学習院大学 法学部 | 法学科|政治学科

教員紹介Messages from Professors

法学科 特別客員教授

辻 優Masaru Tsuji

専攻:法律

出身地
東京都
最終学歴/学位
東京大学法学部(法学士)、米国Williams College(BA)
所属学会
国際法学会
研究テーマ
国際法、特に安全保障関連
担当科目
国際法、安全保障(インテリジェンス関連を含む) 等

変化する国際社会を考える、外交の現場から

 昨年までオランダ駐在の大使を務め、外務省において外交の現場で仕事をしてきました。様々な条約の交渉や日本が締結した条約の国内的な実施といった活きた国際法にかかわる仕事、軍縮、通商、社会問題等に関する国際会議の場での外交交渉の仕事をするとともに、安全保障政策の策定・実施にも携わってきました。また、防衛省及び内閣情報調査室においては、我が国の防衛にかかわる安全保障問題や昨今注目を集めているインテリジェンスの問題にも携わるなど、外交問題を越える広い視野からも、国際社会の問題について考え、その対応に直接参加する機会を得てきました。

 国際社会におけるルールである国際法は不断に発展してきていますし、我が国を取り巻く安全保障環境を含めて国際情勢も早い速度で変化しています。こうした状況も踏まえ、外交の現場で得た経験と視点を、講義を通じて学生の皆さんと共有し、皆さんがより積極的に国際社会に関心を持ち、日本が歩んでいく方向について自分なりの知識と見識を深めてもらえればと思います。

 講義の内容としては、①国際法の基本、及び国際法と国内法とのかかわり方の問題を、②国連憲章を中心とした国際社会における安全保障の法的枠組と我が国の安全保障との関わり、及びインテリジェンスに関する基礎的な知識について、③刑事裁判を通じた国際社会における正義の実現についてというようなことを予定しています。

 実務家としての経験と視点を踏まえた講義は、大学における講義としてはやや特殊かもしれませんが、学生の皆さんとの意見交換を通じて大きく変化する国際社会の問題に対する理解を一緒に深めていければよいと思います。皆さんとお会いするのを楽しみにしています。

著書・論文紹介

「核実験の国際的規制の展開」

世界法年報 第18号(世界法学会、1999年3月)