実現について国際刑事裁判所(ICC)を中心に据えて説明することとしています。
 実務家としての視点を踏まえた授業は、大学における通例の講義としてはやや特殊かもしれませんが、できれば、一方通行の講義一辺倒ではなく、学生の皆さんとの意見交換を通じて、多面的に変化する国際社会の状況に対する理解を一緒に深めていければよいと思っています。皆さんとお会いするのを楽しみにしています。

著書・論文紹介

  • 「核実験の国際的規制の展開」
    世界法学会・世界法年報 第18号 (1999年 3月発行)