学習院大学 法学部 | 法学科|政治学科

教員紹介Messages from Professors

法学科 教授

津村 政孝Masataka Tsumura

専攻:刑事訴訟法

出身地
山口県
最終学歴/学位
東京大学法学部卒
所属学会
日本刑法学会
研究テーマ
証拠法
担当科目
刑事訴訟法、刑事訴訟法演習、特設演習

法律(学)は難しいか?

 社会には色々な仕組みが必要ですが、法律を作った人たちはどのような仕組みが必要かをまず考え、それをいろいろな人たちに理解してもらうために法律の条文として表現しているとわたしは考えています。法律を作った人と人々をつなぐのが法律であるとすると、それは作曲家と演奏家をつなぐ楽譜と同じです。楽譜にすべてが書き込まれているわけではないので、同じ曲でも演奏家によって大きく異なることがあるように、法律にすべてが書き込まれているわけではないので、いわば隙間をどのように埋めるかは法律を解釈する人によって異なることがあります。テレビである事例について弁護士さんの間で結論が異なる1つの理由はここにあります。

 地図の記号や楽譜の記号が特別な意味をもつことはみなさん理解しています。法律(学)の難しさの1つの原因はここにあるのかもしれません。法律を作った人と人々をつなぐのが法律の役割だとすると、その言葉は日常のことばで語られる必要があります。ところが、日常のことばにはあいまいさがあります。そうすると、法律を作った人の意図を正確には伝えられない。そこで、法律で用いられることばは日常の言葉と異なる特別の意味が与えられる場合があります。そうすることであいまいさを取り除くのですが、そのために人々が混乱してしまうのではないでしょうか。そのほかにもルールであることから出てくる特殊性などもあるのですが、それは授業で説明します。

著書・論文紹介

「公立学校における身体検査等」

大沢秀介=大林啓吾編『アメリカ憲法と法教育』(成文堂、2017年)

「対審権の歴史に関する連邦最高裁の理解について」

学習院法務研究6号(学習院大学法務研究所、2012年)