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新着情報

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2019年7月13日  Das 41. Interuni-Sommerseminar findet von 20. bis zum 24. August 2019 in Nikko statt.

夏のインターウニ: 今回のテーマは「信頼 ― Vertrauen」(8/20日から24日)
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第41回の夏のインターウニが、今年は日光市「交流促進センター 風のひびき」で開催されます。「インターウニは、ドイツ語を学ぶ学生と教員が、日本全国から、またドイツや韓国から集まって、さまざまにディスカッションするセミナーです。」 「今年は、40回を超えたインターウニと10年目を迎えた韓国インターウニを記念して、特別合同セミナーを日本で開きます。せっかく習ったドイツ語を使って、ドイツだけでなくアジアの隣人とも、たくさん話をしてみましょう。濃密な5日間を一緒に過ごす参加者のみなさんを募集します!」 (パンフレット(PDF) | インターウニより) 参加申し込みは 8月10日(土)までです(ただし、それ以前でも募集人員に達し次第、締め切りますのでご注意)。
今回のテーマは、「信頼 ― Vertrauenです。 以下に、テーマ説明の最初の2つのパラグラフを引用しておきますが、続きは 第41回 夏のインターウニ・ゼミナール でお読み下さい。 ドイツ語版は、 41. Interuni-Sommerseminar für deutsche und japanische Kultur | Broschüre (PDF) で読むことができます。

私たちは、「信頼」なしには、一日たりとも生きていけません。生きていく上で、他人を信頼することがどうしても必要なことは、生まれたての赤ちゃんを見れば分かります。私たちが普通に日常生活を送れるのは、例えば毎日、あたりまえのように水道の水が飲め、店で売っている食品が食べられ、通りで出会う人がいきなり斬り掛かったりはしないと思っているから、つまり、たくさんの見ず知らずの隣人たちを信頼しているからです。こうした信頼が少しでも崩れたら、すぐに大パニックです。身の回りの生活だけではありません。もし通貨が信頼できなくなれば、ハイパーインフレになって経済は破綻し、社会が機能しなくなることでしょう。私たちの暮らしは、無数の信頼の上に成り立っています。
でも、信頼は脆く壊れやすいものです。最近はやりのフェイクニュースや自国中心主義は、せっかく築いた信頼を簡単に壊してしまいます。契約や平和条約などの仕組みをどれだけ作っても、信頼を担保してくれる客観的な保証にはなり得ませんし、いったん信頼を失ったら、個人も企業も国家も、その存在そのものが危うくなりかねません。現在の人類は、核戦争を抑止できるのは「信頼」ではなく、互いに脅し合うことによる「抑止(Abschreckung)」だと考えています。その意味で「信頼」とは、主観的・心理的なカテゴリーでしかありませんが、それでも、人間らしい社会を作るためには、信頼の輪を広げていくほかはないように思われます。
出典: 第41回 夏のインターウニ・ゼミナール| パンフレット(PDF) より一部抜粋。
参加申し込みは、http://www.interuni.jp/anmeldung/ からどうぞ。 参加費は、37,000円(4泊5日宿泊・食事代を含む、交通費は含まず)です。

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2019年 7月 9日  „Erinnerungskultur in Deutschland“ und die Aufführung eines Dokumentarfilms an der Gakushuin-Uni (am 5. August 2019).

「ドイツの"記憶の文化"を考える」第4弾、学習院大で開催(8/5)
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来る8月5日(月)午後2時~5時(午後1時30分開場)に好評のシリーズ第4弾、「ドイツの"記憶の文化"を考える」が開催されます。 会場は、学習院大学 北2号館(文学部棟) 10階 大会議室。今回は、ドキュメンタリー映画「ハトは泣いているー時代(とき)の肖像ー」が上映され、その後、ディスカッションが予定されています。今回も、『忘却に抵抗するドイツ』著者・岡裕人さんが参加されます。
興味のある方はどなたでも参加できますが、参加希望者は、 8/5(月)ドイツの"記憶の文化"を考える から申し込みをしてください。 定員50名を予定しています。参加費は、無料、主催は、学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科、 共催は学習院大学文学会とNPO法人ホロコースト教育資料センターです。

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2019年6月28日  GLT-Workshop findet am 29.06. 2019 an der Universität Tokyo (Komaba) statt.

ドイツ言語理論研究会(GLT)、6月29日(土)14:00から東大駒場で開催
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久しぶりに、ドイツ言語理論研究会(GLT)が開催されます。 場所は、東京大学駒場Ⅰキャンパス18号館4階のコラボレーションルーム2です。 (キャンパスマップ(施設配置図) | 東京大学駒場 をご参照下さい。)
発表1
発表者:渡邊大祐氏(東京大学大学院 総合文化研究科 言語情報科学専攻)
タイトル:ドイツ語の am 進行形について
発表2
発表者:高橋美穂氏(東北大学 高度教養教育・学生支援機構)
タイトル:「使役」と「被害」が重なる構文―自由与格・have使役・「―させ」使役の比較
当日は、18号館入り口が閉じられていますので、入り口右側にある学内フォンかお電話から、コラボ2にお電話ください。 (コラボ2の番号は学内フォン横に掲示されています。)
オープンな研究会ですので、興味のある方は奮ってご参加ください。

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2019年6月15日  Die Tagung der Japanischen Gesellschaft für Deutschstudien findet am 30.6.2019 an der Hosei-Universität (auf dem Ichigaya-Campus) statt.

2019年日本ドイツ学会大会は法政大学市ケ谷キャンパスにて(6/30):シンポジウムは「ヴァイマール100年 — ドイツにおける民主主義の歴史的アクチュアリティ—」
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日本ドイツ学会大会が、 2019年6月30日(日)に、法政大学市ケ谷キャンパス ボナソアード・タワーで開催されます。会場のアクセスは、 交通アクセス(市ケ谷)|法政大学 をご参照ください。 参加費は、一般が 1,000円、学生は 500円、日本ドイツ学会会員は無料です(当日受付可。だれでも参加可)。
大会シンポジウムのタイトルは「ヴァイマール100年 — ドイツにおける民主主義の歴史的アクチュアリティ—」です。 シンポジウムは、13時30分-17時にスカイホールにて行われます、 基調講演は、ベンヤミン・ツィーマン氏(シェフィールド大学)(ドイツ語。日本語翻訳を配布)、 パネリストは、板橋拓巳氏(成蹊大学)、 今井宏昌氏(九州大学)、速水淑子氏(横浜市立大学)です。
シンポジウムの概略説明の第一パラグラフのみを以下に引用します。

2019年はヴァイマール憲法が制定されて100年目となる。革命と敗戦の後に成立したヴァイマール共和国の歴史は、その不安定さと崩壊の歴史から、その後の共和制にとって、社会権や女性参政権などの点で先駆的存在でありつつも、ナチによる権力掌握を防ぐことができなかったことから、克服されるべき対象とも見なされてきた。近年でも、排外的ポピュリズムの台頭のなかで、民主主義に胚胎する不安定さが改めてクローズアップされ、そこからヴァイマール時代との類似性を指摘する議論がある一方、そうした類似性は時代の文脈を無視したものであり、ヴァイマール共和国の歴史的位置づけを歪めるものとなるという批判もある。本シンポジウムは、ドイツの「第一共和制」の解釈をめぐる2つのベクトル、すなわち「歴史化Historisierung」と「現在化Vergegenwärtigung」をキーワードに、政治、社会、文化の諸相とその相互関係から、21世紀の今ヴァイマール共和国の歴史が提起する(しうる)問題を議論することにしたい。
出典:総会・シンポジウム | 日本ドイツ学会
日本ドイツ学会大会2019では、シンポジウムの他に3つのフォーラムがあります。 フォーラム 1「ドイツは移民の統合に失敗したか? ― 教育政策の視点から ― 」、 フォーラム 2 「ドイツ・ハレ市における移民難民の社会統合 ―フィールドワーク中間報告―」、  フォーラム 3 「オーストリア=ハンガリーと日本 ―国交樹立150周年を記念して― 」。 各区フォーラム内での発表や、シンポジウムに関する詳細は、日本ドイツ学会 のホームページをご覧ください。

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2019年6月4日  Der 100. Workshop des Arbeitskreises für deutsche Grammatik findet am 9. Juni 2019 an der Gakushuin-Universität statt.

6月9日(日)、ドイツ文法理論研究会第100回研究会(於:学習院大学)
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昨年の秋の研究会が突然の台風襲来で中止になった結果、ドイツ文法理論研究会第100回研究会 が、2019年6月9日(日)13時15分から16時に、 学習院大学目白キャンパス 西1号館 106教室で開催されることになりました。場所は、 アクセスマップ|学習院大学、および キャンパスマップ | 学習院大学 をご参照下さい。
プログラムは、13:15 - 13:30 総会、13:30 - 15:00 講演, 15:00 - 15:10 休憩、15:10 - 16:00 研究発表となっています。 今回は、斎藤 衛 氏(南山大学)による講演:「転送の単位と言語間変異-移動と束縛における局所性をめぐって」があり、 研究発表は、白井智美 氏(東京大学人文社会系研究科研究員)による「空間表現の分析における「空間の客体化」について」が予定されています。 ドイツ語、日本語、言語学などに関心のある方ならどなたでも参加できます。 講演、ならびに研究発表の概要は、2019年春の研究発表会| ドイツ文法理論研究会 をご参照下さい。

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2019年5月31日  Die Germanistentagung der JGG findet am 8. und 9. Juni 2019 an der Gakushuin-Universität statt.

日本独文学会2019年春季研究発表会は、学習院大学で開催(6/8 ― 6/9)
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来る6月8日(土)と9日(日)に、日本独文学会2019年春季研究発表会が学習院大学で開催されます。 山手線目白駅の(1つしかない)改札を出て、(信号待ちがなければ)およそ1分以内に大学の西門から学習院大学のキャンパスに入ることができます。 アクセスマップ|学習院大学、および キャンパスマップ | 学習院大学 をご参照下さい。
今回の春季研究発表会は、画期的です。初日の午前中に開催される総会が三部構成になっていて、第一部が任意団体日本独文学会第74回総会、第二部が一般社団法人日本独文学会理事会、 そして第三部が一般社団法人日本独文学会社員総会です。これで、これまでの日本独文学会は一般社団法人として引き継がれることになります。
今回、学会会場は、百周年記念会館と西2号館、北2号館で行われますが、受付は百周年記念会館です。 これまで紙媒体で配布されていた『研究発表要旨』は配布されませんのでご注意ください。 学会からのお知らせ : 2019年春季研究発表会発表要旨 のページから、 「キャンパスマップと表(1.4MB)」、「レジュメ(1.5MB)」を必要に応じてダウンロードしてご利用ください(どちらもPDFファイルです)。 「キャンパスマップと表」は、『別冊』にもほぼ同じものが掲載されています。スマホにこの2つのPDFファイルをダウンロードしておくと便利です。
学習院大学のスタッフでは、トーマス・ペーカー氏がクライスト(Heinrich von Kleist)に関連したシンポジウムを企画しています。 このシンポジウム IV は、初日6月8日14時30分から G会場(西2-402)で行われます。
初日の夜に行われる懇親会は、百周年記念会館で行われます。少しでも趣向を凝らそうと準備を進めておりますので、是非お越しください。

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2019年5月19日  „Das schweigende Klassenzimmer“ ist jetzt im Kino (HumanTrust-Yurakucho), vom 17. bis 23. Mai 2019.

「僕たちは希望という名の列車に乗った」(5/17-23)@ヒューマントラストシネマ有楽町
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ドイツ映画祭 Horizonte 2019 の時に紹介した映画「僕たちは希望という名の列車に乗った」(Das schweigende Klassenzimmer)が、5月17日から5月23日までの予定で、ヒューマントラストシネマ有楽町で上映中です。 詳細は、僕たちは希望という名の列車に乗った | ヒューマントラストシネマ有楽町 をご覧ください。 同サイトの最初のキャッチの部分だけを引用しておきます。 「すべては、たった2分間の黙祷から始まった――なぜ18歳の若者たちは国家を敵に回してしまったのか?ベルリンの壁建設の5年前に旧東ドイツで起こった衝撃と感動の実話」
ベルリン国際映画祭2018年でも上映され、 Berlinale | Jahresarchive | 2018 | Programm - Das schweigende Klassenzimmer に紹介されています。日本の公式サイト 映画「僕たちは希望という名の列車に乗った」公式サイト 2019年5/17公開では、トレーラを見ることができます。監督・脚本はラース・クラウメ(Lars Kraume)、イタリア生まれのドイツ育ち、これからも注目です。

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2019年5月8日  Dokken(=Diplom Deutsch in Japan) im Sommer findet am 23. Juni statt, Anmeldetermin bis 16./17. Mai 2019.

2019年夏の独検(6月23日),ネット出願締切5月16日, 郵送締切5月17日(消印有効)
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2019年夏の 独検 の願書郵送受付締切は、5月17日(金)(消印有効)と迫ってきました。 ただし、書店・生協での払込みは5月16日(木)まで、 ネット出願 | ドイツ語技能検定試験5月16日(木)23時59分までです。 書店・生協での払込みやネット出願の方が、締め切りが1日早いので注意しましょう。 夏の試験(2019年6月23日(日))では、2級、3級、4級、5級を受験することができます(準1級と1級は秋だけしか受験機会がありません)。 となり合せの級は併願ができます(割引は申し込みの際に「併願」を選択した時のみの適用されます)。 詳細は、実施要領 | 受験案内 | ドイツ語技能検定試験 をご覧ください。
なお、独検 のサイトでは、 過去問題 | ドイツ語学習 | ドイツ語技能検定試験 のページで、 過去問題集や参考書の紹介を行なっているほか、「過去問電子書籍音声付き」という電子書籍の紹介も行なっています。 この形でのデジタル書籍は、「級ごとに1年分が収録されて」いる(ただし、1級準1級のみ合わせて1冊)ので、希望の級の過去問題を購入することもできます。 参考図書 | ドイツ語学習 | ドイツ語技能検定試験 や、 よくある質問 | ドイツ語技能検定試験、 そしてなんと言っても 過去問題サンプル | ドイツ語学習 | ドイツ語技能検定試験 がとても参考になります。 筆記試験の一部だけでなく、聞き取り試験の音声も一部聞くことができるからです。

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2019年4月19日  NHK Fernseh- und Radioprogramm für Deutsch: Neuer Start, ab 1. April 2019.

2019年度NHK『旅するドイツ語』(テレビ)、『まいにちドイツ語』(ラジオ)
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2019年4月18日に、NHK『旅するドイツ語』、『まいにちドイツ語』5月号テキストがもう発売になりました。 4月からNHKの語学講座でドイツ語を始めようと思っていたのに、気がつくともう店頭では5月号のテキストを販売しています。 でも、大丈夫。 ラジオ まいにちドイツ語|「バックナンバー」 | 商品一覧| NHK出版 から4月号を注文できます。 それに、今だったらやっぱり テキスト電子版 | NHKテキスト | NHK出版 から電子版のテキストを購入して、 スマホやタブレットに入れて持ち歩くのが吉かもしれません。 NHK語学テキスト 音声ダウンロードチケット | NHK出版 を購入して、スマホやタブレットに音声をダウンロードすれば、 通常の音楽を聞く感覚でスマホからドイツ語の音声を繰り返し聞くことができます。なかなかいいかも。
さて、れいによって ドイツ語のテレビ番組・ラジオ番組 | NHK から、 今年度のNHKドイツ語番組に関するほぼすべての情報が得られるようになっていますが、以下では、簡単に概略を説明しておきます。
NHK Eテレで4月から9月まで放送される『旅するドイツ語』は、2018年10月から2019年3月まで放送されたものの再放送です。 旅人は前川泰之さん、監修は、大田達也さん(南山大)、放送時間は、Eテレ月曜午後11:30-11:55再放送は木曜日の午前5:30-5:55 です。
NHKラジオ第2放送の『まいにちドイツ語』は、月曜日から水曜日までが入門編で、 高橋亮介さん(上智大)が講師、パートナーはアンゲラ・リプスキさん(Angela Lipsky) とチェザル・コンスタンティネスクさん(Cezar Constantinescu)が担当する新シリーズで、「スッキリ!はじめてのドイツ語」 (Alles klar! Los geht's mit Deutsch)というタイトルです。 木・金の応用編は、前田良三さん(立教大)、鎌田タベアさん(日独協会、Tabea Kamada)が講師で 「ベルリン-変転する都市」(Berlin: Stadt im ständigen Wandel)が再放送されます(2017年10月~12月)。 放送時間は、月曜から金曜まで午前7:00-7:15再放送は同日の15:15-15:30翌週月 - 金11:30-11:45 です。
さて、ラジオを持っていなくても、もちろんラジオ放送は聞けます。NHKラジオ らじる★らじる にアクセスしてください。 このページから、NHKのさまざまなラジオ番組を聞くことができます。NHK語学番組は、R2 を選ぶことになります。 なお、聞き逃したドイツ語ラジオ講座は、一週間前のものまでがストリーミングで聞くことができます。 ドイツ語のテレビ番組・ラジオ番組 | NHK から、[ストリーミング]をクリックして選択しましょう。

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2019年4月10日  Im Jahr 2019 ist Ostern der 21. April.

2019年のイースターは4月21日
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復活祭(=イースター、Ostern)と言う時、通常は復活祭の日曜日(Ostersonntag)をさします。そして、 キリストの復活を祝う移動祝日のこの日曜日は、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」ですが、満月の日なんてどうやって分かるのだろう、と思う日本人は多いはずです。 復活祭を祝うようなキリスト教徒の多い国のカレンダーには、月の満ち欠けの情報がちゃんと載っているのでした。 この4月は、19日が満月です。 灰の水曜日(Aschermittwoch)から40日後の聖土曜日(Karsamstag)までの40日間がカトリックの 四旬節(Fastenzeit)です。この時期の過ごし方は、カトリックとプロテスタント、それぞれの地域によって異なります。
4月18日は、聖木曜日(洗足木曜日、Gründonnerstag)、 4月19日は、聖金曜日(受難日、Karfreitag)、 4月20日は、聖土曜日(Karsamstag)、 そして、4月21日が復活祭の日曜日(Ostersonntag)、 4月22日が、復活祭の月曜日(Ostermontag)と続きます。 ヨーロッパでは地域によって休日になるかどうかが異なっていることもありますので要注意です。 2015年版の Langenscheidt Großwörterbuch Deutsch als Fremdsprache (S.824) には、Ostern のコラムがあり、 その中には、

復活祭の日曜日には、多くの人々が教会へ行き、教区によっては『復活祭の焚き火』(Osterfeuer)をするところもある。 朝食には伝統的にイースターエッグを食べる。これは、固ゆで玉子で、色とりどりに塗られ、絵が描かれたもの。 『イースターのねじりパン』(Osterzopf)とか、『イースターの子羊(焼き菓子)』(Osterlamm)のような伝統的な焼き菓子もある。
という紹介もあります(和訳は筆者JO)。 イースターには、子供たちがイースターエッグが入っている巣(Osternester)を探す姿がみられるますが、 カラフルな卵だけではなく、ちょっとしたプレゼントも一緒に置かれていることが多いようです。庭にはオスターハーゼ(Osterhase、 イースターバニー)が隠れているかもしれません。でも、いったいあのウサギはどこから来たのでしょうか? 2015年4月4日の https://www.stern.de の記事に、そのものズバリのタイトルの記事がありました。 Woher kommt der Osterhase? | STERN.de

2019年3月28日  Am 31. März 2019 werden die Uhren von 02:00:00 auf 03:00:00 (Sommerzeit) vorgestellt. Die Zeitumstellung, nach der Abstimmung des EU-Parlaments, wird aber ab 2021 abgeschafft.

2019年3月31日、ドイツは夏時間へ。2021年から時間調節廃止へ!
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2019年3月31日(日)の朝2時に、時計を一時間進めて3時にすすめ、ドイツなど多くのヨーロッパの国々は夏時間になります。 Zeitumstellung 2019 in Deutschland | timeanddate.de を参考にしていますが、このサイト timeanddate.de では、いろいろな国や都市の夏時間を調べることができます。
さて、 2019年3月26日の ZDFmediathek のニュース Abstimmung: EU-Parlament für Ende der Zeitumstellung | ZDFmediathek によれば、EU議会は、2021年から時間調整(Zeitumstellung)、つまり夏時間(Sommerzeit) の実施にともなう時間調整を賛成多数で廃止することを議決しました(賛成410、反対192、保留51)。 簡単に言い直せば、EUに加盟する国々は、2021年から、もう夏時間はやらない、ということです。 もともと、夏の日中の太陽のあたる時間を有効利用しようという発想で、ドイツでは1980年から行われていましたが、近年実施されたヨーロッパ全体でのアンケート結果(460万人参加)によれば、 84パーセントが夏時間の廃止に賛成していたそうです。その主な理由は、子供たち、お年寄り、病気の人たちにとって、夏時間実施にともなう時間調整は負担が大きい、というものです。 経済的にみても、夏時間の実施がそれほど有効に機能していないという意見もありました。
もっとも、 EU-Parlament will Abschaffung der Zeitumstellung im Jahr 2021 | www.faz.net Noch ist dieser Vorsatz aber nicht in trockenen Tüchern. (まだ、このもくろみはうまく成し遂げられたわけではありません)と言っているように、 これから細部を煮詰める必要があります。時間調整をしない、といっても「永続的な夏時間」にするのか「永続的な冬時間」にするのか、近隣の国々と調整する必要があります。 ヨーロッパには、3つの時間ゾーンが存在しますから、もちろんそれを考慮する必要もあります。そういえば、EUから脱退する予定のイギリスはどうするのでしょうか?

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2019年3月23日  Der 3. Workshop von HiSoPra(HIstorical SOciolinguistics and PRAgmatics) findet am 28. März 2019 an der Gakushuin-Universität statt.

第3回「HiSoPra 研究会(歴史社会言語学・歴史語用論研究会)」3/28 学習院大で開催
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すでに日本独文学会のメーリングリスト [deutsch:92], [deutsch:108] で紹介されているように、 第3回「HiSoPra 研究会(歴史社会言語学・歴史語用論研究会)」(HIstorical SOciolinguistics and PRAgmatics)が、 2019年3月28日(木)13:30~17:50(開場は12:45~)に学習院大学北2号館(文学部研究棟)10階、大会議室で開催されます (場所は、学校法人 学習院 | 施設 | 目白キャンパス の15番の建物)。当日の研究報告とシンポジウムは以下の通りです。
参加費:500円(資料代等)
総合司会:小野寺典子(青山学院大学)、森 勇太(関西大学)
 13:30-13:40 (総合司会者による)導入
 13:40-14:25 《研究発表》
 朱 冰(関西学院大学 常勤講師):「中国語における禁止表現から接続詞への変化」
  司会:堀江 薫(名古屋大学)
 14:35-15:20 《研究発表》
 片見彰夫(青山学院大学 准教授):「イギリス宗教散文における指示的発話行為の変遷」
 司会: 堀田隆一(慶應義塾大学)
 15:50-17:50 特別企画 《鼎談》
 「諸言語の標準化における普遍性と個別性 ―〈対照言語史〉の提唱」
  田中克彦(一橋大学 名誉教授)、寺澤 盾(東京大学 教授)、田中牧郎(明治大学 教授)
  司会:高田博行(学習院大学)、堀田隆一(慶應義塾大学)
 18:30-20:30 懇親会 会費4000円(学生は2500円)、会場はJR目白駅すぐ
研究会に参加下さる方は、下記フォームを利用し、ご記入の上、HiSoPra*研究会事務局(hisopradesk AT gmail.com (AT はアットマーク))に、3月25日(月)までに送信下さい。
   ==============================
   HiSoPra*第3回研究会 参加申し込みフォーム
    お名前(ふりがな):
    ご所属:
    ご専門(領域):
    メールアドレス:
    懇親会に 参加します・参加しません(どちらかをお消し下さい)
   ===============================

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2019年3月13日  Schülerinnen und Schüler in Deutschland streiken für den Klimaschutz. „Fridays for Future“-Bewegung verbreitet sich rasch.

ドイツの学校の生徒たちが環境問題に対して立ち上がる!(#FridaysforFuture 運動)
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2019年1月25日(金)、ベルリンでは数千人の学校の生徒たちが、不十分な環境保護政策と石炭発電からの撤退などを求めてデモを行いました(参照: MV-Schüler bei Klima-Demo in Berlin | NDR.de - Nachrichten - Mecklenburg-Vorpommern)。小中高の生徒たちがストライキをするということ自体が、日本では驚きだと思いますが、 そもそもこの運動 (#FridaysforFuture)、スウェーデンのの高校生グレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)さん (昨年運動を始めた時は15歳)が2018年8月に始めたものだそうです(参照:FridaysForFuture | https://www.fridaysforfuture.org/)。 そして、2019年2月8日(金)にもベルリンでデモが行われ、次回のデモは2019年2月15日(金)に予定されています(このように毎週金曜日に決めた場所と時間でデモを行うのです)。 ドイツでは、急速にこの FridaysforFuture 運動が広まっており、 Startseite - Fridays for Future | https://www.fridaysforfuture.org/ の 「一緒にやろう」(MITMACHEN) --「ストライキの予定」(STREIKTERMINE) を見ると、そのインパクトの一端を知ることができます。
小中高の生徒たちが学校を休んでストライキなんてできるのかな、という疑問がありますが、 ストライキ参加者たちは、自分たちの未来を今の大人たちにまかせておけない、という危機意識を持っているとのこと。 「現在の環境問題は危機的状況にある」、「議論はしても実際に有効な環境政策がとられていない」という基本的認識が背後にあるようです。 上記の北ドイツ放送(NDR)の記事の中では、多くのメクレンブルク・フォアポメルンの教師や校長、そして同州文部大臣ビルギット・ヘッセ (Birgit Hesse (SPD))が、「生徒たちが環境保護にかかわりありを持ち、自ら組織してつながり意見を表明することはよいことだ」と考えているそうです。 <学校を休んでストに参加する>と言ったら、日本ではかなりの批判が起きそうですが、ストライキ自体は民主主義国で認められた権利であるという一面もあり、 さらに政治的意識を持つことは重要であると考えている人が多い国ならではのことです(ただし、ちゃんと決められた日数の授業には出なさい、というのが学校側の基本的態度)。 なお日本でも、fridaysforfuturejapan | Facebook で呼びかけがなされています。
ハンブルクでは、子供たちによる別のデモも行われました。こちらは、数十人の子供たちと、その親(?)たち(警察発表では150人の参加者)が、 「私と遊んで、携帯電話で遊ぶのではなく」といったスローガンを掲げてデモをしたとのことです(参照: Kinder-Demo fordert: „Spielt mit mir, nicht mit eurem Handy“ - Vermischtes - Berliner Morgenpost)。 気がつくと、スマホばかりを見ている親。 そんな親たちに不満を持つ子供たちと、自己反省をしている親(?)によるデモだったようですが、 いつでもどこでもスマホを見ている人があふれている現代、子供たちの不満も理解できますね。

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2019年3月7日  Ausstellung Gustav Klimt: Wien-Japan 1900 findet im Tokyo-Metropolitan-Art-Museum in Tokio statt, im Zeitraum vom 23. April bis zum 10. Juli 2019.

「クリムト展 ウィーンと日本 1900」東京都美術館にて(4/23〜 7/10)
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グスタフ・クリムト (Gustav Klimt: 1862-1918) と言えば、19世紀末ウィーンを代表する画家ですが、今年はクリムト没後100年、 並びに日本とオーストリアの友好150周年ということで、過去最大の規模(油彩画25点以上が展示される予定)のクリムト展が開催されます。 タイトルは、「クリムト展 ウィーンと日本 1900」、 詳細は、【公式】クリムト展 ウィーンと日本1900 をご覧ください。 主催は、東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、TBS、 ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館(Belvedere Museum Wien - Kunstgalerie und Weltkulturerbe) です。上記の専用サイトには、 展示作品|【公式】クリムト展 の紹介や、 現代クリムト講座|【公式】クリムト展 もあります。 チケット情報は、前売り券、割引券だけでなく、特製ノート セット券やデミタスカップ&ソーサー セット券などを含めて チケット情報|【公式】クリムト展 のページをご覧ください (すでに「鑑賞ガイド&チケットファイル セット券」や「プレミアムナイト鑑賞券」は完売してしまっています(え〜?))。
また、東京都美術館のサイトにもこの展覧会を紹介するページがあります (クリムト展 ウィーンと日本 1900|東京都美術館)。 こちらには、美しい2種類のフライヤー (klimt_flier.pdfklimt_flier2.pdf) もあります。 日本とオーストリアの友好150周年ということで、オーストリア、特にウィーンが好きな人にはたまらない年になりそうです。例えば、 日本で開催されるウィーン文化展覧会 - ウィーン – 今。いつまでも | www.wien.info をご参照ください。

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2019年3月 1日  Horizonte 2019, das Festival des deutschen Films, das durch das Goethe-Institut Tokyo in Zusammenarbeit mit German Films und Eurospace in Shibuya, ausgerichtet wird. findet vom 8. bis 15. März 2019 statt.

ドイツ映画祭 Horizonte 2019, 3月8日から15日まで(Goethe-Institut, Tokyo: Eurospace)
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ゲーテ・インスティトゥート東京は、 German Films と、ユーロスペース (渋谷) の協力のもとに、 ドイツ映画祭 HORIZONTE 2019 - Festival des deutschen Films を3月8日から15日までの期間に開催します。 今回は、「8本の劇映画と2本のドキュメンタリー映画」がユーロスペースで上映されます。 チケットは、すでにオンラインで前売りされています。 詳細は、ドイツ映画祭 HORIZONTE 2019 | Goethe-Institut Japan をご覧ください。
上映作品に関するサイトを以下にもリンクしておきます。

『ロミー・シュナイダー ~その光と影~』(3 Tage in Quiberon | Offizielle Webseite)、
『父から息子へ ~戦火の国より~』 (OF FATHERS AND SONS – DIE KINDER DES KALIFATS)、
『僕たちは希望という名の列車に乗った』 (Das Schweigende Klassenzimmer im Kino)、
『未来を乗り換えた男』 (映画「未来を乗り換えた男」公式サイト 2019年1/12公開)、 
『キャスティング』 (CASTING | Ein Film von Nicolas Wackerbarth | Offizielle Website)、
『プチ・ブルの犬』 (SELBSTKRITIK EINES BÜRGERLICHEN HUNDES)、
『希望の灯り』 (映画「希望の灯り」公式サイト 2019年4/5公開)、
『明日吹く風』 (Whatever Happens Next - Der Film)、
『マニフェスト』 (Trailer & Kritik: Cate Blanchett in „Manifesto“ | WELT)、
『ソーシャルメディアの“掃除屋”たち』 (THE CLEANERS)

この映画祭の期間、映画監督のエミリ・アテフ(Emily Atef)、 ラース・クラウメ(Lars Kraume)、 トーマス・ステューバー(Thomas Stuber)、それに 『未来を乗り換えた男』と『希望の灯り』の主演、フランツ・ロゴフスキ(Franz Rogowski) が来日して「それぞれの作品の見どころを紹介」する予定です。 予定の詳細は、Horizonte 2019 - Schedule (PDF) | Goethe-Institut, Tokyo や、 Goethe_ドイツ映画祭2019フライヤー(PDF) | Goethe-Institut, Tokyo をご覧ください。

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2019年2月19日  Goldener Bär für den Besten Film geht an „Synonyms“ von Regisseur Nadav Lapid. (am 16. Februar 2019, Berlinale 2019)

金熊賞はナダブ・ラピド監督の„Synonyms“へ(2019年ベルリン映画祭)
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第69回ベルリン国際映画祭(Berlinale 2019)は、 2月16日に授賞式があり、イスラエルの ナダブ・ラピド監督(Nadav Lapid) 作品 Synonyms(英語題名)が金熊賞(Goldener Bär) を受賞しました。 銀熊賞の監督賞には、アンゲラ・シャーネレク(Angela Schanelec) が受賞。作品は、 Ich war zuhause, aber それぞれに高い評価があったのと同時に、逆に評価できないという不満の声もあったようです。 日本からは、パノラマ部門にHIKARI監督・脚本による 37 Seconds が出品され、観客賞を取りました。今年のベルリン国際映画祭は、2月7日から17日と早い時期だったのですが、 2月16日にあのブルーノ・ガンツ(Bruno Ganz)が77歳で亡くなってしまいました。 Bruno Ganz ist tot: Ein Rätsel im Testament bleibt | Stars | tz 「ヒトラー 〜最期の12日間〜」(Der Untergang | YouTube) での演技が記憶に残っている人も多いのではないかと思います。 また、「ベルリン・天使の詩」(Der Himmel über Berlin | YouTube に登場する天使ダミエル (Die Engel Damiel)も、ブルーノ・ガンツでした。

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2019年2月8日  Tatsuki Sasanumas CD „Requiebros“ ist am 23. Januar 2019 herausgebracht worden. (Columbia, Opus One, COCQ-85447)

笹沼樹(チェリスト)による CD『親愛の言葉』1月23日に発売される
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日本コロンビアのシリーズ Opus One の1つとして、学習院大学ドイツ語圏文化学科卒業生である笹沼樹さん(チェロ)による CD が1月23日発売されました(¥2,000+税)。タイトルは『親愛の言葉』(Requiebros)。 これは、収録されている最初の曲が、 スペインの著名なチェリストで作曲家ガスパール・カサド(Gaspar Cassadó) の Requiebros(親愛の言葉)であるところから来ていると思われます。 チェロとピアノのための小品集という趣きのこの CD (COCQ-85447)、ピアノは入江一雄で、 全部で 8曲が収録されています(ショパン、フォーレ、サン=サーンス、ポッパー、カタルーニャ民謡、間宮芳生)。 詳細は、笹沼樹 | 日本コロムビアオフィシャルサイト から、<視聴>を選ぶことで収録曲全体が見れます。 なお、 Opus One の商品いずれかを対象店舗で購入すると、『Opus Oneダイジェストサンプラー』(CD)がもらえるかもしれません(なくなり次第、終了とのこと)。 ちなみに、視聴できるのは、『親愛の言葉』のさわりの部分44秒です(クリックして購入することも可能)。 チェリスト笹沼樹の最近の様子や、今後のコンサート情報などは、 Tatsuki Sasanuma - 笹沼 樹 公式サイト- チェロ奏者/Cellist Tatsuki Sasanuma、 FACEBOOKなら 笹沼 樹 Tatsuki Sasanuma 、 Twitter なら tatsukisasanuma からどうぞ。 このCDのフライヤーは、sasanuma-requiebros-flyer.jpg です。

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2019年 1月25日  Am 3. Februar 2019 bietet NHK-BS1 ein Sonderprogramm über Zauber der Rede Hitlers, einschließlich eines Interviews mit Prof. Dr. Takada.

BS1 スペシャル「独裁者ヒトラー 演説の魔力」(2/3,高田先生登場)
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2019年2月3日(日)(午後10時00分~11時50分)に、NHK BS1で、「独裁者ヒトラー 演説の魔力」が放映されます。 BS1スペシャル「独裁者ヒトラー 演説の魔力」 | NHK 番組では、「ヒトラー演説に当時心酔した元ヒトラー・ユーゲントたちが現在90才を超えるまでの間に演説体験をどう「克服」したのかについて」の現地取材と、 高田先生のが行った分析(ヒトラーが行った25年間の演説150万語のデータ分析)が紹介され、 演説のどのような点がどのように心酔させる要素を持っていたのかが明らかにされます。乞うご期待!
なお、時間帯は午後10時00分~11時50分となっていますが、正確には10時から10時50分が前半で、10分間のニュースを挟んで、11時から11時50分までが後半です。

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2019年1月18日  „Anti-Abschiebe-Industrie“ ist zum Unwort des Jahres 2018 gekürt worden. (am 15.01.2019)

„Anti-Abschiebe-Industrie“(反-国外追放-産業)が2018年の粗悪語に選ばれる(1/15)
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2018年のドイツの粗悪語(Unwort)が、2019年1月15日に発表されました。 今回選ばれたのは、Anti-Abschiebe-Industrie (反-国外追放-産業) です。 これは、キリスト教社会同盟 (CSU) のアレクサンダー・ドーブリント氏 (Alexander Dobrindt) によって、2018年5月に使われた言葉です。 ドーブリント氏は、この言葉を使って<庇護を求めてやってくる難民の人たちを国外へ送り返す>のに<反する>行動をとっている人たちを非難したようです。 ドーブリント氏:「攻撃的な反-国外追放-産業によって、意識的に法治国家のさまざまな努力が妨害され、 さらに公の場が危険にさらされるようになることは受け入れられない。」 („Es ist nicht akzeptabel, dass durch eine aggressive Anti-Abschiebe-Industrie bewusst die Bemühungen des Rechtsstaates sabotiert und eine weitere Gefährdung der Öffentlichkeit provoziert wird.“) (出典: Abschiebung: "Mit seinen Aussagen schwächt Herr Dobrindt den Rechtsstaat" | ZEIT ONLINE)。 ドイツ弁護士連盟(Deutscher Anwaltverein)は、ドーブリント氏が(逆にこのような発言で) 法治国家を衰弱させていると非難したそうです(出典:同上)。 そもそも、「反-国外追放-産業)」などという産業はないのですが、産業という言葉を使うことで、暗に<難民有資格者を産出している産業>があるかのような印象を与えているのも問題視されました。 どうやらアレクサンダー・ドーブリント氏は、この他にも数々の問題発言をしているようです。
 ドイツの粗悪語に関する今回の発表の詳細は、 Aktuelles / Presse | www.unwortdesjahres.net および、 Pressemitteilung: Wahl des 28. „Unworts des Jahres“(PDF) をご覧ください。
 例年のことですが、粗悪語は一般に公募されて収集されますが、選定委員会は応募総数とは関係なく、議論をしてその年の粗悪語を決定します。 今回は、全体で 902件の投票、508種類の提案があり、この Anti-Abschiebe-Industrie(反-国外追放-産業) には10件の投票があったそうです。
 選定委員が同様に粗悪語として取りあげたのは、Menschenrechtsfundamentalismus(人権原理主義)と Ankerzentrum(アンカー・センター)です。 「人権原理主義」は、テュービンゲン市長(Oberbürgermeister von TÜbingen)のボーリス・パルマー氏(Boris Palmer) によって使われたシニカルな言葉で、「原理主義」という悪いコノテーションを持つ語を、「人権」という基本的に尊重されねばならない語と合成したという粗悪語です。 Anker(錨(いかり))は、「船を留めておく時に使われるもの」ですが、本来「支えとなるもの」として肯定的な意味で使われます。 Ankerzentrum の中の Anker は、Ankunft, Entscheidung, kommunale Verteilung bzw. Rückführung (到着、決断、市町村への割り当て、あるいは送還)の頭文字をとってAnKER と書かれていたものが、大文字小文字の区別が失くなって使われてしまった、 というものです。普通名詞のように書かれた単語の持つ見かけとは違い、その実態は「難民センター」のようです。

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2019年1月12日  Die Bundesregierung will Familien mit kleinem Einkommen mit Hilfe von „dem Starke-Familien-Gesetz“ besser unterstützen.

1月9日、「強力な家族法」の草案が発表される(ドイツ)
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ドイツでは、多くの場合法律の名称には、かなり具体的で長いものが付けられます。 長い名称では呼びにくいので、呼びやすい短い名前も付けられ、さらには略号的な一番短い名前も付けられます。 2019年1月9日に発表された法律の草案は、「強力な家族法」(Starke-Familien-Gesetz)と呼ばれて、 連邦家族省(正式名称は「連邦<家族・年長者・女性・若者>省」, Bundesministerium für Familie, Senioren, Frauen und Jugend)の連邦大臣、 フランチスカ・ジファイ博士(Dr. Franziska Giffey (SPD)) によって発表されました。 この法律草案の正式名称は、 Gesetzesentwurf zur zielgenauen Stärkung von Familien und ihren Kindern durch die Neugestaltung des Kinderzuschlags und die Verbesserung der Leistungen für Bildung und Teilhabe (あえて直訳するなら「児童手当の再編成と 教育と(社会)参加のための業績向上による家族と子供たちの目標を持った正確な強化のための法律草案」)で、 略語表記は、Starke-Familien-Gesetz の頭文字をとって StaFamG となるようです。 連邦家族省の正式発表のページは、 BMFSFJ - Starke-Familien-Gesetz です。 このページにリンクがあり、そこから草案全文のPDFファイル(317,8kB)を参照できます。 法律の目的は、上記の連邦家族省のページにあるように「収入の少ない家族を強化し、子供たちのため社会的参加へのフェアなチャンスを作り出す」 („Familien mit kleinen Einkommen stärken und faire Chancen auf gesellschaftliche Teilhabe für Kinder schaffen.“) ことにあるそうですが、ドイツ児童保護連盟(Deutscher Kinderschutzbund) の代表であるハインツ・ヒルガース氏 ( Heinz Hilgers) は、 あまりにも官僚主義的(zu bürokratisch)で、「もうほとんど本物の風刺だ」(fast schon Realsatire)と批判しています。 (参照: Starke-Familien-Gesetz: Was sich für Geringverdiener und Familien ändern wird | SPIEGEL ONLINE) 「強力な家族法」(Starke-Familien-Gesetz)と呼ばれると、よっぽど「強力」なのかな、と思いますが、どうやら現実的には名前ほど強力な法律ではないようです。 法律の「愛称」に惑わされないようにしなければならないのは、世界中どこでも同じようです。

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2018年12月29日  Das 38. interuniversitäre Juniorenseminar findet vom 7. bis 11. März 2019 in Nasu statt, unter dem Rahmenthema „Wie nachhaltig ist unsere Gesellschaft? “

春のインターウニゼミナール(2019年3月7日から11日)参加者募集中!
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2019年3月7日から11日にかけて、栃木県那須塩原市にある「国際医療福祉大学那須セミナーハウス」にて、 第38回春のインターウニゼミナール(ドイツ語ドイツ文化ゼミナール)が開催されます。 インターウニゼミナール は、 「ドイツの文化・社会に関心を持つ日本人とドイツ語圏の学生・教員たちが、さまざまな大学から集まって(interuniversitar)、 一つのテーマについて日独、あるいはアジアとヨーロッパの文化を比較・対照しながら(interkulturell)、専門の枠を超えて(interdisziplinar)、ドイツ語で話し合うゼミナールです。」 詳細は、公式ホームページ インターウニゼミナール をご覧ください。
今回のテーマは、「私たちの社会は持続可能か? Wie nachhaltig ist unsere Gesellschaft?」 です。 趣旨説明の文章の最初の部分を、以下に引用します。

私たちが生きている社会は、果たしてどこまで「持続可能」なのでしょうか? Nachhaltigkeitという言葉は、 おそらく1992年の「国連環境開発会議」、すなわちリオデジャネイロの地球サミット(UNCED)あたりから、よく使われるようになりました。 2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」でも、2016年から2030年までの国際目標として 「持続可能な開発目標(SDGs)」が掲げられていて、環境や経済、政治、文化など、さまざまな領域での持続可能性が問われています。 もっとも、私たちの身の周りを見回しても、たとえば少子高齢化の確実な進行とか、移民をめぐる世界的な対立の深刻化、 あるいはAI ロボットの制御不能な進化のスピードとか、 5G をめぐる米中対立の激化など、私たちの住む社会が今のままの形で今後何十年も「持続」していきそうにはあまり見えません。
もし持続可能でないとするなら、...
続きはこちらで | 2019春のインターウニ・ゼミナール
参加申し込みは、ネットでできます。インターウニゼミナール:参加申し込み からどうぞ。 全国のさまざまなドイツ語学習者とドイツ語で議論するのは楽しい経験です。 満員になる前に早めに申し込みましょう。
概略: インターウニゼミナールのパンフレット(PDF)
日時: 2019年3月7日(木)~11日(月)
場所: 国際医療福祉大学那須セミナーハウス(PDF)(栃木県那須塩原市金沢 2067-1 )
   往復のチャーターバスが池袋駅(東京都内)から出ます。
参加費: 32,000円(4泊5日宿泊・食事ほか。ただし、交通費は含みません。)
募集人数: 60名程度(ドイツ語を学ぶ全国の学生・院生、ドイツ語学習歴のある社会人)
申込み締切:2019年2月28日(木)

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2018年12月15日  Das Wort des Jahres 2018 in Deutschland ist „Heißzeit“. (2. Funklochrepublik, 3. Ankerzentren, 4. Wir sind mehr, 5.strafbelobigt, 6. Pflegeroboter, 7. Diesel-Fahrverbot, 8. Handelskrieg, 9. Brexit-Chaos, 10. die Mutter aller Probleme)

ドイツにおける「2018年の言葉」は Heißzeit(暑期)
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12月14日にドイツ語協会(Gesellschaft für deutsche Sprache) は、「2018年の言葉」を発表しました。 恒例になった「その年の言葉」は頻度から選ばれたものではなく、選考委員会の人たちが「その年を特徴づける」言葉の中から選んだものです。 詳細は GfdS wählt »Heißzeit« zum Wort des Jahres 2018 | GfdS をご覧ください。 以下は、説明文を筆者の独断で要約したものです。
 ドイツ語協会 (GfdS) のホームページには、イメージ写真、あるいはイラストが入った説明があります。
 2018年の言葉(第1位)は、Heißzeit(暑期)でした。 この一年を振り返ると、文字通り「4月から11月まで続いた極端な夏」があり、暑い期間であったと言えます。雨が降らないことで農作物にも多大な被害がでましたが、 気候変動(Klimawandel)の結果、世界規模の温暖化が深刻化していると言えます。 この語は、明らかに「氷河期」(Eiszeit)を意識して作られて使われたようです。
 第2位は、Funklochrepublik(電波圏外共和国)。 スマホが普及した現在でも、ドイツではかなりの地域で電波が届かず、圏外になってしまうところがあるとか。 すでに次世代のモバイル通信規格である 5G が議論される中で、そもそも全国のすみずみまで「各駅停車」のように一軒一軒電波が届く必要があるのかどうか、 議論されているとか。
 第3位は、Ankerzentren(アンカー・センター)。 Anker は、「錨(いかり)」という意味の単語でもあるのですが、ここでは頭字語。 Ankunft(到着), Entscheidung(決断), Rückführung(送還) を組み合わせて作られた語に、 中心地という意味のセンターの複数形を付けたものです。「アンカー・センター」は、難民の人たちが宿泊し、グループ分けされ、最終的には本国送還されてしまう場所を言うそうです。
 第4位は、Wir sind mehr.(私達の方が多くいる)という文。 ケムニッツ(Chemnitz)での外国人排斥集会に対抗して、多くの人々がこの「私達の方が多くいる」というスローガンを掲げてやってきたとのこと。 9月には、その数が6万5千人以上になったそうです。
 第5位は、strafbelobigt(罰を受けると思ったのに賞賛される)。 連邦憲法擁護庁(Bundesverfassungsschutz)の長官、 ハンス=ゲオルク・マーセン(Hans-Georg Maaßen)氏は、自分の立場を超えて何度も政治的立場を表明してしまったので、SPDCDU の一部から解任の要求が出たにもかかわらず、気がついたら内務大臣のゼーホーファー(Seehofer)氏が、マーセン氏を擁護し、 内務次官に昇進させようとしたところから非難の嵐が生じ、作られた言葉。この件が大連立に大きな亀裂を引き起こしたようです。
 第6位は、Pflegeroboter(介護ロボット)。 近い将来、介護を必要とする人々や病人を誰が介護するのか、という問題を考えた時、「ペッパー」(Pepper) のような存在が仕事を引き受ける日が来るのではないか、 という議論。ヒト型ロボットのペッパー君は、ドイツでもそれなりに認知されているのでしょうか。
 第7位は、Diesel-Fahrverbot(ディーゼル車通行禁止)。 窒素酸化物の上限値をEUが定めたのですが、それを守るために、ドイツのいくつかの都市では、ディーゼル車通行禁止の措置が導入され始めています。 どうやって現在走っているディーゼル車の排気ガスをきれいにするか、というのは大きな問題です。
 第8位は、Handelskrieg(貿易戦争)。 ご存知、アメリカのトランプ大統領、アメリカのために、いろいろな国を相手に個別に自国に有利な貿易協定を結ぼうとしています。そんな中、特に中国との貿易戦争は熾烈を極め、 世界中の国々を巻き込む事態になっています。
 第9位は、Brexit-Chaos(ブレグジット大混乱)。 イギリスのEU離脱に向けての混乱は、現在も日々変化しています。イギリスのメイ首相は、EUとの交渉を終えて議会の説得をしようと努力。しかし、ご存知のように離脱恐慌はからは、 協定案が徹底的に批判されることになり、政府から強行派の人々が出ていく事態になりました。気がつくと、「ブレグジット賛成者」(Brexiteers)と「ブレグジット反対者」 (Bregretter) これは、Brexitregret から作られた)という言葉も使われ出しています。
 第10位は、die Mutter aller Probleme.(あらゆる問題の母)。 内務大臣のゼーホーファー氏が「移民」を指して使った言葉。キリスト教社会同盟(CSU)の政治家ですが、2018年の州議会選挙で CSU は過半数を取れず、「ドイツのための選択肢」 (AfD) の台頭を意識してか、 難民に対して厳しい政策に舵を切ったように見えます。これがそもそも「あらゆる問題の母=生みの親」なのかもしれません。
  日本では、新語・流行語大賞 2018| 「現代用語の基礎知識」選 で、「そだねー」が選ばれていました。 一方で、2018年「今年の漢字」 | 公益財団法人 日本漢字能力検定 は、「災」だそうです。 確かにいろいろなことが起きた2018年でした。

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2018年12月3日  Ein/e AssistentIn gesucht, im Seminar für deutsche Sprach- und Kulturwissenschaften, Gakushuin-Universität.

ドイツ語圏文化学科では副手1名を募集中!締切:2018年12月21日(金)
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学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科では、副手1名を募集します(2019年4月採用、任期3年)。
応募資格:4年制大学既卒者、あるいは2019年3月卒業見込者(科目等履修生などの形で在籍していないこと)
応募締切:2018年12月21日(金)必着、※持参の場合は、2018年12月21日(金)16時(時間厳守)
詳細は、ドイツ語圏文化学科事務室 副手募集(PDF) をご参照ください。

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2018年12月2日  Der erste Advent im Jahr 2018 ist 2. Dezember.

2018年、最初の待降節日曜日(1. Advent)は 12月2日。
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すでに12月。そして、12月2日が今年の最初の待降節日曜日(1. Advent)です。アドベント・カレンダー (Adventskalender) をお持ちの方は、24の最初の小窓を開ける日ですね。 すでにあちこちでクリスマスマーケット (Weihnachtsmärkte) が開かれていますが、 今回はベルリンとウィーンのクリスマスマーケットを紹介するサイト・ページをリンクします。 最初は、Berliner Zeitung の11月27日の記事(Von Sophie Seyffert, Laura Hofmann) で、 Weihnachtsgescheke kaufen in Berlin: Die besten Design-Weihnachtsmärkte, um Weihnachtsgeschenke zu kaufen | Berliner Zeitung というものです。 安全にクリスマスマーケットを楽しめるようにと、厳戒体制の元で開催されるようです。おや、と思うのは、Japanischer Weihnachtsmarkt というのもあります。 ウィーンでのクリスマスマーケット、Adventmärkte とか Christkindlmärkte と呼ばれることもあるようです。ここでは、 Adventmärkte & Weihnachtsmärkte in Wien 2018: Öffnungszeiten & Adressen & BeschwerdenChristkindlmärkte in Wien 2018: Adressen & Öffnungszeiten der wienerischen Weihnachtsmärkte を紹介します。 よく見ると、http://www.wien-konkret.at/ のサイトにはクリスマスに関するさまざまな歌の歌詞やヴィデオのリンクもあります。 Weihnachtslieder: Texte und Videos - Adventlieder - Weihnachtslied - Christmas Songs をごらんください。

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2018年11月28日  Der Film „Styx“ ist vom 13. September 2018 an in deutschen Kinos.

[こんなニュースありました (3)] Styx(ステュクス)という名の映画、9/13からドイツで公開
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Styx というのは、『独和大辞典』によれば、「(ギ神)ステュクス(冥界(めいかい)の川)、三途(さんず)の川」のこと。 ギリシア神話では、死者の国があり、そこにステュクスという川が流れています。ステュクス川は、冥界を七重に取り巻くように流れ、 生者の世界と死者の世界を分けているとされています。この川が生死を分ける1つの象徴的存在であるところから、この映画の題名になったようです。 さて、こんなタイトルのついた映画ですが、オーストリアの映画監督・脚本家ヴォルフガング・フィッシャー (Wolfgang Fischer) による作品で、 2018年のベルリン国際映画祭 (Berlinale) のパノラマ・スペシャルのオープニング映画として上映され、 デーファ財団のハイナー・カーロウ賞 (Heiner-Carow-Preis der DEFA-Stiftung) を受賞しています。
さて、肝心の映画ですが、ジブラルタル (Gibraltar) からヨットで大西洋南部にあるアセンション (ascension) を目指して1人で船旅をする女性医師リーケ (Rike) が、大海原の中で難民船に出会って、1人の難民を助ける話。 リーケ役は、ズザンネ・ヴォルフ (Susanne Wolff | filmportal.de) です。近年、大量の難民船がアフリカからヨーロッパを目指しているところから、おそらく決して珍しくない光景なのでしょうが、 映画の中には「容赦ない命を賭けた場面」が存在し、「たった1人の難民を救う」ことと、「現実に大勢の難民の命を救えない」というジレンマが描かれています。 おそらく、そうした緊張した瞬間瞬間をリアルに捉えた映画なのであろうと、トレーラーしか見ていない筆者は考えます。かなり多くの新聞や雑誌などのメディアが批評を書いています。 難民が大挙して押し寄せてくる状況、他人ごととは感じられない人々が多くいることと思います。 ここでは、南ドイツ新聞 (Süddeutsche.de) の批評をリンクしておきます。 この中にも、トレーラーへのリンクがあります。 (1) Rezension - Kinofilm "Styx" über Flüchtlingsdilemma - Kultur | Süddeutsche.de
映画のトレーラーだけを見たい方は、Kino-Zeit が提供する映画紹介のページ Styx (2018) | Film, Trailer, Kritik | Kino-Zeit からどうぞ。

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2018年11月21日  Zwei neue Unesco-Welterbestätten in Deutschland sind im Jahr 2018 registriert worden.

[こんなニュースありました (2)] 2018年にドイツで登録された世界文化遺産2箇所
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2018年、ドイツでは2つの世界文化遺産(Weltkulturerbe)が追加されました。1つ目は、 2018年6月30日から世界遺産になった「ハイタブとダーネヴェルクの境界遺跡郡」(Archäologischer Grenzkomplex Haithabu und Danewerk) (日本では「ヘーゼビューとダーネヴィルケの境界遺跡群」と呼ばれているようです)です。 ハイタブ(Haithabu)という地名は、ルーン文字から復元されたスペリングだそうです。 Haithabu Danewerk | Startseite によると、 Danewerk(「デンマーク砦(とりで)」『独和大辞典』)とは、 「およそ千年前、ヴァイキングの時代にスカンジナビアと中部ヨーロッパの間の境界地域で、デーン人、フリジア人、ザクセン人、スラヴ人が出会ったところで、 デーン人の王たちが作りあげてきた境界の砦」だそうです。「ハイタブ」は、その中にあり中世に交易地として栄えたもっとも重要な地だとのこと。 この地の短い紹介動画は、Wikingerstätte Haithabu ist Weltkuturerbe で見ることができます。
もう一箇所は、10月21日から正式に世界文化遺産になった「ナウムブルク大聖堂」(Naumburger Dom)です。 場所は、ザクセン・アンハルト州 (Sachsen-Anhalt) にあり、後期ロマン派の最も重要な建築物の1つ。 特に有名なのは、中世における寄進者たちの像 (Stifterfiguren) です。 Stifterfiguren | vereinigtedomstifter.de で見ることができますが、 これらの像は、初期ゴシック様式だそうです。「ハイタブとダーネヴェルク」では、世界遺産に指定されたことで、今後この地を守っていくことの難しさが議論されている一方で (Welterbe: Was sich rund um Haithabu ändert | NDR.de)、 「ナウムブルク大聖堂」の方は、繰り返しその価値が問題視されてきたものの、ようやくその真価が認められたと喜びの声があがっています (Naumburger Dom ist offiziell Weltkulturerbe | MDR.DE)。

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2018年11月15日  Seit September 2018 fahren Brennstoffzellenzüge „Coradia iLint“ in Deutschland.

[こんなニュースありました (1)] 世界最初の燃料電池列車、ドイツで走り始める(9/17)
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[こんなニュースありました (1)] (新着情報で書きそびれたニュース・シリーズです。)
日本では、トヨタ MIRAI | トヨタ自動車WEBサイト や、 クラリティ|Honda のように燃料電池車が開発され、まだ高価ながら実用化されています。 「水素を燃料として空気中の酸素と反応させて電気を作ってモーターを回す」という究極的にエコなシステムなのですが、 広まるには給油ならぬ給水素ステーションが必要とあって、なかなか大変です。 そんな中、今年2018年の9月17日に、ドイツでは世界初のフランス製の燃料電池列車 (Brennstoffzellenzug) が実用化されて走行し始めました。 場所は、ニーダーザクセン州 (Niedersachsen | Portal Niedersachsen) の ブレーマーフェルデ (Bremervörde) から ククスハーフェン (Cuxhaven) を経て ブクステフーデ (Buxtehude) までを結ぶ全長 100キロ弱のローカルな区間です。 列車を製造したフランスのメーカーは、アルストムという大手電機会社で、そこのサイトでは、その地で走ることになった 「コラディア・アイリント」(Coradia iLint)の動画を公開しています。
こちらのサイト→ Coradia iLint – the world's 1st hydrogen powered train | Alstom
日本では、例えば、東京新聞が 10月26日に「世界初 燃料電池で「GO」」、「ドイツ」、「水素エネ列車 営業開始」というタイトルで5段抜きの記事で紹介しています。 ネットで読める日本語の記事としては、 燃料電池で走る「究極のエコ列車」ドイツで営業運転、満タンで1000km走行[新聞ウォッチ] | レスポンス(Response.jp) があります。ドイツ語では、Norddeutscher Rundfunk (NDR) が、 Brennstoffzellenzug: Premiere mit hohen Erwartungen | NDR.de - Nachrichten という記事を、9月17日に出しています。
本当に「満タンで 1000km 走る」のなら、日本でもディーゼルで走るローカル線を、この燃料電池列車に変える価値がありそうに思えます。 もちろん、経済的に折り合いがつくかどうかが問題でしょうが、ディーゼル車による環境汚染が問題視されている昨今、燃料電池列車は有望な選択肢となりそうです。

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2018年10月24日  Am 27. Oktober findet der Open-Campus-2018 der Gakushuin-Uni statt.

10月27日は、秋の学習院大学オープンキャンパスの日
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2018年秋の学習院大学オープンキャンパスは、10月27日(土)に開催されます。
ドイツ語圏文化学科は、西 2 号館 5 階 503 教室で、次のようなタイムテーブルで行われます。
14:45〜15:25 学科説明会、15:25〜15:30 休憩、15:30〜16:15 模擬講義、
10月27日の模擬講義は、担当:清野 智昭、講義題名:「認知言語学への招待 ― ドイツ語、英語、日本語の好まれる言い回し ―」です。
以下は、模擬講義の説明文のさわりの部分です。
10月27日(土), 講義題名:「認知言語学への招待 ― ドイツ語、英語、日本語の好まれる言い回し ― 」、担当:清野 智昭
【「文法的にはあっているけれど、ふつうそうは言わない」-外国語を勉強していると常にこのようなことを言われます。それは言語によって「好まれる言い回し」(fashion of speaking)が異なるからです。有名な例に川端康成の『雪国』の冒頭の一文「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国であった。」の英語訳とドイツ語訳の表現の差があります。英語訳では、..】
続きは、オープンキャンパス 10月27日|マジマジメマガジン 学習院大学 受験生向けサイト でお読み下さい。
なお、第2回の大学院説明会が、同日 2018年10月27日(土)14時00分〜15時00分西1号館1階106号室で行われます。事前申込みは不要ですので、ふるってご参加ください。

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2018年10月23日  Carl Einsteins Bebuquin wird von einer Theatergruppe Simulengekidan am 25., 26., 27. und 28. Oktober 2018 aufgeführt.

サイマル演劇団, カール・アインシュタイン原作『ベビュカン』を上演(10/25,26,27,28)
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来る10月25日から28日までの予定で、サイマル演劇団 (演出:赤井康弘氏)が、 カール・アインシュタイン(Carl Einstein; 1885 - 1940) 原作の『ベビュカン―あるいは奇蹟のディレッタントたち』 を SUBTERRANEAN-演劇フリースペース・サブテレニアン にて上演します。 小説の原作は、Bebuquin oder die Dilettanten des Wunders. Ein Roman. Verlag der Wochenschrift, 1912 ですが、 1988年には、レクラムから Bebuquin が出版されています (Einstein, Carl: Bebuquin | Reclam Verlag)。 日本語版は、鈴木 芳子氏によって翻訳され、未知谷 から出版されています。 『ベビュカン―あるいは奇蹟のディレッタントたち』| 未知谷 でも紹介されているように、「キュビズム小説」と言われ、「言葉の喪失」、「人格の解体」等が扱われている難解な「現代の知性の書」といわれている原作が、 どのように舞台で表現されるのか興味深いところです。 チケットは、一般3,000円、学生2,000円 で、info [AT] subterranean.jp から予約できます。 公演情報 - 板橋ビューネ にも紹介があります。

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2018年10月12日  Ein Super-Fußballbuch für japanische Fußballfans ist publiziert worden. (30.09.2018)

大薗正彦著『サッカーを楽しむドイツ語』(2018/9, 三修社)発売
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三修社から、大薗正彦著『サッカーを楽しむドイツ語』(本体1,800円+税)が発売になりました。 <はじめに>のページに書かれているように、この本は「...ドイツ語でもっとサッカーを楽しみたいという方のために企画されました」とあります。 かなり派手な表紙には、Alles rund um Fußball、「SNSでつぶやける!」、「スタジアムで応援できる!」、「スポーツバーで盛り上がる!」、 「この1冊でドイツサッカー通に!」、「ブンデスリーガをアツく語るための1冊」、「三冠」、「ゲーゲンプレッシング」「ハンドだ!」「2000語を収録」の文字が踊っています。 第一章がいきなり「応援してみよう」(Die Mannschaft anfeuern)となっていて、もうすっかりスタジアムにいる気分。今まで、せっかくスタジアムに行っても、 ドイツ語での応援が分からなくってちょっとさびしい思いをした人には、バイブルです。Live-Ticker の読み方まで実例付きで説明されています。 9つのコラムも、必見です。
本に関する詳細は、サッカーを楽しむドイツ語|三修社 からどうぞ。ドイツサッカーのファンにとっては、 手放せない1冊となりそうです。なお、著者の大薗氏は、ドイツサッカーの空き地 というサイトも運営していて、 サッカー用語のドイツ語を調べるには、大薗氏のサイトの Fußball-Lexikon (Deutsch-Japanisch) ドイツ語サッカー用語集 で調べることもできます。

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2018年10月11日  Dokken(=Diplom Deutsch in Japan) im Winter findet am 2. Dezember statt, Anmeldetermin bis 18./19. Oktober 2018.

2018年冬の独検(12月2日(日)),ネット出願締切 10月18日(木), 郵送締切 10月19日(金)(消印有効)
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2018年冬の 独検 の願書郵送受付締切は、10月19日(金)(消印有効)です。 ただし、書店・生協での払込みは10月18日(木)まで、 ネット出願 | ドイツ語技能検定試験 も10月18日(木)までですからご注意ください。
冬の試験(2018年12月2日(日)では、全級を受験することができます(準1級と1級は秋のみしか受験機会がありません)。 となり合せの級は併願ができます(割引は申し込みの際に「併願」を選択した時のみの適用)。
詳細は、実施要領 | 受験案内 | ドイツ語技能検定試験 をご覧ください。
お知らせ| ドイツ語技能検定試験 にあるように、 独検公式 Facebook と、 独検公式 Twitter が始まりました。ツイートすると返事があるかも...。

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2018年10月6日  Die Tagung von Germanistinnen-no-kai (Kanto-Zweig) findet am 20. Oktober 2018 an der Gakushuin-Uni statt.

ゲルマニスティネンの会(2018関東支部研究発表会)10/20開催、学習院大にて
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来る10月20日(土)の14時から18時に、学習院大学 北二号館10階大会議室にて、ゲルマニスティネンの会 2018関東支部研究発表会が開催されます。プログラムは以下の通りです。
第一発表:飯田澄子氏(東京大学大学院博士課程)「E・ユンガーの『痛みについて』に関する考察」
第二発表:徳永菜摘野氏(早稲田大学大学院博士課程)「カント哲学による壮大な思考実験: クルト・ ラスヴィッツ『二つの惑星の上で( Auf zwei Planeten )』( 1897 )の身体に注目して」
第三発表:三浦美紀子(日本大学法学部非常勤講師) 私の出版体験-「月刊基礎ドイツ語」と絵本翻訳を中心に」
参加費は無料です。当日は、土曜午後のため建物がロックされていますので、ご来場の方は会場入り口ポスターに記された世話人携帯番号にご連絡ください。

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2018年10月4日  Ein/e AssistentIn gesucht, im Seminar für deutsche Sprach- und Kulturwissenschaften, Gakushuin-Universität.

ドイツ語圏文化学科では副手1名を募集中!(締切:2018/11/8)
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学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科では、副手1名を募集します(2019年4月採用、任期3年)。
応募資格:4年制大学既卒者、あるいは2019年3月卒業見込者(科目等履修生などの形で在籍していないこと)
応募締切:2018年11月8日(木)必着、※持参の場合は、2018年11月8日(木)16時(時間厳守)
詳細は、ドイツ語圏文化学科事務室 副手募集(PDF) をご参照ください。

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2018年10月2日  NHK Fernseh- und Radioprogramm für Deutsch: Das Herbstprogramm hat am 1. Oktober 2018 gestartet.

2018年度NHK『旅するドイツ語』,『まいにちドイツ語』の秋番組スタート(10/1)
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10月になって、NHKの語学番組も再スタートとなりました。テレビのシリーズは、『旅するドイツ語』。 旅人は前川泰之さん、監修は、大田達也さん(南山大)、放送時間は、Eテレ月曜午後11:30-11:55、再放送は木曜日の午前5:30-5:55 です。 初回は、10月1日(月)でしたが、再放送は10月4日(木)で、まだ間に合います。
ラジオの番組は、『まいにちドイツ語』。月、火、水と初級編があり、木、金と応用編があります。 初級編の担当は、藤井明彦さん(早稲田大)とLeopold Schlöndorff さん、そして Eva Wölbling さんです。 応用編の木曜日は、太田達也さん(南山大)と Ralph Degenさん, Elvira Bachmaier が担当で、 「話して覚える とっさのドイツ語」というキャッチコピーで、「状況にサッと反応できるような「スピーキング能力」の向上を目指す」そうです。 金曜日は、田中 雅敏さん(東洋大)と Diana Beier-Tagushi さんが担当する「ドイツ語発見の旅 2」。 こちらは、2016年度に放送して好評だった「ドイツ語発見の旅」の続編だそうです。 ラジオ番組の放送時間は、月曜から金曜までで、午前 7:00 - 7:15、再放送は同日の 15:15 - 15:30、翌週月 - 金 11:30 - 11:45 です。
どちらの番組も ドイツ語のテレビ番組・ラジオ番組 | NHK から、ほぼすべての情報が得られるようになっています。 今では、前の週で流れた放送のストリーミング放送をやっていますので、後から聞くこともできます。
もちろん、テキストを購入して、放送時間に聴いて練習する、という従来のやり方も十分有効です。テキストには、ホームページにはないいろいろな記事が載っていますので、 そちらで楽しむこともできます。テキストは、毎月 18日頃に次の月の分が発売になります。パソコン、スマホ、タブレットでも読める テキストの電子版 も電子書店で発売されています。

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2018年9月29日  Das Programm des 2. Tags der JGG-Tagung ist eingestellt worden.

日本独文学会秋季研究発表会(名古屋大)2日目台風接近のために中止
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日本独文学会秋季研究発表会(名古屋大学)2日目のプログラムが、台風の接近に伴い中止になりました。 JR東海・西日本が9月30日(日) 午前中より、新幹線・在来線の見合わせ、運休を発表しています。詳細は、JR各社のホームページ等でご確認ください。
なお、これに伴い、2日目の午後に予定されていた研究会(ドイツ語教育部会、ドイツ文法理論研究会、ヘッセの会)の研究会も中止になっています。

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2018年9月27日  Der 100. Workshop von Arbeitskreis für deutsche Grammatik findet an der Universität Nagoya statt.

9月30日(日)、ドイツ文法理論研究会第100回研究会(名古屋大学東山キャンパス)
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秋の日本独文学会に合わせて、ドイツ文法理論研究会の第100回目の研究会が、2018年9月30日(日)13時15分から16時に、 名古屋大学東山キャンパス 全学教育棟C22教室で開催されます。場所は、 アクセス|名古屋大学スーパーグローバル大学創成支援事業 をご参照下さい。
プログラムは、13:15 - 14:45 講演, 14:45 - 15:00 休憩、15:00 - 16:00 研究発表となっています。 今回は、斎藤 衛 氏(南山大学)による講演:「転送の単位と言語間変異-移動と束縛における局所性をめぐって」があり、 研究発表は、白井智美 氏(ミュンヘン大学)による「日独空間表現の分析における「話者の(非)客体化」が予定されています。 ドイツ語、日本語、言語学などに関心のある方ならどなたでも参加できます。 講演、ならびに研究発表の概要は、2018年秋の研究発表会| ドイツ文法理論研究会 をご参照下さい。

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2018年9月25日  „Global Status Report on Alcohol and Health 2018“ wurde am 21. September von WHO veröffentlicht.

「アルコールと健康に関するグローバルステイタスレポート2018」公表される(9/21)
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9月22日の東京新聞は、世界保健機構(WHO)が8月21日に発表した「アルコールと健康に関するグローバルステイタスレポート2018」 (Global status report on alcohol and health 2018 | WHO) の結果を一部紹介しています。 「飲酒で健康被害2.8億人 WHO発表」「日本は成人3.4%に症状」というタイトルが並び、「主な国の1人当たり年間アルコール消費量(純アルコール換算)」という表が作られています。 そこでは、一番上にリトアニア 15.0リットル、二番目にドイツ 13.4リットル、三番目にフランス 12.6リットルというようにならんでいて、日本は、 上から9番目に8.0リットルとなっています。そうか、ドイツはアルコールの消費量が世界で第2位か、と思ってはいけません。 この表では順位付けが行われておらず、あくまでも「主な国の1人当たり年間アルコール消費量」となっています。 つまり、この表は、調査された全ての国を網羅したランキングではないのです。 さらに、注釈がついていて「*2016年WHO報告書より」となっていますが、正確には、報告書は2018年のもので、データは、2016年のものです。 上記のページから、Download the entire report here (5.5 mb) をクリックしてPDFのレポート全体を見ると、より細かい情報が分かります。
東京新聞の記事によると「WHOは、飲酒により健康になんらかの問題がある場合を「アルコール使用障害」と定義。世界の成人人口の5.1%にこの症状がみられるとした。日本は3.4%。このうち仕事や家庭よりも飲酒を優先させるようになる依存症は世界で推計一億四千四百万人で、成人人口の2.6%。日本は1.1%で米国は7.7%、韓国5.5%。欧州ではベラルーシ11%、ハンガリー9.4%など高い国が目立つ。」とのこと。
ここまでくると、やはりこの報告書の中でドイツが気になったので調べてみました。この報告書の 264頁がドイツです。ドイツでの「アルコール使用障害」 (Alcohol use disorders)の人は、男女平均で6.8%、依存症(Alcohol dependence))の男女平均は3.5% でした。国別のページには、男女別の数字もあり詳しく見るともっといろいろなことが分かりそうです。

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2018年9月15日  2019 soll Beetle-Produktion eingestellt werden.

2019年にVW「ビートル」生産終了
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現在メキシコのプエブラ (Puebla | Visit México) で生産されている フォルクスワーゲン社 (Volkswagen) のビートル(Beetle, Käfer) ですが、2019年に生産を終了することが9月13日(木)に発表されました。 あの独特の形は、すでにおよそ80年に渡る歴史があり、1937年にナチスドイツが Volkswagen(VW) という名前で設立した会社でビートルの生産が始まったのは、翌1938年。 2018年9月15日付の 東京新聞 の記事「VW「ビートル」来年生産終了」によると、 「2003年までに生産された初代モデルは、2153万台生産され、自動車の単一モデルとして世界最多」とのこと。また、 「VW日本法人によると、日本では1953年に初代モデルの販売を開始。...2回のモデルチェンジを経て、今年8月までに合計約21万台を売り上げた」そうです。 Volkswagen stellt Bettle-Produktion ein | SPIEGEL ONLINE によると、VWアメリカ法人の Hinrich Woebcken 社長は、ビートルがいつの日にか、また生産されることを完全に否定はできないと言っているそうです。<絶対にないことはない>というような微妙な発言をしているようで、EV として復活するかもしれないという憶測も流れています。あの形がまた戻ってくることを期待しましょう。
さまざまな Beetle (Käfer) を見たいという人は、Category:Volkswagen Type 1 – Wikimedia Commons から確認できます。

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2018年9月11日  Am 3. Oktober 2018 hat man an der Gakushuin-Uni einen Vortrag von Herrn Yoshikazu Ikawa, Leitender Produzent von NHK-Enterprise Co.. Thema: „Generation der Filme“ und Hitler-Zeit.

ドイツ語圏文化学科講演会:伊川義和氏<「映像の世紀」とヒトラーの時代>(10/3)
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10月3日(水)10時40分から12時10分の時間に、中央棟402教室にて、 NHK エンタープライズ 制作本部エグゼクティブ・プロデューサーである伊川義和(いかわ・よしかず)氏による講演会が開催されます。 文学部ドイツ語圏文化学科主催、学習院大学文学会・学習院大学ドイツ文学会共催で、入場無料です。 講演のテーマは、<「映像の世紀」とヒトラーの時代>です。

Vortrag von Herrn Ikawa

伊川氏は、現在、「映像の世紀プレミアム」の制作統括をされています。これまでに、NHK スペシャル「新・映像の世紀」「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」「ロボット革命」等を担当し、 ワールド・メディア・フェスティバル金賞、サイエンス・フィルム・フェスティバル本賞、ギャラクシー賞、橋田寿賀子賞など数々の賞を受賞されています。 ふるってご参加ください。

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2018年8月7日  Ab 8. September ist „Sobibor“ (Собибор) auch im Kino in Tokio zu sehen.

『ヒトラーと戦った22日間』9月8日からロードショー
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ナチスの強制収容所(Konzentrationslager)というと、誰もが思い出すのはアウシュヴィッツ=ビルケナウ(Auschwitz-Birkenau)でしょう。 強制収容所というよりも、はじめから絶滅を意図されて作られていた収容所は絶滅収容所(Vernichtungslager)と呼ばれていますが、 今ではアウシュヴィッツ=ビルケナウとならんで、ソビボル(Sobibor)も同類の収容所であったことが知られています。 そのソビボル絶滅収容所では、実は大脱出計画が練られ、実行されたという実話は、近年まで知られていませんでした。 アメリカのジャーナリスト、リチャード・ラッシュク(Richard L. Rashke)による本 Escape from Sobibor | Delphinium Books(初版は 1982年、現在は改訂新版 (2012)、『ソビボルからの逃走』)は大きな反響を呼び、イギリスでテレビドラマ化されましたが、 今回日本に入ってくるのは、 2018年制作のロシア映画です。監督・主演はロシアの国民的俳優といわれているコンスタンチン・ハベンスキー(Konstantin Khabenskiy)です。 ソ連軍の軍人アレクサンドル・ペチェルスキーが計画し、収容されてから22日後に起こした収容者全員での脱出劇を描いています。 ナチスの司令官カール・フレンツェル(Karl Frenzel)には、クリストファー・ランバート(Christopher Lambert)が登場します。
公式ホームページは、『ヒトラーと戦った22日間』、 公式ツィッターは、https://twitter.com/sobibor0908 です。 9月8日(土)から、ヒューマントラストシネマ有楽町 や、新宿武蔵野館 などでロードショー予定。
トレーラーは、『ヒトラーと戦った22日間』予告編 | YouTube、あるいは Sobibor (2018) | www.kino-zeit.de からどうぞ。 ロシア語、ドイツ語、イディッシュ語など、いろいろな言語が聞こえてくる緊張感につつまれた実話にもとづく脱出劇です。

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2018年7月23日  Der Open-Campus der Gakushuin-Uni im Sommer findet dieses Jahr am 3. u. 4. August statt.

2018年8月3日、4日は、学習院大学オープンキャンパスの日
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2018年学習院大学オープンキャンパス(夏)は、8月3日(金)、4日(土)に開催されます。 ドイツ語圏文化学科は、西5号館3階301教室で、次のようなタイムテーブルで行われます。
10:00〜10:40 学科説明会、10:40〜10:45 休憩、10:45〜11:30 模擬講義、
13:00〜13:40 学科説明会、13:40〜13:45 休憩、13:45〜14:30 模擬講義。
以下は、それぞれの模擬講義の説明文のさわりの部分です。
8月3日(金)   午前
講義題名:「翻訳から抜け落ちているもの:言語学的視点から」、担当:岡本 順治
【イタリア語の警句に「翻訳者は裏切り者」(Traduttore, traditore)というものがあります。翻訳者がいかに努力しても原文の意味を忠実に伝えることができないことがあり、あたかも翻訳ができているかのようなふりをして読者を裏切ってしまうというものです。しかし、現実には、翻訳は必要であり、翻訳によって実際に伝わっている情報もあります。今回は、しばしば問題となる社会的、文化的情報ではなく、...】
8月3日(金)   午後
講義題名:「ドイツ文学・文化と検閲」、担当:伊藤 白
【日本でもドイツでも、検閲は憲法で禁止されています。けれども、時代をさかのぼれば、検閲のなかった時代はありませんでした。ドイツの文豪ゲーテにしても、天才モーツァルトにしても、常に検閲と戦いながら作品を書いていたのです。でも、時代が変われば価値基準も変わるもの。「え? これがダメなの?」と笑ってしまうような...】
8月4日(土)   午前
講義題名:「ドイツ語圏情報 — ファクトチェック」、担当:大貫 敦子
【オクスフォード英語辞典が「2016年の世界の言葉」に選出した「ポスト真実(post truth)」は、ドイツでも同様に「2016年の言葉」に選ばれました。事実に基づかない情報(フェイクニュース)が世論を動かす状況は、いまや世界的に大きな問題となっています。多くのメディアによって大量の情報が得られる今日、情報の真偽を判断する..】
8月4日(土)   午後
講義題名:「独裁者の語り口 ― ジェスチャー・レトリック・ダブルスピーク」、担当:高田 博行
【古今東西を問わず、「独裁者」は登場するタイミングを見計らっています。彼が登場したとき、私たちは彼が「独裁者」であることに気づかないかもしれません。どうすれば「独裁者」を見抜くことができるでしょうか。
本講義では、「独裁者」の典型と見なすことができるナチ・ドイツのヒトラーの演説を例にして、「独裁者」がどのようなことばで、どんなふうに語るのかについて、いくつかの本質的な特徴を...】
続きに興味のある方は、 オープンキャンパス 8月3日(金)|マジマジメマガジン 学習院大学 、あるいは
オープンキャンパス 8月4日(土)|マジマジメマガジン 学習院大学 でお読み下さい。
もちろん、このさらに先は、模擬講義に来ていただくしかありません (ฅ^・ω・^ ฅ)

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2018年7月17日  Im Erz-Spielzeugmuseum in Karuizawa, Nagano, findet eine besondere Aufführung statt (beim Anlass des 20. Gründungsjahres)

「ドイツ・エルツ地方の工房をめぐる旅」(ムーゼの森、エルツおもちゃ博物館・軽井沢、6/27-10/1)
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エルツおもちゃ博物館・軽井沢ムーゼの森)では、 開館20周年を記念して、特別展「ドイツ・エルツ地方の工房をめぐる旅」を6月27日から10月1日までの予定で開催しています。 エルツというと、ドイツ語では、「エルツ山地」(Das Erzgebirge | Urlaub in der Erlebnisheimat) を思い出しますが、ドイツの東部の鉱石が多く採掘されるザクセン・エルツ山地だけでなく、この周辺では多くの木で作るおもちゃの工房がたくさんあります。 今回の特別展をやっている博物館の場所は、〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉182 で、 オープンしている時間は、9:30〜17:00 (最終入館 16:30)、入館料は大人700円、中高生450円、小学生350円です。 木のぬくもりのあるおもちゃというのは、見ていても直接手で触っても、とてもいい感じです。今、世間を騒がせているプラスチックとは大違い。 夏休みを利用して、ドイツ・エルツ地方のおもちゃを見に行ってはいかがでしょうか? 体験コーナーもリニュアルされ、エルツ地方のおもちゃだけでなく、ヨーロッパの知育玩具や日本の木のおもちゃも見ることができます。 また、カフェ「ルーエ」(Ruhe)で静かにくつろいだり、「木のおもちゃのお店」でお土産を物色したり、「森の生活館」をのぞいた後で、 絵本の森美術館(こちらは別料金)へ足をのばしてみることもできます (6月20日から10月8日までの予定で「シンデレラ&プリンセス絵本展」を開催中)。

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2018年7月3日  Das 40. Interuni-Sommerseminar findet von 5. bis 9. August 2018 am Yamanakako-See statt.

夏のインターウニ: すばらしいデジタル時代 ― Zeitalter der (un)heimlichen Digitalisierung(8/5日から9日まで)
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第40回の夏のインターウニが、今年も山中湖で開催されます。「ドイツ語を学ぶ学生と教員が、日本全国から、またドイツや韓国から集まって、 アクチュアルなテーマをめぐって、さまざまにディスカッションするセミナーです。 せっかく習ったドイツ語をたくさん使ってみましょう。5日間を一緒に過ごす参加者のみなさんを募集します。」 (パンフレット(PDF) | インターウニより) 2018年の夏も、山中湖で8月5日(日)から9日(木)に開かれる予定で、参加申し込みは7月22日(日)までです。
今回のテーマは、「すばらしいデジタル時代 ― Zeitalter der (un)heimlichen Digitalisierungです。 以下に、テーマ説明の最初の2つのパラグラフを引用しておきますが、続きは 第40回 夏のインターウニ・ゼミナール でお読み下さい。 ドイツ語版は、 40. Interuni-Sommerseminar für deutsche und japanische Kultur | Broschüre (PDF) で読むことができます。

世の中どんどん便利になるばかりです。アマゾンとかスマホとか、半世紀前には考えられませんでした。 ユートピアのように思われる完全管理の世界が進むとどんな「すばらしい」時代が訪れるかを予言したオールダス・ハックスリーの 「すばらしい新世界」が書かれたのは、ナチスが政権を取る前年のこと。今では、新たな理想の世界を目指して、 人工知能(AI)の開発とグローバル化が加速しています。私たちは、多少の好き嫌いは別にしても、この趨勢に身を委ねるしかありません。 なんといっても圧倒的に便利ですからね。
 でも、ほんとうに「すばらしい」デジタル時代が到来しつつあるのでしょうか? たしかに買い物は便利になりましたが、「わたし」についてのデータは、いったい誰がどこでどう覗いて、何に使おうとしているのでしょう? 日本に暮らしたスノーデンは、個人データが筒抜けになっている状況に対してたくさんの警告を日本に向けて残してくれました。 つい最近、グーグルはAI技術を兵器開発に使わない方針を宣言しましたし、EUではデータ保護規則(GDPR)の運用が始まりました。 迫り来るデジタル時代に向けて、いろいろなせめぎ合いが展開されています。 今年のインターウニでは、こうした身の回りのデジタル化について、いろいろな立場や見方から一緒に考え、議論してみたいと思います。
出典: 第40回 夏のインターウニ・ゼミナール| パンフレット(PDF) より一部抜粋。
参加申し込みは、http://www.interuni.jp/anmeldung/ からどうぞ。 参加費は、37,000円(4泊5日宿泊・食事代を含む、交通費は含まず)です。

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2018年6月29日  Der Film „Ein deutsches Leben“ ist jetzt in Iwanami-Hall (Tokio) zu sehen. (bis 03.08.2018)

ドキュメンタリー映画『ゲッベルスと私』岩波ホールで8/3まで
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2018年6月16日(土)~8月3日(金)の予定で、ドキュメンタリー映画『ゲッベルスと私』が岩波ホール で公開されています。 この映画の主人公は、ブルンヒルデ・ポムゼル(Brunhilde Pomsel)。 彼女は、1911年生まれで、ヒトラーの右腕としてナチ体制を牽引した宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルス(Joseph Goebbels)の秘書を3年間していました。 映画の中では、ブルンヒルデ・ポムゼルが、69年の時をへて 103歳で当時を回想するシーンがクローズアップされます。 彼女曰く、「なにも知らなかった。私に罪はない」。本当にそうなのでしょうか?
2017年、106歳で死去した彼女を追ったこの映画、日本のオフィシャルサイトは 【公式】『ゲッベルスと私』 です。 なお、 ブルンヒルデ・ポムゼルを扱った本が、6月に出版されました。トーレ・ハンゼン著、森内 薫、赤坂 桃子(翻訳)の 『ゲッベルスと私――ナチ宣伝相秘書の独白』 | 紀伊國屋書店 です。 この本の原作は、Thore D. Hansen 著、 Ein deutsches Leben: Was uns die Geschichte von Goebbels Sekretärin für die Gegenwart lehrt | Europa Verlag (2017) です。
なお、『ゲッベルスと私 ナチ宣伝相秘書の独白』に関しては、『ゲッベルスと私』| HONZ に石田勇治氏 (東京大学大学院教授)が「ヒトラーの時代を考える」と題する文章を寄せています。

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2018年6月26日  Das Buch Rekishi-goyoron-no-houhou(Methods in Historical Pragmatics) ist im Mai 2018 erschienen.

高田博行・小野寺典子・青木博史(編)『歴史語用論の方法』がひつじ書房から発売(2018/5)
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やや紹介が遅れましたが、ひつじ書房 から高田博行・小野寺典子・青木博史(編)の『歴史語用論の方法』が出版されました(2018年5月)。 本書では、日本語史、英語史、ドイツ語史上で、さまざまな言語現象が語用論的観点から考察されています。ふと、この日本語の時代は英語史のどこらへんに相当するのだろう、とか思ったら、同書の VI から VII ページを開くと、日本語史の時代区分、英語史の時代区分、ドイツ語史の時代区分が表になっていますので比較できます。もちろん、このような時代区分が絶対的基準ではないことは明らかですが、おおよそどの時代だろうか、という疑問に答えてくれるので助かります。編者3人による序論を読むことで、この本の立ち位置がよく理解でき、さらには、本書に収録されている論文の概観もできます。
詳細は、高田博行・小野寺典子・青木博史(編)『歴史語用論の方法』| ひつじ書房 をご覧ください。

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2018年6月13日  Kafkas Prozeß ist von Regisseur John Williams verfilmt worden und ab 30. Juni im Kino. Am 29. Juni findet der Talk an der Sophia-Uni statt.

ジョン・ウィリアムズ監督、カフカの『審判』を映画化(6/30)、トークショー有(6/29)
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カフカ(Franz Kafka, 1883-1924)の『審判』(Der ProzeßDer Prozeß von Franz Kafka - Text im Projekt Gutenberg) は、日本でも9つの翻訳があるほど有名な作品ですが、このほどジョン・ウィリアムズ監督(上智大学外国語学部教授)によって現代の東京を舞台に映画化されました。 公式ホームページ 審判 The Trial | A John Williams Film では、120秒の予告編を見ることができます。 映画『審判』は、6月30日(土)から渋谷ユーロスペースで公開される予定です。
映画公開日の前日、6月29日(金) には、映画『審判』公開記念 トークショー「現代 × カフカ × 日本」が、 主催:公益財団法人日独協会と上智大学ヨーロッパ研究所主催で、18:30-20:00(開場18:00)に上智大学四谷キャンパス中央図書館L- 821会議室 で行われます(場所は、こちらを参照:四谷キャンパスアクセスガイド | 上智大学)。このトークショーには、ジョン・ウィリアムズ映画監督、マライ・メントライン氏(ドイツ語通訳・翻訳・エッセイスト)、川島隆准教授(京都大学文学部)が参加します。 マライ・メントライン氏(Marei Mentlein, Twitter: マライ・メントライン@職業はドイツ人)は、 NHKのドイツ語講座や、昨年出版された『ドイツ語エッセイ 笑うときにも真面目なんです』(NHK出版)でも知られた知日派、川島隆氏は、2015年に集英社シリーズ文庫ヘリテージの中で、 「訴訟」『ポケットマスターピース01 カフカ』を出し、その中で「訴訟」というタイトルで、カフカのDer Prozeßを翻訳しています。 トークショーは、日本語で行われ、参加無料ですが、申し込みは必要です(先着順)。 参加希望者は、ドイツ語圏文化セミナー118 |日独協会 の下の方の申込方法にある、 「オンラインフォーム」から必要事項を記入して申し込みます。なんで今、カフカの『審判』なのか、いろいろな話が出てきそうで楽しみです。 時間を作ってぜひ行ってみたいトークショーですね。

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2018年6月5日  Das Cello-Recital von Tatsuki Sasanuma findet am 27. Juni auf dem Mejiro-Campus der Gakushuin Universität statt.

6/27(水)「笹沼樹チェロリサイタル」学習院大目白キャンパス百周年記念会館にて
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2018年6月27日(水) 19:00 開演 (18:00 開場) で、「笹沼樹チェロリサイタル」が学習院大学目白キャンパス内の百周年記念会館で行われます。 百周年記念会館の位置は、 キャンパスマップ | 学習院大学 でご確認ください。 笹沼樹さんは、学習院大学ドイツ語圏文化学科を卒業、 桐朋学園大学大学院に在籍中で、若手チェリストとして注目を集め、国内外で活躍中です。 今回のリサイタルは、問い合わせ先が 学習院蓁々会 です。 切符は、笹沼樹チェロリサイタル 一般発売 | チケットぴあ でも購入できます。 全席自由で、一般は 3,000円、学生は 1,000円(学生証を呈示が必要)です。 笹沼樹さんは、Artists (笹沼樹)|concert imagine笹沼樹 | WEBぶらあぼ でも紹介されています。

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2018年5月29日  Die Tagung der Japanischen Gesellschaft für Deutschstudien findet am 1.7.2018 an der Doshisha-Universität (auf dem Karasuma-Campus) statt.

2018年日本ドイツ学会大会シンポジウムは「脱原発を生きる――日本の模索、ドイツの模索」(7/1)
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日本ドイツ学会大会が、 2018年7月1日(日)に、同志社大学烏丸キャンパス 志高館で開催されます。会場のアクセスは、 今出川校地(烏丸キャンパス)|大学紹介|同志社大学 をご参照ください。 参加費は、一般が 1,000円、学生は 500円、日本ドイツ学会会員は無料です(当日受付可。だれでも参加可)。
今回の大会シンポジウムのタイトルは「脱原発を生きる――日本の模索、ドイツの模索」です。シンポジウムの概略説明を以下に引用します。

 2011年、東京電力福島第一原子力発電所事故が発生し、ドイツ政府は2022年までにすべての原発を停止すると決定した。これらを受けて、日本ドイツ学会は、翌年7月に「ドイツ・脱原発の選択」を、その後5年にわたって脱原発社会の構築やエネルギーシフトに関するフォーラムを開催してきた。
 いまなお、2011年の衝撃のなかにあるわたしたちは、これまでドイツ学会で蓄積されてきたさまざまな議論を、今回「脱原発を生きる」というテーマのもとで総括したい。
 なぜ、「脱原発を生きる」なのか。それは、エネルギー転換 Energiewende を、政策やその転換とは異なる切り口からとらえたいからである。しかもその際に、環境思想や運動理念からだけではなく、地べたを這うような等身大の人間の暮らしのレベルから考えたいからである。
 原発立地は、人びとに「住むこと」や「働くこと」、すなわち「生きること」の様式の転換を迫る。それゆえ、脱原発 Atomausstieg は、電力のエネルギー源問題としてのエネルギーシフトだけではなく、「生きること」の再転換を意味し要求する。そこで、本シンポジウムでは、日本とドイツの事例から、ポスト原子力の時代に打ち立てるべき「生の様式」について検討したい。
出典:総会・シンポジウム | 日本ドイツ学会
日本ドイツ学会大会2018では、シンポジウムの他に4つのフォーラムがあります。 フォーラム 1 「モダニズムにおける仮面の復権とドイツ語圏のモダンダンス」、 フォーラム 2 「「核開発時代とその遺産」:論集『核開発時代の遺産――未来責任を問う』(昭和堂、2017年)によせて」、  フォーラム 3 「アレクサンダー・クルーゲの仕事と公共圏」、 フォーラム 4 「バウハウス 100年、その〈総合〉の理念を巡って」。 詳細は、日本ドイツ学会 のホームページの左側の目次「ご案内」の下の「総会・シンポジウム」をクリックしてご覧ください。

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2018年5月24日  Der 99. Workshop von Arbeitskreis für deutsche Grammatik findet an der Waseda-Universität, Toyama-Campus, statt.

5月27日(日)、ドイツ文法理論研究会第99回研究会(早稲田大学戸山キャンパス)
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春の日本独文学会に合わせて、ドイツ文法理論研究会の研究会が、2018年5月27日(日)13時15分から16時に、 早稲田大学戸山キャンパス 31号館 2 階,教室番号:205で開催されます。場所に関しては、 早稲田大学戸山キャンパス | アクセス をご参照下さい。
プログラムは、13:15 - 13:30 総会、13:30 - 15:00 講演、15:10 - 16:00 研究発表となっています。 今回は、中島 平三氏による講演:「これでは学校英文法は退屈だ」があり、 研究発表は、海田 皓介 氏(明治大学)による「古英語 cunnan と magan の interplay」が予定されています。 ドイツ語、日本語、言語学などに関心のある方ならどなたでも参加できます。 講演、ならびに研究発表の概要は、2018年春の研究発表会(第2報)| ドイツ文法理論研究会 をご参照下さい。

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2018年5月22日  Die Flülingstagung der JGG findet am 26. und 27. Mai 2018 an der Waseda-Uni, Toyama-Campus, statt.

日本独文学会春季研究発表会開催日迫る(5/26, 5/27, 早稲田大学戸山キャンパス)
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日本独文学会春季研究発表会が、来る5月26日(土), 27日(日)に早稲田大学戸山キャンパスで開かれます。 全体のプログラムは、2018F_Programm_180327.pdf | jgg.jp から参照できます。 またレジュメは、2018F_Resumees_180418.pdf | jgg.jp からご覧ください。
今回は、1日目のC会場での「口頭発表:語学(14:30~16:25)」の枠に、学習院大学大学院生の鯨岡さん、学習院大学大学院を満期退学し、 現在ドレスデンで博士論文を執筆中の田中さんが発表をします。 また、2日目のA会場で開かれるシンポジウムI(10:00~13:00)では、 「戦後ドイツにおけるナチズム的言説の克服と復活」というタイトルの元で、田中 克彦氏が登場、そして、 本学の高田博行氏も「今日の政治的言説におけるナチ語彙の「復活」」というテーマで話されます。大宮 勘一郎氏、初見 基氏も登場し、見逃せないシンポジウムになりそうです。

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2018年5月14日  Dokken(=Diplom Deutsch in Japan) im Sommer findet am 24. Juni statt, Anmeldetermin bis 17./18. Mai 2018.

2018年夏の独検(6月24日),ネット出願締切5月17日, 郵送締切5月18日(消印有効)
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2018年夏の 独検 の願書郵送受付締切は、5月18日(金)(消印有効)です。 ただし、書店・生協での払込みは5月17日(木)まで、 ネット出願 | ドイツ語技能検定試験5月17日(木)23:59までです。 夏の試験(2018年6月24日(日))では、2級、3級、4級、5級を受験することができます(準1級と1級は秋のみしか受験機会がありません)。 となり合せの級は併願ができます(割引は申し込みの際に「併願」を選択した時のみの適用)。 詳細は、実施要領 | 受験案内 | ドイツ語技能検定試験 をご覧ください。
なお、独検 のサイトでは、 過去問題 | ドイツ語学習 | ドイツ語技能検定試験 のページで、 過去問題集や参考書の紹介を行なっているほか、「過去問電子書籍音声付き」という電子書籍の紹介も行なっています。 この形でのデジタル書籍は、「級ごと(1級準1級のみ合わせて1冊)に1年分が収録されて」いるので、希望の級の過去問題を購入することもできます。

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2018年5月12日  „Der junge Karl Marx“ ist jetzt in der Iwanami-Hall zu sehen. (bis 15. Juni)

映画『マルクス・エンゲルス』岩波ホールで上演中(6月15日まで)
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社会主義とか共産主義と言うと、今ではもうほぼ過去のもので、かつては「政治的に左」の人々が根本思想として考えていたものというイメージがあります。 その思想の源は、よく知られているようにカール・マルクス(Karl Marx:1818 - 1883) とフリードリヒ・エンゲルス(Friedrich Engels: 1820 - 1895)です。 現在、岩波ホール で目下上映中なのは、ラウル・ペック監督(Raoul Peck)による2017年の作品で、原題は、 The Young Karl Marx、日本語ではなぜか『マルクス・エンゲルス』、ドイツ語では DER JUNGE KARL MARX です。 映画『マルクス・エンゲルス』| オフィシャルサイト にあるように、 「1840年代のヨーロッパでは、産業革命が生んだ社会のひずみが格差をもたらし、貧困の嵐が吹き荒れ、人々は人間の尊厳を奪われて、不当な労働を強いられていた」と言えます。 そんな中で、「20代半ばのカール・マルクスは、搾取と不平等な世界に対抗すべく独自に政治批判を展開するが、それによってドイツを追われ、フランスへと辿りつく。 パリで彼はフリードリヒ・エンゲルスと運命の再会を果たし、エンゲルスの経済論に着目したマルクスは彼と深い友情をはぐくんでゆく」様子がみごとに描かれています。 現在、ふたたび貧困と格差が再び世界的に大きな問題となっているので、なおさら他人ごととは思えないような社会背景をこの映画の中に見て取ることができます。
映画の中では、ドイツ語、フランス語、英語などが飛び交い、若きマルクスとエンゲルスがどのような使命を感じてどんな行動をとって 『共産党宣言』(Manifest der Kommunistischen Partei (1848))を書くに至ったのかを追体験できます。 ちなみに、『共産党宣言』は、2013年にユネスコの「世界の記憶」(Memory of the World)に草稿が登録されたそうで、 Manifest der Kommunistischen Partei (1848) | Wikisource で、原文を読むことができます。
なお、岩波ホールでは、「最終回学割チケット」というのがあり 毎日の最終回 (月~金19:00/土日祝18:30)に限り大学、大学院、専門学校生の方は¥1,200で見ることができます。

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2018年4月21日  Neue Dokumentarfilme über Hitler werden auf Kanal NHK-BS1 ausgestrahlt. (vom 24.04.bis 27.04, jeweils um 0 Uhr)

「ヒトラー 新たな虚像と実像」(BS世界のドキュメンタリー)が 4/24--27に放映予定
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NHK BS1 の「BS世界のドキュメンタリー」で、全4回に渡って「ヒトラー 新たな虚像と実像」が放映されます。 4月24日(火)0時から(23日(月)の真夜中と言った方が間違えないかもしれない)は、 ヒトラーは“ジャンキー”? | NHK BS1。 この回は、ノーマン・オーラー(Norman Ohler)による、2015年に出版された本、 Der totale Rausch: Drogen im Dritten Reich. | Kiepenheuer & Witsch で注目されたヒトラーの薬物中毒、麻薬中毒の実体を描いたもの。 原題は、HIDDEN HISTORY: Hilter The Junkie、制作は OUTSIDE FILMS(フランス 2017年)です。
4月25日(水)0時から(24日(火)の真夜中)は、 ダス・ライヒ ~ヒトラー “死の部隊”~(前)| NHK BS1、 4月26日(木)0時から(25日(水)の真夜中)は、 ダス・ライヒ ~ヒトラー “死の部隊”~(後)| NHK BS1 で、 ナチスのエリート部隊「第2 SS装甲師団」の実体を描いたもの。2話連続で、 原題は、Das Reich : Hitler's Death Squad、制作は Nilaya Productions(フランス 2015年)です。
4月27日(金)0時から(26日(木)の真夜中)は、 走る要塞 ヒトラーの専用列車| NHK BS1 で、 このタイトルが示すように、ヒトラー専用の装甲列車がどんなだったかを描いています。15両編成で、対空砲や最新の通信設備を備えていたとか。 原題は、Hitler's Steel Beast、制作は 909 productions(フランス 2016年)です。 文字通り、新たな実像と虚像が見えてくるような4本のドキュメンタリーです。放映時間がちょっと紛らわしいので、録画して見るのが正解かもしれません。

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2018年4月14日  Ab heute(14.04.2018) läuft der Film „Aus dem Nichts“ in Japan.

ファティ・アキン監督『女は二度決断する』4/14 からロードショー
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ファティ・アキン(Fatih Akin)監督の『女は二度決断する』(ドイツ語のオリジナルは、Aus dem Nichts)が、 本日4月14日から ヒューマントラストシネマ有楽町 | テアトルシネマグループ新宿武蔵野館 などでロードショーされます。 第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映されて、主演のダイアン・クルーガー (Diane Kruger (Official Website) | Offizielle Webseiten & Fanseiten der Stars) が女優賞を獲得した作品です。Aus dem Nichts というドイツ語のタイトルは、「無から」(つまり、<何もないところから>)という意味ですが、 日本語のタイトルは『女は二度決断する』となっていて、より説明調です。 『女は二度決断する』| 公式ホームページ には、 「突然、最愛の家族を奪われた女。絶望の中、彼女がくだす決断とは──。」で始まるかなり詳しい説明が掲載されています。 主人公のカーチャ(Katja)はトルコ系移民のヌーリ(Nuri)と結婚してハンブルクに住んでいて、 息子ロッコ(Rocco) と幸せに暮らしていたのですが、 ある日、夫の働いている事務所の前で爆弾が爆発。夫のヌーリと息子のロッコが犠牲になってしまうところから話は始まります。 テロの犠牲になる人々が世界中で後をたたない昨今、強烈な印象を呼び起こす作品です。「エンドロールを見る頃には、もう…」という感想を持つ人が後をたたないとか。 つい Katja のように、 NEIN! と叫んでしまいそうです。

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2018年4月4日  NHK Fernseh- und Radioprogramm für Deutsch: Neuer Start, ab 2. April 2018.

2018年度NHK『旅するドイツ語』、『まいにちドイツ語』は4月2日スタート
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2018年3月18日に、NHK『旅するドイツ語』、『まいにちドイツ語』4月号テキストが発売になりました。 4月号の内容がスタートするのは4月2日(月)からです。 4月からNHKの語学講座でドイツ語を始めようと思っている方には、店頭から消える前にテキストを手に入れましょう。
ドイツ語のテレビ番組・ラジオ番組 | NHK から、 今年度のNHKドイツ語番組に関するほぼすべての情報が得られるようになっていますが、以下では、簡単に概略を説明しておきます。
NHK Eテレで4月から9月まで放送される『旅するドイツ語』は、昨年の10月から今年の3月まで放送されたものの再放送です。 旅人は前川泰之さん、監修は、大田達也さん(南山大)、放送時間は、Eテレ月曜午後11:30-11:55、再放送は木曜日の午前5:30-5:55 です。
NHKラジオ第2放送の『まいにちドイツ語』は、月曜日から水曜日までが入門編で、 藁谷郁美さん(慶應義塾大SFC)が講師、パートナーはダグマー・クンストさん(Dagmar Kunst) とシュテファン・ブリュックナーさん(Stefan Brückner)が担当する新シリーズで、「ぶどう畑のマリー」 (Maries Wanderung durch die Weinberge)というタイトルです。 木・金の応用編は、アンゲリカ・ヴェルナーさん(獨協大、Angelika Werner)、 トーマス・マイアーさん(獨協大、Thomas Meyer)、山本淳さん(獨協大)が講師で 「ドイツ人が見たい日本」が再放送されます(2015年4~9月)。 放送時間は、月曜から金曜までで、午前7:00-7:15、再放送は同日の15:15-15:30、翌週月 - 金11:30-11:45 です。
なお、パソコン、スマホ、タブレットでも読めるテキストの電子版も電子書店で発売されています。 ゴガクル ドイツ語 - NHK語学フレーズをフル活用 では、「おさらいフレーズ」の音声を聞いて復習したりできます。 ラジオを持っていなくても、NHKラジオ らじる★らじるで、 番組を聴くこともできます。また、NHK 語学番組ホームページからは、「NHKゴガク」アプリをダウンロードして、 ラジオ番組のストリーミングや、「ボキャブライダー」連動の「単語マスター」も使えます。さらに、NHK語学テキスト「音声ダウンロードチケット」というのも書店で購入でき、 語学CDの音声を1ヶ月分選んでダウンロードできる引換コード入り、だそうです。価格は税込みで972円。2018年春号は、4・5・6月号の内容がダウンロードできるそうで、 「NHK出版の語学プレーヤー」だけでなくスマホやパソコンで聞くことができるのでとても便利そうです。 ますます充実するNHK語学番組、頑張って使いこなしましょう!まだ間に合います。

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2018年3月27日  Dieses Jahr ist der 1. April OSTERSONNTAG.

2018年のイースターの日曜日は4月1日
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復活祭(=イースター、Ostern)と言う時、通常は復活祭の日曜日(Ostersonntag)を思い浮かべます。そして、 キリストの復活を祝う移動祝日のこの日曜日は、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」なのですが、満月の日なんてどうやって分かるのだろう、と思う日本人は多いはずです。 復活祭を祝うようなキリスト教徒の多い国のカレンダーには、月の満ち欠けの情報がちゃんと描いてあるのでした。 この3月は、31日が満月の日です(下の画像では、○が付いています)。 灰の水曜日(Aschermittwoch)から40日後の聖土曜日(Karsamstag)までの40日間がカトリックの 四旬節(Fastenzeit)です。この時期の過ごし方は、カトリックとプロテスタント、それぞれの地域によって異なります。
Teil des Kalenders, März 2018 3月29日は、聖木曜日(洗足木曜日、Gründonnerstag)、 3月30日は、聖金曜日(受難日、Karfreitag)、 3月31日は、聖土曜日(Karsamstag)、 そして、4月1日が復活祭の日曜日(Ostersonntag)、 4月2日が、復活祭の月曜日(Ostermontag)と続きます。 ヨーロッパでは地域によって休日になるかどうかが異なっていることもありますので要注意です。 2015年版の Langenscheidt Großwörterbuch Deutsch als Fremdsprache (S.824) には、Ostern のコラムがあり、 その中には、

復活祭の日曜日には、多くの人々が教会へ行き、教区によっては『復活祭の焚き火』(Osterfeuer)をするところもある。 朝食には伝統的にイースターエッグを食べる。これは、固ゆで卵で、色とりどりに塗られ、絵が描かれたもの。 『イースターのねじりパン』(Osterzopf)とか、『イースターの子羊(焼き菓子)』(Osterlamm)のような伝統的な焼き菓子もある。
という紹介もあります(和訳は筆者JO)。 イースターには、子供たちがイースターエッグが入っている巣(Osternester)を探す姿がみられるますが、 カラフルな卵だけではなく、ちょっとしたプレゼントも一緒に置かれていることが多いようです。庭にはオスターハーゼ(Osterhase、 イースターバニー)も隠れているかもしれません。ドイツ語のキーワード (Ostern, Ostereier, Osterhase, Osterfeuer, Osternester, Osterzopf, Osterlamm) を使ってネットで画像検索をしてもけっこう楽しめます。

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2018年3月13日  Die Übersetzung von Markus Gabriels Buch verkauft sich auch in Japan gut; seit dem letzten Januar schon über 15,000 Exemplare.

マルクス・ガブリエル著『なぜ世界は存在しないのか』 1月刊行から1万5千部超の売れ行き
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ドイツで2013年に発売され話題となったマルクス・ガブリエル著『なぜ世界は存在しないのか』(Gabriel, Markus (2013) Warum es die Welt nicht gibt. Berlin: Ullstein) が日本語に翻訳され、2018年1月13日に発売になって以来、すでに日本でも1万5千部超の売れ行きとなっているそうです。3月13日付の朝日新聞に、哲学者・千葉雅也氏が寄稿しています。朝日新聞デジタルでも、哲学に現代の不安を託す 『なぜ世界は存在しないのか』に反響 寄稿、哲学者・千葉雅也 から読むことができます。以下にその第二パラグラフを引用しておきます。

フェイクニュースにまみれ、加速するグローバル経済に翻弄(ほんろう)されて不安定な生を送る現代人は、何か確実なものを求めている。一方で、科学だけでは何か足りないという漠然とした不安がある。科学は生活を劇的に便利にしたが、科学的分析の力によって我々はますます厳密に管理され、統治されるようになっている。他方で、宗教に頼るのでも足りない。宗教に基づく非合理的な情念は、深刻な対立を引き起こしてきた。おそらく現代人は、科学でも宗教でもない「別の真理の領域」を求めている。その候補が哲学なのだ。哲学に、この時代の不安を託そうとしているのである。
哲学に現代の不安を託す 『なぜ世界は存在しないのか』に反響 寄稿、哲学者:千葉雅也:朝日新聞<文化・文芸> 2018年3月13日
原著のペーパーバック版は、2015年に Ullstein Taschenbuch から、 Markus Gabriel (2015) Warum es die Welt nicht gibt.| Ullstein Verlag としても発売され、€ 12,00 [D]  で入手可能です。 今回話題の翻訳は、 マルクス・ガブリエル (著) (2018) 清水 一浩 (訳) 『なぜ世界は存在しないのか』 (講談社選書メチエ) です。今注目の的になりつつある若きボン大学の哲学者マルクス・ガブリエル (Prof. Dr. Markus Gabriel — Institut für Philosophie) の「新しい実在論」、あなたも読んでみませんか? 日本語で興味が湧いたら、ドイツ語でもチャレンジしてみましょう。

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2018年3月5日  Der 2. Workshop von HiSoPra(HIstorical SOciolinguistics and PRAgmatics) findet am 13. März 2018 an der Gakushuin-Universität statt.

第2回「HiSoPra 研究会(歴史社会言語学・歴史語用論研究会)」3/13 学習院大で開催
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第2回「HiSoPra*研究会(歴史社会言語学・歴史語用論研究会)」が、2018年3月13日(火)、13:30~18:00に学習院大学北2号館(文学部研究棟)10階、大会議室で開催されます (場所は、学校法人 学習院 | 施設 | 目白キャンパス の15番の建物)。当日の研究報告とシンポジウムは以下の通りです。
総合司会:椎名美智(法政大学)、森勇太(関西大学)
 13:30-13:40 (総合司会者による)導入
 13:40-14:25 《研究発表》 司会:鈴木亮子(慶應義塾大学)
     岩井恵利奈(青山学院大学大学院 博士後期課程):
     「談話標識から談話構造化標識へ -言語的文脈と語用論的動機に着目した Still の機能発達の分析」
 14:30-15:15 《研究報告》司会:家入葉子(京都大学)
     中山匡美(東京大学非常勤講師):
     「19世紀イギリス小説における不定代名詞の数の一致 -女性作家が singular they を選ぶとき」
 15:30-18:00《シンポジウム》 司会:堀江薫(名古屋大学)
     「スタンダードの形成―個別言語の歴史を対照して見えてくるもの☆」
【講演】15:30-16:30
    野村剛史(東京大学名誉教授):「日本語におけるスタンダードの形成」
【話題提供】16:30-17:00
    堀田隆一(慶應義塾大学):「英語史の場合」
    高田博行(学習院大学):「ドイツ語史の場合」
【全体討論】17:00-18:00
18:30-20:30 懇親会(会費4000円(学生は2500円)、会場はJR目白駅すぐ)
研究会に参加希望の方は、下記フォームを利用し記入の上、HiSoPra*研究会事務局(hisopradesk AT gmail.com (AT はアットマーク))に、3月8日(木)までに送信して下さい。
   ==============================
   HiSoPra*第2回研究会 参加申し込みフォーム
    お名前(ふりがな):
    ご所属:
    メールアドレス:
    懇親会に 参加します・参加しません(どちらかをお消し下さい)
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HiSoPra 研究会の趣旨に関しては、HiSoPra* に参加して (2) | hellog~英語史ブログ by 堀田さん をご参照下さい。

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2018年2月16日  Am 15.Februar ist Berlinale 2018 mit ISLE OF DOGS gestartet. (bis 25. Februar)

ベルリン国際映画祭、ウェス・アンダーソン監督作『犬ヶ島』で始まる(2/15)
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第68回ベルリン国際映画祭が2月15日に始まりました。オープニングのスクリーンを飾ったのは、ウェス・アンダーソン監督 (Wes Anderson | Allmovie) のストップモーション・アニメーション映画 ISLE OF DOGS(『犬ヶ島』)でした。 この映画は、日本でも2018年5月に全国公開予定で、舞台は日本です。 Megasaki(メガ崎)市で伝染病がはやり、犬たちがゴミの島へ隔離されてしまいます。 12歳の少年アタリ・コバヤシが、行方不明になった自分のボディーガードの犬 Spots(スポッツ)を探しまわるのですが、 その世界には問題の多い政治家や、人種に対する偏見などが渦巻いていて、政治的色彩のある笑いを誘う作品になっているとか (参照記事:"Isle of Dogs" von Wes Anderson: Ein Leckerli zum Berlinale-Start - SPIEGEL ONLINE)。 すでに日本での公開に備えて 映画『犬ヶ島』 公式サイト がすでにオープンしていますので、こちらからもトレーラーを見ることができます。
さて、肝心のベルリン国際映画祭の公式サイトのドイツ語の入り口は Berlinale で、映画の検索は、こちら Berlinale | Programm | Programm からできます。 日本発の作品は、パノラマ部門では、 行定 勲 (Yukisada Isao) 監督作品『リバーズ・エッジ』(River's Edge)と 黒沢 清 (Kurosawa Kiyoshi) 監督作品『予兆 散歩する侵略者劇場版』Yocho (Foreboding)、 フォーラム部門で、 山中瑶子 (Yamanaka Yoko) 監督作品『あみこ』(Amiko)、 清原 惟 (Kiyohara Yui) 監督作品『わたしたちの家』(Our House)、 想田和弘 (Soda Kazuhiro) 監督作品『港町』(Minatomachi)、 ジェネレーション・コンペティション部門では、 富名哲也 (Tomina Tetsuya) 監督作品 Blue wind Blows があります。 「ベルリン国際映画祭」(Berlinale)と作品名、あるいは監督名で検索してみてください。 トレーラーや解説を読んでみるだけでもわくわくしますね。

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2018年2月9日  Am 6. Februar 2018 hat Gesellschaft für deutsche Sprache (GfdS) die Gewinner der Medienpreise für Sprachkultur bekanntgemacht: die Sendung mit der Maus und Fanta 4.

Maus君と Fanta 4 が「言語文化に対するメディア賞」受賞(2/6)
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2018年2月6日に、ドイツ語協会(Gesellschaft für deutsche Sprache (GfdS))は、 2年に一回の「言語文化に対するメディア賞」(Medienpreise für Sprachkultur)の受賞者を発表しました。 この賞は、新聞、ラジオ、テレビにおいて、言語文化・語りの文化の面で特別な功績があったと認められる者に贈られます。 Maus君と呼んだのは、Die Sendung mit der Maus のネズミ君で、日本でもNHK教育テレビで2005〜2006年頃に 『だいすき!マウス』というタイトルで放映されていました。ドイツでは、1971年から WDR で日曜日の午前中に放映されている長寿番組です。 いまさらという感じはありますが、 Lach- und Sachgeschichten では、いろいろな物の歴史を知ることができます。きちんと言葉を使って 「興味深く、理解しやすい言葉で、わくわくさせながら」(interessant, verständlich und spannend) いろいろなものを説明するところが見事です。 Aktuelle Sendung - Die Sendung mit der Maus - WDR を見れば、ああ、あのトロンとした目のネズミちゃんだ、 と思い出す人もいると思います。
もう一方の Fanta 4 も、言わずとしれたドイツのヒップホップグループです。正式名は、Die Fantastischen Vier で、 おそらく日本でも知られている有名な曲は、Die Da!?! (Die Fantastischen Vier)| YouTube でしょう。 なんでヒップホップが「言語文化に対するメディア賞」なのか、と不思議に思う人もいるかもしれません。 実は独特のビートでラップ音楽を作るには、言葉に対する絶妙な感覚が必要で、それを見事にやりとげたのが Fanta 4 だと言われているのです。 ドイツ語のラップを salonfähig (人前で口にできる=ちゃんと通用するもの)にした功績は大きいのでしょう。 かれらの公式ホームページは、Die Fantastischen Vier です。
ということで、さまざまなメディアで使われている言語、あるいは、語りの文化を肯定的に評価するのが、 このドイツ語協会(GfdS)の「言語文化に対するメディア賞」(Medienpreise für Sprachkultur)のようです。 過去の受賞者一覧は、Medienpreise für Sprachkultur | GfdS をご覧ください。

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2018年1月20日  Die Ausstellung „The Empire of Imagination and Science of Rudolf II“ findet im Bunkamura-Museum/Shibuya statt. (06. Januar bis 11. März 2018)

「神聖ローマ帝国ルドルフ2世の驚異の世界展」開催中(1/6 - 3/11: Bunkamura)
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神聖ローマ帝国(Heiliges Römisches Reich)の皇帝であったルードルフ2世(Rudolf II. (1552 - 1612, 在位期間 1576 – 1612)の展覧会が ザ・ミュージアム | Bunkamuraで、2018/1/6(土)-3/11(日)の期間(2/13(火) 休館)開催されています。 ルードルフ2世と言えば、パプスブルク家出身で「30年戦争に至る政治的・宗教的混乱を招いた奇人皇帝」(『百科事典マイペディア』)として知られていますが、 ジュゼッペ・アルチンボルド (Giuseppe Arcimboldo) が描いた果物が散りばめられた顔も実はルードルフ2世でした。展覧会の公式ホームページ 神聖ローマ帝国ルドルフ2世の驚異の世界展 | Bunkamura にアクセスすれば、 すぐにでも納得できる奇妙な絵のモデルが、ルードルフ2世です。彼は、 「1583年に首都をウィーンからプラハに移し、独自の芸術文化をその宮廷に花開かせ」、 「特に美術の大家の作品の入手に努め、彼らを宮廷に呼び寄せ自然物も広範囲に収集、 自身の嗜好の強い最高水準の芸術作品と珍奇な品々で構成された壮大なコレクションをプラハに築き上げた」(上記ホームページよりの引用)皇帝として知られ、 帝国の統治能力にはかなりの疑問符がつけられましたが、独自の文化と科学技術の振興をはかったことでも知られています。 主催は、Bunkamura、テレビ朝日、読売新聞東京本社、協賛、光村印刷、後援は、チェコ共和国大使館、チェコセンター、チェコ政府観光局、スウェーデン大使館、 オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラムです。 プラハ国立美術館(Národní galerie v Praze)からやってきた貴重な絵画や品々をお見逃しなく。

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2018年1月17日  „Alternative Fakten“ ist zum Unwort des Jahres 2017 gekürt worden. (am 16.01.2018)

„Alternative Fakten“(代替的事実)が2017年の粗悪語に選ばれる(1/16)
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2017年の粗悪語(Unwort)が、2018年1月16日に発表されました。 今回選ばれたのは、Alternative Fakten(代替的事実) です。 これは、アメリカ発の表現で、英語の alternative facts から来ています。 思い起こせば、2017年1月22日に放送された「ミート・ザ・プレス」(Meet the Press)というテレビのトーク番組で、 アメリカ合衆国大統領顧問ケリーアン・コンウェイ(Kellyanne Conway)が使ったものです(こちらで、実際に聞けます。→ Conway: Trump White House offered 'alternative facts' on crowd size | CNNPolitics)。この時の報道で、日本では、「もう1つの事実」という訳語も登場しました。 もう一つの事実とは | Weblio辞書 にも解説があります。
さて、今回の粗悪語受賞理由ですが、 Pressemitteilung: Wahl des 27. "Unwort des Jahres" の最初に説明があるようにこの言葉は「間違った主張を公の議論の正当な手段として通用するようにする試みがあり、そのための偽装的で誤解を招く表現」だとのこと。 つまり、ウソであっても「代替的な事実」、「もう1つの事実」、「対案的な事実」とか言われてしまうと、<おお、事実だったのか>と人に思わせてしまうという効果があり、罪深いものです。 また、アメリカならずともドイツでも日本でも「ウソ」と言わずに「事実」と言い切ってしまうところが怖い表現で、SNSでも一定の広がりをみせてしまったようです。
例年のことですが、粗悪語は一般に公募されて収集されますが、選定委員会は応募総数とは関係なく、議論をしてその年の粗悪語を決定します。 今回は、全体で 1316件の投票があったそうで、そこで684種類の提案があり、この Alternative Fakten(代替的事実) には65件の投票があったそうです。 選定委員に批判された粗悪語としては、Shuttle-Service(シャトル・サービス)とGenderwahn(ジェンダー狂い)がありました。 「シャトル・サービス」と呼ばれたのは、難民の乗ったボートを救済に向かう非政府組織を指してシュテファン・マイヤー(Stephan Mayer/CDU/CSU)氏が使った言葉とされ、 Genderwahn(ジェンダー狂い)は、「性的に公正な」方向へ向かう政策に反対する保守系、あるいは極右系の人々が使った言葉だとか。 いずれも、使いたくない言葉です。

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2018年 1月10日  Das 37. interuniversitäre Juniorenseminar findet vom 8. bis 12. März 2018 in Nasu statt, unter dem Rahmenthema „Was wichtig ist ...“

春のインターウニゼミナール(2018年3月8日から12日)参加者募集中!
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2018年3月8日から12日にかけて、栃木県那須塩原市にある「国際医療福祉大学那須セミナーハウス」にて、 第37回春のインターウニゼミナール(ドイツ語ドイツ文化ゼミナール)が開催されます。 インターウニゼミナール は、 「ドイツ語を学び、ドイツ語圏の文化と社会に広く 関心を持つ全国の学生たちのために開催されています。 日独韓の学生たちが集まって、ドイツ語を学びながら、できる限りドイツ語を使ってディスカッションをする4泊5日の合宿セミナーです。」 詳細は、公式ホームページ インターウニゼミナール をご覧ください。
今回のテーマは、「大切なこと Was wichtig ist …」 です。 趣旨説明の文章の最初の部分を、以下に引用します。

人は誰でも、たくさんの「大切なこと」を持っています。今回のインターウニでは、「大切なこと」についていろいろな角度から考え、できる限りドイツ語で語りあってみたいと思います。
「大切なものは?」「大事なことは?」と尋ねられると、答は人によってかなり違っているはずです。心に秘めた思いを語る人もいれば、たとえば地球にとって何が大事かをまっさきに考える人もいるでしょう。誰にとって何が大切なのか、.. 続きはこちらで | 2018春のインターウニ・ゼミナール
参加申し込みは、ネットでできます。インターウニゼミナール:参加申し込み からどうぞ。 全国のさまざまなドイツ語学習者とドイツ語で議論するのは楽しい経験です。 満員になる前に早めに申し込みましょう。
概略: インターウニゼミナールのチラシ(PDF)
日時: 2018年3月8日(木)~12日(月)
場所: 国際医療福祉大学那須セミナーハウス(PDF)(栃木県那須塩原市金沢 2067-1 )
   往復のチャーターバス(片道2500円)が東京(池袋駅)から出ます。
参加費: 32,000円(4泊5日宿泊代、食事代、テキスト代、通信費、保険料を含む。往復バス利用のみ別料金です。)
募集人数: 60名程度(申込み順。ドイツ語を学ぶ学生・院生を対象としますが、ドイツ語学習歴があれば社会人も可。)
申込み締切:2018年2月26日(水)

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2017年12月21日  Ab 13. Januar 2018 kommt der Film „Willkommen bei der Hartmanns“ ins Kino in Japan.

ドイツのコメディー映画?『はじめてのおもてなし』2018/1/13からロードショー
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「決めたわ。難民を一人、受け入れるの」(Also ich ..., ich habe mich entschlossen, dass wir einen Flüchtling aufnehmen.) というお母さん(Angelika Hartmann)の一言から始まる物語。 日本のオフィシャルサイトは、『はじめてのおもてなし』| オフィシャルサイト(Willkommen bei den Hartmanns)。 「ありえない出会いから生まれたまさかの絆に人々が絶賛、口コミが瞬く間に広がり、ドイツで400万人が笑って泣いた心温まる物語」というのが、フライヤーのキャッチです。 2016年度ドイツ映画興行収入 No.1 を記録した映画で、サイモン・バーホーベン(Simon Verhoeven)監督作品です。 ドイツのサイトは、WILLKOMMEN BEI DEN HARTMANNS | http://film.info/willkommenbeidenhartmanns/ 、 ナイジェリアからやってきたディアロ(Diallo Makabouri)との会話、コミュニケーションが見ものです。いろいろ考えさせられること、うけあいです!

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2017年12月15日  Das Wort des Jahres 2017 in Deutschland ist „Jamaika-Aus“. (2. Ehe für alle, 3. #MeToo, 4. covfefe, 5.Echokammer, 6. Obergrenze, 7.Diesel-Gipfel , 8. Videobeweis, 9. »Denkmal der Schande«, 10. hyggelig)

ドイツにおける「2017年の言葉」は Jamaika-Aus(ジャマイカ・終わった)
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12月8日にドイツ語協会(Gesellschaft für deutsche Sprache) は、「2017年の言葉」を発表しました。 恒例になった「その年の言葉」は頻度から選ばれたものではなく、選考委員会の人たちが「その年を特徴づける」言葉の中から選んだものです。 詳細は GfdS wählt »Jamaika-Aus« zum Wort des Jahres 2017 | GfdS をご覧ください。 以下では、説明文を筆者の独断で要約したものを載せています。
 今年、ドイツ語協会 (GfdS) はイメージ写真入りの説明だけでなく、 Peter Schlobinsky 教授による説明動画もアップしています( »Wort des Jahres« – Hintergründe und Wissenswertes | GfdS)。
 2017年の言葉(第1位)は、Jamaika-Aus(ジャマイカ・終わった)でした。 ドイツの政治をドイツ語で語る時に、必須なのは政党とそれに対応した色彩名です。 ドイツでは、ドイツキリスト教民主同盟 (CDU) が黒 (schwarz)、 ドイツ社会民主党 (SPD)が赤 (rot)、 バイエルン・キリスト教社会同盟 (CSU)が青 (blau)、 同盟90/緑の党 (B90/Grünen) が緑 (grün)、 自由民主党 (FDP) が黄 (gelb)、 左翼党 (Die Linke) が赤 (rot)、 ドイツのための選択肢 (AfD)が青 (blau) です。 カリブ海の島国ジャマイカの国旗は、黒と緑の背景に黄色の斜め十字 (Andreaskreuz)でしたから、 同盟+緑の党+自由民主党という組み合わせを表しているように見えるため、ジャマイカ連立(Jamaika-Koalition) と呼ばれます。 今回は、この組み合わせによる連立が模索されましたがうまく行かなかったことから作られたのがこの言葉です。 ただし、選考委員会からは、Jamaika の頭文字の発音が、 ドイツ語化している(Jahr の先頭の子音と同じ発音になってきている)という指摘もありました。
 第2位は、Ehe für alle(みんなのための結婚)。 6月30日の連邦議会の決議に従い、2017年10月1日以来、同性のカップルに対する結婚の開放が有効になったことを受けて作られた言葉。 これによって、ドイツ語の Ehe という語の定義が変わることになるだろう、との予測が出ています。
 第3位は、#MeToo(ハッシュタグ付きの MeToo)。 me too は、「私も!」という英語で、ドイツ語では Ich auch. ですが、 #MeToo というハッシュタグで、何百万人もの女性が、自らの同じような性的干渉体験に関して報告しているそうです。
 第4位は、covfefe(コヴフェフェ)。 これは、トランプ大統領が、ツィートした意味不明な言葉。本人も後から説明していないところをみると、ただのミスタイプという話もあるのですが、 審査委員会は、covfefe の中に、今日の政治家のスタイルに対する象徴として<新しいメディアに支えられた情報矮小化>を見てとったようです。
 第5位は、Echokammer(エコーする部屋)。 SNS の中で特定の情報がエコーがかかったかのようにどんどん拡散されていくさまを捉える言葉。
 第6位は、Obergrenze(上限)。 CSU は、移民政策に関する議論を数ヶ月にわたって行なってきて、移民受け入れの「上限」として「一年につき最大20万人」 の難民を受け入れる案を主張してきたのですが、最終的には、CDUと妥協をし、多少のこの上限をフレキシブルに捉えてよいことにしました。 あの「上限」って何だったの、という印象が残っています。
 第7位は、Diesel-Gipfel(ディーゼル頂上会談)。 こちらは、大気汚染の原因となっていると言われるディーゼル車の規制を扱った会談のこと。
 第8位は、Videobeweis(ヴィデオ証拠)。 日本では、「ビデオ判定」と呼ばれることが多いと思いますが、サッカーの世界でもついにヴィデオ証拠が導入されたという話。
 第9位は、»Denkmal der Schande«(「恥の記念碑」)。 AfD のビヨン・ヘッケ(Björn Höcke)氏が2017年1月に、ベルリンのホロコースト記念碑を見て発した言葉。 右寄りのポピュリズム政治家の言動に含まれる危険性を指摘していて、引用符に入っているのは批判的に捉えていることを明示しています。
 第10位は、hyggelig(ヒュゲリヒ)。 デンマーク語からの借用語で、スカンジナビアの生活様式と関係しているそうです。ドイツ語としては、gemütlich, nett のような意味とか。 デンマーク語では、 [ˈhygəli] と発音するようです。
  日本では、新語・流行語大賞 2017| 「現代用語の基礎知識」選 で、「インスタ映え」や「忖度」などが選ばれていました。 さて、あなたにとっての今年の言葉は何だったでしょうか?

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2017年12月14日  Ein/e AssistentIn gesucht, im Seminar für deutsche Sprach- und Kulturwissenschaften, Gakushuin-Universität.

ドイツ語圏文化学科では副手1名を募集中!(締切:2018/1/15)
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学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科では、副手1名を募集します(2018年4月採用、任期3年)。
応募資格:学習院大学卒業者、および学習院大学2018年3月卒業見込みの方。
応募締切:2018年1月15日(月)16時(時間厳守)までに、ドイツ語圏文化学科事務室に必要書類を提出(郵送の場合は、同日必着)。
詳細は、ドイツ語圏文化学科事務室副手募集のおしらせ(PDF) をご参照ください。

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2017年11月25日  F. Hirataka/G. Ch. Kimura veröffentlichen das Buch über den Weg zur multilingualen Gesellschaft. (Kuroshio-Verlag, Japan)

平高史也/木村護郎クリストフ(編)『多言語主義社会に向けて』出版される
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2017年10月30日に、平高史也/木村護郎クリストフ(編)『多言語主義社会に向けて』が くろしお出版 から出版されました。 グローバル化が進む一方、文化的多様性が求められる社会になっていることは自明なことなのにもかかわらず、 多文化・多言語を前提とした社会がどのようになっていくのか、漠然としたイメージしか持っていない人が多いのではないでしょうか。 日本に住んで、外国語としては英語だけしか使えないという社会から、もっといろいろな言語が使える社会(=多言語化社会)になっていくという方向あります。 本書の、「はじめに」には、多言語化を推奨する動きは「...異なる言語や文化の背景を持つ人たちとの交流や相互理解に対して開かれた社会、 すなわち相互に密接に関連し合っている世界の現状と未来によりよく対応できる社会の形成や人間(単なる「人材」ではなく)の育成に貢献する可能性を持っているのです。」 と書かれています。 第1部では、「日本における多言語教育の実態と展望」が、第2部では、「日本における/海外在住日本人の多言語管理の実態と展望」がテーマとなっています。 詳細は、多言語主義社会に向けて|くろしお出版WEB をご覧ください。
なお、岩波新書 から 2003年に出版された青木 保 著『多文化世界』は、11月16日配信開始の電子書籍にもなっています。 『多文化世界』 | 岩波書店 も合わせてご参照ください。

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2017年11月18日  Vom 23. bis 26. November findet „European Literature Festival“ statt.

「ヨーロッパ文芸フェスティバル」が開催されます(11/23--11/26)
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11月23日(木・祝日)〜26日(日)までの予定で、「ヨーロッパ文芸フェスティバル」(European Literature Festival)が開催されます。 欧州連合(EU)の大使館と文化センターが共同して開催される今回の催しは、今回が初めての試みです。公式ホームページは、 ヨーロッパ文芸フェスティバル 2017 です。 このページから、さまざまな欧州連合の国々の文芸作品に関する朗読会やシンポジウムに関する情報を得ることができます。 複数の会場で開催されます。 初日、11月23日(木・祝日)は、駐日欧州連合代表部| 欧州対外行動庁 で開催されます。参加は無料ですが、ヨーロッパ文芸フェスティバル 2017 から事前登録をする必要がありますので、ご注意ください。
以下、ドイツ語関係のものだけをピックアップしますが、それ以外の催し物もたいへん魅力的なものです。
11月23日(木・祝日) 14:30 - 15:30   南麻布会場:駐日欧州連合代表部 クーデンホフ=カレルギーの間:
レオポルト・フェーダーマイヤー氏(Leopold Federmair)による Monden. Der Wellen Schatten の朗読会。 詳細は、朗読&トーク:レオポルト・フェーダーマイヤー | ヨーロッパ文芸フェスティバル 2017/ を参照。
11月24日(金) 15:00 - 16:00   赤坂会場:ゲーテ・インスティトゥート東京
カルミネ・アバーテ氏(Carmine Abate)の講演。 詳細は、イタリア人作家、ドイツ語で語る「複層性を生きる」:カルミネ・アバーテ | ヨーロッパ文芸フェスティバル 2017 を参照。
11月24日(金) 19:00 -- 20:30   赤坂会場:ゲーテ・インスティトゥート東京
ディーター・M・グレーフ氏(Dieter M. Gräf)と谷川俊太郎氏の対談。 詳細は、日・独詩人の異文化対談:ディーター・M・グレーフ×谷川俊太郎 | ヨーロッパ文芸フェスティバル 2017 を参照。
なお、11月26日(日)には、飯田橋会場 アンスティチュ・フランセ東京 で、「朗読と交流で楽しむ昼食会」(有料イベント)や、「パネルディスカッション:文芸翻訳の世界」なども開かれます。いろいろな言語文化圏の人々と知り合いになれそうです。

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2017年11月8日  Herr H. Umebayashi hat einen Nuclear-Free Future Preis 2017 von Franz-Moll-Stiftung (München) bekommen.

梅林氏「核のない未来賞」受賞(東京新聞 2017年11月7日)
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東京新聞 2017年11月7日の社会面に「『核のない未来賞』梅林さん」「横浜のNPO顧問 北東アジア構想」「ドイツ財団が評価」という記事が掲載されました。 同記事(元記事:中国新聞・野崎健一郎)によると、 「核兵器廃絶や核不拡散など世界の非核化に尽力した個人、団体に贈られる『核のない未来賞』の2017年受賞者に、 国際平和関連の調査活動をするNPO法人ピースデポ(横浜市)の梅林宏道特別顧問(80)が選ばれた」そうです。 この記事の中では、「ドイツ・ミュンヘンに本部を置く財団」としか言及がないので、調べて見ました。
この賞を授与している団体は、Nuclear-Free Future Award Foundation で、 財団の名前は、「フランツ・モル財団」(Franz-Moll Stiftung) です。 フランツ・モル氏は、この財団の設立の経緯を Stifter: Franz Moll - Nuclear-Free Future Award Foundation で説明しています。 梅林宏道氏は、核廃絶に向けた「問題解決部門」(Kategorie LÖSUNGEN)での受賞。 東京新聞の記事では、「日本と韓国、北朝鮮が核弾頭を使用、配備しないと約束し、それに米国、中国、ロシアが協力する六カ国の枠組み『北東アジア非核兵器地帯』構想を提唱してきたことなどが評価された」と、その受賞理由を説明しています。2017年度の賞は、実は 5ヶ国の人・団体に贈られています。 「抵抗部門」--- ニジェールの Almoustapha Alcahen氏、 「啓蒙部門」--- イギリスの Janine Allis Smith 氏とMartin Grant Forwood氏、 「特別賞部門」--- ドイツの Jochen Stay 氏とスイスの反原発運動を推進してきた人たち。 それぞれの受賞理由は、 Preisträger 2017 - Nuclear-Free Future Award Foundation をご覧ください。

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2017年10月27日  Ein handschriftlicher Sinnspruch von Einstein ist für mehr als anderthalb Millionen Dollar versteigert worden.

アインシュタインによる東京滞在中のメモ、156万ドルで落札(10/24)
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10月25日付時事通信社の記事によると(アインシュタインのメモ、...|時事ドットコム)、アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein: 1879-1955) が東京滞在中に、 「幸福な生活の極意について記した手書きのメモが24日、エルサレムの競売商ウィナーズのオークションに出品され、156万ドル(約1億7700万円)で落札された」とのこと。 同記事によると、アインシュタインは、1922年に日本で講演をするために来日する途中の船の中でノーベル物理学賞受賞の知らせを受けたそうです。 10月23日付けのライブドアニュースによると(アインシュタインの幸福な生活論、東京で記したメモが競売へ | ライブドアニュース)、東京では帝国ホテルに滞在。その際、メッセージの配達人にチップ代わりに 2つの手書きのメモを渡したとのこと。ホテルの便箋に書かれてた2つの言葉は、時事通信社の記事によれば、(1)「静かで質素な生活は、絶え間ない不安に縛られた成功の追求より多くの喜びをもたらす」と、(2)「意志あるところに道は開ける」だったそうです。
ドイツ語圏のサイトで検索したところ、例えば Glück eines bescheidenen Lebens: Einstein-Notiz für Millionenpreis verkauft | n-tv.de にこの2つの格言(Sinnsprüche) が載っていました。2つ目は有名な諺なのですぐ分かりますが、1つ目が気になるところです。

(1) Stilles bescheidenes Leben gibt mehr Glück als erfolgreiches Streben, verbunden mit beständiger Unruhe.
(2) Wo ein Wille ist, ist auch ein Weg.
ネット上の記事に掲載された写真を見ると、当時の帝国ホテルの便箋が確認でき、さらに、アインシュタインの筆記体の文字が読めます。こうして筆記体を見ると、文字が個人の性格を反映しているようで、趣があっていいですね。

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2017年10月25日  Am 28. Oktober findet der Open-Campus-2017 der Gakushuin-Uni statt.

10月28日は、秋の学習院大学オープンキャンパスの日
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2017年秋の学習院大学オープンキャンパスは、10月28日(土)に開催されます。
ドイツ語圏文化学科は、西 2 号館 5 階 503 教室で、次のようなタイムテーブルで行われます。
14:45〜15:25 学科説明会、15:25〜15:30 休憩、15:30〜16:15 模擬講義、
10月28日の模擬講義は、担当:岡本 順治、講義題名:「福島原発事故はどうしてドイツの脱原発政策につながったか?」です。
以下は、模擬講義の説明文のさわりの部分です。
10月28日(土), 講義題名:「福島原発事故はどうしてドイツの脱原発政策につながったか?」、担当:岡本 順治
【2011年3月11日に起きた東日本大震災は、福島第一原子力発電所事故につながり、地震、津波とともに原子力発電所の重大事故がどのような結果を生むのかを世界中に見せつける結果となった。 同年6月には、ドイツ政府は2022年までに全ての原発を閉鎖すると発表した。福島原発事故をうけて、日本でも多くの議論が起きたが、日本では原発を停止させるどころか、新たな安全基準を満たした原発を再稼働させる政策..】
続きは、オープンキャンパス 10月28日|マジマジメマガジン 学習院大学 受験生向けサイト でお読み下さい。
なお、第2回の大学院説明会が、同日 2017年10月28日(土)14時00分〜15時00分西1号館1階106号室で行われます。事前申込みは不要ですので、ふるってご参加ください。

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2017年10月19日  Am 15. Oktober 2017 ist em. Prof. Tozo Hayakawa verstorben.

早川東三先生の訃報(10/15)
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学習院大学ドイツ文学科教授であられた早川東三先生が、10月15日に逝去されました。享年88歳でした。 葬儀等はご親族で済まされ、香典等はご辞退されるとのことです。 心からご冥福をお祈りいたします。

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2017年10月14日  Dokken(=Diplom Deutsch in Japan) im Winter findet am 3. Dezember statt, Anmeldetermin bis 19./20. Oktober 2017.

2017年冬の独検(12月3日),ネット出願締切 10月19日, 郵送締切 10月20日(消印有効)
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2017年冬の 独検 の願書郵送受付締切は、10月20日(金)(消印有効)です。 ただし、書店・生協での払込みは10月19日(木)まで、 ネット出願 | ドイツ語技能検定試験 も10月19日(木)までですからご注意ください。
ただし、お知らせ | ドイツ語技能検定試験 にあるように、 2017年10月16日(月)午前2:00~午前3:00の間、インターネット出願受付がシステムメンテナンスのため一時停止するようなので、ご注意下さい。
冬の試験(2017年12月3日(日)では、全級を受験することができます(準1級と1級は秋のみしか受験機会がありません)。 となり合せの級は併願ができます(割引は申し込みの際に「併願」を選択した時のみの適用)。
詳細は、実施要領 | 受験案内 | ドイツ語技能検定試験 をご覧ください。
過去問題 | ドイツ語学習 | ドイツ語技能検定試験 には、電子書籍版の問題集を含めて、さまざまな参考書、問題集の紹介もあります。

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2017年10月6日  Ein internationales Kolloquium über „West-östliche Raumfigurationen“ findet am 7. / 8. 10. 2017 an der Gakushuin Universität statt.

国際研究会議「西洋ならびに東洋における空間造形 ― 定住と移住」開催(10/7 - 8)
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学習院大学ドイツ語圏文化学科のトーマス・ペーカー氏(Thomas Pekar)が中心となった科研費プロジェクトで、 10月7日(土)、8日(日)と 2日間に渡り国際研究会議「西洋ならびに東洋における空間造形 ― 定住と移住」 (West-östliche Raumfigurationen: Wohnen – Unterwegssein)が開催されます。 プログラムは、Programm: Kolloquium an der Gakushuin Universität をご覧ください。 国際研究会議は、ドイツ語で行われます。興味のある方は、奮ってご参加下さい。

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2017年10月3日  Bedeutende Schriften von Jacob Grimm und Wilhelm Grimm sind ins Japanische übersetzt worden und publiziert. Das Buch hat den Übersetzungspreis bekommen.

千石喬・高田博行編『グリム兄弟言語論集ー言葉の泉』(ひつじ書房)日本翻訳出版文化賞
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2017年2月に、学習院の研究成果刊行助成金を得て出版された 千石喬・高田博行(編)『グリム兄弟言語論集ー言葉の泉』| ひつじ書房 が、 第53回日本翻訳出版文化賞に選ばれました。日本翻訳出版文化賞は、 NPO法人 日本翻訳家協会 が、過去1年で最も優れた翻訳書を刊行した出版社に対し贈るものです。 訳者は(敬称略)、千石喬・木村直司・福本義憲・岩井方男・重藤実・岡本順治・高田博行・荻野蔵平・佐藤恵の9名で、各翻訳には1ページの解題が付いています。 訳者には、編集から翻訳まで広くかかわったドイツ語圏文化学科の高田博行の他、同じくドイツ語圏文化学科の岡本順治、 さらに、ドイツ語圏文化学科博士後期課程出身の佐藤恵が関わっています。
なお、過去の翻訳文化賞と翻訳出版文化賞は 日本翻訳文化賞・翻訳出版文化賞 | 日本翻訳家協会 から参照できます。

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2017年9月23日  Mejiro-Oktoberfest findet heute statt.

「めじろオクトーバーフェスト」本日(9/23)開催
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学習院大学ドイツ文学会 のページでご案内していた「めじろオクトーバーフェスト」が本日開催されます。 申し込んでいてもうっかり忘れてしまった、というようなことがないようにしましょう! あのポスターをもう一度見たいという方は、学習院大学「めじろオクトーバーフェスト」ポスター(PDF) をご覧ください。
なお、ドイツのオクトーバーフェストは、今年は第184回で、9月16日から10月3日までです。例えば、 Oktoberfest 2017 in München - Alle Termine und Informationen | Oktoberfest.de - Die Website zur Wiesn) でその雰囲気を少し味わうことができます。

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2017年9月20日  Am 29. September wird Lutz Dammbecks Dokumentarfilm Overgames auf dem Image Forum (Shibuya, Tokio) aufgeführt.

ルッツ・ダンベック監督作品『オーバーゲームズ』イメージフォーラムにて上映(9/29)
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ルッツ・ダンベック(Lutz Dammbeck)監督によるドキュメンタリー作品『オーバーゲームズ』(Overgames)が、 来る9月29日、シアター・イメージフォーラム で上映されます。 このドキュメンタリー、無理やり一言でまとめてしまうと、実は <第二次世界大戦後、驚くべきドイツ大衆の再教育がマスメディアを通じて行われていたのではないか>という話です。 ちゃんとした詳細の解説は、 オーバーゲームズ | シアター・イメージフォーラム や、 上映&トーク: ルッツ・ダンベック監督作品: オーバーゲームズ | Goethe-Institut Japan をご覧ください。 2015年ライプツィヒ国際映画祭、ゲーテ・インスティトゥート・ドキュメンタリー賞受賞作品で、今回の上映は、ゲーテ・インスティテゥート、東京ドイツ文化センターが主催し、 9月29日(金)19:00から上映されます(上映後、監督によるトークあり)。一般1,800円/学生・シニア1,200円/会員1,100円です。

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2017年8月30日  Sado Yutaka, Dirigent, erinnert sich an die Tage nach dem Erdbeben am 11.03.2011. (Die Asahi-Zeitung am 29.08.2017)

コラムに指揮者佐渡裕が登場、3.11以後の日々を語る(朝日新聞 8/29)
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東日本大震災とその後の原発重大事故からすでに6年以上が過ぎましたが、朝日新聞(8/29)の「てんでんこ」 のコラムに指揮者の佐渡裕がその当時を振り返って語っています(東野真和)。 2011年3月11日、BBCフィルハーモニックとピアニスト辻井伸行との演奏旅行中だった佐渡裕は、 横浜のホールに入った直後に地震の揺れに襲われたそうです。その後、 公演は中止、オーケストラは帰国し、佐渡裕は「『音楽ってなんて無力なんだ』と号泣した」そうです。その後、ドイツのマネージャーから電話があって、 日本支援のコンサートを開くからベートーベンの「第九」を指揮して欲しいと依頼され、デュッセルドルフへ出かけて指揮をしたそうです。
ベートーベンの「第九」というと、日本では年末に演奏される「歓喜の歌」(An die Freude)が思い出され、 この音楽は<喜び>を表現したと考えられています。なぜ「第九」なのか、という佐渡裕の疑問に対し、 シラーによるこの詩は<喜び>というよりもむしろ<連帯>に主眼があると説明されたそうです。 ドイツ語の詩を口ずさんでみると、確かに…。
詳細は、朝日新聞の記事(あるいは、 音楽は無力だ… 号泣した佐渡裕が、独でタクトを振った | 朝日新聞デジタル) をご覧ください。ドイツ語の詩を読み返してみることでも納得ができるはずです。

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2017年8月23日  Netzwerkdurchsetzungsgesetz (NetzDG) in Deutschland wurde am 22. August 2017 in der Tokyo-Zeitung vorgestellt und diskutiert.

「ドイツ、偽ニュース規制 10月に導入」(東京新聞 8/22)
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2017年8月22日の東京新聞、こちら特報部のコーナーに、「ドイツ、偽ニュース規制 10月に導入」という記事が掲載されました。 見出しの文字だけを追うと、「デマ拡散 断てるか」、「IT業者に罰金 最大64億円」、「速やかな消去を義務付け」、 「市民の「声」発信に逆行?」、「公権力介入で言論萎縮も」、「専門家らが事実チェックを」となっていて、以下のようなリードで始まります。

いわゆる「デマ」であるフェイクニュース(偽ニュース)が世界を席巻している。この対策としてドイツでは、10月にソーシャルメディアに対する規制が施行される。 ただ、ソーシャルメディアが「声なき声」の解放という情報の民主化に貢献してきたのは事実。 差別的言辞やデマは忌まわしいが、規制はともすれば、ネットの持つ民主主義的な特性を損ないかねない。どう考えるべきなのか。
(安藤恭子、加藤裕治)東京新聞 2017年8月22日、「こちら特報部」のリードより引用
ここで紹介されているのは、ドイツ語で Gesetz zur Verbesserung der Rechtsdurchsetzung in sozialen Netzwerken (Netzwerkdurchsetzungsgesetz – NetzDG) と呼ばれるもので、「ソーシャルメディアにおける法執行を改善するための法律」(ネット執行法)のことで、去る6月30日にドイツ連邦議会で可決されたものです。 この東京新聞の記事の中では、一般論として賛否を議論していてドイツでの議論に関しては触れられていませんが、昨年来、賛否が盛んに議論され、 Gesetz gegen Hass(嫌悪中傷に対する法律)、 Gesetz gegen Hass und Verleumdung(誹謗中傷に対する法律)、 Gesetz gegen "Fake News und Hate Speech"(フェイクニュースとヘイトスピーチに対する法律)、 Facebook-Gesetz(フェイスブック法)のように俗名を付けれれていました。 この法律の有効性に関する議論だけでなく、表現の自由の侵害、憲法違反、ヨーロッパ法違反などかなりの範囲の反論が寄せられています。
Hass im Netz Bundestag beschließt "Facebook-Gesetz" | tagesschau.de でも6月30日にドイツ連邦議会で可決された様子を伝え、この法律に対する反対意見を多く伝えています。 この法案を読みたい方は、連邦司法消費者保護省(Bundesministerium der Justiz und für Verbraucherschutz: BMJV)BMJV | Aktuelle Gesetzgebungsverfahren | Gesetz zur Verbesserung der Rechtsdurchsetzung in sozialen Netzwerken (Netzwerkdurchsetzungsgesetz – NetzDG) をご参照ください。 Regierungsentwurf をクリックすると RegE_NetzDG.pdf という31頁の PDF ファイルをウンロードすることができます。

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2017年7月18日  Der Open-Campus der Gakushuin-Uni findet dieses Jahr am 29. u. 30. Juli statt.

2017年7月29日、30日は、学習院大学オープンキャンパスの日
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2017年学習院大学オープンキャンパス(夏)は、7月29日(土)、30日(日)に開催されます。 ドイツ語圏文化学科は、西5号館3階301教室で、次のようなタイムテーブルで行われます。
10:00〜10:40 学科説明会、10:40〜10:45 休憩、10:45〜11:30 模擬講義、
13:00〜13:40 学科説明会、13:40〜13:45 休憩、13:45〜14:30 模擬講義。
以下は、それぞれの模擬講義の説明文のさわりの部分です。
7月29日(土)午前:第1回目、午後:第2回目
講義題名:「映画『愛より強く』と移民国家としてのドイツ」、担当:伊藤 白
【ドイツの映画界第一線で活躍する映画監督ファティ・アキンの代表作『愛より強く』。奥さんをなくし、仕事もうまくいかず自暴自棄になって事故を起こし大けがをした主人公ジャイトと、伝統にうるさく女性に自由のない実家を出るためにジャイトに近づいた奔放な女性ジベル。偽装結婚をするものの、次第にひかれあうようになり...】
7月30日(日)午前
講義題名:「独裁者の語り口~ジェスチャー・レトリック・ダブルスピーク~」、担当:高田 博行
【古今東西を問わず、「独裁者」は登場するタイミングを見計らっています。彼が登場したとき、私たちは彼が「独裁者」であることに気づかないかもしれません。どうすれば「独裁者」を見抜くことができるでしょうか。
本講義では、「独裁者」の典型と見なすことができるナチ・ドイツのヒトラーの演説を例にして、「独裁者」がどのようなことばで、どんなふうに語るのかについて、いくつかの本質的な特徴をあぶり出してみます。まず...】
7月30日(日)午後
講義題名:「その暴力は許されるのか?~クライスト『ミヒャエル・コールハース』(1810年)に描かれたテロの世界~」、
担当:小林 和貴子
【馬商人のミヒャエル・コールハースが売り物の馬を連れて旅をしていたところ、ある古城で足止めを食いました。なんでも当地の「ご領主の許可証」がないとそこを通行できないとのこと。ユンカー(所領貴族)の嫌がらせで法的根拠はなかったのですが、この一件でコールハースは自らの馬を担保としてその場に置いていかざるをえませんでした。彼が戻ってきたときには、その馬はやせ細っていて...】
続きに興味のある方は、 オープンキャンパス 7月29日(土)|マジマジメマガジン 学習院大学 、あるいは
オープンキャンパス 7月30日(日)|マジマジメマガジン 学習院大学 でお読み下さい。
もちろん、このさらに先は、模擬講義に来ていただくしかありません (^○^)

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2017年7月8日  "Talk-Session" von Herrn Dr. Oka unter dem Thema „Erinnerungskultur in Deutschland“, am 5. August 2017 (Gakushuin-Uni)

岡裕人氏によるトークセッション「ドイツの "記憶の文化" ​を考える」第三弾 (8/5)
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「ドイツ記憶の文化を考える会」と「NPO法人ホロコースト教育資料センター」主催で、 来る 8月5日(土)に 岡裕人氏によるトークセッション「ドイツの "記憶の文化" ​を考える」シリーズ第三弾が開催されます。 場所は、学習院大学 北2号館(文学部棟) 10階 大会議室、時間は 15:00~17:30 です。 詳細は、「ドイツの "記憶の文化" ​を考える」 |flyer-20170805-at-gu.pdf をご覧ください。高校生以上どなたでも参加できますが、参加にあたっては、上記PDFパンフレットに書かれているアドレス 8/5(土)ドイツの"記憶の文化"を考える から、あるいは、 2017年8月5日(土)参加申し込み から事前に申し込みをして下さい(学生の場合は、所属大学名/所属高校名を忘れずに書いて申し込んで下さい)。学生以外の一般の方は、参加費 1,000円が必要になります。

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2017年7月1日  „Tschick“ wird vom 13. bis 27. August 2017 im Setagaya-Public-Theater aufgeführt.

ドイツ演劇界の大ヒット作『チック』世田谷パブリックシアターで上演(8/13-27)
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ヴォルフガング・ヘルンドルフ(Wolfgang Herrndorf)による作品 Tschick | Berlin: Rowohlt. (2010) は、 ドイツ国内だけで220万部以上を売り上げる大ベストセラーとなった児童文学作品で、世界 26 カ国で翻訳されています。 この作品が、8月13日から27日までの予定で、世田谷パブリックシアター にて上演されます。 2011年から、今もなおドイツでも上演されているこの作品、ロベルト・コアル(Robert Koall)による上演台本、 翻訳・演出が小山ゆうな、で日本初演となります。舞台化された作品にも、高い評価が与えられています。例えば、WELT には、2014年に „Tschick“ von Wolfgang Herrndorf im Theater - WELT という紹介記事が出ています。 世田谷パブリックシアター のチケットは、 一般の他にもさまざまな割引がありますので、嬉しいところです(学習院大学ドイツ語圏文化学科には、特製のパンフレットもありますので、要注目です!)。
なお、この作品、2013年には 小峰書店 から、 木本 栄 訳/ミヒャエル・ゾーヴァ 装画で 『14歳、ぼくらの疾走: マイクとチック』 というタイトルで出版されています。 また、2016年には、ファティ・アキン(Fatih Akin)監督作品として映画化されていて、今年2017年9月16日から、日本でも上演される予定です。 日本での映画のタイトルは、『50年後のボクたちは』となるそうです。
厳密には異なりますが、Tschick =『チック』=『14歳、ぼくらの疾走: マイクとチック』=『50年後のボクたちは』となっています。 ドイツ語の映画のトレーラーは、Tschick | AB 9. MÄRZ ALS DVD, BLU-RAY UND DIGITAL、日本語の映画の公式サイトは、 映画『50年後のボクたちは』公式サイト をご覧ください。

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2017年6月17日  Am 16. Juni 2017 starb Helmut Kohl im Alter von 87 Jahren.

元ドイツ連邦首相ヘルムート・コール氏、6月16日に死去
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ヘルムート・コール(Helmut Kohl)氏が、2017年6月16日(金) に亡くなりました。 享年、87歳でした。ヘルムート・コール氏は、1930年生まれ、CDU の政治家で、1982年から1998年まで、16年間にわたって連邦首相(Bundeskanzler)をつとめたのは、歴代首相の中でもちろん最長です。この間、東西ドイツの統一が実現されました。多くのドイツの新聞やメディアでコール首相の時代や人間としてのコール氏の特集を組んでいます。以下では、3つの新聞記事をリンクしておきます。
Altkanzler: Ein Denkmal seiner selbst | ZEIT ONLINE、 • 16 Jahre Kanzlerschaft von Helmut Kohl - Politik | Süddeutsche.de、 • Helmut Kohl: Kanzler der Einheit | www.faz.net

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2017年6月13日  Das 39. Interuni-Sommerseminar findet von 4. bis 8. August 2017 am Yamanakako-See statt.

夏のインターウニ: 岐路に立つ「共通の価値」 ― „Gemeinsame Werte“ in Gefahr (8/4日から8日まで)
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「夏のインターウニは1978年以来毎年夏休みに開かれている合宿ゼミナールです。 ドイツの文化・社会に関心を持つ日本人とドイツ語圏の学生・教員たちが、全国のさまざまな大学から集まって(interuniversitär)、 一つのテーマについて日独の文化を比較・対照しながら(interkulturell)、 専門の枠を超えて(interdisziplinär)、ドイツ語で話し合うゼミナールです。 また、参加者が、国籍や文化の違いはもちろん、 教師・学生・社会人といった立場の違いや世代差・性差を超えて互いに学びあう (Inter Lernen) という姿勢を大切にしています。」 (パンフレット(PDF) | インターウニより) 2017年の夏も、山中湖で8月4日から8日に開かれる予定で、参加申し込みは7月20日(木)までです。
今回のテーマは、「岐路に立つ『共通の価値』 ―― „Gemeinsame Werte“ in Gefahrです。 以下に、テーマ説明の最初の3パラグラフを引用しておきますが、 第39回 夏のインターウニ・ゼミナール でぜひ続きもお読み下さい。

ドイツのメルケル首相は来日するたびに、日本とは gemeinsame Werte を共有していると強調してくれます。おそらく中国に対しては、この言葉をメル ケル首相は使いません。これを「共通の価値観」と訳してもその重みはなかなか 伝わりませんが、日本とドイツの間では、あるいはG7の国々の間では、いったい どんな基本的「価値」が共有されているのでしょう? そもそも gemeinsame Werte とは何をさすのでしょうか?
今なお国連にとって「敵国」と位置づけられている日本とドイツは、第二次世界大 戦敗戦後、民主主義国家として再出発することによって、西側世界の一員となり、 世界から一定の信頼を勝ち得てきました。日本でそれを可能にしたのは、「戦後 民主主義」として培われてきた基本的人権や法治国家といった「価値」でした。こ れを教えてくれたのはアメリカ合州国でしたが、そのアメリカの大統領が、今や 自国第一主義や移民排斥を掲げて大迷走を始めていることは周知のとおりです。 そして日本も、「押しつけ憲法」を改正したいと考える首相のもとに、「内心の 自由」や「報道の自由」など、さまざまな基本的な価値が急速に撤回され始めてい ます。
人類が長い歴史の中で戦い取ってきたはずの自由や民主主義、基本的人権などの 「価値」が、今や日本のみならず、多くの国で危機にさらされています。ヨーロッ パ各地で、そしてもちろんドイツでも、難民問題をきっかけに排外主義的傾向が 強まっており、Brexit 以降の EU の今後の展開は楽観を許しません。なぜ今、世界 のあちこちで大きな社会変化が生じ始めているのでしょうか? 今までの「共通の 価値」が少しずつ変質し、代わりに「道徳」や「主導文化(Leitkultur)」が唱え られるとき、私たちの社会はどのようになっていくのでしょうか?
出典: 第39回 夏のインターウニ・ゼミナール| パンフレット(PDF) より一部抜粋。
参加申し込みは、http://www.interuni.jp/anmeldung/ からどうぞ。 参加費は、37,000円(4泊5日宿泊・食事代を含む、交通費は含まず)です。

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2017年6月1日  Die Tagung der Japanischen Gesellschaft für Deutschstudien findet am 4.6.2017 an der Universität Tsukuba (auf dem Tokio-Campus) statt.

日本ドイツ学会大会「恐れるドイツ — Er ist wieder da」(6/4)
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日本ドイツ学会大会が、2017年6月4日(日)に、筑波大学東京キャンパス文京校舎で開催されます。会場のアクセスは、 筑波大学 アクセスマップ|交通アクセス をご参照ください。 参加費は、一般が 1,000円、学生は 500円、日本ドイツ学会会員は無料です(当日受付可。どなたでもご参加いただけます)。
今回の大会シンポジウムのタイトルは「恐れるドイツ — Er ist wieder da」。 Er ist wieder da というのは、「彼は、帰ってきた」という意味ですが、 ティムール・ヴェルメシュ(Timur Vermes)による2012年の小説のタイトルを想起させます。 この本のタイトルの「彼」はヒトラーのことを指し、この遠回しな表現は絶妙な本の表紙とマッチしていて、風刺に満ちた小説は大きな話題となりました。 さて、現在世界を見渡すと「彼」がいるような...。
全体は3つのフォーラムとシンポジウムで構成されています。 フォーラム 1 「音楽による共同体 ― ヒンデミットの創作と実践にみる」、 フォーラム 2 「ハンブルクの電力事業の2つの再公有化と日本の自治体新電力」、  フォーラム 3 「ルターの宗教改革500周年」、そして、シンポジウム 「恐れるドイツ — Er ist wieder da」となっています。 詳細は、日本ドイツ学会 のホームページの「詳細はこちら→ 」をご覧ください (日本ドイツ学会(2017年大会))。

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2017年5月26日  Der 97. Workshop von Arbeitskreis für deutsche Grammatik (an der Nihon-Universität, Bunrigakubu)

5月28日(日)、ドイツ文法理論研究会第97回研究会(日本大学文理学部にて)
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春の日本独文学会に合わせて、ドイツ文法理論研究会の研究会が、2017年5月28日(日)13時15分から16時に、 日本大学文理学部 3号館 3504 番教室で開催されます。場所に関しては、 日本大学文理学部 | アクセス をご参照下さい。
プログラムは、13:15 - 13:30 総会、13:30 - 15:00 講演、15:10 - 16:00 研究発表となっています。 今回は、早津 恵美子 氏(東京外国語大学教授) による講演:「江戸期の国語研究における「自他」と現代日本語のヴォイス」があり、 研究発表は、城本 春佳 氏(阿南工業高専講師)による「属性叙述/事象叙述と関係節構文の解釈」が予定されています。 ドイツ語、日本語、言語学などに関心のある方ならどなたでも参加できます。 講演、ならびに研究発表の概要は、ドイツ文法理論研究会 をご参照下さい。

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2017年5月17日  Dokken(=Diplom Deutsch in Japan) im Sommer findet am 25. Juni statt, Anmeldetermin bis 18./19. Mai 2017.

2017年夏の独検(6月25日),ネット出願締切5月18日, 郵送締切5月19日(消印有効)
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2017年夏の 独検 の願書郵送受付締切は、5月19日(金)(消印有効)です。 ただし、書店・生協での払込みは5月18日(木)まで、 ネット出願 | ドイツ語技能検定試験5月18日(木)までです! 夏の試験(2017年6月25日(日))では、2級、3級、4級、5級を受験することができます(準1級と1級は秋のみしか受験機会がありません)。 となり合せの級は併願ができます(割引は申し込みの際に「併願」を選択した時のみの適用)。
詳細は、実施要領 | 受験案内 | ドイツ語技能検定試験 をご覧ください。
なお、独検 のサイトでは、さまざまな問題集の紹介なども 過去問題 | ドイツ語学習 | ドイツ語技能検定試験 のページで行なっています。

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2017年5月7日  Könnte „Kofferraumzustellung“ eine vernünftige Lösung für Päckchenflut sein?

ドイツでの「車のトランクへ配達」(Kofferraumzustellung)するサービス、気になるその後
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宅配便の大幅な増加と、人手不足、宅配コストなどが日本では大きく問題としてクローズアップされている昨今。 実は、ドイツでは2015年から、宅配便を受取人の車のトランクに配達する、というサービスの実験が始まっています。 自動車メーカーのアウディ(Audi)が DHLAmazon と組んで、ミュンヘン近郊で「トランク配達」の実験を2015年から始めています。www.faz.netNeue Lieferdienste Der Kofferraum als Packstation | faz (22.04.2015) には、その様子が書かれています。一方、2016年7月の「南ドイツ新聞」(Süddeutsche Zeitung) には、 ドイツ郵便(Deutsche Post) が、メルセデスの Smart ユーザーに限定して、5つの都市でサービスを始めたという記事が載っています( Logistik - Kofferraum auf, Paket rein, Kofferraum zu - Wirtschaft - Süddeutsche.de)。実際に DHL のサイトには、Paketempfang direkt in Ihrem Kofferraum | DHL というページがあり、そのサービスの様子がわかりやすく説明されています。
(1) SmartDHL のサイトでユーザー登録してから、スマホの専用アプリをダウンロード、(2) オンラインで商品を注文し、決済番号(TAN; Transaktionsnummer) を受け取る、(3) あらかじめ指定しておいた受け取り場所のあたりに車を駐車しておく(300メートルの範囲内)、(4) 宅配業者は、位置情報から車を特定して、その車のトランクを開けて、荷物を入れる(配達完了)。配達完了のお知らせは、受取人のアプリに表示される。
気になるのは、やはりセキュリティーです。詳しい情報は分かりませんが、一回限り有効なコードを使ってトランクルームを開けるようです。車で日常的に移動している人なら、アプリで車の置いてある駐車場を登録しておくこともできますし、普段は車に乗らない人は、自宅の車を受け取り場所に指定できます。さて、今後どの程度このサービスは普及するのでしょうか? 気になるところです。

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2017年4月30日  Die Ausstellung: „Adolf Wölfli -- Königreich von 20 500 Seiten“ findet in Tokyo-Bahnhof-Gallery statt, vom 29. April bis 18.Juni 2017.

『アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国』東京ステーションギャラリー(4/29-6/18)
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スイスの芸術家、アドルフ・ヴェルフリ(Adolf Wölfli, 1864-1930)の展覧会が、4月29日(土)から6月18日(日)の期間、 東京ステーションギャラリー (TOKYO STATION GALLERY) で開かれています。 今回のヴェルフリの展覧会は、日本で初めての大規模は個展で、初期から晩年までの74点を厳選て展示しています。
『アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国』| 東京ステーションギャラリー によるアドルフ・ヴェルフリに関する解説の一部を以下に引用します。

スイスのベルン近郊に生まれ、孤独で悲惨な幼少期を送ったヴェルフリが絵を描き始めたのは、罪を犯し、精神科病院に収容されて数年後の35歳のとき。 以後、病室で一心不乱に描き続け、生涯に描いた数は25,000ページ。 余白を残さず、絵と文字と音符で埋め尽くされた作品はどれも、既存の芸術や美術教育の影響を受けることなく生み出された他に類をみない表現力と、 奇想天外な物語性、そして音楽への情熱にあふれています。 自分の不幸な生い立ちを魅惑的な冒険記に書き換え、理想の王国を築いて世界征服をたくらみ、音楽監督として作曲に没頭したヴェルフリ。 彼が描いたのは空想の世界の出来事ではなく、すべて真実と疑わない自らの姿を投影したものでした。[...]
出典:アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国|東京ステーションギャラリー
今回の巡回展は、ベルン美術館 (Kunstmuseum Bern) と アドルフ・ヴェルフリ財団 (Adolf Wölfli Stiftung) の所蔵品を展示するもので、 兵庫県立美術館名古屋市美術館 を巡回して東京ステーションギャラリーが最後となります。 「アール・ブリュット(Art Brut)の芸術家」と呼ばれるアドルフ・ヴェルフリの不思議な世界をご堪能ください。

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2017年4月24日  Am 29. April 2017 kommt Kehlmanns „Ich und Kaminski“ ins Kino in Tokio.

ケールマン原作の『僕とカミンスキーの旅』4月29日(土)からロードショー
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あのドイツ国内だけで230万部も売れた『世界の測量』(Die Vermessung der Welt | Rowohlt)を書いたダニエル・ケールマン(Daniel Kehlmann)が、2004年に発表したのが、 Ich und Kaminski | Suhrkamp です。 このほど、映画化されたものが 『僕とカミンスキーの旅』| 公式サイト として4月29日(土)から、 恵比寿ガーデンシネマ | YEBISU GARDEN CINEMA with UNITED CINEMAS | 映画館 ほかで全国順次ロードショーされます。 『グッバイ、レーニン!』を撮ったヴォルフガング・ベッカー(Wolfgang Becker)監督が手がけたもので、盲目の天才画家カミンスキー役は、 デンマークの俳優イェスパー・クリステンセン(Jesper Christensen)、 美術評論家ゼバスティアンを演じるのがダニエル・ブリュール(Daniel Brühl)ということでなかなかの見ものです。 まあ、なんと言ってもこのカミンスキーという画家、なかなかのキャラクターなので原作を読んでも思わずニンマリとしてしまうほどのつわもの。 トレーラーを見てみると、クリステンセンがなかなか見事に演じているようです。

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2017年4月19日  Die japanische Übersetzung von Jörg Kilians „Historische Dialogforschung“ ist im März 2017 erschienen.

イェルク・キリアン著『歴史会話研究入門』発売(ひつじ書房)
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音声記録が現在のように物理的に可能ではなかった過去において、いったい人々はどのように会話をしていたのか、というのは書き言葉となって記録された資料から再構築するしかありません。 イェルク・キリアン (Jörg Kilian) (2005) の Historische Dialogforschung. Eine Einführung. (= Germanistische Arbeitshefte 41) は、 「「あらゆる年代の(文字化された)会話」を対象とした言語研究のための手引き書」としてしられていましたが、 このたび細川裕史氏(学習院大学ドイツ語ドイツ文学専攻で学び、キール大学でPh.D.取得、現在阪南大学准教授)によって翻訳され、ひつじ書房から出版されました。 詳細は、『歴史会話研究入門』イェルク・キリアン著 細川裕史訳 | ひつじ書房 をご参照ください。 amazon.de の原著の紹介は、 Historische Dialogforschung: Eine Einführung | amazon.de: Jörg Kilian を、 amazon.jp の翻訳本の紹介は、 『歴史会話研究入門』 | イェルク・キリアン, 細川裕史 | Amazon をご覧ください。

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2017年4月13日  Osternfeiertage: Gründonnerstag ist heute! (Karfreitag, Karsamstag, Ostersonntag und Ostermontag kommen noch.)

今年のイースター(Ostern):今日はもう聖木曜日(Gründonnerstag)!
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キリストの復活を祝う移動祝日であるイースター(=復活祭、Ostern)は、2017年は4月16日です(復活祭の日曜日)。 最近はだいぶ日本でもコマーシャリズムに乗っかって商品が売られているので、うすうす季節を感じることができますが、やはりイースターと言われると、 休日があるのがキリスト教圏です。ドイツでも、今日4月13日は、聖木曜日(洗足木曜日、Gründonnerstag)でお休みです。 この後、聖金曜日(受難日、Karfreitag)、 聖土曜日(Karsamstag)、 復活祭の日曜日(Ostersonntag)、 復活祭の月曜日(Ostermontag)と続きます。 街中にもイースターバニー(Osterhase)があふれるこの季節、今年は Die besten 17 Ideen zu Osterhasen Basteln auf Pinterest のサイトを紹介します。ここではイースターバニーを手作りする17のアイデアが紹介されています。

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2017年4月7日  „Brezeria“ ist im April am Mejiro-Bahnhof.

[目白ローカル] Brezeria が4月、目白マンスリー・スイーツに登場
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目白駅に隣接する【マンスリースイーツ目白店】(Monthly Sweets | エキナカポータル)に、 Brezeria (本場ドイツ産ブレッツェルのお店) が4月30日までの予定で入っています。目白駅近くのナチュラル・ローソン でもバター入りのブレッツェル(こちらは英語流で「フレッシュバタープレッツェル」と呼ばれています)が購入できますが、 普通の Laugenbrezel が食べたかった人には朗報です。ちなみに、近々「さくまサン」のドイツ語圏文化学科バージョンにも、 ブレッツェルが登場する予定です。乞うご期待!

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2017年4月5日  Bundespräsident Steinmeier hielt eine Rede im Europaparlament (am 4.April 2017).

シュタインマイアー大統領、ヨーロッパ議会で演説(2017年4月4日)
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2017年3月19日、第12代大統領に就任したフランク=ヴァルター・シュタインマイアー(Frank-Walter Steinmeier) 氏が、欧州議会でドイツ大統領として演説しました。 大統領になって初めての本格的なスピーチとして注目されましたが、ZEIT ONLINE は、kämpferisch (攻撃的)と表現するほど 明確にヨーロッパ連合(EU)の重要性を説き、 ヨーロッパを「この貴重な遺産、これを私達は断念してはならないし、ヨーロッパの反対者たちの手にゆだねてはならない」 (Dieses kostbare Erbe, das dürfen wir nicht preisgeben und nicht den Gegnern Europas überlassen.)と指摘する一方で、 「ヨーロッパは、決してただの散策ではなかった。ヨーロッパは、複雑で、そう、骨の折れるプロジェクトなのだ」 (Europa war nie ein Spaziergang! Europa ist ein kompliziertes, ja, ein anstrengendes Projekt.) と述べ、努力して維持していくべきものであることを表現しました。他方では、「ポピュリストは、世界を白と黒で(2分して)描き、さまざまな不安を政治的に利用している」 (Populisten malen die Welt in Schwarz und Weiß und schlagen aus Ängsten politisches Kapital.) とポピュリストや分裂扇動者たちを非難しました。
ドイツ大統領のサイトで、今回のスピーチ( Der Bundespräsident / Reden / Besuch des Europäischen Parlaments | www.bundespraesident.de)の原文を読むことができます。
今回は、 Frank-Walter Steinmeier: "Europa war nie ein Spaziergang" | ZEIT ONLINE と、 Steinmeier vor EU-Parlament: Bekenntnis zu Europa - Politik | Süddeutsche.de を主に参照しました。
シュタインマイアー大統領は、この後、4月7日(金)、8日(土)にギリシアを訪れる予定です。

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2017年3月27日  Frau Megumi Sato, Doktorandin der Gakushuin-Uni, ist der JGG-Preis 2017 verliehen worden.

佐藤 恵さん(博士後期課程)、日本独文学会学会賞受賞
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第14回日本独文学会学会賞が本学の博士後期課程の佐藤 恵さん(ドイツ語ドイツ文学専攻)の論文に与えられることが3月26日に発表されました (第14回日本独文学会学会賞選考結果 | 日本独文学会)。 論文は、»Wegen dem Clavier«. Die Beethovens und der Rektionswandel der Präpositionen wegen, statt und während im Zeitraum 1520-1870. というタイトルで、 ドイツの言語学系の由緒ある雑誌 Muttersprache (2015)に掲載されたものです。 Muttersprache 1/2015 | GfdS で、ドイツ語と英語のアブストラクトを読むことができます。 ベートーベン(Ludwig van Beethoven)の筆談帳を歴史的な話しことばの資料として用い、ドイツ語の前置詞 wegen, statt, während の格支配の変化を追ったもので、多くの実証的データと優れた考察に裏打ちされています。おめでとうございます。

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2017年3月22日  NHK Fernseh- und Radioprogramm für Deutsch: Neuer Start, ab 3. April 2017.

2017年度NHK『旅するドイツ語』、『まいにちドイツ語』は4月3日スタート
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2017年3月18日に、NHK『旅するドイツ語』、『まいにちドイツ語』4月号テキストが発売になりました。 4月号の内容がスタートするのは4月3日(月)からです。 4月からNHKの語学講座でドイツ語を始めようと思っている方には、早めにテキストを購入することをお勧めします。 4月号のテキストは、一番早く店頭から消えるからです。
ドイツ語のテレビ番組・ラジオ番組 | NHK から、 今年度のNHKドイツ語番組に関するほぼすべての情報が得られるようになっていますが、以下では、簡単に概略を説明しておきます。
NHK Eテレで4月から9月まで放送される『旅するドイツ語』は、昨年の9月から今年の3月まで放送されたものの再放送です。 旅人は別所哲也さん(お〜!)、監修は、大田達也さん(南山大)、放送時間は、Eテレ月曜午後11:30-11:55、再放送は木曜日の午前5:30-5:55 です。
NHKラジオ第2放送の『まいにちドイツ語』は、月曜日から水曜日までが入門編で、 藤井明彦さん(早稲田大)が講師、パートナーはレオポルト・シュレンドルフ(Leopold Schlöndorff) さんとエファ・ウォルブリング(Eva Wölbling)さんが担当する新シリーズで、「ドイツ語で巡る建築」というテーマです。 木・金の応用編は、4月から6月まで田中雅敏さんが講師、パートナーがディアナ・バイヤー=タグチ(Diana Beier-Taguchi)さんで 昨年好評だった「ドイツ語発見の旅」が再放送されます(2016年10~12月)。7月から9月までの応用編は、美留町義雄さん(大東文化大)が講師で、 ディアナ・バイヤー=タグチさんがパートナーをつとめ、「鴎外の見たドイツ」が再放送されます(2017年1~3月)。 放送時間は、月曜から金曜までで、午前7:00-7:15、再放送は同日の15:15-15:30、翌週月 - 金11:30-11:45 です。
なお、パソコン、スマホ、タブレットでも読めるテキストの電子版も電子書店で発売されています。 ゴガクル ドイツ語 - NHK語学フレーズをフル活用 では、「おさらいフレーズ」の音声を聞いて復習したりできます。 ラジオを持っていなくても、NHKネットラジオ らじる★らじるで、 パソコン、スマホ(専用アプリもあります)、タブレットで番組を聴くこともできます。いろいろなメディアが活用でき便利になりましたが、 基本的に<規則的に放送時間に合わせて勉強する>という古典的方法をとる方が、語学を身につけるには一番よいように思えます。 ただし万一聞き逃しても、ラジオ番組は「マイ語学」に登録すれば(ドイツ語のテレビ番組・ラジオ番組 | NHK の右上のバナーをクリックして登録)、前週1週間分がネットで聞けるというのは確かに魅力的で便利です。

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2017年2月27日  Heute ist der Rosenmontag! (2017)

「薔薇の月曜日」(Rosenmontag)はカーニバルの季節の絶頂期(2017年は2月27日)
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2017年、「薔薇の月曜日」(Rosenmontag)は2月27日です。 カーニバル(Karneval)というと、ドイツ語では、Fastnacht, Fasnacht, Fasching のようにさまざまな名称で呼ばれますが、 中心的には、ラインラント地方や、ドイツ語圏南部で主に行われます。ドイツではケルン(Köln)、マインツ(Mainz)、 デュッセルドルフ(Düsseldorf)、スイスでは、ルツェルン(Luzern)が特に有名です。そして、「薔薇の月曜日の仮装行列」(Rosenmontagszug)が行われるのですが、これが大きな見ものです。さて、今年はどんなキャラクターが登場するでしょうか?!
今回は、ケルンの Der Kölner Rosenmontagszug: Alle Infos zum Rosenmontagszug 2017 と、 マインツの Mainzer Carneval-Verein 1838 e.V. | Rosenmontagszug、 そして、 ルツェルンの Lozärner Fasnachtskomitee - Fasnacht in Luzern をリンクしました。 写真や動画などでカーニバルの雰囲気をお楽しみ下さい。

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2017年2月19日  „Mozart-Tirol“ ist seit 6. Februar 2017 auf dem Markt.

2月6日から「モーツァルトチロル」が市場に出現!
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ウィーンに行くと、ついお土産に買ってきてしまうのが「モーツァルト・クーゲル」(Mozartkugeln) というモーツァルトの絵のついたまんまるいチョコレート。 これは、ザルツブルク(Salzburg)の菓子職人パウル・フュルスト(Paul Fürst: 1856-1941) が1890年に制作したものと言われています。Cafe Konditorei Fürst | Salzburg では、 現在でもオリジナル・レシピで「モーツァルト・クーゲル」を作り続けているそうです。 ダークチョコレートとヌガーにくるまれたピスタチオ入りのマルチパン(Marzipan)は、独特なハーモニーを作り出しています。
といっても、誰もがどこでも「フュルスト」の「モーツァルト・クーゲル」を食べれるわけではありません。 そこで登場するのが、オーストリアだったらミラベル(Mirabell)社の Mozartkugel | Mirabell、 ドイツだと、パウル・レーバー社の製品です(Schokoladen Spezialitäten | Paul Reber)。 日本では、2017年2月6日から「モーツァルトチロル」が市場に出現しました。 ★チロルチョコ株式会社★ のホームページで確認できますが、 筆者は本日、某コンビニで「モーツァルト チロル」の購入を果たしました(参考価格42円)。 「業界初!マジパン入りチョコ」、「オーストリアのお菓子モーツァルトクーゲルを再現。」とのキャッチコピーで売りだされていますが、一口食べた時は、 「なーんだ、足元にも及ばないよ!」と思ったのですが、1つ食べ終わるころには、「あっ、これはこれでかなり良いセンいっているかも」と思ってしまいました。 でも、本当は Salzburg のフュルスト (Fürst) に行って本物が食べたいものです。 (ちなみに、日本では、「マジパン」という言い方が普及していますが、ドイツ語では、「マルチパーン」という感じで発音します。)

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2017年2月17日  GLT-Workshop findet am 18.02. 2017 an der Universität Tokyo (Komaba) statt.

ドイツ言語理論研究会(GLT)、2月18日(土)14:00から東大駒場で開催
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ドイツ言語理論研究会(GLT)が、2017年2月18日(土)14:00~に、 東京大学駒場Ⅰキャンパス18号館4階、コラボレーションルーム4にて開催されます (参照:キャンパスマップ|東京大学(駒場))。
1.発表 井坂 ゆかり(東京外国語大学大学院)
「コーパス調査に基づく動詞 bedauern と対格の相関詞 es についての考察」
2.読書報告  高畑 明里(東京大学教養学部地域文化研究ドイツ研究コース)
Brandt, Patrick & Eric Fuss (2014): "Most questionable pronouns: Variation between das- vs. was-relatives in German." Linguistische Berichte 239, 297-329.
当日は、18号館入り口が閉じられていますので、入り口右側にある学内フォンかお電話から、コラボ4にお電話ください(コラボ4の番号は学内フォン横に掲示されています)。 終了後に懇親会も予定されています。

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2017年2月9日  "Talk-Session" von Herrn Dr. Oka unter dem Thema „Erinnerungskultur in Deutschland“, am 17. Februar 2017 (Gakushuin-Uni)

岡裕人氏によるトークセッション「ドイツの "記憶の文化" ​を考える」(2/17)
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「ドイツ記憶の文化を考える会」と「NPO法人ホロコースト教育資料センター」主催で、 来る 2月17日(金)に 岡裕人氏によるトークセッション「ドイツの "記憶の文化" ​を考える」が開催されます。 場所は、学習院大学 北2号館(文学部棟) 10階 大会議室、時間は 19:00~21:00 です。 詳細は、「ドイツの "記憶の文化" ​を考える」 |flyer-20170217-at-gu.pdf をご覧ください。高校生以上どなたでも参加できますが、参加にあたっては、上記PDFパンフレットに書かれているアドレスから、あるいは、 2017年2月17日(金)参加申し込み (「ドイツの "記憶の文化" ​を考える」) から事前に申し込みをして下さい(学生の場合は、所属大学名/所属高校名を忘れずに書いて申し込んで下さい)。学生以外の一般の方は、参加費 1,000円が必要になります。

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2017年2月6日  Die 67. Berlinale findet vom 9. bis zum 19. Februar 2017 statt.

ベルリン国際映画祭2017、まもなく開催(2/9-2/19)
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ベルリン国際映画祭2017(Berlinale)がまもなく始まります。 今年のポスターは、巨大なクマさん。コンペティション部門での優勝者に金熊賞(Der Goldene Bär)が授けられることでも有名なので、当然と言えば当然です。 ドイツ語のプログラムは、67_IFB_Programm_Web.pdf からダウンロードできるので、ゆっくりと見ておきたいところです。オープニングの2月9日に上映される DJANGOEtienne Comar 監督によるフランス映画で、なかなかよさそうな映画です。 コンペティション部門でのドイツ語の映画と言えば、アンドレス・ファイエル(Andres Veiel)監督による Beuys。 これは、あの芸術家ヨーゼフ・ボイス(Joseph Beuys: 1921-1986)の人生をたどったドキュメンタリー映画です。 さらに、オーストリアの俳優、ヨーゼフ・ハーダー(Josef Hader) による初監督作品 Wilde Maus があります。 フォルカー・シュレンドルフ(Volker Schlöndorff)監督作品の Rückkehr nach Montauk は、スイスの小説家マックス・フリッシュ(Max Frisch: 1911-1991)の自伝的小説 Montauk (1975) の映画化です。ちょっと激しい感じです。
実際に映画祭が始まると、いろいろな評判も伝わってくるので、また続きをお伝えできるかもしれません。

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2017年1月17日  Das 36. interuniversitäre Juniorenseminar findet vom 7. bis 11. März 2017 in Nasu unter dem Rahmenthema „Fremde Kultur - faszinierend oder beängstigend?“ statt.

春のインターウニゼミナール(2017年3月7日から11日)参加者募集中!
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2017年3月8日から12日にかけて、栃木県那須塩原市にある「国際医療福祉大学那須セミナーハウス」にて、 第36回春のインターウニゼミナール(ドイツ語ドイツ文化ゼミナール)が開催されます。 インターウニゼミナール は、 「ドイツ語を学び、ドイツ語圏の文化と社会に広く関心を持つ全国の学生たちのために開催されています。 日独韓の学生たちが集まって、ドイツ語を学びながら、できる限りドイツ語を使ってディスカッションをする4泊5日の合宿セミナーです。」 詳細は、公式ホームページ インターウニゼミナール をご覧ください。
今回のテーマは、「異文化の「魅力」、他者への不安」(Fremde Kultur - faszinierend oder beängstigend?)です。 趣旨説明の文章の最初の部分を、以下に引用します。

異文化は、あるときはとても魅力的です。明治維新以来、多くの日本人は西洋文化という異文化に憧れて政治システムや文学や音楽を受容し、また戦後は多くのアメリカのポップカルチャーを自分のものにしてきました。でも異文化はときに、得体の知れない、不安をかきたてるものとなって、差別や迫害の対象にすらなります。言語や文化や民族の違いは、しばしば戦争の根拠にされます。こうした違いはいったいどこから来るのでしょう? 
 異文化との接し方について、特定の集団やマイノリティを差別してはいけない、と私たちはよく習ってきました。これまで積み重ねられてきたこうした「正しい (political correctな)」態度は、しかし今や、世界のあちこちで空洞化され、嘲笑され始めています。西欧民主主義を担ってきた基本理念が、トランプ現象を始めとする出来事を通して大きく揺らぎ始め、「よそ者」を排除したいとか隣国を嘲笑したいとかいった「本音」が、再び公然と大声で(とりわけネットの中では無節操に)語られるようになってきています。 たしかにテロの問題が深刻化し、際限ない難民... 続きはこちらで | 2017春のインターウニ・ゼミナール
参加申し込みは、ネットでできます。インターウニゼミナール:参加申し込み からどうぞ。 全国のさまざまなドイツ語学習者とドイツ語で議論するのは楽しいですよ。 満員になる前に早めに申し込みましょう。
概略: インターウニゼミナールのチラシ(PDF)
日時: 2017年3月7日(火)~11日(土)
場所: 国際医療福祉大学・那須セミナーハウス(栃木県那須塩原市金沢 2067-1 )
   往復のチャーターバス(片道2500円)が東京(池袋駅)から出ます。
参加費: 32,000円(4泊5日宿泊代、食事代、テキスト代、通信費、保険料を含む。往復バス利用のみ別料金です。)
募集人数: 60名程度(申込み順。ドイツ語を学ぶ学生・院生を対象としますが、ドイツ語学習歴があれば社会人も可。)
申込み締切:2017年2月26日(日)

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2017年1月13日  Das Unwort des Jahres 2016 ist „Volksverräter“. (am 10.01.2017)

2016年のドイツの Unwort(粗悪語)は、Volksverräter に(1/10)
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2016年の粗悪語(Unwort)が、2017年1月10日に発表されました。 今回選ばれたのは、Volksverräter です。 おや、見たことがある、と思う人は多いはず。そう、この単語は辞書にも載っています。 Duden には Volksverräter, der (abwertend); jmd., das eigene Volk (2) verrät, hintergeht, betrügt. という説明があります(軽蔑的;Volk (2)を裏切る人、欺く人、だます人)。小学館の『独和大辞典』には、「売国奴」という和訳がついています。 そう、第二次世界大戦の時、国家社会主義(=ナチズム Nationalsozialismus)体制でしばしば用いられたことばでした。
正式な説明は、次のリンクにあるプレスリリースをご参照下さい。 pressemitteilung_unwort2016.pdf
例年のことですが、粗悪語は一般に公募されて収集されますが、選定委員会は応募総数とは関係なく、議論をしてその年の粗悪語を決定します。 今回は、全体で 1064件の投票があったそうですが、この語の投書は 3件だったそうです。 それでも、この語のインパクトはすごいものがあります(日本語の「売国奴」も、民族主義的・挑発的な言葉のインパクトとしては似ているかもしれません)。 „Erbe von Diktaturen“: „Volksverräter“ ist das Unwort des Jahres 2016 | WELT の記事によると、実際にこの語は、メルケル首相やガウク大統領に対してもSNS や、ペギーダ連盟の信奉者達によってデモの中で使われたりしたとのこと。 プレスリリースの中にもあるように、この語は、「非民主主義的で誹謗中傷的に用いられた」(antidemokratisch und diffamierend verwendet) もので、「このような言語使用は、真剣な会話や、民主主義に不可欠な社会の中での議論の息の根を止めるものだ。」 (Ein solcher Sprachgebrauch würgt das ernsthafte Gespräch und damit die für Demokratie notwendigen Diskussionen in der Gesellschaft ab.) と言えるでしょう。 なお、UnwortBilder | www.unwort-bilder.de では、関連した写真を掲載しています。

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2017年1月9日  Das Thema des Programms „Hallo Deutschland 2017“ und die Ausschreibung zur Teilnahme werden bekanntgegeben.

「ハロードイツ2017/第11回日独ユースサミット」参加者募集中!
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昨年の「ハロードイツ2016」に引き続き、今年も「ハロードイツ2017」(Hallo Deutschland 2017)が開催されます。 この交流プログラムは、「日独の若者(18歳~30歳)40名を対象にしたもので、プログラムを通じて普段とは少し異なった角度からドイツを知ることができます」。 毎年交互に日本とドイツで開催され、日独ユースサミットをメインプログラムとしています。 昨年は日本で開催されましたが、今年はドイツで開催されます。「ハロードイツ2017」とHallo Japan 2017 のプログラムの一部として、 「第11回日独ユースサミット」も開催されます。概略は以下の通りです。
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日時:2017年8月24日~9月3日
訪問都市:北ドイツ(ハンブルグ、リューネブルグ、ロストック、ベルリン)
活動内容:ドイツ人学生とテーマごとにグループワーク、ディスカッション
日本側応募締切:2017年3月31日(MEZ)
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「ハロードイツ2017」の中で行われる日独ユースサミットの今回のテーマは、Freiheit mit Grenzen(私たちはどこまでも自由なのか)です。 以下にそのテーマの説明を引用します。

若い世代は様々な場面で選択を迫られます。 例えば,何を仕事にするか、どこに住むか、何を使うか、どのようにコミュニケーションをとるか、どのように政治に参画していくかなどです。 これらはどれも簡単に選択できるものではありません。 しかし、そもそも選択の機会はすべての若者に対して平等にあるのでしょうか? 最近はより自由に選択できるようになってきているのでしょうか? それとも選択の場面には、すでに明確な制限があるのでしょうか? もしかすると私たちは選択の幅を知らず知らずうちに自分たちの手で狭めているかもしれません。
出典:ハロードイツ2017 | DJJG e.V.
参加したい方、興味があってもっと詳しく知りたい方は、ぜひ ハロードイツ2017 | DJJG e.V. をご覧ください。 また、 DJJG e.V. -- 独日青少年協会(Facebook) も合わせてご覧ください。

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2016年12月13日  Das Wort des Jahres 2016 in Deutschland ist „postfaktisch“. (2. Brexit, 3. Silvesternacht, 4. Schmähkritik, 5. Trump-Effekt, 6. Social Bots, 7. schlechtes Blut, 8. Gruselclown, 9. Burkiniverbot, 10. Oh, wie schön ist Panama)

ドイツにおける「2016年の言葉」は postfaktisch(ポスト事実的な)
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 12月9日にドイツ語協会(Gesellschaft für deutsche Sprache) は、「2016年の言葉」 (GfdS wählt »faktisch« zum Wort des Jahres 2016 | GfdS) を発表しました。 恒例になった「その年の言葉」は頻度から選ばれたものではなく、選考委員会の人たちが「その年を特徴づける」言葉の中から選んだものです。
2016年の言葉(第1位)は、postfaktisch(ポスト事実的な)でした。 これは、11月16日に発表された Word of the Year 2016 is... | Oxford Dictionaries で、post-truth という形容詞が選ばれましたが、その翻訳借用語です。 post- という接頭辞は、「…の後の、…の次の」という意味ですが、「次にやってくる」という意味では、 post- が付けられる元の語の概念を乗り越えている、というニュアンスもあります。 「ポスト真実の」というのは、「真実の後にやってくる」という形容詞になりますが、決して真実を乗り越えているわけではなく、イギリスの EU 離脱の国民投票の結果や、 アメリカの大統領選挙の結果を象徴的に語っているように見えます。ワシントン・ポスト紙は、このオックスフォード辞典の「今年の語」選考結果をうけて "It's official: Truth is dead. Facts are passe." と言っています (‘Post-truth’ named 2016 word of the year by Oxford Dictionaries | By Amy B Wang(Nov. 16, 2016)
同様に、ドイツ語の postfaktisch(ポスト事実的な、事実の後にやってくる)もかなり悲観的で皮肉っぽい表現です。 postfaktisch | Jochen A. Bär 氏による解説には、メルケル首相の言葉も引用されています。

Viel zitiert wurde eine Erläuterung aus dem Munde der Bundeskanzlerin: »Es heißt ja neuerdings, wir lebten in postfaktischen Zeiten. Das soll wohl heißen, die Menschen interessieren sich nicht mehr für Fakten, sondern folgen allein den Gefühlen.«
Quelle: postfaktisch | Jochen A. Bär, http://gfds.de/wort-des-jahres-2016/
第 2位は、Brexit(ブレグジット「イギリス離脱」)。ご存知のように Britainexit を組み合わせて作られた語。 日本でも大きく報道されたようにイギリスの国民投票の結果、イギリスが EU 離脱を選択することになったことを表した語。僅差ではありましたが、多くの人たちにとって信じられない結果だったようです(去年は、Grexitが3位に入っていました)。
第 3位は、Silvesternacht(大晦日の夜)。ケルンで昨年の大晦日から今年の正月にかけて起きた暴行事件を象徴的に語る言葉。難民がどのように関与していたのか、報道は何をどのように伝えたのか、事件の真相は何か、対処の仕方は正しかったのか、さまざまな議論を引き起こした事件でした。
第 4位は、Schmähkritik(虚偽の批判)。ある人間の中傷が全面に出るような批判的発言を指します。具体的には、風刺作家ヤン・ベーマーマン(Jan Böhmermann) がエルドアン大統領に対して書いた詩がその一例としてあげられています。
第 5位は、Trump-Effekt(トランプ効果)。これは、アメリカ大統領選挙でのトランプ氏(Donald Trump)の勝利がもたらした影響のこと。選挙戦中の過激な発言は、世界中に大きな反響を呼びました。
第 6位は、Social Bots(社会的ボット)。外部から遠隔操作するための不正プログラムの一種がボットですが(ロボットのボットから来ています)、一旦のっとってしまえば、繰り返し特定のタスクを実行できるので、その様子をたとえて、ある意見がたった一人の人から発せられたとしても、それが多くの人から発せられたように仕組むこと。広告や政治的プロパガンダで使われると言われています。
第 7位は、schlechtes Blut(悪い血)。エルドアン大統領がトルコ系ドイツ人議員を中傷するのに使った言葉で、再び「血」に言及するという恐ろしい過去のナチ的発言が思い出されてしまいます。
第 8位は、Gruselclown(恐怖の道化師)。とりわけハロウィーンの季節に人を驚かせようとして仮装する人たちが、現実に恐怖の事件を引き起こしてしまったことがあるそうです。
第 9位は、Burkiniverbot(ブルキニ禁止)。「ブルキニ」とは、「オーストラリアのデザイナー、ザネッティ氏による手足の先と顔だけしか露出しないイスラム女性信者用の水着」のこと。フランスでは禁止にするところもあったのですが、裁判所によって「基本的人権の侵害」と判断されました。
第10位は、Oh, wie schön ist Panama(ああ、パナマってなんて素敵なの!)。同じ題名の絵本があるそうですが、今年は「パナマ文書」が公開され、多くの著名人が関わっていたところから、マスコミ等で「ほのめかし」に使われた文だとのこと。
  日本では、日本漢字能力検定協会が発表する 今年の漢字 2016年 が、12月12日に発表されました。 2016年の「今年の漢字」は、「金」(キン・コン/かね・かな/こがね)。153,562票の投票から最多のものとして選ばれました。 2位は「選」(セン)、3位は「変」(ヘン)でした。 詳細は、2016年「今年の漢字®」第1位は「金」| 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 をご覧ください。

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2016年12月10日  Der Dokumentarfilm über Kunsthistorisches Museum Wien läuft jetzt noch im Kino in Japan.

「グレート・ミュージアム:ハプスブルク家からの招待状」上映中
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ウィーン美術史美術館(Kunsthistorisches Museum Wien)と言えば、今年で125周年を迎えるウィーンの大美術館。 この美術館のドキュメンタリー映画が目下公開中です。東京では、ヒューマントラストシネマ有楽町 | テアトルシネマグループ で、11月26日から公開していて、12月16日までの予定です。ああ、もう間に合わない、時間がない、という方は、例えば来年、 川崎市アートセンター・ アルテリオ映像館 に行けば、1月4日(水)から上映予定、 シネマテークたかさき では、1月7日(土)から、また、 横浜の映画館・ミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」 では、2月11日(土)から上映されます。
「美術館のドキュメンタリー映画って、どうなの?」というあなた。現実の美術館運営には、さまざまな顔があるのです。 そんな裏側を覗いてみると、思わぬ発見があるばかりでなく、苦労している人々、悩んでいる人々、とてつもない努力と挑戦をしている人たちなどが見えてくるはず。 この映画の公式ホームページの文章を一部、以下に引用しておきます。

創立120年の節目に取り掛かった大規模な改装工事に2年以上にわたり密着した製作陣は、豪奢な天井画や壁画などまるで宮殿のような豪華な装飾とともに、美術品の収蔵庫、修復作業場、閉館後の館内や会議室など、ふだん見ることのできない美術館の姿を虚飾のないカメラでとらえていく。"偉大なる美術館" の裏側とそこで働く人々の姿を丁寧に描いた、芸術の世界をたっぷりと堪能できるドキュメンタリー映画である。
出典:映画『グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状』公式サイト
なお、日本語の公式サイト、映画『グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状』 をアクセスするときは、トレーラーがいきなり始まることを覚悟して、ボリュームを上げておくといいかもしれません。 ドイツ語のサイトは、Das große Museum - von Johannes Holzhausen です。

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2016年11月30日  Mahlers Partitur ist am 29.11.2016 bei Sotheby's in London für knapp 4,55 Millionen Britsche Pfund verkauft worden: die teuersten Noten aller Zeiten!

マーラーの交響曲第2番自筆譜、競売で約455万ポンド(約6億3700万円)で落札される
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グスタフ・マーラー(Gustav Mahler; 1860 - 1911)はオーストリアの著名な作曲家ですが、さる11月29日に 自筆の交響曲第2番(『復活』(Auferstehung) の楽譜がロンドンのサザビーズ(Sotheby's)で競売にかけられ、 およそ「約455万ポンド(約6億3700万円)で落札された」とのことです (マーラー自筆譜6億円で落札=「復活」交響曲、史上最高値-英競売商 | 時事通信)。 ロンドンの競売商サザビーズによれば「オークションでついた楽譜の値段としては史上最高」とのこと。
この交響曲第2番という作品、アメリカ人の実業家ギルバート・キャプラン氏(Gilbert Kaplan)が所有していたもの。 キャプラン氏は、2015年1月に亡くなったのですが (Gilbert Kaplan: Der emsigste Mahler-Verehrer ist tot | DiePresse.com)、彼はただマーラーに心酔していただけでなく、 自分でこの交響曲第2番を指揮するために指揮者になって、オーケストラを指揮し、CD まで出した人でした。 落札額もすごいですが、ここまでマーラーに惚れ込んだ人がいたというのも驚きです。ちょっとマーラーの第2番、聞いてみたくなりますね。 YouTube でも聞けます。

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2016年11月19日  Bundespräsident Joachim Gauck hat zum Abschluss seiner fünftägigen Japanreise Nagasaki besucht.

ガウク大統領、最後に訪れたのは長崎(11/18)
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11月18日、ガウク大統領(Bundespräsident Joachim Gauck)は5日間の日本訪問の最後に長崎市と長崎原爆資料館などを訪問しました。 時事通信によると、ガウク大統領は、田上市長に「原爆の惨禍を知ろうとすると人々は広島に行く傾向がある。だからこそ、自分は長崎を知ってほしくて訪問した」 と、その訪問の意図を語ったそうです。今回の日本訪問の日程、並びにスピーチは、 Offizieller Besuch in Japan | www.bundespraesident.de からその内容を知ることができます。 また、読売新聞に掲載された ガウク独大統領、書面インタビュー全文 | 読売新聞(YOMIURI ONLINE)2016年11月14日 の内容は、大統領のサイト内の Interview mit der japanischen Tageszeitung "Yomiuri Shimbun" | www.bundespraesident.de でドイツ語で読むことができます。
なお、ガウク大統領は、来年2期目を務めず、2017年3月には5年の任期を終えることを宣言しています。後任候補として話題になっているのは、外務大臣のシュタインマイアー氏(SPD) (Frank-Walter Steinmeier)です。

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2016年11月10日  Ausgewählte ausländische Filme werden in NFC/MOMAT vorgeführt. (11.10. bis 23.10.2016)

「NFC所蔵外国映画選集2016」始まる (11/10 - 11.23)
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東京国立近代美術館フィルムセンター では、本日(11月10日(木))から11月23日(水)の間、 「NFC所蔵外国映画選集2016」が開催されます。ドイツの映画だけでなく、フランスの映画、ソ連の映画、ポーランドの映画など、さまざまな古典的作品を見ることができます。 詳細は、NFC所蔵外国映画選集2016 | NFC あるいは、 NFC所蔵外国映画選集2016 (PDF) | NFC をご覧下さい。ドイツの映画として名を連ねているのは、F. P. 1 ANTWORTET NICHT, MORGENROT, URLAUB AUF EHRENWORT, AFFAIRE BLUM です。 カレンダーを見て上映時間を確かめてから行きましょう。

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2016年11月9日  Die Ausstellung „Deutsche Filmplakate der Nachkriegszeit“ findet im Nationalmuseum für moderne Kunst (MOMAT), Tokio statt (15.11.2016 bis 29.01.2017).

「戦後ドイツの映画ポスター」展、東京国立近代美術館フィルムセンターで11/15から
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東京国立近代美術館フィルムセンター では、2016年11月15日(火)から2017年1月29日(日)の期間、 戦後ドイツの映画ポスター(Deutsche Filmplakate der Nachkriegszeit) を開催します。 この展覧会は、東京国立近代美術館フィルムセンターと 京都国立近代美術館 共催で行われ、 「1950年代後半から1990年までに制作された85点(西ドイツ45点+東ドイツ40点)の映画ポスター」を展示します。この戦後の一時期、「鉄のカーテン」で東西に分割されていたドイツの映画は、好対照をなしていました。その部分の説明を上記「戦後ドイツの映画ポスター」のサイトから引用しておきます。

 第二次世界大戦の終結後、政治対立により東西二つに分断されたドイツは、1990年に統一されるまでの間、冷戦の最前線にあって映画界も別々の道 を歩むことになりました。西ドイツでは映画製作が息を吹き返すとともにアメリカや西欧の映画が盛んに輸入され、東ドイツでは国営会社DEFAによって独自 の社会主義的な映画文化が育まれました。
 そうした映画文化の分岐は、映画のポスターにも及びました。西ドイツでは、アート・フィルムを配 給する会社がハンス・ヒルマン、フィッシャー=ノスビッシュ夫妻ら新世代のグラフィック・デザイナーを積極的に起用し、時に大胆なタイポグラフィに訴えた 鮮烈なポスターが制作されました。一方で東ドイツでは、DEFAの采配のもと、エアハルト・グリュットナーやオットー・クンメルトらが、内省的な、しかし 宣伝美術の枠に囚われない自在な表現を生み出します。
出典:戦後ドイツの映画ポスター | 東京国立近代美術館フィルムセンター
ポスターを見ると当時の雰囲気、映画の個性、東西のコントラストなどさまざまなものを感じ取ることができるはずです。 月曜日および12月26日(月)-1月3日(火)は休室、観覧料は、 一般210円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料です(学習院大学生もキャンパスメンバーズです)。

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2016年11月3日  Am 16. November 2016 hält Präsident Joachim Gauck einen Vortrag an der Waseda-Uni.

ドイツ連邦共和国ヨアヒム・ガウク連邦大統領講演会(11/16, 於:早稲田大学)
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来る11月16日(水)、早稲田大学早稲田キャンパス井深大記念ホールにて、10時から11時の予定で、ドイツ連邦共和国ヨアヒム・ガウク(Joachim Gauck) 連邦大統領の講演会が開催されます。 「日独の友好関係、双方向の協力、そして両国が今日直面する課題について講演」するとのことで、使用言語はドイツ語(日・英の同時通訳あり)です。 早稲田大学学生、教職員のほか、一般の方も参加できるとのことです。 ただし、参加にあたっては事前登録が必要です。 詳細は、ヨアヒム・ガウク ドイツ連邦共和国大統領講演会 | 早稲田大学 をお読み下さい(入場に際してセキュリティ・チェックもあり、着席完了9:30厳守となっていますので、ご注意)。
ドイツ連邦共和国大統領のサイトにおけるヨアヒム・ガウク氏のページは、 Der Bundespräsident / Bundespräsident Joachim Gauck です。ここから、大統領の予定や、これまでのスピーチの原稿などを読むことができます。

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2016年11月2日  Vom 3. bis 6. November findet auch dieses Jahr das Deutschlandfest im Aoyama-Park statt.

「ドイツフェスティバル」11月3日から6日まで都立青山公園にて開催
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11月3日から6日までの4日間、都立青山公園| ACCESS ドイツフェスティバル にて ドイツフェスティバル | Deutschlandfest が開催されます。この催し、今年ですでに6回目、 協賛・協力ブース、飲食ブース、物販ブースの3種類があり、多彩なお店が並びます。 今年は、ビール純粋令(Reinheitsgebot) 制定500周年に当たりますが(参照→ 500 Jahre Reinheitsgebot)、もちろんドイツ・ビールもあります。 ドイツ・ワインもありますし、ニュルンベルグソーセージも、ブレーツェルやフラムクーヘンもあります。 アンペルマン・ショップとマウス・ショップを回って、ドイツの文房具や雑貨を購入なんてことも簡単にできてしまいます。 詳細は、飲食ブース | PARTICIPANTS | ドイツフェスティバル と、 物販ブース | PARTICIPANTS | ドイツフェスティバル を見て下さい。 この他のイベントなどリアルタイムな情報に関しては、ドイツフェスティバル(@doitsufestival)さん | Twitter のツイッターからどうぞ。

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2016年11月1日  Die Bewerbung um die Kobosei-Prüfung fängt am 1. November an. (bis 4. November 2016).

受験生へ:文学部公募制入試の出願期間が始まりました(11月1日から4日まで)
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学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科の公募制入試を受験される方へ
公募制推薦入学 | 学習院大学 にあるように、 出願期間は、2016年(平成28年)11月1日(火)〜11月4日(金)で、受付は郵送に限りますので気をつけて下さい。締切日の消印有効です。 出願書類には不備がないように、郵送前にちゃんとチェックしてくださいね。

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2016年10月26日  Die Ausstellung für Lucas Cranach den Älteren findet im National Museum of Western Art (Tokyo) statt. (vom 15. Oktober 2016 bis 15. Januar 2017)

「クラーナハ展―500年後の誘惑」展開催中(国立西洋美術館, 10/15-1/15)
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2016年10月15日(土)から、国立西洋美術館 にて「クラーナハ展―500年後の誘惑」展が開催中です(2017年1月15日まで)。 クラーナハ(Lucas Cranach der Ältere (1472-1553))は、クローナハ(Kronach) 生まれの「ヴィッテンベルクの宮廷画家として名を馳せた、ドイツ・ルネサンスを代表する芸術家」です。国立西洋美術館、ウィーン美術史美術館(Kunsthistorisches Museum Wien)、TBS、朝日新聞社主催で開かれているこの展覧会に出典されている作品は、cranach_list.pdf (クラーナハ_会場配布リスト) で確認できます。
クラーナハ展―500年後の誘惑|国立西洋美術館 では、

「日本初のクラーナハ展となる本展では、そうした画家の芸術の全貌を明らかにすると同時に、彼の死後、近現代におけるその影響にも迫ります。1517年に開始された宗教改革から、ちょうど500年を数える2016-17年に開催されるこの展覧会は、クラーナハの絵画が時を超えて放つ「誘惑」を体感する、またとない場になるはずです。」
と紹介されています。あなたも500年前の世界にタイムスリップしてみませんか?

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2016年10月19日  Am 22. Oktober findet der Open-Campus-2016 der Gakushuin-Uni statt.

10月22日は、秋の学習院大学オープンキャンパスの日
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2016年秋の学習院大学オープンキャンパスは、10月22日(土)に開催されます。
ドイツ語圏文化学科は、西 2 号館 5 階 503 教室で、次のようなタイムテーブルで行われます。
14:45〜15:25 学科説明会、15:25〜15:30 休憩、15:30〜16:15 模擬講義、
10月22日の模擬講義は、担当:小林 和貴子、講義題名:「移民国家としてのドイツ」です。
以下は、模擬講義の説明文のさわりの部分です。
10月24日(土), 講義題名:「移民国家としてのドイツ」、担当:小林 和貴子
【いまやアメリカに次いで人気の移民受け入れ国となったドイツ。この講義では、主に第二次世界大戦後にドイツに移り住んできた人々に注目しながら、 「移民」というテーマの多様な側面に迫ります。移民といっても、国どうしの労働協定によって一定期間の滞在を目的にドイツへ来た人々、 母国における戦争などの政治的事情によって難民としてドイツへ来た人々、はるか昔に..】
続きは、オープンキャンパス 10月22日|マジマジメマガジン 学習院大学 受験生向けサイト でお読み下さい。
なお、第2回の大学院説明会が、同日 2016年10月22日(土)14時00分〜15時00分西1号館1階106号室で行われます。事前申込みは不要ですので、ふるってご参加ください。

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2016年10月15日  Dokken(=Diplom Deutsch in Japan) im Winter findet am 04. Dezember statt, Anmeldetermin bis 20./21. Oktober 2016.

2016年冬の独検(12月4日),ネット出願締切10月20日, 郵送締切10月21日(消印有効)
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2016年冬の 独検 の願書郵送受付締切は、10月21日(金)(消印有効)です。 ただし、書店・生協での払込みは10月20日(木)まで、 ネット出願 | ドイツ語技能検定試験 も10月20日(木)までですからご注意ください。 冬の試験(2016年12月4日(日)では、全級を受験することができます(準1級と1級は秋のみしか受験機会がありません)。 となり合せの級は併願ができます(割引は申し込みの際に「併願」を選択した時のみの適用)。
詳細は、実施要領 | 受験案内 | ドイツ語技能検定試験 をご覧ください。
なお、独検 のサイトはリニューアルされていて、新たに発売になった電子書籍版の問題集の紹介なども 過去問題 | ドイツ語学習 | ドイツ語技能検定試験 のページにあります。

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2016年10月14日  Am 15. Oktober 2016 findet ein ganztägiger Workshop über WEST-ÖSTLICHE RAUMFIGURATIONEN an der Gakushuin-Uni statt.

10月15日、学習院大学にて「東西空間形成」に関するワークショップ開催
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10月15日、学習院大学にて WEST-ÖSTLICHE RAUMFIGURATIONEN (東西空間形成)に関するワークショップが開催されます。 ワークショップに関するホームページは、WEST-ÖSTLICHE RAUMFIGURATIONEN で、 当日のプログラムは、Programm | WEST-ÖSTLICHE RAUMFIGURATIONEN から参照できます。 場所は、北2号館10階です。

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2016年9月27日  Oktoberfest 2016 - Wiesn München - bis 03. Oktober, Oktoberfest 2016 in Odaiba bis 10. Oktober

ミュンヘンのオクトーバーフェストは10/3まで、お台場のオクトーバーフェストは10/10まで
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もう9月も終わろうとしていますが、ミュンヘンのオクトーバーフェスト(Oktoberfest 2016 - Wiesn München)も10月3日までと、もう残りわずかになりました。 今年は、例年と異なり、テロに対する警戒が厳重になり、あちらこちらに防犯カメラ(Überwachungskamera)が多数備え付けられ、 おまけに対テロ対策の柵(Anti-Terror-Zaun)がめぐらされたために、まるで牢屋を思い出すよ、という声もちらほら。もっとも、短時間で撤去できる特別な柵なのだそうですが、評判は今ひとつ。それでも、安全には変えられないのかもしれません。 Oktoberfest 2016: Aufrüstung und Anti-Terror-Zaun | Bayern ist FREI のページでは、この柵の全体を見る写真が掲載されています。
日本では、9月30日(金)から10月10日(月・祝)までの予定で、お台場でオクトーバーフェストを開催中です。詳細は、 OKTOBERFEST 2016 日本公式サイト|お台場オクトーバーフェスト2016 をご覧ください。

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2016年9月15日  Beim 65. ARD-Musikwettbewerb hat Quartet Amabile den dritten Platz eingenommen.

<カルテット・アマービレ>が、ARD主催の第65回ミュンヘン国際音楽コンクールで3位に(9/10)
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8月29日から9月16日の期間、ARD主催の第65回ミュンヘン国際音楽コンクール(65. ARD-Musikwettbewerb | BR.de)が開催されていましたが、 弦楽四重奏部門(Streichquartett) で、日本から参加していた<カルテット・アマービレ>(Quartet Amabile が 3位を獲得しました(9月10日)。 日本の弦楽四重奏が3位 ドイツの音楽コンクール | 共同通信 47NEWS によれば、 同コンクールには、「弦楽四重奏やコントラバス、ハープなど計4部門に、36カ国から約200人が参加した」とのこと。 <カルテット・アマービレ>は、バイオリンが篠原悠那さんと北田千尋さん、ビオラが中恵菜さん、チェロが本学科での勉学にも励んでいる笹沼樹さんで構成されています。おめでとうございます。

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2016年8月16日  „Die abhandene Welt“ ist jetzt im Kino in Japan.

マルガレーテ・フォン・トロッタ監督・脚本の『生きうつしのプリマ』上映中
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マルガレーテ・フォン・トロッタ (Margarethe von Trotta | filmportal.de) 監督・脚本の『生きうつしのプリマ』が 7月16日 から上映中です。 以下の公式サイトのキャッチコピーを引用すると「父が偶然ネットで見つけた、亡き母にうりふたつの女 彼女は世界で活躍する有名オペラ歌手だった―」、 「ニューヨーク ドイツ イタリア を辿り<母を知る旅>が始まる―オペラの旋律にのせて紐解かれていく、ある母娘の過去をめぐるミステリー」だそうです。 バーバラ・スコヴァ(Barbara Sukowa)が、秘密を抱えたカタリーナ(Caterina)とエヴェリン(Evelyn)を演じ、 母親の謎に迫るゾフィ(Sophie)の役は、『帰ってきたヒトラー』にフラッシュライト社の女性副社長役で出ていたカッチャ・リーマン(Katja Riemann)が演じます。
この作品は、原作ドイツ語ではDie abhandene Welt(なくなった世界)、英語では、The Misplaced World(置き忘られた世界)というタイトルでした。 日本の公式サイトは、映画『生きうつしのプリマ』公式サイト で、 ドイツの公式サイトは、Home: Die abhandene Welt です。本作品は、2015年5月7日にドイツで封切られていますが、 2015年のベルリン国際映画祭でも上映されています(Berlinale | Archiv | Jahresarchive | 2015 | Programm - Die abhandene Welt | The Misplaced World)。
上映している映画館は THEATER | 映画『生きうつしのプリマ』公式サイトでご確認下さい。 東京では、恵比寿 映画 恵比寿ガーデンプレイス | ユナイテッド・シネマ で見ることができます。

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2016年7月19日  Der Open-Campus der Gakushuin-Uni findet dieses Jahr am 30. u. 31. Juli statt.

2016年7月30日、31日は、学習院大学オープンキャンパスの日
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2016年学習院大学オープンキャンパス(夏)は、7月30日(土)、31日(日)に開催されます。 ドイツ語圏文化学科は、西5号館3階301教室で、次のようなタイムテーブルで行われます。
10:00〜10:40 学科説明会、10:40〜10:45 休憩、10:45〜11:30 模擬講義、
13:00〜13:40 学科説明会、13:40〜13:45 休憩、13:45〜14:30 模擬講義。
以下は、それぞれの模擬講義の説明文のさわりの部分です。
7月30日(土)午前
講義題名:「あの童謡のルーツは、ドイツだった?!」、担当:大貫 敦子
【誰でも知っている童謡「蝶々、蝶々、菜の葉にとまれ」、「カッコウ」、「ぶんぶんぶん、蜂が飛ぶ」は、ドイツの童謡であることをご存じでしょうか。日本では明治初頭に西洋音楽が小学校教育に取り入れられた時から始まって、第二次世界大戦後の民主主義教育に合わせた音楽教育にいたるまで、ドイツの童謡が...】
7月30日(土)午後
講義題名:「独裁者の語り口を注視せよ〜ジェスチャー・レトリック・ダブルスピーク〜」、担当:高田 博行
【古今東西を問わず、いつでもどこでも、「独裁者」は今か今かと登場するタイミングを見計らっています。彼が登場したとき、私たちは彼が「独裁者」であることに気づかないかもしれません。どうすれば首尾よく見抜くことができるでしょうか。そこで本講義では、「独裁者」の典型と見なすことができるナチドイツの...】
7月31日(日)午前
講義題名:「ドイツ語の擬音語は、どこまで日本語母語話者に理解できるか?」、担当:岡本 順治
【人間の言語は、「音」という形式と「意味」という内容のペアでできている記号を使っています。この音と意味の関係は、通常、言葉を話す人間にとってあまりにもあたりまえの関係なので、母語以外の言語に接して、この音と意味のペアの違いを知った時の違和感というのは驚くべきものがあります。日本語で「ラーメン」...】
7月31日(日)午後
講義題名:「『エスターハージー王子の冒険』とEUの中のドイツ」、担当:伊藤 白
【オーストリアのウサギの名門の、チョコレートの食べ過ぎで体が小さくなってしまったエスターハージー王子。伯爵であるおじいさんの命令を受けて、大きなお嫁さんを探しにベルリンに旅立ちます・・・。こんな出だしで始まる『エスターハージー王子の冒険』は、日本でも人気の絵本画家ミヒャエル・ゾーヴァの挿絵...】
続きに興味のある方は、 オープンキャンパス 7月30日|マジマジメマガジン 学習院大学 、あるいは
オープンキャンパス 7月31日|マジマジメマガジン 学習院大学 でお読み下さい。

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2016年7月15日  Ab 9. Juli 2016 startet die Ausstellung für Israhel van Meckenem in NMWA (the National Museum of Western Art, JAPAN).

国立西洋美術館で「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」展(7/9-9/19)
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イスラエル・ファン・メッケネム (Israhel van Meckenem, 1450? - 1503) というと、中世の銅版画家で、 ションガウアー (Martin Schongauer, 1450? - 1503) やデューラー (Albrecht Dürer, 1471 - 1528) の模作を多く残した人物として知られる一方、 多くの風俗画を残したことでも知られています。7月9日から9月19日までの予定で 国立西洋美術館 で始まった 聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画 では、 「ミュンヘン州立版画素描館(STAATLICHE GRAPHISCHE SAMMLUNG MÜNCHEN) や 大英博物館(British Museum) などの協力を得て、版画、絵画、工芸品など100点あまり」を展示しています。ホームページでの解説にあるように、 「聖俗がまじりあう中世からルネサンスへの移行期にドイツで活動したメッケネムの版画制作をたどるとともに、初期銅版画の発展と受容や工芸との関わり、 コピーとオリジナルの問題、作品に映された当時の社会の様相などにも目を向け」た、極めて興味深いものになっています。
当日券一般:1000円、大学生 750円、高校生 500円、国立西洋美術館の休館日は、原則的には月曜日です。詳細は、 国立西洋美術館 でご確認下さい。

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2016年7月6日  Das Halbfinale zwischen Deutschland und Frankreich findet am 07.07.2016, um 21 Uhr (MEZ) statt.

UEFA ユーロ 2016、独仏の準決勝(日本時間 7月 8日(金)朝 4時キックオフ)
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UEFA EURO 2016 (jp) | UEFA.com は、いよいよ準決勝が目前に迫っています。 日本時間で、7月8日(金)朝4時にキックオフになるのがドイツ vs. フランスの準決勝です(現地時間では、7月7日21時)。 その前日、日本時間で7月7日(木)朝4時にキックオフになるのは<ポルトガル vs. ウェールズ>の準決勝(現地時間では、7月6日21時)。 こちらも見逃せません。以下、いくつかのサイト、ホームページをリンクしておきます。
サッカー・UEFAユーロ2016|テレビ朝日
PES UEFA EURO 2016: Die kicker eSport-EM startet! - Startseite | kicker
kicker.tv Startseite | kicker
UEFA EURO 2016 (de) | UEFA.com

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2016年6月29日  Das 38. Interuni-Sommerseminar findet von 2. bis 6. August 2016 am Yamanakako-See statt.

夏のインターウニ「先の見えない社会 ―― Gesellschaft in Erschöpfung?」(8月2日から6日)
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「夏のインターウニは1978年以来毎年夏休みに開かれている合宿ゼミナールです。 ドイツの文化・社会に関心を持つ日本人とドイツ語圏の学生・教員たちが、全国のさまざまな大学から集まって(interuniversitär)、 一つのテーマについて日独の文化を比較・対照しながら(interkulturell)、 専門の枠を超えて(interdisziplinär)、ドイツ語で話し合うゼミナールです。」(パンフレット(PDF) | インターウニより) 2016年の夏も、山中湖で8月2日から6日に開かれる予定で、参加申し込みは7月18日までです。
今回のテーマは、「先の見えない社会 ―― Gesellschaft in Erschöpfung?です。 以下に、テーマ説明の最初の3パラグラフを引用しておきますが、 第38回 夏のインターウニ・ゼミナール でぜひ続きもお読み下さい。

どうもこのところ何だか世界がおかしい ―― 漠然とこう感じる人が増えつつあるようです。明るい未来がなかなか語れなくなって、いろいろな問題が見えてきています。 身近なところでも、経済力が落ちてきていて子育てなんか考えられないと感じる若者が増えています。少子高齢化が進む中、空き家の数が目に見えて増えつつあり、消滅危機も語られる地方では農業の将来が危ぶまれています。 一極集中する東京では保育園不足が深刻で、多くの人が働きたくても働けません。そうした社会福祉を充実してくれるはずだった消費税増税は延期されましたが、国の借金が既に1000兆円を超える事態を放置していて、 みなさんが年金生活を迎える頃の日本の国家財政は大丈夫なのでしょうか?
世界を見回してみても、世界のことより自分の国のことの方が大切という主張をするトランプ氏のような候補者が、世界中で登場するようになりました。 ヨーロッパで深刻化しているのは、難民問題です。紛争によりシリアなどの国家が壊れると、そこに暮らせなくなった人々がやむなく故郷を捨てて難民化します。 大量の難民が到着した多くの欧州諸国では、遅かれ早かれ受け入れの限界を意識せざるを得ず、国内世論が二分されます。難民受け入れ政策を堅持するドイツでも、メルケル首相への批判の声は強まりつつあり、 AfDとかペギーダといった右翼勢力が台頭し始めています。
社会に余裕がなくなると、きれいごとを言ってはいられません。自分たちの生活を守るためには、難民が押し寄せないように壁を作ったり、外国人に職を奪われないよう排外的な政策をとったりすることが必要だ、 と考える人の数も増えていきます。ヨーロッパでも、難民受け入れ拒否を宣言する国が増えると、欧州連合も分裂の危機を抱えざるを得ません。 近隣諸国に対する憎しみを煽る言説は、日本でも日常的に聞かれるようになってきています。
出典:第38回 夏のインターウニ・ゼミナール の「先の見えない社会 ―― Gesellschaft in Erschöpfung?」より
参加申し込みは、http://www.interuni.jp/anmeldung/ からどうぞ。 参加費は、37,000円(4泊5日宿泊・食事代を含む、交通費は含まず)です。

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2016年6月21日  Toyokeizai-ONLINE berichtet über das Symposium (14. Juni, 2016): Atomkraftwerke und Terrorismus — im Fall von Deutschland.

シンポジウム「原子力発電所とテロ ― ドイツでは」(6/14)の記事、東洋経済ONLINEに
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「原子力発電所とテロ ― ドイツでは」と題したシンポジウムが2016年6月14日(火)に岩波書店セミナールームで開催されました。 主催は原子力資料情報室 と「もっかい事故調」(東京電力・福島第一原発事故に関する国会事故調査委員会メンバーにより構成)で、 ドイツの「エコ研究所」(Öko-Institut e.V.) に所属するクリストフ・ピストナー氏(Christoph Pistner)、 原子力コンサルタントである佐藤暁氏(マスター・パワー・アソシエーツ副社長、元GE社員)、 東芝の元原子力プラント設計技術者、後藤政志氏が日本やドイツ、米国における原発テロ対策について語ったということです。 このシンポジウムの概略は、 日本の原発はテロに対する防御が甘すぎる:「秘密主義」に日独の専門家が警鐘 | 東洋経済ONLINE(岡田 広行 :東洋経済 記者、2016年06月19日)にまとめられています。 「実は原発テロは各国で相次いでいる」そうで、同時に「日本ではどの程度対策がとられているかも不明」との指摘もあります。もっとも、完全に対策を公開してしまえばテロへの危険性も増す可能性もあり、難しいところです。 ピストナー氏は、ドイツの事情に関して「古い時代に建設された原発は、小型のジェット戦闘機の突入に耐えられないと評価され、2011年の原子力法改正をきっかけに閉鎖された」と語ったそうです。 なお、ピストナー氏は Pistner, Christoph (2012) Kernenergie – Eine Technik für die Zukunft? | Springer-Verlag. という本も出しているので、そこにはもう少し詳しく説明されているかもしれません。

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2016年6月14日  Lesung mit Kevin Vennemann findet am 24. Juni 2016 an der Gakushuin-Uni. (Gebäude Kita (Nord) 2, 10. Stock) statt.

ケヴィン・フェネマン氏による朗読会:『イェーデネフの近く』から(6/24, 学習院大学)
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2016年6月24日、18時から19時30分の予定で、学習院大学北2号館10階大会議室にて、作家ケヴィン・フェネマン(Kevin Vennemann)氏による朗読会が開催されます。 主催は、学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科、共催は、学習院大学文学会、学習院大学ドイツ文学会です。 作家ケヴィン・フェネマン(Kevin Vennemann)氏は、Kevin Vennemann| Suhrkamp Insel で紹介されているように、1977年ヴェストファーレン州のドルステン(Dorsten)で生まれ、ウィーン、ベルリン、東京、ニューヨークに在住。2000年以降、作家活動を始め、 2002年に Wolfskinderringe. を出版。2005年には、『イェーデネフの近く』(Nahe Jedenew)を発表、 Georg Diez 氏は、DIE ZEIT 12.01.2006 Nr.3 で、 この小説を「もっとも美しく悲しい物語」(Roman: Die schönste traurige Geschichte | ZEIT ONLINE) と評しています。 朗読会のポスターは、Lesung: Kevin Vennemann をご覧ください。

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2016年6月8日  Vier-tägige Serie über Hitler im Kanal BS1 (NHK): 07. bis 10. Juni (Wiederholung: 14. bis 17. Juni) 2016.

NHK BS1にて「シリーズ ヒトラーの残像」放映中(6/7-10)(再放送:6/14-17)
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6月7日(火)午前0時00分~から、NHK BS1 にて 4日連続で「シリーズ ヒトラーの残像」(BS世界のドキュメンタリー)が始まっています。 すでに2日分が終了してしまいましたが、6月14日(火)午後5時00分~から再放送が予定されています。シリーズとして放映していますが、実は1つ1つ別のドキュメンタリー作品です。

  1. 6/7(火) ヒトラー『わが闘争』~封印を解かれた禁断の書~、 制作:BROADVIEW TV / ZDF(ドイツ 2016年)原題:HITLER'S MEIN KAMPF A DANGEROUS BOOK
  2. 6/8(水) ヒトラー暗殺計画、 制作:Sunset Presse(フランス 2015年)原題:KILL HITLER –THE LUCK OF DEVIL
  3. 6/9(木) ヒトラー 最後の日々、 制作:Finestripe Productions(イギリス 2015年)原題:THE DAY HITLER DIED
  4. 6/10(金) ノルマンディー上陸作戦のすべて、 制作:Windfall Films / PBS(イギリス/アメリカ 2014年)原題:D-DAY 360
第1日目の「ヒトラー『わが闘争』~封印を解かれた禁断の書~」を録画して見たのですが、副音声で英語のナレーションと、ドイツ語でのインタビューを聞くことができました。 現代史研究所(Institut für Zeitgeschichte) で批判的な注釈付きの『わが闘争』にたずさわったクリスティアン・ハルトマン(Christian Hartmann)氏の発言は、非常に印象深いものでした。

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2016年6月7日  Japanische Gesellschaft für Deutschstudien: Symposium „Wakamono ga »seiji« ni kakawaru toki“ (Wenn Jugendliche »politisch« interessiert sind <übersetzt von JO>) findet am 12.6.2016 an der Waseda-Universität statt.

日本ドイツ学会シンポジウム「若者が〈政治〉に関わるとき」(6/12)
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来る6月12日(日)に、日本ドイツ学会(Japanische Gesellschaft für Deutschstudien) 日本ドイツ学会大会が開催されます。会場は、早稲田大学早稲田キャンパス 8 号館です (早稲田大学周辺案内図 : waseda-campus-map.pdfをご参照下さい)。 参加費は、 一般が1,000円、学生が 500円、日本ドイツ学会会員は無料となっています。また、当日受付可で、だれでも参加可能です。
詳細は、日本ドイツ学会 のページから、 「詳細はこちら→」をたどって下さい。ここでは、シンポジウム(13時30分-17時 8号館 地下1階B107教室) の説明文を引用し、各発表者とタイトルを紹介しておきます(シンポジウム以外にも 3つのフォーラムがあります)。

 3・11以降、日本の政治状況に大きな変化が現れつつある。それは、「1968」以降日本ではきわめて下火であった、大規模な社会運動の広がりである。とくに2015年には安保法案の採決をめぐり、「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急運動)」を中心とした若者の政治活動が活発になった。これは「アラブの春」、アメリカ・ニューヨークのオキュパイ運動、香港、台湾、タイなどアジア各地での動きとも軌を一にしたものでもある。2016年、日本でも18歳選挙権がいよいよ始動するが、今年度のシンポジウムでは「若者と政治」というテーマを取り上げ、日本社会の状況や展望をドイツの歴史的経験や現状と比較しながら考えていきたい。
(出典:日本ドイツ学会ホームページ、第32回 日本ドイツ学会 大会趣旨説明より)
1 佐藤公紀(東京大学 学術研究員/在ドイツ日本大使館 専門調査員):若者と「怒れる市民」の抗議運動 ―AfDとペギーダを例に
2 井関正久(中央大学法学部教授):「若者の抗議」からみる戦後ドイツ ―「1968年」を中心に 
3 近藤孝弘(早稲田大学教育学部教授):政治教育の意図と現実 ―戦後ドイツとオーストリアの比較から―

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2016年5月31日  „EU Film Days 2016“ findet vom 18. Juni bis 10. Juli in Tokio statt. (in Kyoto vom 25. Juni bis 15. Juli)

「EU フィルムデーズ 2016」東京(6/18-7/10)と京都(6/25-7/15)で開催
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EU(欧州連合)加盟国(28か国)の中で、日本に大使館のあるのは26か国。 そのすべての作品が上映されるという第14回目の「EU フィルムデーズ 2016」。 東京では、東京国立近代美術館 ー フィルムセンター で、 京都では、京都府京都文化会館 で開催されます。 詳細は、EU Film Days 2016 | www.eufilmdays.jp をご覧ください。 キャッチコピーは、「映画で旅するヨーロッパ」。「映画を通して、あなたのまだ知らないヨーロッパを見つけてみませんか?」
ドイツからは、昨年11月にドイツ文化センターでも上演されたブルハン・クルバニ(Burhan Qurbani)監督の『ロストックの長い夜』 (Wir sind jung. Wir sind stark.) を見ることができます。この映画の公式サイトは、 WIR SIND JUNG. WIR SIND STARK | www.jungundstark.de で、 今回の映画祭での紹介ページは ロストックの長い夜 | EU Film Days 2016 です。
オーストリアからは、マーレン・ハウスホーファー(Marlen Haushofer)による同じ名前の小説 Die Wand | Ullstein Buchverlage の映画化作品『壁』が上演されます。 ユリアン・ペルスラー(Julian Pölsler) 監督作品で、オーストリアでの公式サイトは、 Die Wand | www.diewand-derfilm.at ですが、ここからはもうトレーラーは見れません。 Die Wand - Der Film | YouTube には紹介動画が残っています。 今回の映画祭での紹介ページは 壁 | EU Film Days 2016 です。 この2作品が見られるだけでもうれしいところですが、とにかく多彩な映画が用意されていますので、ドイツ語圏以外の映画もぜひご覧ください (スイスはEUに加盟していませんので、今回の映画祭でスイス映画を見ることはできません)。
東京会場では、一般が 520円、高校・大学生・シニアが 310円、小中学生 100円、京都会場では、一般が 500円、大学生が 400円、高校生以下が無料だそうです。 上映時間が日々異なっているようなので、ご注意下さい。また、スケジュールの変更も起こりえるようなので、出かける前に、公式ページをチェックしておいて下さい。  

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2016年5月24日  Der 95. Workshop von Arbeitskreis für deutsche Grammatik (an der Dokkyo-Universität, Soka-shi)

5月29日(日)、ドイツ文法理論研究会第95回研究会(獨協大学にて)
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2016年5月29日(日)、獨協大学天野貞祐記念館 5 階 504教室にて、第95回ドイツ文法理論研究会が開催されます (場所は 獨協大学|大学案内|キャンパス概要|交通アクセス をご参照下さい)。
プログラムは以下の通り。
13:15 - 13:30 総会
13:30 - 14:15 研究発表 佐藤 宙洋 氏(東京外国語大学大学院博士後期課程)
    「ドイツ語の同幹類義動詞の研究 ― hindernverhindern の場合」
14:15 - 14:30 休憩
14:30 - 16:00 ラウンドテーブルディスカッション 「ディスコミュニケーションをめぐる諸問題」
提案者:高田 博行、山下 仁、大宮 勘一郎、川島 隆、田中 慎(司会兼任)
研究発表ならびにラウンドテーブルディスカッションの要旨については、2016年春の研究発表会 | ドイツ文法理論研究会 をご参照ください。なお、会員でない方も参加できます。

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2016年5月18日  Die deutsche Bundesregierung streitet über das umstrittene Unkrautgift Glyphosat.

「グリホサート」(Glyphosat)でドイツの農相と環境相対立(2016年5月)
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新緑が眩しい季節、でも、ふと庭に目を向けると雑草も元気。うーん、ここは除草剤 (Herbizit) を使っちゃおうか、と迷ったことはありませんか? ある種の有名な除草剤に使われている「グリホサート」(Glyphosat) という化学物質に関して、ドイツの農業相クリスティアン・シュミット氏 (Christian Schmidt, CSU) と、環境相バーバラ・ヘンドリックス氏(Barbara Hendricks, SPD) の意見が対立しています。農相の方は、「グリホサート」の使用許可を引き続き認める方針ですが、 環境相は、規制すべきという立場です。ドイツでは、連邦リスク評価研究所(Bundesinstitut für Riskobewertung, BfR) が独自の調査を行なっており、 去る 2015年3月に世界保健機構(WHO) が「おそらく癌を誘発する」(wahrscheinlich krebserregend) と発表したことに対して、反論しています。 Löst Glyphosat Krebs aus? | Mitteilung 007/2015 des BfR vom 23. März 2015
今回、紹介するきっかけになったのは、専門家の意見をも二分する現状を伝えた、 Bundesregierung streitet über Glyphosat | ZDF heute journal と、 Wenig Klarheit beim Thema Glyphosat | ZDF heute の放送です(2016年5月17日放送)。 実際に、ドイツでは、調査の結果、家畜の飼料、パン、ミルク、ビールにも少量ながら「グリホサート」が含まれていることが知られています。 Glyphosat: Heimtückisches Gift - Frontal 21 - ZDFmediathek | ZDF Mediathek をみると、本当に大丈夫なのだろうかと心配になります。「安全だよ!」と言われていたものでも、 後で「安全ではありませんでした、ごめんなさい!」と言われるのが、現代のリスク社会ですから。さて、日本は大丈夫なのでしょうか?

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2015年5月8日  Dokken(=Diplom Deutsch in Japan) im Sommer findet am 26. Juni statt, Anmeldetermin bis 20. Mai 2016.

2016年夏の独検、試験は 6月26日(日)、郵送出願締切は5月20日(金)(消印有効)
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2016年夏の独検の願書受付締切は、5月20日(金)(消印有効)です。 ただし、書店・生協での払込みは5月19日(木)まで、そして今回から始まるインターネット出願は、5月18日(水)までです。
今回からネット出願ができますが、その出願の仕方は、独検 online : [ Web ] 出願方法 をご参照ください。 ネットだったらギリギリまで大丈夫、と思うと大間違い、ネット出願の締切日の方が早いのでご注意。郵送での出願方法は、 独検 online :[ 郵送 ] 出願方法 にわかりやすくまとめてあります。
夏の試験は、午前が 5級と 3級、午後が 4級と 2級となっていて、となり合せの級は併願ができます(割引は申し込みの際に「併願」を選択した時のみの適用)。 5級+ 4級は 7,000円、4級+ 3級は 10,000円、3級+ 2級は 13,500円と、単独で2つの級を受験するよりもお得です。
詳細は、独検 next:次回試験実施要領 をご覧ください。 なお、2016年冬の独検は、1級、準 1級を含む全級を受験できますが、願書受付期間は9月1日~10月21日(金)(消印有効)、筆記試験日は2016年12月4日(日)となっています。

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2016年5月6日  Frühlingsfest 2016 findet in Yokohama statt. (29. April bis 8. Mai)

「ヨコハマフリューリングスフェスト2016」は5月8日(日)まで
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Frühlingsfest というと、ドイツ語で「春の祭り」。北国であるドイツでは、4月の中頃から5月に本格的な春を感じるようです。 Der Mai ist gekommen.(5月が来た。)なんていう歌もありました。 例えば、ミュンヘンでは、4月15日から5月1日にかけて、 52. Frühlingsfest München 2016 | Frühling Infos をやっていました。 シュトゥットガルトでは、4月16日から5月8日にかけて( Frühlingsfest | Stuttgart)、 ハンブルクでは、5月25日から6月4日にかけて( Frühlingsfest Hamburg mit Hamburger Originale Hamburg auf den Events Hamburg) 行われる予定です。
さて、実はヨコハマでも今年が第4回目となる「フリューリングスフェスト」が開催されています。4月29日から始まり 5月8日(日)までです。 ホームページは、ヨコハマフリューリングスフェスト2016 | イベント・グルメ・ショッピングの横浜赤レンガ倉庫 です。そう、あの赤レンガ倉庫あたりでやっているのです。公式マスコットキャラクターは、「マリエンちゃん」。 これは、ドイツ語の Marienkäfer(テントウムシ)が「春を呼ぶ虫」として知られているから、という理由から選ばれたようです。 本当は、「マリーエン・ケーファー」とのばして発音するのですが…。
公式ホームページには、「北ドイツ・ハンブルクを中心に同地方のドリンクやフードを多数ご用意」、「またここでしか楽しめないフードや定番メニューも販売予定」、 「さらに海側に面したアトラクションゾーンでは、ドイツ製のメリーゴーランドが初登場」などなど、いろいろな情報が満載です。土日にかけてのぞいてみてはいかがでしょうか。 入場は無料です。時間は、11:00 ~ 21:30 (アトラクションは 11:00 ~ 18:00)となっています。

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2016年5月2日  Seit 19. April 2016 führt Stadt Augsburg Boden-Ampeln für Smombies ein.

4月19日からアウグスブルク市は、「スモンビー」向けに地面置き信号機設置
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スマホのニュースアプリから えん乗り 発信のニュース「“歩きスマホ族”のために、信号機を地面に付けてみた―ドイツでの「Smombie」対策とは?」が5月2日に流れてきました。 よく見るとこのニュースが発信されたのは、2016/04/30 06:30。 いろいろと調べてみると、2016年4月19日から、アウグスブルク市で、歩きスマホをしている人たちに対して、地面に「信号機もどき」を設置し始めたというニュースが溢れていました。 まずは、アウグスブルク市のサイトでこのお知らせを扱っているのは、 こちら→ Stadt Augsburg: Bodenampeln: Mehr Sicherheit für Handynutzer?
ネタとしてはかなり面白いので、新聞や雑誌にのきなみ取りあげられ、英語のサイトにも翻訳されて流れたようです。 ここでは、南ドイツ新聞の記事 Augsburg führt Boden-Ampeln für Handynutzer ein - Bayern | Süddeutsche.de を紹介しておきます(Stefan Mayr 氏による、4月20日の記事)。 ドイツでも、「歩きスマホ族」はかなり多く、3月にはミュンヘンで少女がトラムにひかれて死亡するという事故まで発生していました。 なにしろ、2015年のドイツにおける「若者流行語」に、この「歩きスマホ族」を指す Smombie が選ばれていたくらいですから( = Sm(artphone) + (Z)ombie)。 2015年の若者語は、Jugendwort - Eine Initiative von Langenscheidt | Jugendwort des Jahres で確かめることができます。 このページにおける Smombie の定義は、 jemand, der wie gebannt auf sein Smartphone schaut und dadurch wie ein Zombie durch die Gegend läuft. (「金縛りにあったかのように自分のスマホを見つめて、それが原因となりあたりをゾンビのように歩く人」) です。確かに、ゾンビのように見えなくもないかも。 ちなみに、ドイツ人を虜にしているアプリとして南ドイツ新聞の記事に載っていたのは、Whatsapp, Snapchat, Instagram の 3つでした。
アウグスブルク市が設置した「地面置き信号機」(Boden-Ampeln) は、まだ試験的なもので、歩行者用信号が赤になると、 この「地面置き信号機」(歩道の縁石の端に8つの赤いランプが埋め込んであるもの)が点滅する、というもの。これで、本当に「スモンビー」が赤信号を認識できて、交通事故が減るといいのですが。
南ドイツ新聞でこの記事を書いた記者シュテファン・マイヤー氏は、この信号を Boden-Ampeln なので「ボンペルン」 (Bompeln) なんて呼んでいました(笑)

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2016年4月26日  10. Deutsch-Japanischer Youth Summit findet dieses Jahr in Tokio statt, im Zeitraum vom 28. August bis 4. September 2016.

第10回日独ユースサミット(2016/8/28-9/4)参加者募集中
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第10回日独ユースサミットが、本年度は東京で開催されます。「第10回ユースサミット」とは、「日独各20人の若者がグループ毎に1つのテーマについて追求する『ハロージャパン2016』のメインプログラム」。 今回のテーマは、 「グローバル化する世界の中の日本とドイツ 〜今、私達が将来に向けてできることは?〜」 (Deutschland und Japan in einer globalisierten Welt - Wie gehen wir mit den neuen Herausforderungen um?) です。テーマは、「環境•教育•政治•文化•社会」の中からあらかじめ応募時に選びます。 サイトでの説明によると「ドイツと日本の同世代の若者が各グループに分かれ、東京周辺の様々な施設を訪問したり、各テーマに精通した専門家やゆかりのある人と交流したりする」そうです。
開催日程は、2016年8月28日から、9月4日までで、場所は、代々木オリンピックセンター、参加費は4万5千円です。 日本側の参加条件は、「プログラム開催時に18歳から30歳の日本の若者、ドイツ語および英語で意思疎通ができる程度の語学力、ドイツへの興味および第10回日独ユースサミットへの参加意欲、 8月28日から9月4日までの全日程に参加できること、自己責任にてユースサミット開催地(代々木オリンピックセンター)へ到着すること、応募時に登録するメールアドレスが、プログラム終了時まで連絡可能であること、 下記の「個人情報の取り扱い」および「免責事項」の内容を承諾すること(応募はご承諾いただいたものとみなします。)、8月6日のオリエンテーションに参加すること」だそうです。 詳細は、「独日青少年協会」のサイト、Willkommen. 独日青少年協会へようこそ!| DJJG e.V.、 あるいは、facebookDeutsch-Japanische Jugendgesellschaft DJJG / 独日青少年協会 をご参照下さい。
なお日本人の参加希望者は、5月31日までに申し込む必要があります。この機会を利用してドイツ人の若者たちといろいろなことを語ってみませんか?

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2016年4月19日  Deutschkrons „Blindenwerkstatt Otto Weidt“ ist ins Japanische übersetzt und im letzten Februar publiziert worden.

『私を救ったオットー・ヴァイト』2月に日本語に翻訳、出版される
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以前、インゲ・ドイチュクローン(Inge Deutschkron)とルーカス・リューゲンベルク(Lukas Ruegenberg)(絵)による絵本『パパ・ヴァイト』を紹介しましたが、 今度は絵本ではなく、少年少女向けの本として登場しました。前回に引き続き出版は、汐文社、 翻訳は学習院大学文学部ドイツ文学科出身の藤村美織さんです。本のタイトルは、『私を救ったオットー・ヴァイト ナチスとたたかった真実の記録』で、ドイツ語のオリジナルは Blindenwerkstatt Otto Weidt | Butzon & Bercker です。 日本障害者協議会 JD 機関誌 2016年3月号にも紹介されているように、「写真資料や、ナチスのユダヤ人政策の年表も添えて、当時の状況を鮮やかに描きだした」ものです。 ヴァイトが営んだベルリンの盲人作業所は、ナチス政権下で視覚や聴覚に障害のあるユダヤ人を主に雇うことで、彼らを守るものでした。 この本の漢字にはすべてルビがふられており、<読み手にやさしく>作られています。この本で、歴史の1ページを読んで見ませんか。
ベルリンには、「オットー・ヴァイト盲人作業所博物館」(Museum Blindenwerkstatt Otto Weidt)があります。 機会があれば訪れてみたい場所です。

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2016年4月10日  Seiji Ozawa ist Ehrenmitglied der Berliner Philharmoniker. (am 07. April 2016)

小澤征爾氏、ベルリン・フィルで名誉団員の称号を授与される(4/7)
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小澤征爾氏は、4月8日と4月10日にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker) とのコンサートを行うために 4月7日にリハーサルを行いましたが、 そこでオーケストラの役員でありチェリストのクヌート・ヴェーバー氏(Knut Weber) から名誉団員(Ehrenmitglied)の称号を授与されました。 クヌート・ヴェーバー氏と小澤氏のそこでの言葉を以下に引用しておきます。

Knut Weber: »Mit Seiji Ozawa verbinden uns viele Jahrzehnte des gemeinsamen, beglückenden Musizierens. Als ehemaliger Assistent Herbert von Karajans lebt in ihm diese Ära weiter. Als erster japanischer Dirigent von internationalem Rang schlug er eine weitere Brücke zu einem Land, das den Berliner Philharmonikern eine zweite Heimat geworden ist. Und als Dirigent vieler philharmonischer Erstaufführungen hat er uns immer wieder spannende musikalische Entdeckungen ermöglicht. Wir freuen uns sehr, Seiji Ozawa nach langer Pause wieder in unserer Mitte begrüßen zu dürfen und ihn zum Ausdruck unserer tiefen Verbundenheit zum Ehrenmitglied der Berliner Philharmoniker zu ernennen.«
Seiji Ozawa: »Das ist eine große Ehre für mich. Ich habe dieses Orchester in diesem Saal zum ersten Mal 1966 dirigiert. Uns verbindet also eine 50-jährige Freundschaft. Ich freue mich aus tiefstem Herzen!«

出典(Zitat aus:) Ehrenmitgliedschaft an Seiji Ozawa | Berliner Philharmoniker

日本語では、たとえば『時事ドットコム』が、(2016/04/08-06:17)に 「小澤さん、名誉団員に=長年の協演に感謝-ベルリン・フィル」|時事ドットコム を、 『News i - TBS』の動画ニュースサイトが、(09日11:19) に 「ベルリン・フィルが敬意、小澤征爾さんに「名誉団員」の称号」| News i - TBS を発信しています。

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2016年4月2日  Hans-Dietrich Genscher ist am 31.03.2016 im Alter von 89 Jahren gestorben.

ゲンシャー元外相、89歳で3月31日に死去
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18年間にわたって外相を務めたハンス=ディートリヒ・ゲンシャー(Hans-Dietrich Genscher)氏が2016年3月31日に89歳で死去しました。 ゲンシャー氏は、自由民主党(Freie Demokratische Partei)の政治家であり党首を務めたり副首相や内務大臣を務めたりしましたが、なんといっても 西ドイツ時代の1974年から18年間に渡り外務大臣を務めた印象が強いので、 「永遠の外相」(der ewige Außenminister)とか、「飛び回る外相」(der fliegende Außenminister)と呼ばれました。 その姿は、あちこちに飛んで行って困難な課題を解決するスーパーマンにたとえられ、「ゲンシマン」(Genschman)と呼ばれたり、さらには、 「黄色いベストを着た姿」を der Mann im gelben Pullunder と表現されたり、時には主義主張を曲げてでも柔軟に交渉する様子が、 genschern という動詞で表現されました(特別な造語です)。
人々の記憶に残っているシーンの1つは、1989年9月30日にプラハのドイツ大使館のバルコニーから東ドイツからやってきた人々に向かってゲンシャー外相が発した 「わたしたちは、みなさんの出国が可能になったということを伝えにやってきました。」 „Wir sind gekommen, um Ihnen mitzuteilen, dass heute Ihre Ausreise möglich geworden ist.“ という一言でしょう。このスピーチは、後のベルリンの壁の崩壊につながりました。
今回は、主に Früherer Außenminister Hans-Dietrich Genscher ist tot | ZDF heute と、 Zum Tod von Hans-Dietrich Genscher: Marathonmann der deutschen Politik | SPIEGEL-ONLINE を参照しました。

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2016年3月27日  Im Jahre 2016 ist der 27. März Ostersonntag und auch Beginn der Sommerzeit.

2016年の復活祭の日曜日は3月27日。今年はこの日から夏時間!
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復活祭(Ostern)というと、キリストの復活を祝う移動祝日で、 2016年の「復活祭の日曜日」(イースターサンデー Ostersonntag)は、3月27日です。 復活祭の日曜日とは「春分の後の最初の満月の次の日曜日」です。明日は、「復活祭の月曜日」(Ostermontag)で多くのキリスト教圏の国々では休日です。 イースターバニー(ドイツ語では、「オスターハーゼ」Osterhase)が庭のあちこちにイースターエッグ(ドイツ語では、Ostereier) を隠していることになっていて、子供たちは日曜日の朝にイースターエッグを探します(もちろん、誰かがあらかじめにイースターエッグを作成して庭に隠しておかねばなりません)。 近年は、欧米でもすっかり商業化したこの時期の休日(復活祭の休日)、ついに日本でもイースターエッグをモチーフにした商品が最近は出回っていますね。
オスターハーゼは、たとえば Der Osterhase - Warum bringt er die Ostereier? Ursprung und Brauchtum に可愛らしく紹介されています。
さて、今日(2016年3月27日)の朝2時から中央ヨーロッパ夏時間(Mitteleuropäische Sommerzeit: MESZ)が始まります。 1時間時計が戻ってしまい、1時間寝不足になってしまう日です。日本との時差は、これで7時間となりますのでご注意を。 今回は、Sommerzeit 2016 und Winterzeit 2016. Zeitumstellung 2016. Uhrzeit 1 Stunde vorwärts oder rückwärts stellen? を参照しました。

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2016年3月19日  NHK Fernseh- und Radioprogramm für Deutsch: Neuer Start, ab 30. März 2016.

2016年度NHK『テレビでドイツ語』、『まいにちドイツ語』は3月30日スタート
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2016年3月18日に、NHK『テレビでドイツ語』、『まいにちドイツ語』4月号テキストが発売になりました。 4月号の内容がスタートするのは3月30日(水)です。4月からNHKの語学講座でドイツ語を始めようと思っている方には、早めにテキストを購入することをお勧めします。 というのも、4月号のテキストが年間を通じて一番多く売れて店頭から消えるからです。
NHK Eテレで4月から9月まで放送される『テレビでドイツ語』は、「ベルリーナーに学ぶ日常会話術」(昨年の4月から9月まで放送されたものの再放送)です。 担当は、吉満たか子さん(広島大)、ナビゲーターは原沙知絵さん、放送時間は、Eテレ月曜午後11:25-11:50、再放送は土曜日の午前5:30-5:55 です。 10月からは新しいシリーズになる予定です。 『テレビでドイツ語』のテキストには、田中雅敏さんの『言語学の知識でドイツ語のお悩み解決』というコーナーも始まりました。

NHKラジオ第2放送の『まいにちドイツ語』は、月曜日から水曜日までが入門編で、 4月から9月が秋野有紀さん(獨協大)、マルコ・ラインデル(Marco Raindl)さん、 パートナーがナディーン・カチマレック(Nadine Kaczmarek)さん が担当する新シリーズです。 「日本人の少年がドイツ各地を旅するストーリーを楽しみながら、基本的な表現や文法、旅で使えるフレーズを学ぶ」もので、 「ケイと双子のライオン」(Kei und Zwillingslöwen)」というタイトルがついています。 木・金の応用編は、「ドイツ人が見たい日本」(2015年4~9月の再放送)。担当は、山本 淳さん(獨協大)、アンゲリカ・ヴェルナー(Angelika Werner)さん(獨協大)、トーマス・マイアー(Thomas Meyer)さんです。 放送時間は、月曜から金曜までで、午前7:00-7:15、再放送は同日の15:15-15:30、翌週月 - 金11:30-11:45 です。

なお、パソコン、スマホ、タブレットでも読めるテキストの電子版も電子書店で発売されています。 ゴガクル ドイツ語 - NHK語学フレーズをフル活用 では、「おさらいフレーズ」の音声を聞いて復習したりできます。 ラジオを持っていなくても、NHKネットラジオ らじる★らじるで、 パソコン、スマホ、タブレットで番組を聴くこともできます。いろいろなメディアが活用できるので迷ってしまいますが、ぱっと決めてから継続するのが吉です。 テキストを購入するには、書店で取り置きサービスを利用するか、NHK出版お客様注文センターで定期購入するのが確実です。

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2016年3月8日  Ausstellung für Poster von Gorleben, 08.03. bis 26.03.2016, auf der Shufukaikan-Plaza-F-Lobby in Tokio.

「北ドイツ反原発アーカイブ ポスター展」3/7-3/26, 主婦会館プラザエフにて
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「TEGAMI-日本人アーティストの視線」(TEGAMI-Perspektiven japanischer Künstler) 主催、 主婦連合会(一般財団法人)主婦会館 が共催、 Gorleben Archiv e.V. 協力のもとで、 「北ドイツ反原発アーカイブ ポスター展」が 主婦会館プラザエフ で、3月7日から 3月26日までの予定で開催されています( 日程は『東京新聞』2016年3月8日、[地域の情報、山手]「独の反原発運動 ポスターで歴史紹介」より)。 『北ドイツ反原発ポスター展』のお知らせ | 主婦連 に紹介があります。 「1970年代から30年以上にわたって反原発運動を展開しているヴェントランド(sic)(Wendland)と地方の北ドイツの村、ゴアレーベン(Gorleben) に移住したアーティストたちが作成したポスター」20点が展示されます。入場は無料です。

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2016年2月22日  Der Film „Fuocoammare“ hat den Goldenen Bären der Berlinale 2016 erhalten. (am 20.02.2016)

G. ロージ監督ドキュメンタリー „Fuocoammare“ (火の海)がベルリン国際映画祭で金熊賞授賞
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第66回ベルリン国際映画祭(Berlinale)は、 イタリアのジャンフランコ・ロージ(Gianfranco Rosi)監督によるドキュメンタリー映画 „Fuocoammare“ (火の海) が金熊賞(Goldener Bär für den Besten Film)授賞をしました。 ベルリン国際映画祭、金熊賞に「火の海」 難民問題描く | 朝日新聞デジタル (2016年2月21日13時33分、ベルリン=伊藤恵里奈) によると、 審査委員長のメリル・ストリープは、「我々の目の前にある問題について、映画が何ができるかを気づかせてくれる秀逸な作品」と評価したそうです。
さて、『ヘイル・シーザー』で始まった第66回ベルリン国際映画祭(2/11 - 2/21) で紹介したドーリス・デリエ(Doris Dörrie)監督作品 『Fukushima, mon Amour(フクシマ、モナムール)』は、ベルリン国際映画祭の受賞作品発表の前に、 独立審査員賞の内のハイナー・カーロフ賞(Heiner-Carow-Preis) と国際アートシアター連盟賞(CICAE ART CINEMA AWARD) に選ばれました。 ドイツ映画芸術劇場ギルド賞(Preis der Gilde deutscher Filmkunsttheater) には、 Anne Zohra Berrached 監督による 24 Wochen (http://www.berlinale.de/)が選ばれました。 24 Stunden に関しては、DER TAGESSPIEGEL "24 Wochen" auf der Berlinale: Ein Film mit größtmöglicher Nähe | Tagesspiegel (14.02.2016, Christiane Peitz) に紹介記事がありますが、タブーのテーマに挑戦した意欲作です。

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2016年2月19日  Ab 19. Feb. startet die Ausstellung für „Geheimnisse der Hexen“ bei LAFORET-MUSEUM (Harajuku), Tokio. (bis 13. März)

『魔女の秘密展』ラフォーレミュージアム原宿で始まる(2/19-3/13)
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2月19日(金)から3月13日(日)までの期間 ラフォーレミュージアム原宿 6階で、 『魔女の秘密展』 が開催されます。 ドイツ、オーストリア、フランスにある30ヵ所以上の美術館や博物館から「魔除けのお守りやまじない道具、魔女裁判に関する書物や史料、魔女をモチーフにした絵画など」が出品されます。 観覧料は、一般が1,200円、中高校生は1,000円、小学生は200円です。ドイツやオーストリアから来た史料が圧倒的に多そうです。お見逃しなく。

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2016年2月17日  Am 11. Februar haben die 66. Internationalen Filmfestspiele Berlin mit „Hail Caesar“ gestartet. (bis 21.02.2016)

『ヘイル・シーザー』で始まった第66回ベルリン国際映画祭(2/11 - 2/21)
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コーエン兄弟(Joel & Ethan Coen) の新作『ヘイル・シーザー』(Hail Caesar!) で、2月11日に幕を開けた第66回ベルリン国際映画祭(Berlinale)は、 同映画に出演しているジョージ・クルーニー(George Clooney)がメルケル首相と会って難民問題に関して話し合ったとか、 審査員長メリル・ストリープ(Meryl Streep) がインタビューでこんなことを語ったとか、すでにさまざまな話題を振りまいています。 Berlinale 2016 – Programm, Gewinner und Filme | DIE WELT では、そんなさまざまな動画をまとめてみることができます。 オープニングの『ヘイル・シーザー』は、"Hail, Caesar!" mit George Clooney: Feuerwerk in der gaga Traumfabrik | SPIEGEL ONLINE に映画の評とともに、インタビューの模様を含む紹介の動画と、下の方には短いドイツ語のトレーラーがリンクされています(見ると分かりますが、Wäre es doch bloß so einfach! という文の発音練習ができそうです)。
今回、日本からは長編コンペティション部門で出展作品がないため、テレビニュースではほとんど報じられていませんが、朝日新聞デジタルには次のような記事がありました。 舞台は福島、「再生」のドイツ映画 ベルリン映画祭上映 | 朝日新聞デジタル。 このドーリス・デリエ(Doris Dörrie | Biografie (CineGraph Lexikon))監督作品 『Fukushima, mon Amour(フクシマ、モナムール)』は、 Grüße aus Fukushima | Fukushima, mon Amour | Berlinale で紹介されています(短いトレーラーと解説あり)。

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2016年2月9日  In den TV-Asahi-Nachrichten ist HEADIS vermutlich zum ersten Mal (?) vorgestellt worden. (am 09.02.2016)

ドイツ生まれのスポーツ、ヘディス(HEADIS)がテレビ朝日の朝のニュースで紹介されました!(09.02.2016)
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すでに、ドイツ文化センター | Goethe-Institut, Japan では、 2012年10月にシャルロッテ・ソフィー・プレッツ(Charlotte Sophie Pletz)さんが紹介しているのですが、 ヘディス(HEADIS) とは、「ヘディングでやる卓球のようなもの」です (参照:Japan - 美しき新世界 - Goethe-Institut)。 2006年に当時学生だったルネ・ヴェグナーさん(René Wegner) がカイザースラウテルン(Kaiserslautern)で作ったと言われるスポーツですが、 日本ではほとんど紹介されてきませんでした。「ヘディングでやる卓球」を想像してみても、なんかさえないイメージです。今回、テレビ朝日の朝のニュースの枠で紹介されたことで、 知名度はかなり上がったのではないでしょうか。というのも、実は、とてもエキサイティングなスポーツなのです。
まずは、公式ホームページ Home • HEADIS から入って、動画を見てみましょう。 Videos • HEADIS から、最初の動画をみて見れば納得できます。
卓球台に手をついて打ってもよいこと、バウンドしていない玉を直接打って返してもよいことが卓球との大きな違いです。 ボールは 100グラム、周りが 50センチのゴム製。ドイツ語の単語としては、文法上の性が気になるところですが、どうやら男性名詞のようです。 ドイツ国内では、かなり知名度も上がり、かなりの数の団体ができている模様。ヨーロッパ全域に広がりつつあります。 詳しいルールは、公式ページの Regeln • HEADIS にあります。 トーナメントの試合を見ていると、あることに気がつきます。登場する選手たちは、思い思いのニックネームを使って試合に出ているのです。よく見ると笑える名前がかなりあります。 ドイツ生まれのスポーツ、まずはネットで観戦してみましょう!

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2016年2月6日  Das 35. interuniversitäre Juniorenseminar findet vom 8. bis 12. März 2016 in Nasu unter dem Rahmenthema „Traum und Wirklichkeit“ statt.

春のインターウニゼミナール(2016年3月8日から12日)開催のお知らせ
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2016年3月8日から12日にかけて、栃木県那須塩原市にある「国際医療福祉大学那須セミナーハウス」にて、 第35回春のインターウニゼミナール(ドイツ語ドイツ文化ゼミナール)が開催されます。 インターウニゼミナール は、「ドイツの文化・社会に関心を持つ日本人とドイツ語圏の学生・教員たちが、 さまざまな大学から集まって(interuniversitär)、一つのテーマについて日独、 あるいはアジアとヨーロッパの文化を比較・対照しながら (interkulturell)、 専門の枠を超えて(interdisziplinär)、ドイツ語で話し合うゼミナール」です。 詳細は、公式ホームページ インターウニゼミナール をご覧ください。
今回のテーマは、「理想と現実 ー Traum und Wirklichkeit」です。 趣旨説明の文章の最初の部分を、以下に引用します。

みなさんは将来の人生に向けて、きっといろいろな夢を持っていることでしょう。理想はぜひ高く持ちたい! でも、現実を無視して暴走することもなかなかできません。かといって、夢を捨て去った人生も味気ありません。
習い始めたドイツ語を使って全力でのコミュニケーションを目指すインターウニでは、まずは一人ひとり、自分の夢をドイツ語で語るところからトライしてみたいと思います。 将来やりたいことや職業について、また、どんな暮らし方をしたいかについて、ドイツ語で考え、語ってみましょう。ささやかな願いもあることでしょうし、 実現するにはかなり厳しいハードルが待ち構えている夢もあることでしょう。えっ? そういう話をドイツ語で自由に話せるようになることが一番の願い…ですって?  そういう夢の実現に向けてなら、インターウニほど大きな力になってくれる場所はなかなか見つからないはずです。
でも、夢は個人だけのものではありません。「こうあって欲しい」という理想の社会を目指すことも大きな夢であり、理想を目指して人間は常に改革のプロセスを続けてきました。 フランス革命で唱えられた自由・平等・博愛といった「理念」は、... 続きはこちらで | 2016春のインターウニ・ゼミナール
参加申し込みは、ネットでできます。インターウニゼミナール:参加申し込み からどうぞ。 全国のさまざまなドイツ語学習者とドイツ語で議論するのは楽しいですよ。 満員になる前に早めに申し込みましょう。
概略: インターウニゼミナールのチラシ(PDF)
日時: 2016年3月8日(火)~12日(土)
場所: 国際医療福祉大学那須セミナーハウス(栃木県那須塩原市金沢 2067-1 )
   往復のチャーターバス(片道2500円)が東京(池袋駅)から出ます。別料金。
参加費: 32,000円(4泊5日宿泊代、食事代、テキスト代、通信費、保険料を含む)
募集人数: 50名程度(申込み順。ドイツ語を学ぶ学生・院生を対象としますが、ドイツ語学習歴があれば社会人も可。)
申込み締切:2016年2月27日(土)

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2016年2月3日  Ausstellung bei Yokohama Archieves of Hsitory: Preußisch-japanische Begegnungen in der Bakumatsu und Meiji Zeit — Die wirtschaftliche Freundschaft zwischen Preußen und Yokohama (02. Feb. bis 10. April 2016)

横浜開港資料館で「幕末・明治のプロイセンと日本・横浜」展が始まる(2/3-4/10)
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本日、2016年2月3日(水)から 4月10日(日)までの予定で、横浜開港資料館 では「幕末・明治のプロイセンと日本・横浜」展が始まりました。 チラシには、以下のような 展示構成 が紹介されています。

  1. プロイセン使節団の来日
  2. 修好通商条約の締結
  3. 国王・摂政からの贈り物
  4. 江戸と横浜で
  5. フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトと日本
  6. 文久遣欧使節団の派遣
  7. 条約を締結して
  8. 描かれたプロイセン・ドイツ
  9. ドイツ系商社の活躍
  10. ドイツ人社会点描
2011年は、プロイセンと日本の通商条約が締結されてから 150年という年でした。2015年には、国立歴史民俗博物館「ドイツと日本を結ぶもの-日独修好150年の歴史-」| 国立歴史民俗博物館 という企画展示が行われました。 開催中展示案内 | 横浜開港資料館 によれば、 今回の展示は 長崎歴史文化博物館鳴門市ドイツ館横浜開港資料館 での巡回展として企画され、「...幕末から明治初年にかぎって、通商条約締結の過程と横浜でのドイツ人の活躍を紹介する...」もので、 「開催にあたっては国内の諸機関だけでなく、ベルリン国立図書館やハンブルク国立文書館、プロイセン枢密文書館、また日本との交流に尽力したドイツ人のご子孫からも多くの資料を借用したが、いずれの資料も巡回展で初めて公開されるもの...」だそうです。
入館料は一般で200円、小中学生 100円、開館時間は、午前9時30分~午後5時まで(入館は午後4時30分まで)、休館日は月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)。 みなとみらい線「日本大通り」駅3番出口から徒歩2分。アクセス情報の詳細は、開館日・交通手段「交通・アクセス」 をご参照下さい。
なお、ドイツ語圏文化学科の閲覧室には、入館料割引券付きのチラシがあります。

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2016年1月29日  Soko Tanakas Buch über Euro-Krise ist im Januar 2016 erschienen. (Iwanami-shinsho 1586)

新刊情報:田中素香著『ユーロ危機とギリシャ反乱』(岩波新書)
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ヨーロッパは、ご存知のように巨大なユーロ圏として経済的にも存在感を示してきました。 しかし、ギリシャ危機、ウクライナ・ロシア問題、難民の大量流入、イギリスの EU 残留国民投票など、軒並み大きな問題を抱えています。 竹森俊平著(2012)『ユーロ破綻:そしてドイツだけが残った』(日経プレミアシリーズ 178) で見られるように、<いずれ欧州は崩壊する>という厳しい分析もあります。それに対して、 田中素香著(2016)『ユーロ危機とギリシャ反乱』(岩波新書 1586) では、 現在のヨーロッパの経済状況から見て、単純にユーロを捨てるという選択肢はすでにとれないということ、新たな安定したユーロ圏を創出するしか解決策はないという主張をしています。 だったら、その新たなユーロ圏とはどのようなものであるべきか、そんな議論を見てみたい人に田中素香氏の本はおすすめです。

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2016年1月21日  Im Februar 2016 finden Konzerte von Cornelius Meister und ORF Radio-Symphonieorchester Wien in Japan statt.

コルネリウス・マイスター指揮、ウィーン放送交響楽団のコンサートが2月に迫る!
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1月19日の東京新聞に指揮者コルネリウス・マイスター(Cornelius Meister) と、 ウィーン放送交響楽団(RSO Wien | ORF Radio-Symphonieorchester Wien) の紹介記事が掲載されました。 ウィーン放送交響楽団(ORF Radio-Symphonieorchester Wien) は、「音楽の都ウィーンで、オーストリア唯一の公式の放送交響楽団として揺るぎない地位を確立して」いて、 「2007年からは、アン・デア・ウィーン劇場との協力を深め、歌劇場オーケストラとしての評価も高めている」と紹介しています。 コルネリウス・マイスター(Cornelius Meister) は、「2010年から同楽団の主席指揮者兼芸術監督を務めて」いて、 「1980年、ドイツ・ハノーバーに生まれ、24歳の若さでハイデルベルク市立劇場の音楽監督に就任した俊英」。 2014年には読売日本交響楽団と共演しリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」を指揮したことでも話題になりました。 コンサートの模様は毎回ラジオ放送で流れ、コンサート終了後の一週間は、インターネットでも配信されているとのことです。
RSO Wien | ORF Radio-Symphonieorchester Wien から入って、 SERVICE UND MEDIEN -> (Service) Videos und Audios へと進むと、 RSO Wien | ORF Radio-Symphonieorchester Wien には、指揮者コルネリウス・マイスターとのインタビュー(13:52) や、おっという間に終わる感動のトレーラー(0:35)を見ることもできます。 なお、指揮者のコルネリウス・マイスターの公式ページは、Home – Cornelius Meister EN です。 ジャパン・ツアーの詳細は、プロ アルテ ムジケ Pro Arte Musicae をご覧ください。 今年で36歳、今後の成長が楽しみな指揮者コルネリウス・マイスターと、ウィーン放送交響楽団、見逃せません。公演予定: 2/17(水) 神戸文化ホール(兵庫県)、2/19(金) ザ・シンフォニーホール (大阪府)、 2/21(日) 郡山市民文化センター(福島県)、2/22(月) サントリーホール(東京都)。

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2016年1月16日  Das Unwort des Jahres 2015 ist „Gutmensch“. (am 12.01.2016)

2015年のドイツの粗悪語は、„Gutmensch“(「良い」+「人」)に。(1/12)
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2015年の粗悪語(Unwort)が、2016年1月12日に発表されました。 今回選ばれたのは、Gutmensch です。何のへんてつもない単語のように見えます。 なにしろ gut (「良い」) という形容詞と Mensch (「人間」)という名詞を組み合わせて作られた造語だからです。 「良い人間」がなんで粗悪語なのか、という説明は、以下の報道用資料(PDFファイル)に説明されています。
  Pressemitteilung: Wahl des 25. „Unworts des Jahres“  |  pressemitteilung_unwort2015_neu.pdf
この単語、2015年に無給で難民の手助けにかかわった人たちや、難民宿泊施設の攻撃を非難する人たちを罵るのに特に使われたそうです (Als „Gutmenschen“ wurden 2015 insbesondere auch diejenigen beschimpft, die sich ehrenamtlich in der Flüchtlingshilfe engagieren oder die sich gegen Angriffe auf Flüchtlingsheime stellen. )。つまり、見かけは肯定的な意味なのにもかかわらず、使われ方は「軽蔑的」で「皮肉的」なところに大いに問題があるわけです。 実はこの語、すでに2011年に粗悪語ランキング第2位になっています (Unwörter ab 2010 | www.unwortdesjahres.net 参照)。 独和辞典にはまだ収録されていないと思いますが、Duden Deutsches Universalwörterbuch 第6版 (2007) にはすでに収録されていて、簡単な説明がついています。

Gutmensch, der (meist abwertend od. ironisch):
[naiver] Mensch, der sich in einer als unkritisch, übertrieben, nervtötend o.ä. empfundenen Weise im Sinne der Political Correctness verhält, sich für die Political Correctness einsetzt.
Aus: Duden Deutsches Universalwörterbuch (2007)
日本語には、「良人」(りょうじん)という語がありますが、普通に使われる言葉ではありません。「おひとよし」とか「おめでたい人」という表現が同じような文脈で「皮肉的」に使われることはありそうです。
なお、第2位には、ギリシャ問題に関して、ギリシャに対して盛んに使われた Hausaufgaben (「宿題」)という言葉が選ばれました。これも、言葉が粗悪というよりも、こういう使い方をする人々に問題がある気がします。第3位は、Verschwulung (「ホモ化すること」)という語。 アキフ・ピリンチ (Akif Pirinçci)Die große Verschwulung. Manuscriptum, 2015. という著作などで、 「男たちを柔弱にすること」(Verweichlichung der Männer) という意味で使われたようですが、「同性愛者を明示的に中傷する」表現ということで粗悪語に選ばれました。
なお、UnwortBilder | www.unwort-bilder.de では、関連した写真を掲載しています。

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2016年1月9日  Eine kritische Edition des Buches „Mein Kampf“(vom ifZ-München) ist am 8. Januar 2016 veröffentlicht worden.

現代史研究所による批判的注釈付き『我が闘争』2016年1月8日発売される
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2015年12月31日をもって、ヒトラーの『我が闘争』(Mein Kampf)の著作権(バイエルン州所有)が切れることになり、その後が注目されていましたが、 ミュンヘンにある現代史研究所(Institut für Zeitgeschichte) から批判的な注釈付きの版が 2016年1月8日に出版されました。 価格は、59ユーロ、2巻本で総ページ数は 1948頁に及びます。出版自体は、すでに早くからアナウンスされ、その賛否も議論されてきました。 Hitler, Mein Kampf. Eine kritische Edition | ifZ に、 今回の出版にあたっての現代史研究所の説明があります。今回出版されたのは、4000部。 しかし、ドイツの新聞 DIE WELT の記事 Mein Kampf: Neuausgabe im Buchhandel schon vergriffen | DIE WELT (2016年1月8日15時15分発信)によると、すでに書店では品切れ状態だそうです。同記事によると、1万5千部の注文が来ているそうで、2刷は 1月18日に出る予定とか。 原著が2巻本でおよそ780頁だったことを考えると、どのような批判的注釈がついているのか、注目が集まるのは当然のことです。 なかなか手に入らないかもしれません。
日本でも ヒトラー「我が闘争」、戦後初めて独で再出版 | 読売新聞 や、 ヒトラーの「わが闘争」8日に注釈付きで再出版 昨年末で著作権が失効 | 産経ニュース などで伝えられています。なお、産経ニュースの記事の中で、「研究所の責任者、クリス・ハルトマン氏は『爆発物処理のようなものだ。ナチス時代の遺物を無害化することになる』と語る。」 と述べられていますが、上記の歴史研究所のページには、Christian Hartmann氏の見解が以下のようにまとめられています。

Unter der Leitung von Dr. Christian Hartmann hat ein Historikerteam "Mein Kampf" in mehrjähriger Arbeit umfassend aufbereitet: Im Zentrum der kritischen Kommentierung stehen die Dekonstruktion und die Kontextualisierung von Hitlers Schrift: Wie entstanden seine Thesen? Welche Absichten verfolgte er damit? Welchen gesellschaftlichen Rückhalt besaßen Hitlers Behauptungen unter seinen Zeitgenossen? Welche Folgen hatten seine Ankündigungen nach 1933? Und vor allem: Was lässt sich mit dem Stand unseres heutigen Wissens Hitlers unzähligen Behauptungen, Lügen und Absichtserklärungen entgegensetzen?
Aus: Hitler, Mein Kampf. Eine kritische Edition | ifZ

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2015年12月16日  Das Wort des Jahres 2015 in Deutschland ist „Flüchtlinge“. (2. Je suis Charlie, 3. Grexit, 4. Selektorenliste, 5. Mogel-Motor, 6. durchwinken, 7. Selfie-Stab, 8. Schummel-WM, 9. Flexitarier, 10. Wir schaffen das!)

ドイツにおける「2015年の言葉」(Wort des Jahres 2015)は Flüchtlinge(避難民)
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 12月11日にドイツ語協会(Gesellschaft für deutsche Sprache) は、「2015年の言葉」 (GfdS wählt »Flüchtlinge« zum Wort des Jahres 2015 | GfdS) を発表しました。 「その年の言葉」は、今回で40回目をむかえました。「その年の言葉」は頻度から選ばれたものではなく、選考委員会の人たちが「その年を特徴づける」言葉の中から選んだものだそうです。
2015年の言葉(第1位)は、Flüchtlinge(避難民)。 もちろん、ヨーロッパに押し寄せた「避難民」の人々は大きな社会問題となっていますが、言語的に見ると、動詞 flüchten(逃げる)という動詞と、 接尾辞 -ling からできています。この接尾辞は、実は軽蔑的なニュアンスを持ったり、「…される人」という受動的な意味を持ったりするところから問題視する人もいて、 過去分詞の複数名詞化をした Geflüchtete とすべきでは、という議論も起きました。
第 2位は、Je suis Charlie(私はシャルリ)、日本でも大きく報道された風刺新聞「シャルリ・エブド」がテロに襲撃された事件に対して、 報道の自由を求めて立ち上がった時に世界的に使われたことばでした。
第 3位は、GrexitGr(iechenland)exit を組み合わせて作られた語)、 今年前半に、ギリシア危機からギリシアを EU から出ていってもらうべきだという議論がなされた時に使われた言葉。この exit を使って造語するのは、 かなり生産性が高いことから、一年を通じていろいろな他の語も作られたようです。
第 4位は、Selektorenliste(セレクタ・リスト)、アメリカの国家安全保障局(NSA) がドイツの政府機関などを対象に広範囲にスパイ活動をしていたという話は大きな問題となりましたが、 連邦情報局も絡んでいたとか。 情報を検索する際に利用していたのが特定の検索語を書き出したリスト。 これは極秘ということで公開されていませんが、これが「セレクタ・リスト」と呼ばれたようです。
第 5位は、Mogel-Motor(ごまかしエンジン)。これは、フォルクスワーゲン社の排気ガス偽装ソフトウエアを組み込んだディーゼル車のエンジンのこと。
第 6位は、durchwinken(通ってよいと合図する)。 避難民の人たちが EU のいくつかの国を越える時に、登録もなにもせずにドイツへ素通りになった様を表すのに使われた動詞です。独独辞典には載っている動詞です。
第 7位は、Selfie-Stab(自撮り棒)。日本ではもうすっかり定着しています。
第 8位は、Schummel-WM(ごまかし世界選手権)。2006年、ドイツで開催されたサッカー世界選手権が、その開催決定において買収が行われていたとか。
第 9位は、Flexitarier(フレックス菜食主義者)。flexibelVegetarier を合成して作られた語。 絶対的な菜食主義者ではなくて、お肉はできるだけ食べないようにはしているけれど、フレキシブルに時々は食べちゃう人。
第10位は、Wir schaffen das!(私達はやり遂げます!)これは、難民問題に対してのメルケル首相の言葉。 増加し続ける避難民を受け入れて何とかやっていけるという決意表明なのでしょうが、対外的には亡命者の受け入れを確約しているとも取られてしまい、国内でかなりの批判を受ける結果になっています。
  一方日本では、日本漢字能力検定協会が発表する 今年の漢字 2015年 が、12月15日に発表されました。 2015年の「今年の漢字」は、「安」(アン/やすい・やすんじる・いずくんぞ)。 およそ13万票の投票から最多のものとして選ばれました。 あのような結果となった 保関連法案の審議、 人々を不に陥れたテロや異常気象の数々、建築偽装問題やメーカーの不正が発覚し、暮らしの 全が揺らいだこと、といった理由があがっています。 2位は「爆」(ばく)、3位は「戦」でした。 詳細は、release_kanji2015.pdf をご覧ください。

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2015年12月11日  Ab 11. Dezember findet „Tokyo-Weihnachtsmarkt 2015“ auf dem Hibiya-Park statt.

12/11 から「東京クリスマスマーケット2015」が日比谷公園で始まる
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2015年、もう残りはわずか。12月11日(金)16時から、東京の日比谷公園で「東京クリスマスマーケット2015」が始まります。12月25日まで開催される予定で、 後援は、<ドイツ連邦共和国大使館/ドイツ観光局/バイエルン州駐日代表部/ザクセン州観光局/ザイフェン村/東京都/千代田区>だそうです。そう、 クリスマスマーケットと言っても、ここのクリスマスマーケットは「ドイツ風」なのです。グリューヴァイン(Glühwein)が飲みたい、 ドイツのクリスマスの雰囲気を味わいたい、かわいいクリスマスツリーの飾りが欲しい、カレー・ヴルストが食べたい、などの希望はドイツに行かなくても日比谷公園で体験できそうです。 詳細は、東京クリスマスマーケット2015 をご参照下さい。

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2015年12月5日  Die Asahi-Zeitung berichtet über Internationale Spieltage SPIEL 2016 in Essen und mehr über Brettspiele. (am 04. Dezember 2015)

朝日新聞(世界発2015)「ドイツ ボードゲーム大国」「年700作誕生・屈指の国際コンテスト」(12/4)
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12月4日の朝日新聞、国際(世界発2015)にドイツのボードゲームと国際コンテストに関する(玉川透氏による)紹介記事が登場しました。 ドイツはボードゲーム大国 国民性とマッチ、大量の新作 | 朝日新聞デジタル で、そのさわりの部分を読むことができます。 また、(世界発2015)ドイツ、ボードゲーム大国 年700作誕生・屈指の国際コンテスト|朝日新聞デジタル では、 ドイツのエッセン(Essen) で10月に開催された世界最大規模のボードゲーム見本市「エッセン・シュピール」 (Spielmesse Essen 2016 - Internationale Spieltage | Messen.de) の紹介もしています。
そもそもボードゲーム (Brettspiel) と言われても、熱烈なファンでないとあまり馴染みがないかもしれません。ボードの上に絵が描いてあって、カードやダイスなどを使って行うようなイメージですが、 何と言っても電気を使わない(従って、コンピュータゲームではない)のが最大の特徴でしょう(もちろん、近年はボードゲームではやったものをコンピュータゲームにするという流れもありますが)。
この記事の中では、「ドイツで代表的なボードゲーム」として3つ紹介されています。 最初は「カタンの開拓者たち」(Startseite | Catan.de)、日本でも「カタン」という名前で販売されているそうで、「無人島を複数の入植者たちが開拓する」ゲーム。 2番目に登場したのが「キャメルアップ」(Camel Up | PEGASUS SPIELE ONLINE、「ラクダのレースの勝敗を予想して賭け金を増やしていく」ゲーム、 3番目に紹介されているのは「カルカソンヌ」(Carcassonne - Bestes Strategie Spiel seit über 10 Jahren!)、 こちらは「古代ローマの都市カルカソンヌをプレーヤーが順番にタイルを引いてくっつけて大きな地図を作る」ゲーム。それぞれ熱烈なファンがいるようです。
今年の「エッセン・シュピール」では、 日本発のボードゲーム「街コロ」(街コロ | SHOP - グランディング株式会社)が堂々3位に入ったという紹介もありました。 たまにはスマホをしまって、気の合う人たちとともにボードゲームでひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか? 新たな発見があるかもしれません。

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2015年12月1日  Hamburg sagt Nein zu den Olympischen Sommerspielen 2024. (im Referendum am 29. November 2015)

住民投票の結果、ハンブルクは2024年オリンピック招致を見送ることに(11/29)
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日本でも大阪都構想をめぐって住民投票が行われたのは記憶に新しいところですが、 ハンザ都市として有名なハンブルク(Hamburg) でも、2024年の夏季オリンピックを招致する都市として立候補すべきかどうか、 住民投票(Referendum)が11月29日に行われました。その結果、(未だに暫定結果ですが)賛成が 48,4%、反対が 51,6% で否決されました。 投票率は、 50,1% だったそうです。結果は、ハンブルク市のサイト Olympia-Referendum - Stadt Hamburg で公表されています。 ハンブルク-シュレスヴィヒ・ホルシュタイン統計局では、以下のページで インターアクティブ・マップをアップロードしています: Statistikamt Nord: Olympia-Referendum am 29. November 2015 このページの地図で、ハンブルクの特定の地域の賛否の割合を知ることができます。カーソルを特定の地域に移動させてみて下さい。
なお、反対派は NOlympia Hamburg – Etwas Besseres als Olympia | Olympische Spiele in Hamburg? Wir haben etwas Besseres vor! で勝利宣言をしています。
ドイツでは、2013年にも、2022年開催予定の冬季オリンピック招致をめぐってミュンヘン(München)で住民投票が行われましたが、やはり否決されています。 オリンピックを招致する都市が住民投票を実施する限りにおいては、ドイツでは今後オリンピックが開かれる可能性はほとんどないのではないか、という声も聞かれます。

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2015年11月28日  Nürnberger Christkindlesmarkt beginnt am 27. November.

380年以上の歴史を持つニュルンベルクのヴァイナハツ マルクト、11/27(金)に始まる
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近年、日本でもよく知られるようになったクリスマスマーケット。ドイツ語では、ヴァイナハツ マルクト(Weihnachtsmarkt)です。 ドイツ語圏では、さまざまな都市でヴァイナハツ マルクトが開かれますが、その中でも有名で歴史のあるのが ニュルンベルク(Nürnberg) のヴァイナハツ マルクトで、11月27日(金)に始まりました。 「ニュルンベルクのクリストキンドレス マルクト」(Nürnberger Christkindlesmarkt)と呼ばれますが、 これは、クリストキント(Christkind)の方言形のクリストキンドレ(Christkindle) とマルクト(Markt)からできあがった言葉です。 Nürnberger Christkindlesmarkt - christkindlesmarkt.de によると、記録として残る最初の文書は、 1628年まで遡れるとか。1969年以来、2年に一度、ニュルンベルクの16歳から19歳までの女性の中からニュルンベルクのクリストキントが選ばれるそうで、 今年はバーバラ・オットー(Barbara Otto)さんが新たに選ばれました。クリストキントとは、そもそも「幼児キリスト」のことですが、 「子供たちにクリスマスプレゼントを運んでくる子どもの天使」のことでもあります。
2015年の第1アドベントは11月29日です。いよいよここからクリスマスまでのカウントダウンが始まります。 シュトレン (Stollen ⇒ Stollen Rezepte | Chefkoch.de) や レープクーヘン (Lebkuchen ⇒ Lebkuchen Rezepte | Chefkoch.de) や ツィムトシュテルネ (Zimtsterne ⇒ Zimtsterne Rezepte | Chefkoch.de) のようなクリスマスのお菓子が恋しくなる季節ですね。

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2015年11月24日  Kulturseminar Nr.92 von JDG am 04. Dezember 2015: Lernen wir Deutsch mit Chuni-byo !?

日独協会主催・ドイツ語圏文化セミナー92「中二病で学ぶドイツ語」話題沸騰!(12/4)
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ヤフー・ヘッドラインニュースで発信された(withnews 11月23日(月)10時0分配信)「中二病で学ぶドイツ語講座」に申し込み殺到…その笑ってしまう内容「絶対行きたい」 は、あっという間にツイッターで拡散した<ドイツ語圏文化セミナー92>の様子を伝えています。 日独協会 のこのセミナーシリーズは、今回で92回を迎えるほど歴史を積みかせねてきたものですが、2015年12月4日に開催されるセミナーのタイトルがなんかすごいのです。 「中二病で学ぶドイツ語 さあ、はじめよう!狂乱の宴(ガイステスフェアヴィルングスフェストマール)を!」
トークをするのは、まず伸井太一(のぶい たいち)氏。そう、あの『ニセドイツ〈1〉 ≒東ドイツ製工業品 (共産趣味インターナショナル VOL 2)』とか、 『ニセドイツ〈2〉≒東ドイツ製生活用品 (共産趣味インターナショナル VOL 3)』とか、 『ニセドイツ〈3〉ヴェスタルギー的西ドイツ (資本趣味インターナショナル)』とかを社会評論社から出して話題騒然のあの人です。 また第二部では、日独協会のタベア・カウフ氏が登壇し、日本のアニメと漫画を熱く語ってくれるようです(日本語も抜群にうまい人だとか)。
当初は、30人ほどしか入れない日独協会のセミナールームだったものを、定員120人の大学講義室に変更したそうですが、参加するためには事前申し込みが必要です。 申し込みの仕方は、ドイツ語圏文化セミナー92 中二病で学ぶドイツ語|日独協会 をご覧ください。 上記のヤフー・ヘッドラインニュースの中で、 日独協会の担当者・菊池さん(学習院大独文出身)は「今回お話いただく伸井太一先生によると、中二病的世界とされるマンガやゲームといった日本のサブカルチャーでは、実はドイツ語がもとになった言葉が多いそうなんです」と解説しています。
「中二病」を知らないあなたには、とりあえず 中二病とは|はてなキーワード や、 中二病の症例とは | はてなキーワード の下の方の「ネット上で列挙された症例」を読むと納得できるかもしれません。 もう少し突っ込みたい人は、YouTube で、「中二病でも恋がしたい!」を検索してみるのも吉。
さあ、あなたもクーゲルシュライバーを持って高輪(ホーエスシュトローザイル)へ行こう。

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2015年11月17日  Vortrag von Uta Schneider (am 5. Dezember 2015): Design von Büchern im deutschsprachigen Raum

講演会:ウタ・シュナイダー「ドイツ語圏のブックデザイン」@印刷博物館(12/5)
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印刷博物館 では、2015年12月5日から2016年2月28日までの予定で「世界のブックデザイン2014-15」が開催されます。 この催し物では、「世界で最も美しい本コンクール2015」の受賞図書13点を見ることができますが、それと合わせて、日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国、 デンマークのコンクール入選作品をみることができます(およそ200点あるそうです)。開館時間は10時から18時、入場料は無料です。
この催しの初日、12月5日には、印刷博物館:講演会・ワークショップ にあるように、ウタ・シュナイダー氏(Uta Schneider)による講演会<ドイツ語圏のブックデザイン>があります(15:00-17:00)。 参加するには、申し込みが必要です(受付は先着順)。 詳細は、講演会申込:「世界のブックデザイン2014-15」 をご参照下さい。印刷博物館の場所は、文京区水道1丁目にある「目白通り・神田川に隣接した21階建てのTOPPANと書かれた青いビル」です。

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2015年11月11日  Am 10. November 2015 ist Helmut Schmidt im Alter von 96 Jahren in seiner Heimatstadt Hamburg gestorben.

ヘルムート・シュミット元西独首相、11月10日に故郷の街ハンブルクで死去
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2015年11月10日、ヘルムート・シュミット(Helmut Schmidt)元西独首相がハンブルクで死去しました。96歳でした。 SPD(ドイツ社会民主党)の政治家で、ブラント(Willy Brandt)首相の元では、国防相(Verteidigungsminister)、 経済相(Wirtschaftsminister)、蔵相(Finanzminister)を歴任し、 1974年から1982年までは西ドイツの首相として活躍しました。第二次世界大戦後の西ドイツを代表する政治家であり、知識人であり、1983年以降は、 週間の新聞 Die Zeit の共同編集者を務め、つい最近までマスコミのインタビューにも応じ、切れ味の鋭いコメントを展開していました。
Altbundeskanzler : Helmut Schmidt ist tot| ZEIT ONLINE にあるように、Die Zeit は、11月11日に特別号(Sonderausgabe)を紙媒体だけでなくデジタル版でも出しました。 また Helmut Schmidt (1918-2015) | ZEIT ONLINE という特設ページも作られ、 ここから動画を含む多くの情報にアクセスできるようになっています。

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2015年11月10日  Bekanntmachung von Dokkens (Diplom Deutsch in Japan) Büro, im Oktober 2015.

2016年度からの『独検』:3つの変更点が公表される
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ドイツ語技能検定試験(独検) が2016年度から変更になるというお知らせが公表されています。 1つは、受験料の値上げです。詳細は、独検|公式サイト を参照して頂くということで、 ここでは概略、単願の場合だけをご紹介しておきます。まず、1級と準1級は今回の値上げの対象にはなっていません。 5級(現 3,000円が 3,500円へ)、4級(現:4,000円が 4,500円へ)、3級(現:6,000円が 6,500円へ)、2級(現:7,000円が8,000円へ)
2つ目。今までは、春の独検と秋の独検と読んでいましたが、次年度からは、「夏の独検」と「冬の独検」と呼ぶようになります。 今年の秋の独検は、2015年12月6日(日)ですから、「秋」と呼ぶのはかなりずれていますね。 次年度第1回の独検は、2016年6月26日(日)に予定されていますが、これが「夏の独検」となります。ちょっと微妙です。 梅雨明けが夏の始まりと感じられる地域で考えてみると(たとえば巻頭甲信地域)、 過去の梅雨入りと梅雨明け | 気象庁 によれば、平年の梅雨明けは 7月21日ごろだそうです。 そうすると、夏になる1ヶ月程度前ということになります。まあ、南北に長い日本ですから、沖縄の梅雨明けが、平年だいたい6月23日ごろでちょうど「夏」なのかもしれません。 そう言えば、ドイツでは夏学期 (Sommersemester) と冬学期 (Wintersemester) と呼んでいました。
3つ目。インターネット出願が 2016年度からはできるようになるそうです。これまでの郵送も可能だそうです。これは確かに時代の流れですね。便利になります。

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2015年11月6日  Abkommen zwischen Universität Salzburg und Gakushuin Uni

学習院大学とザルツブルク大学が協定締結(速報)
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オーストリアのザルツブルク大学(Universität Salzburg) と学習院大学は正式に協定を締結しました。 これで、研究や教育面での交流がこれから正式に始まることになります。

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2015年11月3日  Baumkuchen in Deutschland vs. Baumkuchen in Japan

ドイツで「バウムクーヘン」をお店で見たことがない方へ/ドイツニュースダイジェスト
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「バウムクーヘン」というと Baumkuchen で、ドイツのケーキです。 Baum は、「木」(tree) で、 Kuchen は、「ケーキ」(cake) ですから、文字通り訳せば「木のケーキ」。 でも、ドイツにいってケーキ売り場で「バウムクーヘン」を見かけることは少ないはずです。名前は知られていても、食べたことのないドイツ人もけっこういるようです。 それにひきかえ、日本ではユーハイム氏(Karl Joseph Wilhelm Juchheim (1886–1945))が「バウムクーヘン」を日本で作り始めたと言われ、 現在では全国的に知られていますし、近年ではさまざまなバリエーションが作られています。
ドイツニュースダイジェスト のサイトに、2015年10月2日付で 本場ドイツのバウムクーヘンを味わおう | ドイツニュースダイジェスト という特集記事が出ています(テキスト:坪井由美子、撮影:坪井由美子、米田由佳)。 典型的なレシピや、ドイツでのおすすめの店の紹介等が要領よくまとめられています。
ドイツで「バウムクーヘン」で有名な街は、なんと言ってもザルツヴェーデル(Salzwedel) です。この街は、700を越える木組みの家(Fachwerkhäuser)でも知られているハンザ同盟市(Hansestadt)です。
なお、この記事に「ドイツでは、ビールに『ビール純粋令』があるように、『バウムクーヘンの定義』が国立菓子協会によって定められてい(る)」との記述がありますが、 今回は残念ながらドイツ語のサイトでそれを裏づける記述を見つけることはできませんでした。

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2015年10月27日  Deutsche Filmtage Horizonte 2015 im Europa-Saal des Goethe-Instituts Tokyo, Mi. 4.11. – Sa. 7.11.2015

「2015 ドイツ映画 映像の新しい地平」上映会:東京ドイツ文化センター(11/4-11/7)
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2015年11月4日(水)から11月7日(土)まで、東京ドイツ文化センターのドイツ文化会館ホールにて「2015 ドイツ映画 映像の新しい地平」上映会 が開催されます。今回は、 ブルハン・クルバニ(Burhan Qurbani)監督の「ロストックの長い夜」(WIR SIND JUNG, WIR SIND STARK) ゼバスティアン・シッパー(Sebastian Schipper)監督の「ヴィクトリア」(Victoria) インゴ・ヘープ(Ingo Haeb)監督の「リンの夢」(Das Zimmermädchen Lynn) ドキュメンタリー映画「ファスビンダー」 (Fassbinder) の 4 本が上演されます。会費は、600円(1上映)、1000円(2回券)で、全席自由席・入れ替え制で上演はドイツ語(日本語字幕付き)です。
Wir sind jung, wir sind stark | Official site で、「ロストックの長い夜」のトレーラーを見ることができます。 この作品は、監督みずからがアフガニスタンから来た政治亡命者の子であり、ロストックでの亡命者に対する事件を描いたものとして、非常に注目されています。 「ヴィクトリア」(Victoria)は、ベルリンの若者文化の一面を巧みなカメラワークで追った作品で、 VICTORIA Berlinale Trailer [2015] | YouTube でトレーラーを見ることができます。 「リンの夢」(Das Zimmermädchen Lynn) は、 Markus Orths の小説 Das Zimmermädchen | btb Verlag を映画化したもので、 Das Zimmermädchen Lynn | Movienetfilm から概要を知ることができますし、トレーラーも見れます。
東京ドイツ文化センターの上映会の詳細は、催し物カレンダー|東京ドイツ文化センター をご覧ください。

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2015年10月20日  Am 24. Oktober findet der Open-Campus-2015 der Gakushuin-Uni statt.

10月24日は、秋の学習院大学オープンキャンパスの日
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2015年秋の学習院大学オープンキャンパスは、10月24日(土)に開催されます。
ドイツ語圏文化学科は、西 2 号館 5 階 503 教室で、次のようなタイムテーブルで行われます。
14:45〜15:25 学科説明会、15:25〜15:30 休憩、15:30〜16:15 模擬講義、
10月25日の模擬講義は、担当:小林 和貴子、講義題名:「ドイツ映画を観よう!」です。
以下は、模擬講義の説明文のさわりの部分です。
10月24日(土), 講義題名:「ドイツ映画を観よう!」、担当:小林 和貴子
【現代もっとも注目に値するドイツの映画監督の一人と目されるファティ・アキン。トルコ系移民の2世としてドイツに生まれ、『愛より強く』(2004年)をはじめとする数々の作品で、 様々な文化間の葛藤を描いてきました。この模擬講義では『そして、私たちは愛に帰る』(2007年)に焦点を絞って、そこに描かれる様々な...】
続きは、オープンキャンパス | 学習院大学 SakuLIFE(サクライフ) でお読み下さい。

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2015年10月13日  Dokken(=Diplom Deutsch in Japan): Anmeldetermin bis 23. Oktober 2015.

2015年秋の独検:締め切り迫る! 10月23日(金)消印有効
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2015年秋の独検の願書受付締切は、10月23日(金)(消印有効)です。 ただし、書店・生協での払込みは10月22日(木)までですからご注意ください。 秋の試験(2015年12月6日(日)今年から試験日が変更になていますのでご注意!)では、 全級を受験することができます(準1級と1級は秋のみしか受験機会がない、ということです)。 となり合せの級は併願ができます(割引は申し込みの際に「併願」を選択した時のみの適用)。 5級+4級は、6,000円、4級+3級は、8,500円、3級+2級は11,000円、2級+準1級は15,000円、準1級+1級は18,500円とお得です。
詳細は、独検:次回試験実施要領 をご覧ください。

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2015年10月6日  Der Film “Er ist wieder da„ kommt am 8. Oktober 2015 ins Kino.

10月8日、映画『帰ってきたヒトラー』がドイツで封切られる
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ティムール・ヴェルメシュ(Timur Vermes)による大ベストセラー小説    Er ist wieder da |Eichborn Verlag (2012/11) が映画化され、ドイツでは10月8日(木)に封切られます。原作は、38か国語に翻訳された「風刺小説」で、その独特な表紙やヒトラーの語りなどでも話題をさらいました。 日本語版は、河出書房新社 から上下2冊になって翻訳出版されています。( 帰ってきたヒトラー 上:ティムール ヴェルメシュ(著), 森内 薫(翻訳) | 河出書房新社) 翻訳でも十分に楽しめると思いますが、背景を理解して原作のドイツ語で読みたいものです。
さて、今回の映画化、すでにトレーラーが出回っています。YouTube で、Er ist wieder da と入力して検索しても出てきますし、 ドイツ語圏の新聞や雑誌の記事にもリンクがはってあります。ヒトラー役は Oliver Masucci。賛否両論のある映画化でしたが、とにかく風刺喜劇として楽しめそうです。 ZEIT ONLINE の記事は、 "Er ist wieder da": War er je weg? | ZEIT ONLINE です。

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2015年9月29日  Masao Fukumotos Buch über Wiedervereinigung Deutschlands aus Perspektive der ostdeutschen Bürger ist im August 2015 erschienen.

ふくもとまさお著『小さな革命・東ドイツ市民の体験』が言叢社から2015年8月に発売される
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1985年に東ドイツに渡り、現在でもベルリンに住むフリー・ジャーナリスト、ふくもとまさお氏が、2014年に出した『ドイツ・低線量被曝から28年―チェルノブイリはおわっていない』に続いて、 『小さな革命・東ドイツ市民の体験 統一のプロセスと戦後の二つの和解』を言叢社から出しました。「国家崩壊から西ドイツによる吸収までの《劇=ドラマ》」を当時の東ドイツ市民の目から見た本書は、 客観的に歴史を捉えようとする解説書とは異なり、当時の東ドイツ市民の目によりそって「東西ドイツ統一」を語ろうとした貴重な本です。詳細は、 言叢社(げんそうしゃ)ふくもとまさお著『小さな革命・東ドイツ市民の体験』| 言叢社 をご覧ください。 本のより詳細な解説と目次などを知ることができます。
なお、ふくもとまさお氏は、ベルリン@対話工房 の執筆者の一人です。 ベルリン@対話工房は「一般メディアの報道に捕われず、国外からみた視点で独自に問題を提起する」サイトだそうです。こちらもぜひご覧ください。

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2015年9月22日  Deutschkrons „Papa Weidt“ ist ins Japanische übersetzt und im August 2015 publiziert worden.

Deutschkron の絵本 Papa Weidt(『パパ・ヴァイト』)、8月に発売される
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インゲ・ドイチュクローン(Inge Deutschkron)は、1922年生まれのドイツ人・ユダヤ人女性で、 第二次世界大戦中、オットー・ヴァイト(Otto Weidt)の助けによってベルリンの盲人作業所で働き生き延びた人です。 当時のナチス統治下での経験を描いた『黄色い星を背負って―ナチ支配下を生きたユダヤ人女性の証言』(1991) 岩波書店、で知られていますが、 オットー・ヴァイトとベルリンの作業所、迫害のことをつづった絵本が汐文社から出版されました。 翻訳は学習院大学文学部ドイツ文学科出身の藤村美織さんです。
詳細は、 パパ・ヴァイト ナチスに立ち向かった盲目の人|株式会社汐文社(ちょうぶんしゃ) をご覧ください。ドイツ語版は、Papa Weidt von Deutschkron, Inge / Ruegenberg, Lukas | Butzon & Bercker GmbH で出版されています。どちらも、ルーカス・リューゲンベルク(Lukas Ruegenberg)の独特なタッチの絵が絶妙な雰囲気を作り出しています。
なお、ベルリンの盲人作業所は、博物館としてベルリンにあります。詳細は、Museum Blindenwerkstatt Otto Weidt をご覧ください。

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2015年9月15日  H. Takadas Buch über Hitlers Rede ist ins Koreanische übersetzt worden. (August 2015)

高田博行著『ヒトラー演説』韓国語で翻訳出版される(2015/8)
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2014年6月に出版された高田博行著『ヒトラー演説:熱狂の真実』(中公新書) が、2015年8月に韓国で翻訳され出版されました。 韓国語訳は、訳者は、심정명(シム・ジョンミョン)氏」。 本のタイトルは『히틀러 연설의 진실』(ヒトラーの演説の真実)です。 パダ出版社での紹介のページは、 바다출판사 | パダ出版社 です。サブタイトルは、「히틀러는 무엇으로 사람들을 사로잡았고 어떻게 사람들을 잃어갔는가」で、 「ヒトラーは何で人々をひきつけて、どのように人々を失っていったか」と日本語版より具体的な印象を受けます。ちなみに価格は1,650ウォンです。

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2015年9月8日  „Jack“ kommt ins japanische Kino, ab 19. September 2015.

『ぼくらの家路』(Jack) 9月19日(土)より全国ロードショー
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エドワード・ベルガー(Edward Berger)監督による『ぼくらの家路』(Jack) が、 9月19日(土)より ヒューマントラストシネマ有楽町 などで公開されます。 日本の公式サイトは、『ぼくらの家路』 で、 ドイツの公式サイトは JACK です。 2015年ドイツ映画賞では、作品賞銀賞受賞を受賞したこの作品、10歳のジャック(Jack) と6歳の弟のマヌエル(Manuel) が、 ベルリンの街でお母さんのザナ(Sanna) を探しまわるという話。と言ってしまうと、ありそうな話のように思えてしまいますが、 10歳のジャックを演じるイヴォ・ビッツカー(IVO PIETZCKER) は6カ月のオーディションを経て選ばれただけあって、 その演技力は真に迫るものとして高い評価を得ています。また、子どもの視線を意識したカメラワーク、ベルリンの街や大人たちの様子など、現実感あふれる描写にはつい引きこまれてしまうのも、 この作品の魅力なのだろうと思います。現実とぶつかりながら少しづつ大人になっていく、そんな姿のジャックとマヌエルを待っているものは...。 映画の雰囲気は、トレーラーでも味わうことができます。

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2015年8月4日  Der Film „Poenix“ kommt am 15. August 2015 ins japanische Kino.

『あの日のように抱きしめて』8月15日に Bunkamura ル・シネマでロードショー
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2014年9月に封切られたクリスティアン・ペッツォルト(Christian Petzold)(脚本・監督)の映画 Phoenix が、早くも 8月15日にBunkamura ル・シネマ で始まります。日本語のタイトルは、「あの日のように抱きしめて」| 公式サイト。 日本語では説明的なタイトルとなりましたが、ポスター/パンフレットを見るとなるほど、と思います。 ペッツォルト監督というと、前作『東ベルリンから来た女』(2012年)もベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞して話題になりました。 公式サイトの紹介文の一部を以下に引用しておきます。

1945年6月ベルリン。元歌手のネリーは顔に大怪我を負いながらも強制収容所から奇跡的に生還し、顔の再建手術を受ける。彼女の願いはピアニストだった夫ジョニーを見つけ出し、幸せだった戦前の日々を取り戻すこと。顔の傷が癒える頃、ついにネリーはジョニーと再会するが、容貌の変わったネリーに夫は気づかない。そして、収容所で亡くなった妻になりすまし、遺産を山分けしようと持ちかける。
引用元:「あの日のように抱きしめて」| 公式サイト
アルフレッド・ヒッチコック監督の『めまい』とベール・モンティエの小説『帰らざる肉体(Le retour des cendres)』に影響を受けて作られたとも言われています。 クルト・ヴァイル(Kurt Weill; 1900-1950)が、ミュージカル「ワン・タッチ・オヴ・ヴィーナス」(One Touch of Venus) のために書いたという曲「スピーク ロー」(Speak Low)が使われているのも極めて印象的です。 「あの日のように抱きしめて」| 公式サイトには、前島秀国氏 (サウンド&ヴィジュアル・ライター)による 「『スピーク・ロウ』が優しくささやきかけること ―― 本作の音楽について」という解説もありますのでお読み下さい。
なおドイツ語のオフィシャルサイトは、Phoenix | Ein Film von Christian Petzold です。 こちらの雰囲気もなかなかいい感じで仕上がっています。

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2015年7月28日  Toru Kumagai schreibt ein Buch über Deutschland und Japan nach dem 2. Weltkrieg („Nihon to Doitsu - Futatsu no 'Sengo' “ (2015) Shueisha-Shinsho, 07930)

熊谷徹『日本とドイツ ふたつの「戦後」』(2015/7/17)出版される
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ドイツ在住25年におよぶジャーナリスト熊谷徹による『日本とドイツ ふたつの「戦後」』(集英社新書 07980)が7月17日に出版されました。 戦後70年、ともに第二次世界大戦で敗れた後、ほとんど奇跡の復興をとげたと言われる両国ですが、熊谷氏は本書のまえがきの中で、 「しかし今や、日本とドイツの間では共通点よりも、違いの方が多くなっている。」(P.5)と指摘しています。そして、 「両国間の違いは、時間が経つにつれて大きくなる一方だ。このことは、日本人の間ではほとんど知られていない。」(P.6)とし、その内のいくつかの側面をクローズアップして紹介しています。
『日本とドイツ ふたつの「戦後」』 | 集英社新書 のページから「まえがき」の部分を読むことができます。 定価は740円(本体)+税です。今年の夏は、この新書を読んで今の日本を考えてみるのはいかがでしょうか?

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2015年7月22日  Der Open-Campus der Gakushuin-Uni findet dieses Jahr am 1. u. 2. August statt.

8月1日、2日は、学習院大学オープンキャンパスの日
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2015年学習院大学オープンキャンパス(夏)は、8月1日(土)、2日(日)に開催されます。 ドイツ語圏文化学科は、西5号館3階301教室で、次のようなタイムテーブルで行われます。
10:15〜10:55 学科説明会、10:55〜11:00 休憩、11:00〜11:45 模擬講義、
13:15〜13:55 学科説明会、13:55〜14:00 休憩、14:00〜14:45 模擬講義。
8月1日の模擬講義は、担当:高田 博行、講義題名:「プロパガンダとは何か?」、
8月2日の模擬講義は、担当:岡本 順治、講義題名:「アメリカで、今でも母語としてドイツ語を話す人々」です。
以下は、それぞれの模擬講義の説明文のさわりの部分です。
8月1日(土), 講義題名:「プロパガンダとは何か?」、担当:高田 博行
【われわれは日常生活の中で広告や政治宣伝などによってプロパガンダにさらされて、その情報戦略に知らず知らずのうちに大きな影響をうけていることが少なくない。 プロパガンダが試みられるとき、送り手は受け手の注意を惹くために、抽象的な観念を避けて感情に訴え、印象強さと受け入れやすさを追求する。 送り手は、自分にとって不都合な点を隠して都合のいい点のみを強調し、受け手の記憶に残りやすいよう伝えるべきメッセージを...】
8月2日(日), 講義題名:「アメリカで、今でも母語としてドイツ語を話す人々」、担当:岡本 順治
【17世紀後半からアメリカへ移民していったドイツ語を母語とする人々がいた。それはメノナイト、さらにその一派のアーミッシュと呼ばれるキリスト教再洗礼派の人々で、 19世紀末には、推定75万人から100万人いたと言われる。彼らは、現在でも約135,000人いるそうだ(長友 2004:229)。日本では、中学校や高校の英語の教科書でアーミッシュの人々の紹介が行われてきたが、 「簡素派」と呼ばれる人々が現代の文明の利器を拒否し...】
続きは、オープンキャンパス | 学習院大学 SakuLIFE(サクライフ) から、お探し下さい。

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2015年7月21日  Das 37. Interuni-Sommerseminar findet von 2. bis 6. August 2015 am Yamanakako-See statt.

夏のインターウニ・ゼミナール:テーマ「ファストフード、それともスローライフ?」(8月2日から6日)
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インターウニ・ゼミナールとは、 「ドイツの文化・社会に関心を持つ日本人とドイツ語圏の学生・教員たちが、 さまざまな大学から集まって(interuniversitar)、一つのテーマについて日独、 あるいはアジアとヨーロッパの文化を比較・対照しながら(interkulturell)、 専門の枠を超えて(interdisziplinar)、ドイツ語で話し合うゼミナールです。」(公式ページより)    今年の夏は、山中湖で8月2日から6日に開かれる予定で、参加申し込みは7月18日まででしたが、まだ参加者を募集中のようです。
今回のテーマは、「ファストフード、それともスローライフ? ー 忙しい現代生活の別の選択肢」です。 以下に、テーマ説明の最初の2つのパラグラフを引用しておきますが、 第37回 夏のインターウニ・ゼミナール でぜひ続きもお読み下さい。

私たちの生活は、ここ数十年で劇的に変化しました。家で料理しなくても生きていけるようになったのです! マクドナルドの日本進出やカップヌードルの発売は1971年のことでした。セブンイレブンの1号店は1974年、 この頃冷凍食品も浸透し始めました。ファストフード化する食べ物は、サザエさんに見られる「ちゃぶ台の団欒」 をあっという間に葬り去りました。食べ物の季節感は失われ、原産地はどんどん国際化して、 世界各地のものがいつでも口に入るようになりました。食品市場が、そして私たちの味覚そのものが、大きく変わりました。
この変化は私たちの生活そのものを大きく変えました。というよりは、ファストフードは、無駄を省いて合理化する私たちの現代的ライフスタイルの一部に過ぎないのかもしれません。 それは、自然との接触を極力なくし、いつも時間に迫られながら都会に生きる私たちの生活スタイルの一部です。
出典:第37回 夏のインターウニ・ゼミナール の「ファストフード、それともスローライフ? ー 忙しい現代生活の別の選択肢」より
参加申し込みは、http://www.interuni.jp/anmeldung/ からどうぞ。 申し込み締め切りは 2015年7月18日(土)でした。定員(25名程度)に達し次第締め切られますので、ひょっとしたらもう遅いかもしれません。問い合わせをして下さい。 参加費は、37,000円(4泊5日宿泊、食事代を含む、交通費は含まず)です。

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2015年7月14日  Ausstellung: „ Was Deutschland und Japan verbindet: 150 Jahre Freundschaft zwischen Deutschland und Japan.“ in National Museum of Japanese History (REKIHAKU), 7.7.2015 bis 6.9.2015.

「ドイツと日本を結ぶもの-日独修好150年の歴史-」 (国立歴史民俗博物館,7/7-9/6)
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国立歴史民俗博物館の企画展示室 A・B において、7月7日から「ドイツと日本を結ぶもの-日独修好150年の歴史-」 という企画展示が始まりました。 「あれ?日独交流150周年は、2011年だったのでは?」と思う方もおられると思いますが、今回は150年を越える日独関係を歴史的にひもといてみよう、という試みです(歴史が好きな人は必見です)。 国立歴史民俗博物館の展示趣旨の冒頭の部分を以下に引用します。

日本とドイツは、150年を越える交流の歴史を持ち、それぞれ「勤勉」や「規律」などに関する価値観では親近性を感じています。 またドイツといえば、車やカメラ、サッカーやビールなどだけでなく、EUで主導的役割を果たしていることを想起する人も少なくありません。 近年では、リサイクルなど環境保護の問題や原子力発電の問題などで、その動向に関心が集まっています。にもかかわらず、 日本とドイツの交流の歴史について具体的に知る機会は、これまでほとんどありませんでした。 本展は、外交や文化に関する日独交流の歴史を、本格的な「展示」というかたちで表現する、日本で初めての試みとなります。
出典:企画展示 | 展示のご案内 | 国立歴史民俗博物館
開催期間は、2015年7月7日(火)から9月6日(日)まで、料金は、一般:830円/高校生・大学生:450円/小・中学生:無料。  国立歴史民俗博物館への行き方は、交通アクセス|利用案内|国立歴史民俗博物館 をご参照下さい。JRで東京駅からは、総武本線佐倉駅(約60分)下車、バス約15分、京成上野駅から京成佐倉駅(約55分)下車、徒歩約15分、 あるいは、東京駅から歴博までの高速バスでおよそ1時間30分とかなり時間がかかりますので、お出かけには1日かけてゆっくりと行動することをおすすめします。 定休日は月曜日、開館時間は、9時30分から17時までです。
なお、この展覧会は下記の日程で日本各地を巡回するそうです。2015年9月19日~11月29日 長崎歴史文化博物館、2015年12月9日~2016年1月24日 鳴門市ドイツ館(徳島県)、 2016年2月3日~4月10日 横浜開港資料館(神奈川県)

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2015年7月7日  Die Speicherstadt und das angrenzende Kontorhausviertel in Hamburg sind zum Weltkulturerbe ernannt worden.

ハンブルクの赤レンガ倉庫の街が世界文化遺産に (7/5, 2015)
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ハンブルクに世界遺産が誕生しました。倉庫の街(Speicherstadt)と、隣接する支店・営業所区域(Kontorhausviertel)です。 「倉庫の街は、1885年から1927年の間に3度の時期にエルベ川の中の複数の島に建てられたもので、ネオゴシック様式の15のレンガ造りの建物で構成されている」 („Die Speicherstadt wurde zwischen 1885 und 1927 in drei Bauabschnitten auf einer Inselgruppe in der Elbe errichtet. Sie besteht aus 15 Backsteinbauten in neogotischer Architektur:...“)そうです(出典:SPIEGEL ONLINEHamburg: Speicherstadt zum Weltkulturerbe der Unesco ernannt | SPIEGEL ONLINE)。 横浜の赤レンガ倉庫も独特の雰囲気がありますが、このレンガ造りの倉庫や建物群も圧巻です。 詳細は、例えば、ハンブルクの公式サイト Offizielles Stadtportal für die Hansestadt Hamburg | hamburg.de の、 Speicherstadt Hamburg - Adresse, Bilder, Informationen | hamburg.de をご参照下さい。 美しい煉瓦造りの建物が見れます。なお、隣接する支店・営業所区域(Kontorhausviertel)も同様にレンガ造りで、しかも個性的な建物がそろっています。
これで、ドイツの世界遺産は 40になりました。ハンブルクは、新しい大学キャンパス構想(Uni baut Zukunft | hamburg.de)もすごいですが、 オリンピック招致も検討中とのことで、これから目が離せない都市です。

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2015年6月30日  Shinji Okazaki verlässt 1. FSV Mainz 05, wechselt zu Leicester City. (26.06.2015)

岡崎慎司、Mainz 05 を去ってプレミアリーグのレスターへ
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6月26日、ブンデスリーガ(Bundesliga)のマインツ(1. FSV Mainz 05)に所属していた岡崎慎司が、 プレミアリーグのレスター(Leicester City Football Club)へ完全移籍することが発表されました。 思えば、清水エスパルスから、VfB シュトゥットガルト (VfB Stuttgart) に行き、その後、マインツで大活躍するようになった岡崎慎司。 今シーズン12本、昨シーズン15本のゴールを決めているのは立派な成績です。 Okazaki wechselt zu Leicester City | 1. FSV Mainz 05 のお知らせのコーナーでは、マネージャーのクリスティアン・ハイデル(Christian Heidel)氏が、岡崎慎司がプレミアリーグてプレーしたかったという希望に言及した後で、 「私達は彼の決断を残念に思う、というのも、彼は私達のプレーの中で重要でありかつ信頼のおける大物プレーヤーだったし、私達みんなは、彼のことを人間として心から愛していた。」 („Wir bedauern seine Entscheidung, weil er eine wichtige und verlässliche Größe in unserem Spiel war und weil wir ihn alle als Mensch ins Herz geschlossen haben. “) と語っています。マインツの岡崎が見られないと思うと、ちょっとさびしいですが、プレミアリーグでの新たな活躍を期待しましょう。

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2015年6月23日  Die Übersetzung von Die Nürnberger Prozesse (Annette Weinke) ist im April 2015 erschienen.

アンネッテ・ヴァインケ著、板橋拓己訳『ニュルンベルク裁判』が話題に
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4月に中公新書から出た、アンネッテ・ヴァインケ著、板橋拓己訳『ニュルンベルク裁判:ナチ・ドイツはどのように裁かれたのか』|新書|中央公論新社が今でもあちこちで話題になっています。6月21日の読売新聞でも紹介されていました (参照 6月21日(日曜)朝刊で紹介する予定の本|読売新聞)。 実は、2015年4月に出たこの翻訳は、2015年2月に出た第2版の原稿を修正点を反映しているものだとか(P. 2)。原著は、 Die Nürnberger Prozesse | Weinke, Annette | Verlag C. H. BECK(ISBN 978-3-406-53604-5) をご参照下さい。
少しだけ「訳者まえがき」を参考に紹介しておくと、本書は、1945年11月から1946年10月にかけて行われた「ニュルンベルク裁判」だけを扱った本ではありません。 ドイツ語のタイトルが複数形になっているところからも示唆されているように、その後行われた12の「ニュルンベルク継続裁判」も対象にして書かれています。 そして、これらの裁判が「1949年に成立したドイツ連邦共和国(西ドイツ)とドイツ民主共和国(東ドイツ)にどのような影響を与えたか」、 「ニュルンベルク裁判が打ち立てた諸原則が、第二次世界大戦後の世界にどのように継承されてきたか」も考察されています。
第二次世界大戦後70年という節目の年に、戦争という人類の最大の過ちがどのように裁かれるべきかを考える上で、貴重な入門書です。

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2015年6月15日  Japanische Gesellschaft für Deutschstudien: Symposium „70 Jahre nach dem Ende des 2. Weltkriegs.“ findet am 20.6.2015 an der Universität Tokyo (Hongo) statt.

日本ドイツ学会シンポジウム「戦後70年 いま何を語るか」(6/20)
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来る6月20日(土)に、日本ドイツ学会(Japanische Gesellschaft für Deutschstudien)は、 第31回 日本ドイツ学会総会・シンポジウムが開催されます。会場は、東京大学本郷キャンパスの法文 1号館・2号館です (本郷アクセスマップ | 東京大学をご参照下さい)。 今回のシンポジウムのテーマは、「戦後70年 いま何を語るか」。詳細は、日本ドイツ学会 のページから、 詳細はこちら→ をたどって下さい。ここでは、シンポジウムでの発表者とタイトルだけを紹介しておきます。

1 水島朝穂(早稲田大学教授):日独における「特別の道」(Sonderweg)からの離陸
  --1994年7月と2014年7月--
2 石川健治(東京大学教授):ふたつの「たたかう民主制」
3 武井彩佳(学習院女子大学准教授):マイノリティの「特権」言説について
  --ドイツのユダヤ人の場合— 
4 石田勇治(東京大学教授):ドイツ現代史再考 
なお、参加費は、一般が 1000円、学生 500円、日本ドイツ学会会員は無料です。当日受付可で、どなたでもご参加いただけます。 また、シンポジウム以外にも 4つのフォーラムがあり、研究発表があります。

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2015年6月8日  G7-Gipfel in Elmau, am 7. und 8. Juni 2015. Elmau? -- Ja, kennen Sie das Schloss in Elmau nicht? Es ist ein 5-Sterne-Hotel aus dem Jahr 1914/16 in Oberbayern.

G 7サミットが開かれているのは、エルマウ(バイエルン州)のお城ホテル
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6月7日、8日と開催されているG 7サミット。エルマウというのは、Elmau と書きます。 今回のサミットの行われている場所は、バイエルン州といっても、オーストリアとの国境近くのお城のホテルです。 かのガルミッシュ・パルテンキルヒェン(Garmisch-Partenkirchen)にかなり近いところです。 ホテルは、Hotel Schloss Elmau で、なかなか素敵なところです。 しかし、現実には、サミットが行われるということは、大変なことです。 その裏事情をレポートしているのは、次のSPIEGEL-ONLINE のヴィデオ。 なかなかよくできています(ドイツ語の字幕を読むと、その実態が分かります)。 G7-Gipfel in Elmau: Fakten zum Treffen | Video - SPIEGEL ONLINE

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2015年6月1日  Ein Artikel über Michael Ende in der Asahi-Zeitung, am 01.06.2015: Ein Plädoyer für Bücher aus Papier!

「今こそミヒャエル・エンデ」朝日新聞 6/1 文化・文芸面に登場
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6月1日の朝日新聞(文化・文芸面)に「いまこそミヒャエル・エンデ」という記事が登場(筆者:守真弓)。 「あかがね色の本 物語にも登場」、「めくって入り込む魔法の装置」という題名付きです。 (今こそミヒャエル・エンデ)あかがね色の本、物語にも登場| 朝日新聞デジタル ではさわりの部分だけ読めます。
この記事の中では、テレビドラマ「戦う!書店ガール」の主人公が、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』を「人生を変えた本」として扱い、 何度も映像に登場するそうです。それもそのはず。ミヒャエル・エンデ(Michael Ende: 1929-1995) は、本の装丁に徹底的にこだわった人だった、 ということが紹介されています。岩波書店から発売された日本語版の『はてしない物語』も、なんと原書通りの表紙を実現しているのだそうで、岩波書店はこのために、 布を特注し、価格は税込で3千円を超えているとか。この記事の中では、岩波書店マーケティング部の堀内まゆみ氏が『はてしない物語』について 「コストはかかっても、本の存在価値が高まった。紙の本ならではの、これからの本のあり方にヒントを与えてくれるような本」とコメントしています。
さて、この記事で「あかがね色の本 物語にも登場」というタイトルは何を指しているのかというと、「物語」は、『はてしない物語』という作品、 その本の中に出てくる『はてしない物語』(Die unendliche Geschichte) という本の表紙が「あかがね色」(kupferfarben) だったという話です。主人公のバスティアンが見つけた本の色が「あかがね色」(kupferfarben) で、 実際の本の色も「あかがね色」(kupferfarben) なのですね。原著の10ページにはこんな風に書いてあります。

Er hob das Buch hoch und betrachtete es von allen Seiten. Der Einband war aus kupferfarbener Seide und schimmerte, wenn er es hin und her drehte.
Quelle: Michael Ende (1979) Die unendliche Geschichte, S. 10.

Michael Ende (1979) Die unendliche Geschichte.

そんなこと言ったって、「あかがね色の本の表紙」のイメージがわかない、という人はネットで調べてみましょう、といいたいところですが、実はこの本の紙表紙を剥がした写真が見つかりません。 そこで、ちょっと撮って見ましたので、貼り付けておきます。写真なので、これでも色を十分再現しているとは言いがたいですね。 本当の色を見たい方は、実物の本を手にとって見て下さい。この手にとって感じる部分が、デジタル本に無い質感です。 Kupfer は、「銅」なので、「銅の色」と言ってもいいのですが、本の装丁に使うと金属の銅とは違う独特の色のイメージになります。

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2015年5月26日  Der 93. Workshop von Arbeitskreis für deutsche Grammatik (an der Musashi Universität, Tokyo)

5月31日(日)、ドイツ文法理論研究会第93回研究会(武蔵大学にて)
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2015年5月31日(日)、武蔵大学 8501教室にて、第93回ドイツ文法理論研究会が開催されます (場所は 武蔵大学 交通アクセス|根津育英会武蔵学園 をご参照下さい)。
プログラムは以下の通り。
13:15-14:45 講演   鷲尾 龍一 氏(学習院大学教授)「近代日本の国語学史とグローバルな言語学史」
14:45-14:50 総会
15:10-16:00 研究発表
(1) 小林 大志 氏(東京外国語大学大学院博士課程)
    「der Schlag などの名詞化において genitivus objectivus が制限されることについて」
(2) 西出 佳代 氏(北海道大学大学院文学研究科専門研究員)「ルクセンブルク語における過去形の衰退」
講演ならびに研究発表の要旨については、2015年春の研究発表会 | ドイツ文法理論研究会 をご参照ください。なお、会員でない方も参加できます。

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2015年5月19日  Symposium und Präsentation „Die Kunst des Trinkens“ findet bei Goethe-Institut (Tokyo) am 22.05.2015 statt.

シンポジウム「人と飲み物、そして文化」(5/22)はすでに満席!でも、...
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2015年5月22日(金) に東京ドイツ文化センター で行われる The Art of Drinking(「人と飲み物、そして文化」)のシンポジウムは、 すでに満席になってしまったようです。18時からの「ドリンク・マーケット」は申し込みの必要はないので、参加できます。 パンフレットなどでその概略を見た方も多いと思いますが、 「...オーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、スペインのヨーロッパ6カ国と日本からの参加のもと、飲み物、飲むという習慣の文化的、社会的背景について共に考える」という企画のシンポジウムです。 詳細の書いてあるページは、 (The Art of Drinking - 人と飲み物、そして文化) Tokyo - 催し物カレンダー - Goethe-Institut です。
なお、このシンポジウムで基調講演をするエルヴィン・ザイツ(Erwin Seitz)氏が登場する催し物が、2015年5月20日(水)東京ドイツ文化センタードイツ文化会館ホールにて行われます。 18時30分からで、エルヴィン・ザイツ氏は 「シュニッエルやジャガイモ料理を披露し、自著『ドイツ人の生活の楽しみ方:もう一つの文化史』から朗読」することになっています。5月20日(水)です! この紹介のページは、 (ドイツ人の生きる楽しみ) Tokyo - 催し物カレンダー - Goethe-Institut にあります。 参加無料、参加登録は必要とのことですので、上記のページを参照の上、メールで事前に参加登録をして下さい。
上記のページでは、[エルヴィン・ザイツ Deutsch]、[ドイツ人の生活の楽しみ方 Deutsch]、[何が生きがいか Deutsch]の3つのリンクがありますが、後ろの2つは、2015年5月19日朝の時点でリンク先が表示されません。 これは、後ろに3バイトのスペースコードが入っているためなので、エラーになった後、.html の後ろのスペースを削除してブラウザで再読み込みをすれば、見ることができます。 念の為にここでも、リンクしておきます。順番に、(1), (2), (3) と対応させました。
(1) Erwin Seitz - Bücher | Perlentaucher
(2) Die Verfeinerung der Deutschen: Eine andere Kulturgeschichte von Erwin Seitz - Suhrkamp Insel Bücher Buchdetail
(3) Robert Pfaller: Wofür es sich zu leben lohnt. Das Leben ist der Güter höchstes nicht - Sachbuch | FAZ

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2015年5月14日  Wer wird der Chefdirigent der Berliner Philharmoniker ab 2018? Die Wahl am 11.05. war ohne Ergebnis.

2018年からのベルリン・フィル首席指揮者は誰に? 5/11の投票では合意に至らず
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2015年5月11日に、ベルリン・フィル(Berliner Philharmoniker linked to: Startseite) の次期首席指揮者の投票が行われました。 朝日新聞(2015年5月13日)では、「『権威より個性』時代反映 ベルリン・フィル、首席指揮者選び先送り」(玉川透=ベルリン、 編集委員・吉田純子)として、その11日のもようや、先送りになった背景を伝えています。 この記事によると「世界的な名門オーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者選びが11日、異例の先送りとなった。 楽員間の議論は11時間に及んだ。独有力紙は『楽団の方針を巡る複雑な内部闘争が背景にある』と報じた。」とのこと。 さらに、現在話題になっている可能性のある指揮者として、同記事では クリスティアン・ティーレマン(Christian Thielemann)、 ダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)、 アンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)、 グスターボ・ドゥダメル(Gustavo Adolfo Dudamel Ramírez)の名前があがっていました。 Tagesspiegel の2015年5月11日23時53分の記事、 Berliner Philharmoniker: Wahl des neuen Chefdirigenten bleibt ohne Ergebnis | Tagesspiegel では、さらにリッカルド・シャイー(Riccardo Chailly)の名前もあがっています。
Tagesspiegel の記事では、5月11日には、当日およそ50人のジャーナリスト達が集まっていて、投票と話し合いに11時間半もかかったにもかかわらず、 オーケストラの理事であるペーター・リーゲルバウア(Peter Riegelbauer)氏が、 今年中にサイモン・ラトルの後継者を決める投票をするためにまた集まりたい(... die Philharmoniker wollten innerhalb eines Jahres wieder zu einer Wahl Simon Rattles Nachfolger zusammenkommen. ) と言って終わってしまったようです。投票は複数回行われたようですが、結論に至らなかったとか。 ということで、大御所を選ぶのか、若手を選ぶのか、それとも無難な人材を求めるのか、さまざまな憶測が流れています。 当のベルリン・フィルのサイトでは、 「サイモン・ラトルの後継者に関してはまだ決着なし 新しい主席指揮者の選挙は結果なしのまま。」(„Noch keine Entscheidung über die Nachfolge von Simon Rattle   Die Wahl des neuen Chefdirigenten ist ohne Ergebnis geblieben. “)という言葉が流れています。残念ながらクリックしても、何も出てきません。

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2015年5月8日  Dokken(=Diplom Deutsch in Japan): Anmeldetermin bis 22. Mai 2015.

2015年独検春の試験は 6月28日(日):申込締切は5月22日(金)
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2015年春の独検 | 独検 onlineの願書受付締切は、5月22日(金)(消印有効)です(あと2週間!)。 ただし、書店・生協での払込みは5月21日(木)まで。 春の試験は、午前が 5級と 3級、午後が 4級と 2級となっています。 となり合せの級は併願ができます(割引は申し込みの際に「併願」を選択した時のみの適用)。 5級+ 4級は、6,000円、4級+ 3級は、8,500円、3級+ 2級は、11,000円とお得です。
詳細は、独検 next:次回試験実施要領 をご覧ください。 なお、2015年秋の独検は、1級、準 1級を含む全級を受験できますが、願書受付期間は9月1日~10月23日(金)(消印有効)、 筆記試験日は、2015年12月6日(日)となっていますのでご注意下さい。

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2015年4月28日  Ryurakus Rakugo in 7 Sprachen, jetzt auch in einer DVD veröffentlicht!

『三遊亭竜楽の七か国落語』DVD 第2弾2015年3月発売になっていました!
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3月20日の東京新聞に、「<落語>世界が爆笑 竜楽RAKUGO 7カ国語版DVD完成」という記事が載っていたのを見逃していました。 この記事は、<落語>世界が爆笑 竜楽RAKUGO 7カ国語版DVD完成 | 伝統芸能 (TOKYO Web) から参照できます。ご存知のように(?)、学習院大学ドイツ文学会では、2013年11月15日に三遊亭竜楽を招いて 三遊亭竜楽講演会「日本の笑いが世界を駆ける―三遊亭竜楽 ヨーロッパ落語道中」 を催していますが、 この記事にあるように、DVD版が発売になっていました。ドイツ語版の落語ももちろん収録されています。
発売元は、スロウカーブ。同社の該当ページを探してみると、 スロウカーブレコーズ:三遊亭竜楽の七か国落語〜酔っぱらい編/三遊亭竜楽 となっていて、よく見ると、なんと「三遊亭竜楽の七か国落語II」となっているではありませんか。このページのスクロールできる窓を見ると、第1弾は、すでに2014年12月15日に発売になっていました。 第1弾の DVD には、「味噌豆」、「気の長短」、「ちりとてちん」が入っているそうです。 落語家 三遊亭竜楽 のドイツ語落語を聞いて見てみたい方、ドイツ人の反応を追体験してみたい方にもおすすめです。 もちろん、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、日本語で落語を楽しみたい方にもおすすめ。師匠曰く、「中国語を習い、八カ国語落語を達成したい」。楽しみですね。

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2015年4月20日  Die Asahi-Zeitung führte vergleichende Umfragen in Deutschland u. in Japan durch und die Ergebnisse veröffentlicht.

朝日新聞世論調査「(戦後70年)日本とドイツ」4/18に公表される
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ネットでは一部がすでに4月14日に公開されていましたが、4月18日(土)に朝日新聞による「日独世論調査」の結果が公表されました。 今回の世論調査の調査方法は、同記事から引用すると日本では「全国の20歳以上の有権者から3千人を選び、郵送法で実施した。 対象者の選び方は層化無作為2段抽出法。全国の縮図になるように338の投票区を選び、各投票区の選挙人名簿から平均9人を選んだ。 3月11日に調査票を発送。4月10日までに届いた返送総数は2080。無記入の多いものや対象者以外の人が回答したと明記されたものを除いた有効回答は2016。 回答率は67%。」で、 ドイツのデータは「ドイツの調査会社に委託し、3月11~24日に全国の18歳以上の男女を対象にRDD方式で電話調査した。有効回答は1000人。」もの。
ネットでは、有料会員、あるいは、(一日3本)無料会員でないと全体の記事を読めませんが、おおきく3つの記事になっています。 (戦後70年)日本46%、ドイツ94% 被害与えた周辺国と「うまくいっている」 朝日新聞・日独世論調査(2015年4月14日05時00分)、 (戦後70年)日本とドイツ、意識探る 朝日新聞世論調査(2015年4月18日05時00分)、 (戦後70年)移民に「賛成」、日本51% 受け入れ肯定、ドイツ82% 朝日新聞世論調査(2015年4月18日05時00分)
いろいろと興味深い数字が出ていますので、日独比較をする場合には、貴重な資料となりそうです。なお、今回の世論調査に対して、 吉田裕・一橋大教授(日本近現代史)とマンフレート・ヘットリング(Prof. Dr. Manfred Hettling)、独ハレ大教授(ドイツ近現代史) によるコメントがついています。

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2015年4月16日  „Zwanzigtausend Seiten“ (Lukas Bärfuss) wird ab 16. April in Bungakuza-Atorie(Shinanomachi) aufgeführt.

ルーカス・ベアフースの『20000ページ』4/16より文学座アトリエで上演
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ルーカス・ベアフース(Lukas Lärfuss)は、1971年生まれのスイスの劇作家です。 「現代をえぐるSF演劇」を送り出している劇作家として注目を集め、すでに数多くの賞を受賞しています。 今回、文学座アトリエでは、『20000ページ』(ZWANZIGTAUSEND SEITEN (2012)) を4月16日から4月30日までの期間上演します。演出は中野志朗、訳は松鵜功記です。 詳細は、20000ページ | 文学座 のページをご覧ください。 文学座アトリエは、信濃町駅から徒歩9分です。以下は、パンフレットに載っているストーリーの紹介文の引用です。

ある日、トニーの頭の上に巨大なダンボール箱が落ちてくる。箱の中身は20000ページにわたりスイスの現代史が書かれた歴史書。 ぶつかったトニーの頭の中に、なんと(!)スイスの現代史が入ってしまう。歴史を頭の中に抱えたトニーが最後に選んだ解決策とは…。
(文学座4月アトリエの会『20000ページ』パンフレットからの引用)

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2015年4月14日  Günter Grass ist im Alter von 87 in Lübeck gestorben.

ノーベル賞作家ギュンター・グラス、死す。
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2015年4月13日(月)に、ドイツのノーベル賞作家、ギュンター・グラス(Günter Grass)は リューベックで他界しました。87歳でした。 ギュンター・グラスは、1927年にダンツィヒ(Danzig)に生まれましたが、この街は第二次世界大戦後はポーランド領となり、 グタニスク(Gdańsk)となったところです。『ブリキの太鼓』(Die Blechtrommel:1959)は Gruppe 47 の賞を受け、その後の1999年のノーベル文学賞につながったとも言われています。さまざまな言動で物議を醸しだしてきましたが、 『タマネギをむきながら』(Beim Häuten der Zwiebel:2006) 発表直前に、ナチの親衛隊に入っていたことを告白したのは衝撃的でした。
そんなギュンター・グラスなので、追悼文のタイトルもさまざまです。 Die Süddeutsche Zeitung には、 Zum Tod von Günter Grass: Der Trommler(ギュンター・グラスの死に対して:あの太鼓の叩き手)、 DIE ZEIT には、 Günter Grass: Ein Beschwörer und Mahner(ギュンター・グラス:呪術師で警告者)、 Frankfurter Allgemeine には、 Ein Nachruf: Der große Grass(追悼:あの偉大なるグラス)、 Der Spiegel には、 Zum Tode von Günter Grass: Abschied von einer Jahrhundertfigur(ギュンター・グラスの死に際して:世紀の人物との別れ)、 Die Welt には、 Ein Bürger aus dem Bilderbuch, stolz und eigensinnig (絵本に描かれた市民、誇り高く、頑固)、 Tagesschau には、 Nachruf auf Günter Grass: Die Stimme der Nachkriegszeit(ギュンター・グラスに対する追悼:戦後期の声)が載っています。
1つのメディアで複数の記事がありますので、それぞれの追悼文がそのメディアを代表的するものではありません。ご注意。

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2014年4月2日  Heute ist der 2. April und Gründonnerstag.

2015年の復活祭の日曜日は、4月5日
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復活祭(Ostern)というと、イエス・キリストの復活を祝う移動祝日で、 「復活祭の日曜日」(Ostersonntag、イースターサンデー)が、「春分の後の最初の満月の次の日曜日」です。 この日曜日が、今年は4月5日なので、その前の金曜日(4月3日)が「聖金曜日」(Karfreitag)で、 新教では「受難日」と呼ばれます。その前の日が「聖木曜日」(Gründonnerstag)で、 今年は4月2日、つまり今日です。法律的には明日の「聖金曜日」(Karfreitag)と「復活祭の月曜日」(Ostermontag) がドイツ全土で祝日休日扱いされているために、明日の金曜日から来週の月曜日までが、実質的にお休みとなります。 日曜日を挟んで「週末」が長くなった感じなので、「長い週末」(langes Wochenende)と呼ばれます。
今回は、Feiertage 2015 | Schulferien.org を参照しました。

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2014年3月29日  Die Umstellung auf die Sommerzeit 2014 in Deutschland ist am 30. März um 2 Uhr.

2015年3月29日  Am 29. März 2015, von Samstag auf Sonntag um 2:00 MEZ, wird die Uhr auf die Sommerzeit umgestellt.

中央ヨーロッパ夏時間、3月29日(日)朝 2時に始まる
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2015年、中央ヨーロッパ夏時間(Mitteleuropäische Sommerzeit: MESZ)は3月29日(日)朝2時に始まります(中央ヨーロッパ時間(英語:CEST、ドイツ語:MEZ)には、 ドイツ、スイス、オーストリアも含みます)。 毎年のことながら、この3月末の日曜日には、夜が1時間短くなります(時計を一時間進めるわけです)。 ヨーロッパの人とコンタクトを取る時には気をつけましょう(EUの国々は、一様に夏時間を導入しています)。 日本との時差は、これで7時間となります。 今回は、http://www.zeitumstellungen.com/ と、 オープンデータビジネス研究会による ヨーロッパの現在時刻と時差一覧| http://www.time-j.net/ を参照しました。

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2015年3月25日  NHK Fernseh- und Radioprogramm für Deutsch: Neuer Start, ab 30. März 2015.

2015年度の『テレビでドイツ語』,『まいにちドイツ語』は3月30日スタート
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NHKの『テレビでドイツ語』、『まいにちドイツ語』の新シリーズは3月30日(月)から新たに始まります。 NHK Eテレで4月から9月までの『テレビでドイツ語』は、吉満たか子さん(広島大)、 ナビゲーターは原沙知絵さん、ドイツ人パートナーは Franzisca Pätzel さんと Stefan Pokrandt さん。 今回のタイトルは、「ベルリーナーに学ぶ日常会話術」。 本年度から放送の曜日と時間が変わり、月曜午後11:25-11:50、再放送は翌週火曜日の午前5:30-5:55 です。 4月からのテキストには、新たに「ダーリンは外国人」の漫画家、小栗左多里さんによる「トニー&さおりのベルリン ビッテ」と、田中雅敏さんの「旅で使える!伝わるドイツ語ハンドブック」 がスタート。松永美穂さんの「こんなWitzいかが?」とともに楽しみが増えました。
NHKラジオ第2放送の「まいにちドイツ語」は、月曜日から水曜日までが入門編で 4月から9月が中山 純さん(慶應義塾大)と Hans-Joachim Knaup さんが担当で、2014年4月から9月に放送されたものの再放送です。 「『初めて外国語を学ぶ』というコンセプトで構成された入門編」で、 「ドイツ語を聞いたままに発音することに重点を置いてい」るそうです。 木・金の応用編は、山本淳さん(獨協大)、Angelika Wernerさん(獨協大)、Thomas Meyerさん担当の新作で 「ドイツ人が見たい日本」(Magazin KREUZ UND QUER IN JAPAN)です。 4月からのテキストに新登場するのは、宮谷尚美さんによる「なつかしい歌をドイツ語で」です。 4月は「モーツァルト」の子守歌(Schlafe, mein Prinzchen, schlaf' ein!)、楽しみです。 放送時間は、月曜から金曜までで、午前7:00-7:15、再放送は同日の15:15-15:30、翌週月 - 金11:30-11:45です。
月刊のテキストは、毎月18日頃に発売され本体価格は400円(税込で432円)です。
なお、パソコン、スマホ、タブレットでも読めるテキストの電子版も電子書店で発売されています。 また、ゴガクル ドイツ語 - NHK語学フレーズをフル活用 では、「おさらいフレーズ」の音声を聞いて復習したりできます。 ラジオを持っていなくても、NHKネットラジオ らじる★らじるで、 パソコン、スマホ、タブレットで番組を聴くこともできます。いろいろなメディアが活用できますので、チャレンジしてみましょう。

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2015年3月20日  Aus dem Freundschaftsabkommen zwischen Schloss Neuschwannstein und Burg Himeji wird am 26. März 2015 ein Kooperationsabkommen.

ノイシュバンシュタイン城と姫路城が友好協力協定を締結することに(3/26)
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3月18日の朝日新聞に白鳥の城から白鷺城へ、国境越えたラブコールの行方は| 朝日新聞 DiGITAL という記事(筆者:玉川透氏)が掲載されました。 実は、この2つのお城の協定は、かなり前から構想されていたようなのですが、2014年11月5日にまずは「プレ協定」(実は、友好協定(Freundschaftsabkommen))が締結されていました。 例えば、Bayerischer RundfunkFreundschaftsabkommen Konnichiwa und Grüß' Gott auf Schloss Neuschwanstein | Bayerischer Rundfunk の記事に紹介されています。 また、バイエルン州の正式なプレス発表は、 SCHLOSS NEUSCHWANSTEIN UND BURG HIMEJI IN JAPAN WERDEN PARTNER | Pressemitteilung Nr.438/14 (PDF) にあります。来る3月26日には、「(友好)協力協定」(Kooperationsabkommen) となる予定です。
ノイシュバンシュタイン城と言えば、日本人観光客も多く訪れるおとぎ話の中に出てくるようなお城です。 このお城は、多くの方がご存知のようにバイエルン王、ルートヴィヒ2世(Ludwig II. (1864-86))によって19世紀に建てられたもので、 ディズニーランドのお城のモデルとも言われていますが、世界遺産ではありません。 一方の姫路城は、すでに1993年に世界遺産に登録され、2009年からの「平成の大修理」がこの 3月に終了したばかり。 「白鳥」(Schwan)と「白鷺」(Silverreiher)、実はかなり状況が違うのです。 この背景をいろいろと説明してくれているのが、この朝日新聞の記事です。
なお、この記事の最後の方で世界最大級のアメリカの<旅行くちコミ・サイト>、トリップアドバイザー(tripadvisor)による 死ぬまでに行きたい世界の名城 25| [トリップアドバイザー] が紹介されていますが、 これは日本のサイトのみに掲載されているランキングのようです(そこでは、1位がノイシュバンシュタイン城、2位が姫路城となっています)。

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2015年3月12日  Bundeskanzlerin Angela Merkel war knapp zwei Tage in Japan, aber ihre unerwartet zurückhaltenden Reden hatten ziemlich große Wirkungen.

メルケル首相、2日間弱の日本滞在を終える(3/9-10)
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7年ぶりに来日したドイツのメルケル首相(Bundeskanzlerin Angela Merkel)は、 2日間弱の短い滞在時間に予想外の「間接的」な表現のスピーチで大きな反響を呼びました。 多くの新聞が「歴史認識」と「脱原発」の問題提起がなされたと報じていますが、実際には、日本政府に向かって助言をするという形ではなく、 ドイツはこうしました、ということをきちんと述べる(beschreiben)ことで、メッセージを伝えたわけです。
南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung, 3月9日)に掲載されたRobert Roßmann氏の記事は、 Besuch in Japan: Merkel versucht es mit höflicher Kritik (「日本訪問:メルケルは礼儀正しい批判でそれを試みる」)というタイトルで、その内容の一部は朝日新聞(3月11日)にも紹介されています。 同記事には、「メルケル氏は『外国への助言がしばしば逆効果になると知っており、日本批判をあえて避け、ドイツの選択の正しさを説明する道をとった』と読み解いた。」 と一部を和訳して引用しています。この部分を含むドイツ語は、以下のようになっています。

An Mittwoch jährt sich die Katastrophe von Fukushima zum vierten Mal. Da lässt sich die Energiepolitik bei einem Japan-Besuch kaum aussparen. Ministerpräsident Shinzo Abe setzt trotz des GAUs weiter auf die Atomenergie, Deutschland hält das für einen Irrweg. Merkel weiß, dass öffentliche Ratschläge an andere Staaten oft das Gegenteil dessen bewirken, was man will. Also hat sie sich dafür entschieden, auf Kritik an Japan zu verzichten und stattdessen nur zu beschreiben, warum Deutschland seinen Weg für richtig hält.
Quelle: Merkel versucht es mit höflicher Kritik |Süddeutsche Zeitung, am 9. März 2015
上記の朝日新聞の和訳した文のすぐ後で、「だから、彼女(メルケル首相)は、日本に対する批判をあきらめ、そのかわりになぜドイツが自らの進む道が正しいと考えるのかだけをきちんと述べた」 と言っています(つまり、見出しとは異なり批判はしなかった、という解釈です)。 beschreibenを「きちんと述べる」と和訳しましたが、「…を描写する」という和訳もされる動詞で英語の describe に相当するものです。「(出来事)を言葉を使ってちゃんと説明する」という意味があります。
さらに同朝日新聞の記事では、フランクフルター・アルゲマイネ新聞の電子版(Aktuelle Nachrichten online - FAZ.NET に掲載された3月9日付けの記事のタイトルを「安倍晋三首相に『ドイツの教訓』」と紹介していますが、 こちらは、Merkel in Japan „Deutschstunde“ für Shinzo Abe | FAZ.NET です。Deutschstunde は「ドイツ語の時間」(=ドイツ語の授業)という意味で使うのが普通ですが、 考えてみると確かに「ドイツの時間」にもなります(朝日新聞の記事を担当した玉川透氏は『ドイツの教訓』と意訳)。 朝日新聞社が共催した講演会で、メルケル首相が会場の人たちからの質問に答えている様子をこの記事の筆者 Carsten Germis 氏がこのように表現したのですが、 タイトルにもこの語を使って „Deutschstunde“ für Shinzo Abe とやったところが絶妙でした。

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2015年2月21日  Der Workshop von Hito-Kotoba-Forum findet am 22. März 2015 an der Gakushuin-Uni statt.

ひと・ことばフォーラム特別公開研究会「言語、言語意識の変容」(3/22)
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来る3月22日(日)10:30~17:40に、<ひと・ことばフォーラム>は、学習院大学北2号館10階第一会議室に於いて、特別公開研究会「言語、言語意識の変容」を開催します。 今回は、田中克彦先生(一橋大学名誉教授)が基調講演を行います。 プログラムの概要は以下の通りです。
10:30-10:40  挨拶、趣旨説明など
【日本語、日本語意識の変容】
10:40-11:40 《研究発表1》谷口龍子(東京外国語大学)
  「台湾における継承日本語コミュニティの形成―国語教育、日本語排除から継承日本語へ―」
11:45-12:45 《研究発表2》岸本千秋・佐竹秀雄(武庫川女子大学)
  「慣用表現にみられる意味・用法の変化」
12:45-13:30 昼休み
【言語変化】
13:30-15:00 《基調講演》田中克彦(一橋大学)「言語変化とは何か?」
【歴史語用論】
15:20-16:20 《研究発表3》中安美奈子(浜松医科大学)
  「時空を遡る―チョーサーの時空間体系を分析して―」
16:30-17:30 《研究発表4》岡﨑友子(東洋大学)
  「接続表現の歴史的変化―指示詞系接続表現「サテ・サレバ」を中心に―」
17:30-17:40  挨拶・閉会
なお、参加費:500円、定員:40名(先着お申し込み順)ですので、参加希望者は ひと・ことばフォーラム特別公開研究会「言語、言語意識の変容」開催のお知らせ をご参照の上、(1) お名前 (2) ご所属 (3) 懇親会参加の可否を添えて申し込んで下さい。

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2015年02月13日  Prof. Takadas Buch über Hitlers Rede plaziert sich unter TOP 10 vom Shinsho-Preis 2015.

高田博行著『ヒトラー演説』、新書大賞2015ベストテンに入る。
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2015年2月10日発売の 『中央公論』 に発表された、新書大賞2015のベストテンに 高田博行著『ヒトラー演説』(中公新書)が入りました。 新書大賞2015 は、 「有識者、書店員、各社新書編集部、新聞記者など86人に、2014年1〜11月発行の新書から『読んで面白かった、内容が優れていると感じた、おすすめしたいと思った』 5点を挙げ」、「1位10点、2位7点、3位5点、4位4点、5位3点で総合得点を集計」して選ばれたものです。
以下、10位までを挙げておきます。 1位、増⽥寛也編著『地⽅消滅』(中公新書)、 2位、⽔野和夫著『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書) 3位、⽮野久美⼦著『ハンナ・アーレント』(中公新書) 4位、⾚坂真理著『愛と暴⼒の戦後とその後』(講談社現代新書) 5位、鈴⽊⼤介著『最貧困⼥⼦』(幻冬舎新書) 6位、佐藤優著『創価学会と平和主義』(朝⽇新書) 7位、丸⼭宗利著『昆⾍はすごい』(光⽂社新書) 8位、春⽇太⼀著『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮新書) 9位、古市憲寿著『だから⽇本はズレている』(新潮新書) 10位、佐伯啓思著『⻄⽥幾多郎』(新潮新書)、⾼⽥博⾏著『ヒトラー演説』(中公新書)でした。
『中央公論』3月号 P.157 には、ベスト20位まで載っています。 なお、第3位の⽮野久美⼦著『ハンナ・アーレント』(中公新書)、第15位の板橋拓己著『アデナウアー』(中公新書)もドイツ語圏関係です。

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2015年02月12日  Der Film „SHOAH“ wird wieder aufgeführt, ab 14. Februar 2015 im Theater-Image-Forum (Shibuya).

『SHOAH ショア』とその続編、2/14から3週間限定で上映/イメージフォーラム(渋谷)
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上映時間9時間27分、続編も加えると全部見るのに14時間を超えるというクロード・ランズマン監督の映画『SHOAH ショア』が、 渋谷の シアター・イメージフォーラム で、2月14日から3週間限定で公開されます。 ナチス・ドイツがユダヤ人を大量虐殺した記録を関係者の証言のみでつづるというこの映画は、見る人への大きなチャレンジでもあります。 本編は、1985年に完成し、日本版のDVDも作られましたが、現在では絶版になっているとのこと。この機会に、あなたもこの「幻の作品」を自分の目で確かめてみませんか?
ホロコーストの“記憶”を“記録”したクロード・ランズマン監督作ドキュメンタリー3本! のページを見ると、前売り券は2月13日まで販売とのこと。どうやってこんなに長い映画を見るのか、という疑問がありますが、本編は4部に分けるのだとか。 続編の方は、『ソビブル、1943年10月14日午後4時』、『不正義の果て』というタイトルになっています。 詳細は上記のサイト、あるいは、上記のサイト中にあるPDF版のフライヤー クロード・ランズマン監督作ドキュメンタリー をダウンロードして確認して下さい。「ショア」の第1部、第2部、第3部、第4部、「ソビブル」、「不正義の果て」の上映時間を確認し、買うべき券をよく考えてから行きましょう。

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2015年02月07日  Am 5. Februar 2015 starten die 65. Internationalen Filmfestspiele Berlin.

2月5日(日本時間2月6日)、第65回ベルリン国際映画祭始まる
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第65回ベルリン国際映画祭が、ベルリンで2月5日(日本時間6日)に始まりました。 第65回ベルリン国際映画祭(Berlinale)は、2月15日まで開催されますが、 およそ400の映画が紹介されるとあって全体を見渡すのは大変です。今回は、久しぶりにヴェルナー・ヘルツォーク(Werner Herzog) 監督の作品、Queen of the Desert (2014, アメリカ)がコンペティション部門に出品されていて、ニコール・キッドマンが主役を務めていることも話題になっています。 Queen of the Desert | Berlinale でトレーラーが見れます。 ドイツ人監督というと、Sebastian Schipper監督の Victoria | Berlinale とか、 Andreas Dresen監督の Als wir träumten | Berlinale とかがあります。 ベルリン国際映画祭のサイトBerlinale(ここでリンクしているのはドイツ語のページ)もますます充実しています。

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2015年2月01日  Richard von Weizsäcker ist am 31. Januar 2015 im Alter von 94 Jahren gestorben.

リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー、2015年1月31日に94歳で逝く。
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2015年1月31日、リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー(Richard von Weizsäcker)氏が亡くなりました。 94歳でした。ヴァイツゼッカー氏は、日本でも広く知られたドイツのかつての大統領ですが、 ドイツでは人々が非常に高い尊敬の念を抱いた政治家の一人でした。 特に、戦争終結後40年を迎えた1985年5月8日、連邦議会でのスピーチで戦争終結の日を「開放の日」(Tag der Befreiung) と称したことも有名です(ポイントは、ナチスドイツに占領された国/迫害された人々の視点から見た発言である点です)。 追悼文は、すでにドイツのさまざまな新聞等に掲載されています。Tagesschau.de では、 1985年5月8日のスピーチの抜粋を Altbundespräsident von Weizsäcker Video: "Der 8. Mai war ein Tag der Befreiung" で公開しており、ダウンロードもできるようにしています。 なお、ヴァイツゼッカー元大統領のスピーチは、ドイツの大統領のサイトにまとめてあります。 Der Bundespräsident | Reden (Richard von Weizsäcker) の一覧の中から、8. Mai 1985, Bonn のスピーチを選べば、 このスピーチの原稿を(ドイツ語で)読むことができます。
日本では、ヴァイツゼッカー元大統領が戦争終結の日を「開放の日」と位置づけた部分よりも、「過去に眼を閉ざす者は未来に対してもやはり盲目となる」 (Wer aber vor der Vergangenheit die Augen verschließt, wird blind für die Gegenwart.)の部分がなぜか有名です。

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2015年1月21日  Foodwatch fordert, den Verkauf von Engerydrinks an Kinder und Jugendliche zu verbieten (Berlin, am 19.01.2015).

Foodwatch.de:子供・青少年に対し Energy Drinks の販売禁止を求める(1/19)
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消費者団体の Foodwatch.de は、ベルリンで2015年1月19日、 「子供たちや青少年に対して Energy Drinks を販売することを禁止するように求め」ました。その根拠は、 ヨーロッパ食品安全局(EFSA: Europäischen Behörde für Lebensmittelsicherheit) による新しい研究報告書のドラフト (Scientific Opinion on the safety of caffeine | European Food Safety Authority (EFSA))です。 「成人も未成年も、一日につき、体重1キロにつき3ミリグラム以上のカフェインを摂取しないほうがよい」という基準が示されており、これによると 「体重50kg の12歳の少年が、ある種のエナジードリンク500ml を飲むと、もうこの限度を越えてしまう」のだそうです。
カフェインの過剰摂取(とりわけ子供や妊婦に対して)は、昔から問題とされてきました(心不全、肝不全などの危険性)。 それにもかかわらず、カフェインを非常に多く含んだドリンクを子供や青少年に販売することは世界的にほとんど禁止されていません。 問題は、少量のカフェインではなく、あくまでも「カフェインを非常に多く含んだドリンク」で、それを「子供や青少年/妊娠している女性たち」や「心臓や脳に持病を抱える人たち」 が「多量に摂取すること」にある、とされています。さらに、甘味料と混ぜたり、飲む時にアルコールと混ぜたりすると危険性が増大します。
1月20日、21日と、多くのメディアがこの危険性について報道していますが(foodwatch Koffein EFSA をキーワードに検索して下さい)、 連邦食糧・農業省(BMEL) 大臣のクリスティアン・シュミット(Christian Schmidt) 氏は ZDF-Magazin „Frontal 21“ (20.01.2015, 21.00 Uhr)で、 販売禁止にはしないという趣旨の発言したようです。さて、本当に販売規制をしなくても大丈夫なのでしょうか? この種のドリンクは、日本でも多量に販売されています。飲み過ぎには注意しましょう!

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2015年1月14日  Das Unwort des Jahres 2014 ist „Lügenpresse“. (Darmstadt, 13.01.2015)

2014年のドイツの粗悪語は、„Lügenpresse“(嘘つき報道機関)に。(1/13)
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2014年の粗悪語(Unwort)が、2015年1月13日にダルムシュタット(Darmstadt)において、 言語学者のニーナ・ヤーニヒ (Nina Janich) を座長とした記者会見で発表されました。
選ばれたのは、Lügenpresse (嘘つき報道機関)です。おや、第一次世界大戦の時にも、こんな言葉が使われていたような気がする、 そんなことを思った方、鋭いです。その通りなのですが、なぜこのような表現が復活しているかというと、「ペギーダ」(=「ヨーロッパのイスラム化に反対する愛国的欧州人」) の人たちがこの言葉を使って報道機関を十把一絡げに非難しているとのこと。 選考理由としてニーナ・ヤーニヒ氏 (Nina Janich) は次のように述べています:

Mit dem Ausdruck Lügenpresse werden Medien pauschal diffamiert. Eine solche pauschale Verurteilung verhindert fundierte Medienkritik und leistet somit einen Beitrag zur Gefährdung der für die Demokratie so wichtigen Pressefreiheit.
(「嘘つき報道機関」という表現で、メディアが大括りで誹謗される。このような一括した厳しい非難は、十分根拠のあるメディア批判を妨げ、それによって民主主義にとってとても重要な報道の自由を脅かすことに寄与してしまう。)と述べています。 このような言葉で一括して何かを非難するというのは、とても間違ったことですが、気がつくと日本でも同様のことが行われているような気がします。 なお、この他にも注目を集めた粗悪語としては、erweiterte Verhörmethoden(拡大された尋問方法)、Russlandversteher(ロシアの理解者) があり、 前者は、現実を隠すような「婉曲語法」であり、後者は、誹謗する文脈で用いられるところから、不快な表現になっているとのことです。
詳細は、http://www.unwortdesjahres.net/ にPDFでアップロードされています。 (今回は、このプレス発表の原稿を見る前に、Darmstadt: Lügenpresse ist das Unwort des Jahres 2014 |ZEIT ONLINE を参考にして書きました。)

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2015年1月2日  In der Neujahrsansprache 2014/2015 warnt Bundeskanzlerin Angela Merkel Bürger vor „Pegida“

メルケル首相、2015年 年頭スピーチで Pegida を明確に批判
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2014年12月31日、メルケル首相は、2015年の年頭のスピーチ(Neujahrsansprache)で、ドレスデン(Dresden) から始まったと言われる Pegida (Patriotische Europäer gegen die Islamisierung des Abendlandes)(「ヨーロッパのイスラム化に反対する愛国的欧州人」) と呼ばれる人たちの運動、あるいはデモに対して明確な批判を展開しました。25年前に東ドイツの人々が独裁政権に対して立ち上がり „Wir sind das Volk.“ と叫んでデモ行進をしていましたが、昨今の Pegida 運動をしている人たちも同じ言葉を使っています。そこで、メルケル首相は、この言葉の意味が違うのだ、 と以下のように解説し、あとをついて行かないように促しました。

Heute rufen manche montags wieder „Wir sind das Volk“. Aber tatsächlich meinen sie: Ihr gehört nicht dazu – wegen Eurer Hautfarbe oder Eurer Religion.

Deshalb sage ich allen, die auf solche Demonstrationen gehen: Folgen Sie denen nicht, die dazu aufrufen! Denn zu oft sind Vorurteile, ist Kälte, ja, sogar Hass in deren Herzen!

Quelle: Neujahrsansprache von Bundeskanzlerin Angela Merkel zum Jahreswechsel 2014/2015 am Mittwoch, 31. Dezember 2014, in Berlin
Alternativ für Deutschland を除く)野党からは、この明確なメッセージに対して好意的な発言が寄せられました。 この点で、間接的な批判を展開したガウク大統領のクリスマスのスピーチ (Weihnachtsansprache von Bundespräsident Joachim Gauck, am 25.12.2014) とは好対照でした。
他方、Pegida が果たして何を目指しているのか、「19のプログラム」(19-Punkte-Programm)は何を言っているのかも、きちんと理解する必要があります。 PEGIDA Facebook で「19のプログラム」(19-Punkte-Programm) を読むことができますし、 FOCUS Online では、Was will Pegida wirklich?(19. Dezember 2014) という記事で、解説的コメントを読むこともできます。

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2014年12月22日  Lokale Uni-Nachrichten: Frau Yamauchi hat einen Preis im Fotowettbewerb gewonnen. / Heute ist der Abgabeschluss für Sotsuron. / Noch 24 Tage bis zum Abgabeschluss für Sotsuken.

学習院大ローカルニュース:山内さん、国際交流センター写真コンテストで入賞、など
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ドイツ語圏文化学科の山内さんが「国際交流センター写真コンテスト」で入賞しました。ツークシュピッツェ(die Zugspitze) で撮った写真です(こちら)。
本日2014年12月22日は、卒論の提出日です。なお、卒研の締め切りは、2015年1月15日です。お忘れなく。
Wir haben noch 24 Tage bis zum Abgabeschluss für Sotsuken.

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2014年12月19日  Das Wort des Jahres 2014: 1. Lichtgrenze, 2. schwarze Null, 3. Götzseidank, 4. Russlandversteher, 5. bahnsinnig

ドイツにおける「2014年の言葉」(Wort des Jahres 2014)は Lichtgrenze(光の境界線)
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2014年12月12日にドイツ語協会(Gesellschaft für deutsche Sprache) は、「2014年の言葉」 (Das Wort des Jahres 2014) を発表しました。 例年のごとく、頻度から選ばれたものではなく、選考委員会の人たちが重要性や人気などを考慮して決めたものです。
今年の言葉(第1位)は、Lichtgrenze(光の境界線/光の国境)。 これは、ベルリンの壁崩壊25周年の記念式典の時に、15キロに渡るかつてのベルリンの壁のところに8000個の白く輝く風船をならべて作り出されたもの。
第2位は、schwarze Null(黒いゼロ;借り入れ無し)、2015年の予算では借金財政は無くなり、借り入れ無しで予算が組まれました。
第3位は、GötzseidankGötz に感謝を!;ありがたや< Gott sei Dank!)、 ご存知、ワールドカップの時のMario Götz の働きを見て作られた駄洒落的言葉です。
第4位は、Russlandversteher(ロシアの理解者)、ウクライナ問題をめぐって反ロシア的な立場と、ロシアの理解者としての立場の人が議論した年でした。
第5位は、bahnsinnig(鉄道狂い?)というと、そう、wahnsinnig(「気が狂った;常軌を逸した」という形容詞) を思い出します。 今年は、再三にわたりドイツ鉄道(Deutsche Bahn) のストライキがあったため、こんな言葉が作られたようです。
第6位は、Willkommenskultur(歓迎文化)、これは政治的亡命を求めてきた人たちを歓迎して受け入れようとする「文化的基盤」を指して使われるようです。 もちろん、背景には、昨今の亡命申請者がヨーロッパで激増しているという状況があります。
第7位は、Social Freezing(社会的凍結?)というのは、もちろん英語。2014年10月以降に Facebook や Apple が自分たちの会社の女性従業員に、 未受精卵細胞の凍結保存を無料で行うと発表したようなのですが、それは将来子どもが欲しくなった時に、その卵細胞を使えるようにという配慮だとか。だから「社会的凍結」 という訳の分からない用語が作られたようです。
第8位は、Terror-Tourismus(テロ・ツーリズム)、シリアなどに出かけていき内戦に参加してしまう若者たちを指して作られたようです。
第9位は、Freistoßspray(フリーキック・スプレー)はワールドカップ・サッカーで導入されたスプレー。一定時間で消えてしまうので、なかなか便利。
第10位は、Generation Kopf unten(下を向いている世代)、何のことかと思ったら、ずっと下を向いてスマホをいじっている若者の世代を指すのだとか。
観点は違いますが、ユーキャン日本の新語・流行語大賞 における2014年のトップテン年間大賞は、「ダメよ~ダメダメ」、「集団的自衛権」 でした。日本漢字能力検定協会が発表する 今年の漢字 2014年 は、 「税」だとか。こちらは、投票数で決まりました。今年の漢字は、「嘘」と予想していたのですが、 外れてしまいました(「嘘」は3位でした)。

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2014年12月16日  Das 34. interuniversitäre Juniorenseminar findet vom 9. bis 13. Maerz 2015 in Nasu unter dem Rahmenthema „In zehn Jahren“ statt.

春のインターウニゼミナール(2015年3月9日から13日)参加申し込み始まる
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2015年3月9日から13日にかけて、栃木県那須塩原市にある「国際医療福祉大学那須セミナーハウス」にて、 第34回春のインターウニゼミナール(ドイツ語ドイツ文化ゼミナール)が開催されます。 インターウニゼミナール は、 「ドイツ語を学び、ドイツ語圏の文化と社会に広く関心を持つ学生たちのために開催されている合宿ゼミです。」 このゼミは、開かれたゼミで、参加者は「『全国各地からの新しい仲間たちと楽しく集中的にドイツ語を学ぶ』ことと 『大学生らしく批判的知性を磨いて自由に議論する』という、2つの目標を追求」することになります。 今回のテーマは、「10年後の私たち − In zehn Jahren」。 2015春のインターウニ・ゼミナール のページに書いてあるように、 もちろん「...10年後を予測するのは難しいことです」。でも、気がつくと目先のことだけを考えて生きていませんか? 10年先のことを考えて見たら、今下そうとしてる結論が間違っているなんていうこともあるのではないでしょうか? もちろん、予想のつかない未来ですが、だからこそ今からいろいろと考えておきたいものです。
この機会に、インターウニゼミナール:参加申し込み をして、 全国のドイツ語学習者と闊達な議論をしてみてはいかがでしょうか。 満員になってしまう前に早めに申し込みましょう。

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2014年12月7日  Leckere Stollen, die in Japan zu kaufen sind.

日本で買える美味しいシュトレン(Stollen)/東京新聞(12/5)
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シュトレン(Stollen)というと、「レーズン・ドライフルーツ・ナッツなどが入ったクリスマス用の細長い形の菓子」(『アクセス独和辞典』)で、 ドイツ語圏では広く知れ渡ったものです。12月5日付東京新聞の「比べてみま選科」には、「クリスマスパン・シュトレン」というタイトルで、3つのお店が紹介されていました。 まずは、大田区北千束にある schomaker ショーマッカー 。店主の清水信孝さんは、 ドイツのオーガニックパン店 Die Biobäckerei Schomaker で2年ほど修行してのれん分けを許されたそうで、 手作りの本場の味が売りだそうです。次に紹介されていたのは、中央区日本橋浜町にある「タンネ」。ここでは、タンネニュース をリンクしておきます。ここも東京では有名なドイツパンの店。シュトレンは、大きさは3タイプ、「生地とのバランスの良さが自慢」とのこと。 3つ目のお店は、静岡県伊豆の国市三福にある ドイツパンの店「ベケライ・ダンケ」。「フルーツは酸化を防ぐために完全密封し、 クルミやノーワックスのカリフォルニアレーズンなどの具材にこだわる」そうです。それぞれ語り尽くせない特徴がある様子。
もちろん最高なのは自分で手間ひまかけて作るもの。Duden には、生地に入れ込む材料として「干しぶどう」(Rosinen)、 「アーモンド」(Mandeln)、「シトロン(柑橘類の皮の砂糖漬け)」(Zitronat)、 「マルチパン(すりつぶしたアーモンドに砂糖・香辛料などを混ぜて焼いたもの;日本では「マジパン」とも呼ばれる)」 (Marzipan)、 「ケシの実(最近は、「ポピーシード」とも呼ばれる)」(Mohn) などとなっています。 Stollen backen Rezepte | Chefkoch.de には、ドイツ語で148種類のレシピが載っています。 良さそうなものにチャレンジしてはいかがでしょう。

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2014年11月30日  Heute ist erster Advent!

2014年のアドベント始まる(am 30. November)
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Advent(待降節)の始まりです。クリスマス前の4週間、地域によっていろいろ特色があると思いますが、 クリスマスの雰囲気がどんどん高まっていく季節であることは間違いありません。 寒さも厳しくなりますが、クリスマス・マーケット(Weihnachtsmarkt) で買い物をするのも楽しい季節です。 日本でも最近は、アドベントカレンダー(Adventskalender)を扱っている雑貨店もあります。 24の小さな窓を毎日開けていくのは、子供たちだけでなく大人もワクワクしますね。
ブンデスリーガのファンの方は、自分の応援するチーム、あるいは応援する選手のいるチームのアドベントカレンダー(Adventskalender) を入手するのも面白いかもしれません。例えば、 Adventskalender 2014 bvb | Google とか Adventskalender 2014 FC Bayern | Google とかで検索すると、いろいろなものが出てきます。 だだし、すべてのチームが作っているわけではありまん。

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2014年11月24日  Deutschland wird nächstes Jahr erstmals seit 46 Jahren einen Haushalt ohne neue Schulden haben.

シュナーブル教授インタビュー(2014/11/21, 朝日新聞)「新規国債の発行がゼロになるドイツ」
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11月21日の朝日新聞にライプチヒ大学のグンター・シュナーブル教授(経済学)(Prof. Dr. Gunther Schnabl のインタビュー記事が載っていました(インタビューアーは玉川透氏)。「日本は債務残高削減努力を」、「ドイツ反省 新規国債を停止」という見出しが出ており、 「日独の財政状況とGDPの推移」と「実質GDP成長率」の表でドイツと日本が比較されています。そもそもなんでこんなインタビューが載せられたかというと、 さる9月8日にドイツのショイブレ財務相(Wolfgang Schäuble)が、 「新規国債の発行がゼロになる見通しである」と述べたことに端を発しています。 このインタビュー記事の中では、赤字国債をどんどん発行して債務残高を増やし続ける日本と、次年度は赤字国債なんか出さない、 と宣言したドイツが比較されています。EU では、加盟国に債務残高を国内総生産(ドイツ語では、BIP(Bruttoinlandsprodukt)) の60%以下に抑えるように求めていますが(Art. 126 AEUV (ex-Artikel 104 EGV) | dejure.org)、 ドイツは2013年度も80%前後でこの基準をまだクリアしていません。日本は、同じ基準を計算すると200%以上になってしまうとか。
いわゆる財政健全化(つまり、国としての借金を減らすべきだという考え方)は、世界的に意識されているものですが、 近年の日本の経済政策では消費税引き上げの先送りを始めとして、近い将来に何らかの政策を打ち出す予定はないようです。 このインタビューの中でも触れられているように、ドイツではなんと憲法にあたる基本法115条 Grundgesetz, Art 115 に「新たな債務は、投資の支出を上回ってはならない」という趣旨の、いわゆる『債務ブレーキ条項』が2009年に追加されているのです。国の借金を真剣に考え、次世代に借金を残すべきではない、 という考えはかなり強く、国の借金をリアルタイムで示すサイト Bundes Staatsschulden Uhr 2014 Aktueller Schuldenstand und Pro Kopf Staats Verschuldung Deutschland もあります。
もっとも、Wirtschaftswoche の 9月8日の記事 Schäubles rote Null: Die große Trickserei beim ausgeglichenen Bundeshaushalt | Wirtschaftswoche にあるように、よく見るとまだまだ「赤字隠し」が行われているという指摘もあります。

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2014年11月15日  Lokale Nachrichten/Mejiro: Apfelkrapfen sind schon da.

目白ローカルニュース:Apfelkrapfen がある!
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目白駅の中にあるパン屋と言えば「カフェデンマルク」(マーメイド ベーカリー パートナーズの1つ)。 このところ、ポスター等で売り込んでいるのが Apfelkrapfen です。 「あれ、デンマークのパンが売りではなかったの?」と思いつつ、よく見てみると前からあった商品です。でも、今回はなぜかドイツ語で売り込みをかけている様子。 Krapfen とは、『アクセス独和辞典』によれば「((ドイツ南部・オーストリアで))クラッペン(揚げ菓子の一種)」。『小学館独和大辞典』 では、「クラッペン(揚げパンの一種)」となっています。 例えば Apfelkrapfen Rezepte | Chefkoch.de には、たくさんのレシピや写真が紹介されています。 Apfelkrapfen は甘めのものが多いですが、リンゴのシーズン到来ということで Apfelstrudel(アップフェルシュトルーデル) も食べたくなる季節です。
余談ですが Apfelkrapfen という単語、[pf] の音が 2つも入っているので、[pf] の音の発音練習に最適です。

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2014年11月13日  Deutsche Filmtage 2014 bei Goethe-Institut Tokyo, Mi. 19.11.– Sa. 22.11.2014.

ドイツ映画特集2014上映会, 11/19-11/22,東京ドイツ文化センターにて
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ドイツ映画特集2014 上映会が、2014年11月19日(水)-22日(土) に東京ドイツ文化センター のドイツ文化会館ホールで開催されます。参加費は、1上映のみの券が600円、2回券が1,000円で、全席自由席・入れ替え制です。 今回紹介されるのは 4本、すべてドイツ語版で日本語字募付きです。
11月19日(水)18:00 オープニング「警察官の妻」(Die Frau des Polizisten)、 上映後に Philip Gröning 監督との質疑応答、司会:瀬川裕司(ドイツ文学者)
11月20日(木)14:30 「警察官の妻」(Die Frau des Polizisten)、 上映後に Philip Gröning 監督との質疑応答、司会:瀬川裕司(ドイツ文学者)、 19:00 「ゲーテなんてクソくらえ」(Fack ju Göhte)
11月21日(金)16:00 「バール」(Baal | www.volkerschloendorff.com)、 19:00 「西という希望の地」(Westen | www.kino.de)
11月22日(土) 12:00 「西という希望の地」(Westen | www.kino.de)、 15:00 「ゲーテなんてクソくらえ」(Fack ju Göhte)、 18:00 「バール」(Baal | www.volkerschloendorff.com)
という上映予定です。 なお、それぞれの映画の日本語による解説は、 ドイツ映画特集2014 上映会 |東京文化センター催し物情報 をご覧ください。

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2014年11月10日  Murakamis Dankrede zum „Welt“-Literaturpreis, am 07.11.2014

村上春樹のスピーチ Über eine Welt ohne Mauern(壁の無い世界について)
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2014年11月7日、村上春樹氏のヴェルト文学賞を受賞式が行われました。そこでのスピーチは、「壁のない世界」がテーマでした。 Yahoo!ニュース に掲載された毎日新聞ニュースによれば:

 村上さんは英語で約10分間講演。壁崩壊後も世界は米同時多発テロや中東問題などに揺れ続けている現状を述べ 「今も民族、宗教、不寛容、原理主義、強欲や不安という壁がある」と指摘。 「私たち作家にとって、壁は突き破らなくてはならない障害だ。壁を通り抜け、どこへでも行ける。 そう感じられるような小説を私はできるだけ多く書いていきたい」と話した。
出典:毎日新聞 11月8日(土)11時33分配信「<村上春樹さん>「壁のない世界を」独紙文学賞で受賞講演」
このスピーチの内容(おそらく日本語の予定原稿)は、 村上春樹の翻訳者として知られる Ursula Gräfe によってドイツ語に翻訳されたもの (Über eine Welt ohne Mauern) が DIE WELT紙(11月8日)に掲載されています (Über eine Welt ohne Mauern)。 なお、実際に行われたスピーチは、上記の毎日新聞ニュースにあるように 村上春樹氏が英語で行い、The Japan Times 11月8日付(共同発)のニュースによれば、 以下の記事の中の直接引用の部分などが加わっています。
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A world without walls can be created “in the quiet but sustained effort to keep on singing, to keep on telling stories, stories about a better and freer world to come, without losing heart,” he said. “We can see (a world without walls) with our own eyes, we can even touch it with our own hands if we try hard. “I’d like to send this message to the young people in Hong Kong who are struggling against their wall right now at this moment.”
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citated from: The Japan Times (Nov 8, 2014): (Kyodo) Novelist Murakami hails Hong Kong democracy protesters in German award speech.
さらに DIE WELT 紙には、 Clemens J. Setz による Liebe ist, freiwillig eine Parallelwelt zu teilen (「愛とは、自発的にパラレルワールドを分かち合うこと」) というタイトルの村上文学に対する賛辞も寄せられています。

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2014年10月31日  Am 29. Oktober wurde in Wien ein fliegendes Auto vorgestellt.

ウィーンで「空飛ぶ車」Aeromobil 3.0 が紹介される
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10月29日、30日の両日、ウィーン(Wien)では、 Pioneers Festival 2014 - Entrepreneurship & Future Tech が開催されていました。その初日に、「空飛ぶ車」(ein fliegendes Auto)が紹介されました。 その名は、AeroMobil 3.0。 オーストリアの新聞 Der Standard のオンライン版 derStandard.at は、Aeromobil 3.0: Fliegendes Auto in Wien vorgestellt | derStandard.at で紹介しています。「自動車で仕事へ行き、休暇へ飛行機で行き、渋滞を避けて(空を飛び)、山や谷を見下ろして通り過ぎる」 („Mit dem Auto zur Arbeit oder in den Urlaub fliegen, Staus auf der Straße vermeiden, Berge und Täler einfach übersegeln: “) というのも夢ではないかも、という話です。開発したのは、スロバキアのエアロモビル社。1989年から社名と同じ、この空飛ぶ車を開発し始め、今回公開されたものは、 Aeromobil 3.0。詳細は、同社のサイト AeroMobil: Flying car でこの空飛ぶ車を動画で見ることができます。 もう、ほぼプロトタイプの開発は終了しているような印象を受けます。ガソリンで走って空も飛ぶ、2人乗りで、自動車の時の大きさは幅が2.24メートル長さが 6メートル、 飛行機になると幅が 8.32メートルと大きくなりますが長さは 6メートルとかわりません。飛行機だと700 km 飛べ、自動車だと 875 km 走れるとか。 「あっ、1台欲しい」と思った方も多いと思いますが、発売時期や価格は残念ながらまだ発表されていません。

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2014年10月26日  Die Umstellung auf die Winterzeit 2014 in Deutschland ist am 26. Oktober um 3 Uhr.

ドイツでは、10月26日(日)朝 3時に冬時間へ
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2014年、ドイツの冬時間は10月26日(日)朝3時に始まります(中央ヨーロッパ夏時間(英語:CEST、ドイツ語:MEZ)なので、 スイスもオーストリアも同様です)。 毎回のことながら、この10月末の日曜日には夜が 1時間長くなる、ということでもあります。 朝 3時に 1時間針を戻すと、結果的に 1時間増えたことになります(ちょっと得したような気分になります)。 ヨーロッパの人とコンタクトを取る時には気をつけましょう。
今回も、http://www.zeitumstellungen.com/Winterzeit 2014 / Zeitumstellung 2014 を参照しました。もう冬がすくそこまで来ています。

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2014年10月17日  Am 25. Oktober findet der Open-Campus-2014 der Gakushuin-Uni statt.

10月25日は、秋の学習院大学オープンキャンパスの日
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2014年秋の学習院大学オープンキャンパスは、10月25日(土)に開催されます。
ドイツ語圏文化学科は、西 2 号館 5 階 503 教室で、次のようなタイムテーブルで行われます。
14:45〜15:25 学科説明会、15:25〜15:30 休憩、15:30〜16:15 模擬講義、
10月25日の模擬講義は、担当:高田 博行、講義題名:「プロパガンダとは何か?」です。
以下は、模擬講義の説明文のさわりの部分です。
10月25日(土), 講義題名:「プロパガンダとは何か?」、担当:高田 博行
【われわれは日常生活の中で広告や政治宣伝などによってプロパガンダにさらされて、その情報戦略に知らず知らずのうちに大きな影響を受けていることが少なくない。 プロパガンダが試みられるとき、送り手は受け手の注意を惹くために、抽象的な観念を避けて感情に訴え、印象強さと受け入れやすさを追求する。 送り手は、自分にとって不都合な点を隠して...】
続きは、オープンキャンパス | 学習院大学 SakuLIFE(サクライフ) から、「PDF ダウンロード」あるいは、「デジタルブック」でお読み下さい。

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2014年10月11日  Ferdinand Hodler: "Towards Rhythmic Images" , Kokuritsu-Seiyo-Bijutsukan (07.10.2014 bis 12.01.2015)

フェルディナント・ホドラー展(国立西洋美術館,10/7-1/12)
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10月7日(火)から、フェルディナント・ホドラー展が国立西洋美術館(東京・上野)で始まっています。 開催期間は、2015年1月12日(月・祝)までです。9月25日から始まっているチューリヒ美術館展(国立新美術館) と並んで、 日本・スイス国交樹立150周年を記念して行われている行事です。
フェルディナント・ホドラー(Ferdinand Hodler: 1853-1918) はスイスを代表する画家の一人で、今回の展覧会は、 「日本ではおよそ40年ぶりに開催される最大規模の回顧展」(油彩、素描など約100点を展示)だということです。 展覧会の公式ページフェルディナント・ホドラー展 では次のように紹介されています。

ホドラーは、世紀末の象徴主義に特有のテーマに惹かれる一方、身近なアルプスの景観をくりかえし描きました。 また、類似する形態の反復によって絵画を構成する「パラレリズム」という方法を提唱したホドラーは、 人々の身体の動きや自然のさまざまな事物が織りなす、生きた「リズム」を描き出すことへと向かいました。 今回の展覧会は、ホドラーの画業をたどりながら、世紀転換期のスイスで生まれた「リズム」の絵画を体感する場ともなるでしょう。
出典:展覧会の公式ページフェルディナント・ホドラー展
chapter 1「光のほうへ」から、chapter 2「暗鬱な世紀末?」、 chapter 3「リズムの絵画へ」、chapter 4「変幻するアルプス」、 chapter 5「リズムの空間化」、chapter 6「無限へのまなざし」、 chapter 7「終わりのとき」まで見ると、ホドラーの芸術家の一生を追体験できます。この機会をお見逃しなく。 なお、国立西洋美術館 での展覧会の後、2015年1月24日(土)から4月5日(日)までは 兵庫県立美術館 で行われます。

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2014年10月6日  Haruki Murakami ist der sechzehnte "Welt"-Literaturpreisträger.

ドイツ紙ヴェルトは村上春樹氏が2014年のヴェルト文学賞受賞すると発表(10/3)
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10月3日、ドイツの新聞 DIE WELT は、 村上春樹氏が2014年のヴェルト文学賞受賞すると発表しました。 村上春樹氏は、同賞の16番目の受賞者となり、授賞式は11月7日にベルリンのアクセル・シュプリンガー・ハウス(Axel-Springer-Haus)で行われる予定です。 時事通信 の「村上春樹氏に独「ウェルト賞」」(2014/10/04-20:52)と題した記事の中では、 選考委員会の授賞理由を 「村上氏は最も重要な現代日本の作家」、 「欧米近代という巨大な伝統をポップカルチャーなどの影響と結び付けている」、 「日本の大都市生活者の意識を超感覚的な世界に自然に導く魔術的現実主義とも言うべき独特の作風を打ち立てた」と紹介しています。
ドイツ語での原文の対応箇所は、以下の引用の中にあります。

In der Begründung der Jury heißt es: "Haruki Murakami ist der bedeutendste zeitgenössische Schriftsteller Japans. In seinem Werk verbindet er die große Tradition der europäischen und amerikanischen Moderne mit Einflüssen aus der Popkultur und der Genreliteratur wie etwa Kriminalroman und Fantasy. Mit Romanen wie 'Mister Aufziehvogel' oder 'Tanz mit dem Schafsmann' schuf er eine ganz eigene Spielart des Magischen Realismus, der die Seelenzustände japanischer Großstadtbewohner wie selbstverständlich ins Übersinnliche transzendiert."
Zitat aus: Haruki Murakami erhält "Welt"-Literaturpreis 2014 | DIE WELT (03.10.14)
なお、蛇足ながら Welt という単語は、ドイツ語で「世界」という意味で、[velt]<ヴェルト>と発音します。

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2014年10月5日  Dokken(=Diplom Deutsch in Japan): Anmeldetermin bis 10. Oktober 2014.

2014年秋の独検:締め切り迫る! 10月10日(金)消印有効
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2014年秋の独検の願書受付締切は、10月10日(金)(消印有効)です。 ただし、書店・生協での払込みは10月9日(木)までですので要注意です。 秋の試験(2014年11月23日(祝))では、全級を受験することができます(準1級と1級は秋のみしか受験機会がない、ということです)。 午前が5級、3級、準1級、午後が4級、2級、1級です。となり合せの級は併願ができます(割引は申し込みの際に「併願」を選択した時のみの適用)。 5級+4級は、6,000円、4級+3級は、8,500円、3級+2級は11,000円、2級+準1級は12,500円、準1級+1級は15,000円とお得です。
詳細は、独検:次回試験実施要領 をご覧ください。

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2014年9月29日  NHK Fernseh- und Radioprogramm für Deutsch: Neuer Start im Herbst, ab 29. September 2014.

NHKの『テレビでドイツ語』,『まいにちドイツ語』の新シリーズ、9月29日(月)スタート
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NHKの『テレビでドイツ語』、『まいにちドイツ語』の新シリーズは今日、9月29日(月)から新たに始まりました。 NHK Eテレで9月29日から3月までの『テレビでドイツ語』は、岡村 りらさん(獨協大)、 ナビゲーターは高橋 光臣さんで「...感覚を刺激する魅力でいっぱいのザクセンをめぐり、生きたドイツ語を楽しみながら学びます。」 放送は、火曜午後10:25-10:50、再放送は翌週火曜日の午後0:00-0:25。
NHKラジオ第2放送の『まいにちドイツ語』は、月曜日から水曜日までが入門編で が白井宏美さん(慶應義塾大)とサンドラ・ヘフェリン(Sandra Häfelin)さんが担当です。 木・金の応用編は、古田 善文さん(獨協大)担当で「黒猫イクラと不思議の森」です。 放送時間は、月曜から金曜までで、午前7:00-7:15、再放送は同日の15:15-15:30です。
この秋の注目は、ラジオの木・金の応用編でしょう。なんと、ドイツとオーストリアの歴史を題材に、会話と読み物を組み合わせています。 テーマだけ追ってみても、「アルミニウス」、「トイトブルクの森の戦い」、「カール大帝」、「皇帝戴冠式」、「マルティン・ルター」、 「ヴォルムスのルター」、「マルティニッツ伯爵」、「ヴァレンシュタイン」と続きます。ドイツ語圏の歴史に興味のある方、必聴です。

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2014年9月24日  Workshop für Übersetzung und Interpretation der Songs von TOCTRONIC/Japanisch-Deutsche Gesellschaft/am 5.10.2014

「(TOCOTRONICの)歌詞翻訳ワークショップ」/日独協会主催(10/5)
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日独協会 の<ドイツ語圏文化セミナー74>として、10月に来日する TOCOTRONIC の歌詞を翻訳したり解釈したりするワークショップが 10月5日(日)の 14時から16時まで、東京ドイツ文化センター で行われます。
TOCOTRONIC の曲は音楽としての魅力とともに、歌詞にも大きな特徴があります。一曲一曲に込められた意味、 さらに、過去 20 年の間に変わってきたメッセージ性も興味深いものです。そんな歌詞の意味を考えてみるのに最適なのが 歌詞翻訳ワークショップ | 日独協会 です。 一人で辞書と格闘して歌詞の意味を考えるのもいいですが、このような機会を利用して、共通の興味を持つ人たちが集まって、 歌詞の内容を考えるのもいいものです。詳細は上記のリンクにあるように、定員は 30 名で、高校生・大学生は無料で参加できますが、 事前申し込みが必要です。

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2014年9月20日  Makoto Hasebe (Eintracht Frankfurt) spricht Deutsch in einer japanischen Werbung.

長谷部誠(ブンデスリーガー)がシチズンのCMでドイツ語を話す!
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9月19日から始まったシチズン の衛星電波時計 ATTESA のCMで、 アイントラハト・フランクフルト(Eintracht Frankfurt | Offizielle Website) に所属する長谷部誠が、ドイツ語を話すシーンが登場しました。 この ATTESA のCMは、製品紹介サイトの シチズン | アテッサ スペシャルサイト で見ることができます。 左側のTVCM をご覧ください。ちょっと渋くてかっこいい占い師のドイツ人のドイツ語によるナレーションが流れ、日本語の字幕がでます。長谷部選手は、ひとつの文しかしゃべりませんが、 ドイツ語の聞き取りの練習にどうぞ。長谷部誠公式ブログサイト の情報によれば、彼にとって「シチズン時計」のアンバサダー2年目が始まったのだそうで、 このCMもシリーズになりそうな気配です。期待しましょう。

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2014年9月17日  Der größte Super-Akku Europas ist in Schwerin ans Netz gegangen.

ヨーロッパ最大の「スーパー・蓄電池」、電力網に接続される(9/16, シュヴェーリン)
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Berliner Morgenpost の2014年9月16日の記事 (Wichtiger Schritt zur Energiewende: Super-Batterie am Stromnetz によれば、9月16日(火)にヨーロッパ最大の「スーパー・蓄電池」(Super-Batterie)がシュヴェーリン(Schwerin)で稼働し、電力網に接続されました。 この「スーパー・蓄電池」、2万5000個のリチウム・イオン蓄電池で構成され、太陽光や風力などの再生可能エネルギーによる電力供給の変動を調整する働きをするものです。 5 メガワットの蓄電能力があり、 これまで電力網の安全性を保つために使われていた50メガワットのガスタービンのシステムを置き換えることができるとか。 連邦政府は、総額およそ600万ユーロのプロジェクトに対して、130万ユーロの支援をしたそうです。 電力会社の WEMAG AG が、Younicos と共同で立ち上げたプロジェクトは、2013年4月29日にその概要が Wemag のサイトに Younicos und WEMAG bauen größten europäischen Batteriespeicher | 29.04.2013 で発表されていました。再生可能エネルギーの普及とともに、電力網の安定と制御がますます重要になる中で、注目されています。

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2014年9月12日  TOCOTRONIC-Konzert findet am 20.10 in Kyoto und am 22.10.2014 in Tokyo statt.

ハンブルクのバンド TOCOTRONIC のライブ(10/20 京都、10/23 東京)
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1990年代に結成されたハンブルクのバンド TOCOTRONIC のコンサートが、10月20日は京都、10月22日は東京で開催されます。 東京文化センター(Goethe Institut)ドイツ学術交流会(DAAD) そして、 日独協会 の共催です。 TOCOTRONIC の作品は、パンク、グランジ、エレクトロ、ポップ、ロックと、その時々で多用な捉え方をされています。 もっと詳しい説明は 東京文化センター(Goethe Institut)催し物カレンダー:TOCOTRONIC ライヴ・イン・ジャパン! 及び、 バンドのオフィシャルサイト TOCOTRONIC をご覧ください。 コンサート会場は、東京では、渋谷区宇田川町の Garret で、京都では、中京区木屋町三条の UrBANGUILD です。 チケットは、LAWSON でも購入可。
パンフレットが届いていますが、そのパンフレットには、東京文化センターに10月13日までに申し込むと500円引きになるとの情報がでています。 もう一枚の「TOCTRONICライブのご案内」の方には、もっとお得な案内もありました。どんな音楽か聞いてみたい人は、YouTube で検索しても聞くことができます。

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2014年9月8日  Ein Reiseführer, gerichtet auf 39 Welterbestätten in Deutschland, ist im Juli 2014 erschienen.

<39 箇所のドイツ世界遺産をすべて周ってしまう!>ガイドブック登場
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2014年 7月現在、ドイツには 39 件の世界遺産がありますが、そのすべてを見て周ってしまうガイドブックが登場しています。 ペーター・エンダーライン(Peter Enderlein) 著 『ペーターのドイツ世界遺産全踏破』 (平凡社新書 741)です。ペーター・エンダーライン氏は、2012年に、すでに『ペーターのドイツ鉄道旅行案内』(平凡社新書 642) を出しています。ドイツを旅行する前に、あるいは、旅行中に読む本としてお勧めです。
ユネスコのサイトでは、UNESCO-Welterbe in Deutschland から 39 箇所のパノラマ写真を見ることが可能です。 Bildergalerien, Videos, 360°- Panoramen, Travel-Tipps und mehr などをクリックしてみて下さい。

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2014年9月1日  Shinji Kagawa kehrt zu BVB zurück!

香川真司、ボルシア・ドルトムント復帰:9月13日から試合に出場可
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2014年8月31日、香川真司は、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)と 2018年6月30日までの4年契約を交わしました。香川真司がドイツのブンデスリーガに戻ってきたのは2年ぶり。 移籍手続きはドイツ・サッカーリーグ(DFL)の移籍期限(9月1日)の前に完了したため、最短では9月13日のブンデスリーガ次戦から出場できるそうです。
香川は、2010年から2012年までボルシア・ドルトムントに在籍していた期間に大活躍したので、また復帰後の活躍が期待されています。 Shinji Kagawa kehrt zu Borussia Dortmund zurück| BVB.de に香川がインタビューで語った言葉がドイツ語でのっています。一部を引用しておきます。マンチェスター・ユナイテッドでは活躍する場があまりなかった香川真司、 古巣である「家族のようなボルシア・ドルトムント」で再び活躍できるといいですね。

Shinji Kagawa: „ [...] Jetzt bin ich einfach nur froh, wieder in Dortmund zu sein. Bei dieser tollen Mannschaft, diesem Wahnsinns-Umfeld, den einzigartigen Fans. Der BVB ist wie eine Familie. Ich bin stolz, dass sie mich nie vergessen hat und ich wieder dazugehören darf. “

Quelle: http://www.bvb.de/News/Uebersicht/Shinji-Kagawa-kehrt-zu-Borussia-Dortmund-zurueck

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2014年7月29日  Prof. Takadas Buch über Hitlers Rede findet breite Anerkennung und verkauft sich gut.

7月27日、産経新聞に高田博行氏の『ヒトラー演説』著者インタビューが掲載される
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7月27日、産経新聞の書評面に高田博行氏(学習院大ドイツ語圏文化学科教授)の『ヒトラー演説 熱狂の真実』(中公新書) が取りあげられ、著者インタビューが掲載されました。 内容は 【聞きたい。】高田博行さん 『ヒトラー演説 熱狂の真実』- MSN産経ニュース で読むことができます。「“ビッグデータ”駆使、巧妙と限界指摘」というインタビューのタイトルが語るように、 この本を支えるのは著者作成の「150万語に及ぶ演説文」の“ヒトラー・ビッグデータ”とその分析です。 発売後31日で、すでに4刷りという高田博行著『ヒトラー演説:熱狂の真実』| 中公新書 | 中央公論新社 (中公新書 2272) の売れ行きの背後には、データに裏付けられた説得力があるからでしょう。

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2014年7月25日  Der Open-Campus der Gakushuin-Uni findet dieses Jahr am 3. u. 4. August statt.

8月3日、4日は、学習院大学オープンキャンパスの日
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2014年学習院大学オープンキャンパス(夏)は、8月3日(日)、4日(月)に開催されます。 ドイツ語圏文化学科は、西5号館3階301教室で、次のようなタイムテーブルで行われます。
10:15〜10:55 学科説明会、10:55〜11:00 休憩、11:00〜11:45 模擬講義、
13:15〜13:55 学科説明会、13:55〜14:00 休憩、14:00〜14:45 模擬講義。
8月3日の模擬講義は、担当:岡本 順治、講義題名:「『ジャーマンポテト』はなぜドイツに無いのか?」、
8月4日の模擬講義は、担当:小林 和貴子、講義題名:「東ドイツの消滅とオスタルジー」です。
以下は、それぞれの模擬講義の説明文のさわりの部分です。
8月3日(日), 講義題名:「『ジャーマンポテト』はなぜドイツに無いのか?」、担当:岡本 順治
【ジャーマンポテトという言葉は、和製英語である。日本では大変ポピュラーな料理なので、「ドイツにジャーマンポテトはありません」と言うとなかなか信じてもらえない。 例えば、日本語のウィキペディアには「ジャーマンポテト」という項目があり(最終更新 2013年9月27日 00:14)、ご丁寧にも「ドイツでは[...]シュペックカルトッフェル[...]という名で知られる」と説明している。 一方、サッポロビールのサイトでは、...】
8月4日(月), 講義題名:「東ドイツの消滅とオスタルジー」、担当:小林 和貴子
【現在のドイツは1949年から1990年まで、 ドイツ連邦共和国(西ドイツ) とドイツ民主共和国(東ドイツ)という二つの国でした。 1961年から両国を分断していた、冷戦の象徴であったベルリンの壁が崩壊したのは1989年11月。 ドイツ統一はそれからわずか1年足らずのうちに、社会主義国であった東ドイツが資本主義国の西ドイツに組み込まれるかたちで成し遂げられます。 様々な自由を手にした東ドイツの人々にとって...】
続きは、オープンキャンパス | 学習院大学 SakuLIFE(サクライフ) から、お探し下さい。

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2014年7月21日  Die wahre Geschichte des Rattenfängers in Hameln und Tourismus (die Asahi-Zeitung am 18.07.2014)

ハーメルンの笛吹き男、その本当の話と観光客(朝日新聞2014/7/18)
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2014年7月18日、朝日新聞の(世界発2014)のページに、「真・笛吹き男、観光客踊らず ドイツ・ハーメルン」という玉川透氏の記事が掲載されました。 その記事のリードの部分を一部引用すると: 「[...]伝説が残るドイツ・ハーメルン市の観光当局がメルヘンの殻を打ち破り、730年前の「史実」に焦点を当てて男を語り部として売り出したが、観光客の受けはいま一つ。童話のように踊ってはくれなかった。」
 同記事によると、ハーメルン市(Stadt Hameln - Die Rattenfängerstadt im Weserbergland) の観光局は5年前から「真・笛吹き男伝説ツアー」 を始めたそうで、地元の俳優がネズミ捕りをひとり語りで演じるもの(1回75分、170ユーロ)。しかし、この「リアル版」それほど人気がないようで、従来からの「メルヘン版」の方が人気ああるとか。 (世界発2014)真・笛吹き男、観光客踊らず ドイツ・ハーメルン| 朝日新聞 で一部読むことができます。
 世界的に有名なこの伝説、不思議なのは、「笛吹き男」(ドイツ語では、Rattenfänger「ネズミ捕り男」)が1284年6月26日に、130人の子供を連れ去ったという記録が残されているという点です。 (参照:Der Rattenfänger von Hameln – rätselhaft und legendär - Rattenfängersage | Stadt Hameln) あまりにも具体的なので、さまざまな研究者が分析をしています。日本では、1974年に平凡社から出版された阿部謹也氏の本が有名です。 現在では、筑摩書房 から、『ハーメルンの笛吹き男 ─伝説とその世界』 として入手できます。
なお、ハーメルン市では、ガイド・ツアーの他にも、 ネズミ捕り男のミュージカル "RATS" や、 「ネズミ捕り男の野外劇」(RATTENFÄNGER-FREILICHTSPIEL) も行われているそうです。 「えっ、RATS って何かに似てない?」という声が聞こえてきますが、ドイツ旅行を企画している人は、ハーメルンは立ち寄ってみる価値のある町です。 ハーメルン市は、この伝説でユネスコ世界無形文化遺産への登録をめざしているそうです。

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2014年7月16日  Am letzten Sonntag, 13. Juni, ist Lorin Maazel im Alter von 84 Jahren gestorben.

ロリン・マゼール、84歳で死す
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世界的な指揮者、ロリン・マゼール(Lorin Maazel)が7月13日、ヴァージニアの自宅で84歳で亡くなっていたことが オフィシャル・サイト Lorin Maazel's Official Website で発表されました。 指揮者であると同時に、ヴァイオリニストで作曲家でもあったマゼールは、ドイツ語圏との関わりも深く、1965年から71年にはベルリンのドイツオペラ (Deutsche Oper Berlin)の音楽総監督を務め、1982年から1984年には ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper) の総監督を務めました。 1989年にベルリン・フィルのカラヤンの後継者に指名されなかった時のエピソードは有名ですが、その後も精力的に各地で指揮をし、 2012年からは、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(Die Münchner Philharmoniker)の指揮をしていました。 追悼文(Nachruf)としては、Zeit OnlineSebastian Handke による Elegant gegen den Schwulst の一文が心に残りました。

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2014年7月14日  Deutschland hat seinen vierten WM-Titel gewonnen.

FIFA ワールドカップ・サッカー2014、ドイツ優勝!
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延長線後半でのゲッツェ(Götze)のシュートで、2014年ワールドカップ・サッカー、ついにドイツチームが優勝しました。 シュートが決まった瞬間、メルケル首相とガウク大統領の喜びの表情がテレビ中継されていました。 ドイツの優勝は6大会ぶり、南米での大会でヨーロッパ勢が優勝したのは初めてです。おめでとうございます!

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2014年7月2日  Das 36. Interuni-Sommerseminar findet von 2. bis 6. August 2014 am Yamanakako-See statt.

夏のインターウニ・ゼミナール、参加者募集中:テーマ「学問と社会」(8月2日から6日)
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インターウニ・ゼミナールとは、 「ドイツの文化・社会に関心を持つ日本人とドイツ語圏の学生・教員たちが、 さまざまな大学から集まって(interuniversitar)、一つのテーマについて日独、 あるいはアジアとヨーロッパの文化を比較・対照しながら(interkulturell)、 専門の枠を超えて(interdisziplinar)、ドイツ語で話し合うゼミナールです。」(公式ページより)    今年の夏は、山中湖で8月2日から6日に開かれる予定で、目下参加者を募集中です。
今回のテーマは、「学問と社会 ー Wissenschaft und Gesellschaft」です。 以下に、テーマ説明の第一パラグラフを引用しておきますが、 第36回 夏のインターウニ・ゼミナール でぜひ続きもお読み下さい。

今回のインターウニでは「学問と社会」をテーマとして取りあげます。「学問の府」と呼ばれる大学で学んでいるみなさんは、日々「学問」に勤しんでいます。 でも、「学問」という言葉は、大学生が今ではほとんど口にしないような言葉になってしまいました。 「学問」を意味するドイツ語の Wissenschaft は「科学」や「学術」とも訳されますから、 今回のテーマも「科学と社会」とした方が分かりやすいかも知れません。 それでも「学問」にこだわるのは、日頃あまり自ら「科学者」と称さない社会科学者や人文科学者のことも一緒に考えたいからです。
出典:第36回 夏のインターウニ・ゼミナール の「学問と社会 ― Wissenschaft und Gesellschaft」より
参加申し込みは、http://www.interuni.jp/anmeldung/ からどうぞ。 申し込み締め切りは 2014年7月18日(金)ですが、定員(25名程度)に達し次第締め切られますので、ご注意下さい。 参加費は、38,000円(4泊5日宿泊、食事代を含む)です。

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2014年6月27日  Ein Buch über Hitlers Rede: Prof. Dr. H. Takada analysiert Hitlers Reden, die etwa 1.5 Millionen Wörter enthalten.

高田博行著『ヒトラー演説:熱狂の真実』(中公新書) 出版される(2014年6月25日)
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中公新書 | 中央公論新社 から、 高田博行著『ヒトラー演説:熱狂の真実』| 中公新書 | 中央公論新社 (中公新書 2272) が2014年6月25日に発売されました。 本の帯には、「25年間、150万語の演説データから煽動政治家の実像に迫る」とあります。さらに、同書のプロローグは「イメージは往々にhして一人歩きする。 ヒトラー(Adolf Hitler)の演説の場合も例外ではない。」で始まります。日本でも、おそらく多くの人々がヒトラーの演説の一部をテレビで見ており、 なんらかのイメージを持っているのではないでしょうか。しかし、高田氏が指摘するように、それが本当に真実なのかどうか、きちんと検証してみる必要があります。 本書は、「ヒトラー演説の実像」に「語ったことば自体の分析」から迫った本です(歴史的、社会的背景の考察やジェスチャーの記述ももちろんあります)。 しかも、典型的な演説の面白そうな部分だけに注目するのではなく、 1919年10月から1945年1月までのおよそ25年に渡る演説全体を緻密に分析したものは、この本をおいて他にないでしょう。きちんとした文献一覧、本文で引用した演説のドイツ語原文も付属することから、 今後、ヒトラーを語る時に定番の参考文献となると思われます。お勧めです。

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2014年6月24日  Rainer Werner Fassbinder Retrospektive 2014: Fassbinders Filme werden 14 Tage lang in Shibuya aufgeführt.

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭2014 (6/21-7/4)
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「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭2014」が、6月21日から始まっています。7月4日までなので、 今からでも多くの映画を見ることができます。場所は、渋谷の オーティトリウム渋谷 です。ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー(Rainer Werner Fassbinder)は、ニュー・ジャーマン・シネマの 代表格の監督として高い評価を受けながら、1982年、37歳の若さで急死してしまいましたが、彼の作品は今でも輝きを失っていません。 今回は、16作品をまとめて上映します。詳細は、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭2014 | オーティトリウム渋谷 をご覧ください。
主催:アテネ・フランセ文化センター、ユーロスペース
後援:東京ドイツ文化センター
協力:Rainer Werner Fassbinder Foundation、Beta Film、紀伊國屋書店、マーメイドフィルム、コミュニティシネマセンター、アイ・ヴィー・シー

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2014年6月18日  Merkel-Diät: „Sitzungskekse“ und Brötchenteller sind aus der Reichweite verbannt worden.

メルケル首相、10キロのダイエットに成功:「会議クッキー」をやめた!
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朝日新聞(2014年6月17日)に、「会議クッキー」甘い罠 独メルケル首相「封印ダイエット」という記事が出て話題になっています。 2013年末にアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相がスキーで足を骨折した際に、お医者さんからダイエットを勧められていたとか。 同記事から引用すると、

5月2日、米ホワイトハウスで開かれた独米首脳会談。薄いベージュ色のジャケットと黒いパンツに身を包んだメルケル首相が姿を見せると、 米テレビ局の女性リポーターが叫んだ。「アンゲラ・メルケルは以前よりもずっと、スポーティーでフレッシュになった!」
長年メルケル氏を取材し、この日も同行していた独大衆紙ビルトのラルフ・シューラー記者(48)は、はっとした。 「毎日見ているから、逆に気がつかなかった。オバマ米大統領と並んだ瞬間、確信した。アンゲラはやせたんだ、と」
出典:朝日新聞(世界発2014)2014年6月17日
ドイツの大衆紙ビルト(Die Bild-Zeitung)の元記事は、2014年5月6日の „Sportlicher und frischer“ Darum ist Merkel plötzlich so schlank です(BILDplus に加入していないと、写真と最初の部分しか読めません)。
この記事は多くのメディアに取り上げられました。その中で話題になったのが、朝日新聞の記事で触れられている「会議クッキー」。 ドイツ語では、„Sitzungskekse“ です。 ビルト紙の表現を借りれば「ほとんどあらゆる会議出てくる政治家の日常の中でどこでも見かけるクッキー」(die im Politikeralltag allgegenwärtigen Kekse, die es auf fast jeder Sitzung gibt) をメルケル首相は自分の周りから遠ざけ、ニンジンやパプリカ(Möhren und Paprika)のような野菜をボリボリ食べるようにしたとか。 他の会議の出席者が「会議クッキー」を食べるのを尻目に、自分では野菜をボリボリ、これで10kg のダイエットに成功したとか。 朝日新聞の記事が指摘するように、「会議クッキー」だけでなく、さまざまなパンが朝に行われる会議では出ることもあるようです(例えば、Mettbrot)。 詳しくは、Die WeltDie Merkel-Diät mit Möhrenschiffchen statt Mettbrot をご覧ください。なお、5月6日は、国際反ダイエット・デー(International No Diet Day (wikipedia))だったそうです。

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2014年6月9日  FIFA Fußball-Weltmeisterschaft 2014 beginnt am 12. Juni in Brasilien.

6月12日、ワールドカップサッカーがブラジルで始る、さてドイツチームは?
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ブラジルでの最近の世論調査では、42%がワールドカップサッカー開催に反対で、教育や福祉へ予算をあてるべきだという意見が出ている一方で、 6月12日にはもう試合が始まるところまできています。 Die Offizielle Website der FIFA Fussball-Weltmeisterschaft - FIFA.com では、 FIFAの情報をドイツ語で見ることができますが、なぜか日本語のページはありません。
日本のチームは、ご存知のようにグループCに属し、 初戦はレシフェで、対コートジボワール(現地時間 6/14 22:00、日本時間 6/15 10:00)、 第2戦はナタルで、対ギリシャ(現地時間 6/19 19:00、日本時間 6/20 7:00)、 第3戦はクイアバで、対コロンビア(現地時間 6/24 16:00、日本時間 6/25 5:00)です。
ドイツチームは、グループGに属し、 初戦はサルバドルで、対ポルトガル(現地時間 6/16 13:00、日本時間 6/17 1:00)、 第2戦はフォルタレザで、対ガーナ(現地時間 6/21 16:00、日本時間 6/22 4:00)、 第3戦はレシフェで、対アメリカ(現地時間 6/26 13:00、日本時間 6/27 1:00)となっています。
(参照:試合日程|2014ワールドカップ(ブラジル大会):朝日新聞デジタル)
ロイター時事(2014年6月7日22時40分)によれば、「ドイツ代表のFWマルコ・ロイスが左足首の靱帯(じんたい)を痛めたため、 ワールドカップ(W杯)ブラジル大会を欠場すると、代表チームが7日に発表した。」というニュースも入っていますが、 中西哲生氏は、ドイツチームが優勝候補であると予想しています(参照:(中西哲生)優勝候補一番手はドイツ、ブラジルは二番手:朝日新聞デジタル)。 さてさて、Jogi の率いるドイツチーム、どうなるでしょうか?

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2014年6月4日  Das Konzert von den Sternen findet in Tsutaya O-nest (Shibuya) am 12. Juni 2014 statt.

ハンブルクのバンド《ディー・シュテルネ》、6月12日に初コンサート
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ドイツ文化センターとドイツ学術交流会(DAAD)の招聘で、ハンブルクのバンド Die Sterne(ディー・シュテルネ)が初来日し、 6月12日(木)に渋谷のTsutaya O-nest でコンサートを行います。 詳細は、ドイツ文化センター(東京)の Tokyo - 催し物カレンダー - Goethe-Institut をご覧ください。「GenePro Doitsu: DIE STERNE/ SPANKPAGE, 吉田ヨウヘイgroup und SPACE LIKE CARNIVAL コンサート」ということで、 場所は、ACCESS >>Shibuya-O Group をご参照下さい。
ドイツ文化センターの上記のページでは、6月10日までに申し込むと割引チケットが手に入るとの情報が掲載されています。 また、YouTube の LIVE 動画(Was hat dich bloß so ruiniert) がリンクされていますので、 このうわさのグループの様子を垣間見ることができます。ソウルでありファンクでありヒップホップでもあるのか、 いやそのいずれでもないのか、自分の目と耳で確かめるチャンスです。 共演は《SPANK PAGE》、《吉田ヨウヘイgroup》、《SPACE LIKE CARNIVAL》で、今回の公演タイトルは Flucht in die Flucht(逃亡への逃亡)だそうです。

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2014年5月28日  Informationstreffen für Humboldt-Stipendium und DAAD-Stipendium findet am 14. Juni 2014 in der Erdgeschoss-Halle des Goethe-Instituts Tokyo statt.

ドイツ研究留学説明会(フンボルト奨学金、DAAD 奨学金)が6月14日(土)に開催
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フンボルト奨学金ならびにDAAD奨学金の説明会が2014年6月14日(土)に、ドイツ文化会館1階ホールで16時15分から開かれます。 第一部が留学説明会、第二部が懇親会です。詳細は、日本フンボルト協会 の、 ドイツ留学説明会のプログラムと事前申し込み方法のご案内 - 日本フンボルト協会 をご覧ください。 「大学院生、ポスドク、若手研究者として留学希望の参加者歓迎」とのことです。あなたもチャレンジしてみませんか?

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2014年5月22日  Der 91. Workshop von Arbeitskreis für deutsche Grammatik (an der Reitaku Universität, Minami-Kashiwa)

5月25日(日)、ドイツ文法理論研究会第91回研究会(麗澤大学にて)
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2014年5月25日(日)、麗澤大学校舎「かえで」 1505教室にて、 第91回ドイツ文法理論研究会が開催されます。 (場所は、麗澤大学 交通アクセス:キャンパス:施設 をご参照下さい。)
プログラムは以下の通り。
13:15〜13:30   総会
13:30〜15:00  講演 中川 裕 氏(千葉大学教授)「アイヌ語文法の特徴 — いわゆる「動詞価」を中心に―」
15:00〜15:10  休憩
15:10〜16:00  研究発表 和田 資康氏(関西学院大学博士課程)「不変化詞vor- を伴う動詞の意味構造について―空間スキーマを手がかりにして―」
なお、講演ならびに研究発表の要旨については、 2014年春の研究発表会(ドイツ文法理論研究会) をご覧ください。会員で無い方も参加できます。

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2014年5月17日  Oktoberfest 2014 in Hibiya hat schon am 16. Mai begonnen.

日比谷オクトーバーフェスト2014は、5/16から始まっていた!
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すっかり恒例になった日本のオクトーバーフェスト。今年も、全12回、9会場で行われます。 日比谷オクトーバーフェスト2014〜SPRING〜 は、 昨日、2014年5月16日(金)から始まり、5月25日(日)まで開催されます。晩春なのに「10月祭」(Oktoberfest)ですが、 関東地方ではこのところ毎土曜日はいい天気。ぶらりと立ち寄ってみてはいかがでしょう?
出店店舗おすすめメニュー&会場マップ でお店や飲食物を確認してから行くといいかもしれません。 ちなみに、ご本家ミュンヘンのオクトーバーフェスト、今年2014年は、9月20日から10月5日に開かれます。 Oktoberfest 2014 München - Wiesn Infos をご参照下さい。

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2014年5月12日  Mit 15 Saisontoren war Shinji Okazaki(Mainz) bester FSV-Torschütze in der Saison 2013.

今シーズン岡崎慎司は15本のゴールを決め、チーム No.1
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2013年7月にブンデスリーガ(Bundesliga)のシュツットガルト(VfB Stuttgart 1893 e.V.) からマインツ(FSV Mainz 05)へ移籍した岡崎慎司ですが、5月10日の ハンブルク(Hamburger SV)との試合で、 15本目のシュートを決め、チームNo.1のゴールを決める選手(Torschütze)となりました。 岡崎のシーズン15本というゴール数は、ヨーロッパ主要リーグの日本人最多得点記録を更新するものになりました。 それまでは、香川真司がボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund: BVB 09)時代に作った13本という記録でした。 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に移って今シーズン、ゴールなしという結果に終わってしまった香川真司とは対照的に、 岡崎慎司は、マインツに移って大活躍。技量のレベルアップはもちろん、チームに溶け込んで違和感なく活躍している様子は高く評価されています。

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2014年5月8日  Am 6. Mai 2014 ist Cornelius Gurlitt tot. Und seine gesamte Sammlung geht an Kunstmuseum Bern.

コーネリウス・グルリット死す。彼の全コレクションはベルン美術館へ(5/7)
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2013年11月に、この新着情報でも取りあげたコーネリウス・グルリット氏(Cornelius Gurlitt)が、2014年5月6日にミュンヘンの自宅で息を引き取りました(晩年82歳)。 百点を超える彼の(父の)美術品コレクションは、多くの著名な画家の作品及び、ナチスが不法に(?)集めた「退廃芸術」を含んでいたところから話題になりましたが、 彼の死後、このコレクションはどこへ行くのか、関心を集めていました。5月7日のニュース(Gurlitt vererbt Sammlung dem Kunstmuseum Bern | www.heute.de など)によると、ベルン美術館(Kunstmuseum Bern)へ行くそうです。 ベルン美術館にとっても、まったく予想外だったようでwie ein Blitz aus heiterem Himmel (青天の霹靂(へきれき)のよう)と表現しています。 このまま、すべての収集品が無事にベルン美術館へ行くのかどうかは、まだ不透明ですが、今後の動向に注目したいものです。 なお、コーネリウス・グルリット氏本人のサイトは、http://www.gurlitt.info で、まだ閉鎖されていないようです。 この間の出来事などの彼の立場からのまとめは、彼のサイトの http://www.gurlitt.info/start.html から読むことができます。

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2014年5月3日  Adrienne Hall, Microsoft-Managerin, hat am Donnerstag im Firmenblog erklärt, Microsoft repariere Internet Explorer sogar für XP-Nutzer.

インターネット・エクスプローラの脆弱性ニュース(4/28-5/2)
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2014年4月28日アメリカの国土安全保障省のコンピューター緊急対応チーム(Computer Emergency Response Team、US-CERT)が、 マイクロソフト社製ブラウザー「インターネット・エクスプローラー(Internet Explorer、IE)」にはセキュリティー上の欠陥があるため、 ユーザーに使用しないよう警告した、という知らせは世界を駆け巡りました (Microsoft Internet Explorer Use-After-Free Vulnerability Guidance | US-CERT)。 ドイツでも日本でもこの問題は大きく取り上げられましたが、インターネット・エクスプローラーの脆弱性(ぜいじゃくせい)は、 別に今に始まったことではないという冷めた見方がある一方で、そもそもブラウザーとかインターネット閲覧ソフトなるものが何なのか分からない、 というユーザーが実は多いというショッキングな実態が明らかになりました。
今回の脆弱性問題、ドイツ語では、安全上の欠陥(Sicherheitslücke)と表現されていますが、 英語では、専門用語で Vulnerability (脆弱性=もろさ)と言われています。 2014年5月1日、マイクロソフトのコンピューティング担当ゼネラルマネージャー、エイドリアン・ホールは、 Updating Internet Explorer and Driving Security - The Official Microsoft Blog で、今回のインターネット・エクスプローラーの脆弱性に対しての対策を施したとアナウンスしました。 しかも、ウィンドウズXP用のブラウザーに対しても対策を施したそうです。 Microsoft repariert Internet Explorer sogar für XP-Nutzer, dpa – am 02.05.2014| Yahoo Nachrichten は、Yahoo Nachrichten の速報です。
きちんとアップデートすれば、今回のインターネット・エクスプローラーの「安全上の欠陥」は回避することができるそうですが、 ブラウザーやメールソフトは<常に最新版にアップデートしておくことで安全性がかろうじて保たれる>ということを忘れずにいたいものです。 ネットでの便利は、危険と隣合わせです。
「不安は正直に言って度が過ぎたものだ」([...] concerns were, frankly, overblown.)という上記のリンクにおけるゼネラルマネージャーの発言は、 Yahoo Nachrichten では、 Die Befürchtungen waren ehrlich gesagt übertrieben.» と訳されていますが、 ブラウザーの危険性がなくなることはないのでアップデートは確実に行いましょう。

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2014年4月26日  Der Film „Omamamia“ kommt ab 26. April 2014 ins japanische Kino.

『バチカンで逢いましょう』本日(4/26)からロードショー
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トミー・ヴィーガント(Tomy Wigand)監督作品のコメディー映画『バチカンで逢いましょう』 が本日、4月26日(土)から新宿武蔵野館ほかでロードショーです。 原作の題名は、Omamamia。なんか聞いたことがある、と思う人も多いはず。 そう、「マンマミーア」(Mamma mia.)というイタリア語をもじったのですね。 「お母ちゃ~ん」という意味ではなく「なんてこった!」という感嘆の表現でした。 今回のマルゲリータおばさん(Oma Marguerita)は、 マリアンネ・ゼーゲブレヒト(Marianne Sägebrecht)がやっていますが、 なんと言っても『バグダッド・カフェ』(Out of Rosenheim)のジャスミン(Jasmin)役 が記憶に残ってる人も多いはず。今回も独特の味をかもしだしています。
日本の公式サイトは、『バチカンで逢いましょう』 です。 ドイツでは、2012年に封切られたので、Omamamia がDVD/BLU-RAY販売の公式サイトとなっています。 疲れた時は、Omamamia! なんて叫んで、カイザーシュマレン(Kaiserschmarren) でも食べて『バチカンで逢いましょう』を見に行くと元気を回復できるかもしれません:-)。

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2014年4月24日  Nehmen Sie an dem großen Deutschlandquiz teil und gewinnen Sie eine Reise nach Hamburg!

「ドイツ・クイズ大会」開催、参加締切5月16日、予選6月11日、決勝9月12日
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「ドイツ・クイズ大会」(Das große Deutschlandquiz)が ドイツ文化センター(Goethe Institut, Tokyo) 主催で行われます。すでに、パンフレットが配布されていて、ご存知の方もいるとは思いますが、基本的なデータをまとめておきます。
予選:2014年6月11日(水) 16:30/ 19:00 (各回80分、選択可)
決勝:2014年9月12日(金)
場所:ドイツ文化会館1階ホール
使用言語:「クイズは日本語とドイツ語で行われます。」
賞品:1等:ドイツ・ハンブルクへの旅(5日間)
2等:日本国内のドイツ文化センターでのドイツ語講座受講券とデジタル版「シュピーゲル」の年間講読権、その他賞品
参加条件:日本国籍の方(年齢不問)
参加申込:メールで、件名「ドイツ・クイズ大会参加申込」とし、本文に名前(漢字・ふりがな)、住所、電話番号を記したものを、 Deutschlandquiz[AT]tokyo.goethe.org 宛に 2014年5月16日 までに送付する。
なお、ドイツ文化センターの「ドイツ・クイズ大会」: 第一ラウンド|催し物カレンダーのページには、 下の方に過去のクイズ(ドイツ語・日本語)がありますので、参加したい人はここでウオーミングアップをしておくといいでしょう。 ドイツ語圏の地域事情を学んだ・学んでいる学生には、やさしい問題かもしれません。 (上記のメールアドレス中の [AT] は、@ に変えてご利用下さい。)

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2014年4月20日  Ausstellung von Emil Ruder: 2014 feiert man den 100. Geburtstag von Emil Ruder.

エミール・ルーダー誕生100年を祝した展覧会(3月30日〜4月29日)
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エミール・ルーダー(Emil Ruder: 1914-1970) は、 スイスのタイポグラファであり、かつ教育者でした。今回、エミール・ルーダーの誕生100年を祝した展覧会が、3月30日から print gallery (プリントギャラリー) で行われています。 同サイトでの紹介文を引用すると: 「本展では、切手のような小さなサイズの制作物から書籍、図録や大判のポスターまでを幅広く、作品の解説や同僚・教え子の言葉をまじえ展示」 しているそうです。フォントや本のデザインに興味がある人にとっては、必見です。 エミール・ルーダーが 1967年に著した Typografie という本は、この分野で最も影響力のあったものと言われています。
日本・スイス国交樹立150周年を記念して行われているイベントの1つですが、 タイポグラフィーと言った時にぴんとこない人もいるかもしれません。 タイポグラフィー(Typografie)は、「印刷物のデザイン法」で、典型的には本のフォントのデザインや配置などを指します。 例えば、コンピュータで使うフォントに Helvetica というのがあるのを知っている人も多いはず。 このフォントのデザインは、スイス・スタイル(Schweizer Typografie)の最も有名なものの1つで、 エミール・ルーダーを初めとする多くのスイスのタイポグラファが関わって生まれたものです。
ちなみに、Helvetia (ヘルヴェチア)というのは、スイスのラテン語名。 スイスは、略号では CHと表しますが、これは、 Confoederatio Helvetica(スイス連邦) の頭文字をとったものです。 Typography (Emil Ruder, 1967) | designers books で、1967年の本をちらりと見ることができますが、やはり実物を見たいものです。

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2014年4月7日  23. Workshop von GLT findet am 26.04.2014 an der Universität Tokyo (Komaba) statt.

第23回ドイツ言語理論研究会(GLT)が 4月26日(土)15:00-18:00に開催
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第23回(通算156回)ドイツ言語理論研究会(GLT)が 4月26日(土)15時から18時に東京大学駒場Ⅰキャンパス18号館4階、コラボレーションルーム2で開催されます。 今回の発表者は、島田 暉氏(東京大学総合文化研究科(院))。 テーマは、 「不変化詞動詞と接頭辞動詞の境界にある動詞-N+Vの複合動詞に着目して-」。
読書報告は、伊藤克将氏(東京大学総合文化研究科(院))で、扱うのは、 Steinbach, Markus (2002) Middle Voice. A Comparative Study in the Syntax-Semantics Interface of German. Amsterdam: Benjamins. の Chapter 5 です。
場所の詳細は、東京大学キャンパスマップ をご覧下さい。コラボレーションルーム2への入り方は、 ドイツ言語理論研究会(GLT) をご参照下さい。

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2014年4月4日  Reminder: Ostern findet im Jahr 2014 am 20. April statt.

2014年の復活祭の日曜日は、4月20日
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復活祭(Ostern)というと、イエス・キリストの復活を記念する移動祝日で、 「復活祭の日曜日」(イースターサンデー)が、「春分の後の最初の満月の次の日曜日」です。 この日曜日が、今年は4月20日なので、その前の金曜日(4月18日)が「聖金曜日」(Karfreitag)で、 新教では「受難日」と呼ばれます。その前の日が「聖木曜日」(Gründonnerstag)で、 今年は4月17日です。このドイツ語を直訳すると「緑の木曜日」、小学館の『独和大辞典』には、 「...ホウレンソウなど青野菜を食べる風習がある」と説明されています。そして、「復活祭の月曜日」(イースターマンデー、Ostermontag) は4月21日で祝日です。イースター関連のキリスト教の行事、さまざまな文化的背景がありますね。 今回は、Ostern Osterhase (Das Osterportal) をリンクしておきます。ついつい、ウサギが気になってしまいました。

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2014年3月29日  Die Umstellung auf die Sommerzeit 2014 in Deutschland ist am 30. März um 2 Uhr.

ドイツでは、3月30日(日)朝 2時に夏時間へ
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2014年、ドイツの夏時間は3月30日(日)朝2時に始まります(中央ヨーロッパ夏時間(英語:CEST、ドイツ語:MEZ)なので、 スイスもオーストリアも同様です)。 毎年のことながら、この3月末の日曜日には、夜が1時間短くなる、ということでもあります。 ヨーロッパの人とコンタクトを取る時には気をつけましょう(EUの国々は、一様に夏時間を導入しています)。
今回は、http://www.zeitumstellungen.com/Sommerzeit 2014 / Zeitumstellung 2014 を参照しました。このページのように、時計で示してもらうと、 「時間の切り替え」(Zeitumstellung)が実感できます。 わざわざこの時間を待って、時計の調整をする人がどれくらいいるのかわかりませんが、 もし朝起きていて自分で「マニュアル」で夏時間に切り替える場合には、 朝2時になったら時計を3時にするということです。
「節電しないと、今年の夏は乗り切れない」と言っていた時には、日本でも夏時間の導入が真剣に検討されていたと思うのですが、 最近は話題として聞えてきませんね。

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2014年3月22日  Bewerbung um ein Stipendium für Österreich, 2014.

2014年度オーストリア政府奨学金募集中, 締切が4/18まで延長される!
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2014年度オーストリア政府給費留学生募集の応募締切が、4月18日(金)までに延期されました。 オーストリア(オーストラリアではない!)への留学に関しては、 オーストリア留学(オーストリア大使館のサイト) にも説明があります。 オーストリアでは、ウィーン大学(Universität Wien)をはじめとして19の大学があり、 留学生も含め合計23万人の学生が学んでいます。 今回の政府給費留学生募集の詳細は、 オーストリア政府奨学金 - JASSO(独立行政法人日本学生支援機構) にもあります。PDF の書類は、 オーストリア政府奨学金募集要綱PDF版 - JASSO からもダウンロードできます。募集専攻分野は、人文科学、社会科学、自然科学、芸術(音楽専攻は除く)で、 ドイツ語やドイツ文学だけでなく、英語での研究が可能な専門分野であれば英語での応募も可能だそうです。
最高9ヶ月(延長申請可)で、大学生及び大学院生なら月額940ユーロの給付を受けられ、学費無料、旅費は1,460ユーロを上限に実費支給とのこと。 いかがでしょう、あなたもチャレンジしてみませんか?

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2014年3月18日  NHK Fernseh- und Radioprogramm für Deutsch: Neuer Start, ab 31. März 2014.

2014年度の『テレビでドイツ語』,『まいにちドイツ語』のテキストは3/18発売
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NHKの『テレビでドイツ語』、『まいにちドイツ語』の新シリーズは3月31日(月)から新たに始まります。 テキストの発売は、本日(3月18日)からです。
NHK Eテレで4月から9月までの『テレビでドイツ語』は、吉満たか子さん(広島大)、 ナビゲーターは岡田義徳さんで「ライン河畔の文化都市ケルンを舞台に、『使える』ドイツ語を学びます。」 放送は、火曜午後10:25-10:50、再放送は翌週火曜日の午後0:00-0:25。
NHKラジオ第2放送の「まいにちドイツ語」は、月曜日から水曜日までが入門編で 4月から9月が中山 純さん(慶應義塾大)とハンス・ヨアヒム クナウプさんが担当です。 「『初めて外国語を学ぶ』というコンセプトで構成された入門編」で、 「ドイツ語を聞いたままに発音することに重点を置いてい」るそうです。 木・金の応用編は、保阪良子さん(学習院大)担当で「言うが花のドイツ語」(2012年4月〜9月の再放送)です。 放送時間は、月曜から金曜までで、午前7:00-7:15、再放送は同日の15:15-15:30です。
NHKラジオでは、昨年の番組を「アンコール まいにちドイツ語」というタイトルで、11:30-11:45に再放送しています。 月刊のテキストは、毎月18日頃に発売され本体価格は400円ですが、 2014年3月31日までは、税込で420円、2014年4月1日以降は、税込で432円になります。ご注意!
なお、パソコン、スマホ、タブレットでも読めるテキストの電子版も電子書店で発売されています。 また、ゴガクル ドイツ語 - NHK語学フレーズをフル活用 では、「おさらいフレーズ」の音声を聞いて復習したりできます。 ラジオを持っていなくても、NHKネットラジオ らじる★らじるで、 パソコン、スマホ、タブレットで番組を聴くこともできます。いろいろなメディアが活用できますので、チャレンジしてみましょう。

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2014年2月28日  Die 3. Auflage des Apollon-Wörterbuchs wird 2014 aktualisiert.

『アポロン独和辞典』第3版第3刷発行(2014/3/1)
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『アポロン独和辞典』同学社)の第3版が改訂され、 第3刷が発売になりました。1972年に発売になった『同学社版 新修ドイツ語辞典』 がルーツのこの辞典は、度重なる改訂でその内容を充実させています。昔からの特徴は、さまざまな付加的情報が詰め込まれていることです。 ドイツ・ミニ百科には、45のトピックがあって近年の状況を考慮した解説が載っています。その他に、「使ってみよう(簡単なドイツ語会話)」、 「使える用語100」、巻末付録(和独、手紙の書き方、環境用語、福祉用語、建築様式、ドイツの言語・政治機構・歴史などなど)があります。
今回追加された新しい単語には、Smart-phone (Smart Phone)「スマートフォン」や Flyer「広告チラシ」のような英語から入ったものもありますが、 Atomausstieg「脱原発」や、Generikum「ジェネリック医薬品」のようなものもあります。 名詞の性でから見ると、Smart-phone (Smart Phone) は中性名詞なのですね。 価格は、『クラウン独和辞典』第5版 と同じ 「4200円+税」です。2014年4月から消費税が8%になりますので、4,536円になるはずです。 2014年3月末までなら、4,410円となり126円お得となります。
辞書は、それぞれ特徴がありますので、手にとって見比べてみましょう。ちなみに Piratenparteiが載っているのは『アポロン独和辞典』第3版第3刷、 Hartz IVが載っているのは『クラウン独和辞典』第5版です。

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2014年2月25日  Der Film „Oh Boy“ kommt am 1. März 2014 ins japanische Kino.

『コーヒーをめぐる冒険』3月1日よりロードショー
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新進気鋭のヤン・オーレ・ゲルスター(Jan Ole Gerster (filmportal.de)) 監督・脚本による2012年の作品『コーヒーをめぐる冒険』(原題:Oh Boy)が2014年3月1日から 渋谷シアター・イメージフォーラムで公開されます。 この作品は、2013年に「ドイツ・アカデミー賞 作品賞・監督賞を含む主要6冠制覇」を成し遂げた映画です。 主人公は、20代終わりのニコ(Niko Fischer:Tom Schilling)。 「2年前に大学を辞めたことを父に秘密にしたまま、“考える”日々を送っている青年ニコ。 恋人の家でコーヒーを飲みそこねた朝、車の免許が停止になった」ところから話が始まります。 とにかく徹底的についていないニコがベルリンの街の中でいろいろな人達に会い、出来事に巻き込まれていきます。 ベルリンを舞台とした白黒映画で、ニコのたった1日を追ったものなのに、どんどん作品に引きこまれていく魅力があります。
日本のオフィシャルサイトは、『コーヒーをめぐる冒険』 です。 ドイツでは、すでに DVD が販売されていますが、ドイツ語のオフィシャルサイトは、 OH BOY - Kinofilm (X Verleih AG, Berlin) をご覧ください。 今後の公開予定は、劇場情報:『コーヒーをめぐる冒険』 をご参照ください。

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2014年2月21日  22. Workshop von GLT findet am 07.03.2014 an der Universität Tokyo (Komaba) statt.

第22回ドイツ言語理論研究会(GLT)が 3/7(金)16:30-18:00に開催
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第22回ドイツ言語理論研究会(GLT)が、3月7日(金)に開催されます (歴史的には、通算155回目だとか)。 今回は、フンポルト財団の招聘で来日予定のデュッセルドルフ大学 (Heinrich-Heine-Universität Düsseldorf)の セバスティアン・レープナー教授(Prof. Dr. Sebastian Löbner)が、 "Metonymy and Frames" (Metonymie und Frames)というタイトルで講演を行います。 「講演は英語で行い、質疑応答はドイツ語でも受け付ける形」で行われるそうです。 場所は、東京大学駒場Ⅰキャンパス18号館4階コラボレーションルーム3です (東京大学キャンパスマップ参照)。 金曜日開催である点にご注意下さい。

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2014年2月17日  Bei der Berlinale 2014 erhielt Haru Kuroki den Silbernen Bären als beste Schauspielerin.

2014年ベルリン国際映画祭で黒木華さん銀熊賞授賞(山田洋次監督『小さいおうち』)
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ベルリン国際映画祭(Berlinale)は、2月16日に閉幕。 最優秀作品賞(金熊賞)は中国のディアオ・イーナン監督(Diao Yinan)作品 「ブラック・コール、シン・アイス」(Black Coal, Thin Ice)が授賞しました。 山田洋次監督の『小さいおうち』 は、最優秀作品賞は逃しましたが、 出演した黒木華さん(23)が主演女優賞(銀熊賞)を授賞しました。授賞の弁で、Guten Abend と挨拶。 「...もっとドイツ語を勉強しておけばよかったなと後悔しています」と発言していました(テレ朝のニュース, 2014/2/17)。 Asien räumt bei der Berlinale vier Bären ab | rbb Rundfunk Berlin-Brandenburg には、そのあたりの説明がドイツ語で書いてあります。<いざという時のドイツ語、ですね。>
最優秀脚本賞(銀熊賞)を取ったのはアンナ・ブリュッゲマン(Anna Brüggemann)と ディートリヒ・ブリュッゲマン(Dietrich Brüggemann) による作品 Kreuzweg でした。これが今回受賞した唯一のドイツからの作品でした。

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2014年2月8日  Einladung zur Veranstaltung „Wohin steuert die germanistische Linguistik in Japan?“ Zum Anlass zur Veröffentlichung dreibändiger „Einführung in die deutsche Sprachwissenschaft“ in Japan.

『講座ドイツ言語学』出版記念イベント(於:学習院大学):「ドイツ語学(ドイツ言語学)のこれからを語る」2014年3月17日(月)
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2014年3月17日(月)の14:00から18:00に、『講座ドイツ言語学』出版記念イベント「ドイツ語学(ドイツ言語学)のこれからを語る」 が開催されます。場所は学習院大学北2号館10階、第1会議室です。 2013年にすでに 第1巻 『ドイツ語の文法論』(岡本順治・吉田光演編)と 第2巻 『ドイツ語の歴史論』(高田博行・新田春夫編) が発売されていますが、2014年2月には第3巻『ドイツ語の社会語用論』(渡辺学・山下仁編)(ISBN 978-4-89476-573-3)が発売される予定です。 「ドイツ語学における精力的な研究で知られる言語学者たち」が「学術的入門書」を意識して書き上げた章から構成されるこの3巻本は、 ドイツ語学(ドイツ言語学)の分野で前例のない高レベルのものです。
今回の出版記念イベントは、3巻が揃ったところで開催されるものです。 第1部は Andreas Gardt教授(Kassel大学)による記念講演、 第2部は「『講座ドイツ言語学』全3巻の出版の経緯と意義」は、責任編集者の高田博行、岡本順治、渡辺学と ひつじ書房 代表取締役の 松本功氏 による オープニング・トークと大討論会「ドイツ語学(ドイツ言語学)を今後どう発信していくか?」で構成されています。 懇親会も予定されています。
詳細は、講座ドイツ言語学イベント(PDF) をご覧ください。
なお、このイベントは、学習院大学大学院人文科学研究科ドイツ語ドイツ文学専攻の主催、学習院大学文学会の共催(予定)で行われ、第1部、第2部への参加は無料です。

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2014年2月7日  Am 6. Februar 2014 starten die 64. Internationalen Filmfestspiele Berlin.

2月6日(日本時間2月7日)、第64回ベルリン国際映画祭始まる
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第64回ベルリン国際映画祭が、ベルリンで2月6日(日本時間7日)に始まりました。 ベルリン国際映画祭(Berlinale)は、2月16日まで開催されますが、 今年のオープニング作品には、ウェス・アンダーソン監督作品 『グランド・ブダペスト・ホテル』 (日本では、6月全国ロードショー予定)が選ばれました。
日本からの作品でコンペティション部門の金熊賞をねらうのは、 山田洋次郎監督最新作の 『小さいおうち』 (2014年1月25日から ロードショーが始まっています)です。 スポニチ(2/6)「ベルリン映画祭が開幕 「小さいおうち」金熊競う」によれば、 日本からは、さらに水江未来監督の「WONDER」(短編コンペ部門)、水尻自子監督の「かまくら」(短編コンペ部門)、 久保田直監督の「家路」(パノラマ部門)、杉田真一監督の「人の望みの喜びよ」、 平林勇監督の「SOLITON」、大須賀政裕監督の「リゾーム」(ジェネレーション部門)が出品されるそうです。
公式サイト Berlinale からは、さまざまなトレーラーが見れますので、 時間のある方はどうぞ。

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2014年2月5日  Im Jahr 2014 feiert die Schweiz und Japan das 150. Jubiläum diplomatischer Beziehungen.

2014年は、日本-スイス修好通商条約調印から150年,2/6からSWISS DAYS
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2014年は、日本-スイス修好通商条約調印から150年の記念すべき年です。 いろいろなイベントが企画されていますが、その全体像は、スイス観光局のサイト内の 日本・スイス国交樹立 150周年|スイス政府観光局 から見ることができます。
2月6日から9日までは、150周年オープニングイベント「SWISS DAYS(スイス・デイズ)」 が六本木ヒルズアリーナで開催されます。 公式サイトは、SWISSDAYS スイス・デイズ|六本木ヒルズアリーナ2014年2月6日~9日 です。スイスの伝統楽器アルプホルンのエリアナ・ブルキのバンド(ELIANA BURKI & I ALPINISTI)のコンサート、 六本木ヒルズアリーナを彩るプロジェクションマッピング、 さらに日本各地を旅してさまざまな発見をブログにつづっているトーマス・コーラ氏(Thomas Köhler)の トークショー(これは2月6日 18:30~18:45の1回だけ)などがあります。
なお、 トーマス・コーラ氏のブログのドイツ語ページは、Zu Fuss durch Japan|Thomas Köhler です。日本語のページは、Zu Fuss durch Japan /Walking through Japan からどうぞ。

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2014年2月1日  Noam Chomsky Vortrag am 5. und 6. März 2014, an der Sophia-Uni, Tokio.

3月5日,6日チョムスキー教授講演会(上智大学国際言語情報研究所)
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来る3月5日(水)、6日(木)、上智大学国際言語情報研究所にてノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)教授講演会が催されます。 3月5日(水)15:30~17:30(14:30開場)の第1回講演は、 The Architecture of Language Reconsidered(「言語の構成原理再考」)、 3月6日(木)15:30~17:30(14:30開場)の第2回講演は、 Capitalist Democracy and the Prospects for Survival(「資本主義的民主制の下で人類は生き残れるか」) です。
会場は、上智大学四谷キャンパス10号館講堂、定員:700名、入場無料、当日会場にて先着順に受付け、定員に達したら締め切りとなります。
詳細は、上智大学国際言語情報研究所 のサイトをご覧ください。

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2014年1月28日  Ob „Mein Kampf“ um Ablauf der urheberrechtlichen Sperrfrist Ende 2015 veröffentlicht wird.

『わが闘争』は2015年末の著作権切れ後に出版されるのか?
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2014年1月25日(09:01)、時事通信 は、「『わが闘争』、注釈付き容認=全面禁書から一転-ドイツ」 というニュースを配信しました。ヒトラーの著作『わが闘争』(Mein Kampf)の著作権は、 ヒトラーが住民登録していたバイエルン州が所有しているのですが、その著作権が著者の死後70年たつ2015年末に期限切れになります。 時事通信のニュースによれば「ナチス・ドイツ総統ヒトラーの著書「わが闘争」の著作権を持つドイツ南部のバイエルン州政府は24日までに、 著作権が2015年末に切れた後、学術的な注釈を付けた同書の発行を認める方針を示した。」そうです。ドイツでは、バイエルン州政府が著作権を得てから、 同書を禁書としてきました。
フランクフルター・アルゲマイネ新聞(FAZ.NET (Frankfurter Allgemeine))は、1月22日に、 「『わが闘争』の出版 -- バイエルンは禁止を撤回」(„Mein Kampf“-Edition Bayern nimmt das Verbot zurück) という記事を掲載しています。賛否両論があり、激しい議論が続いてきましたが、これで一件落着となるのでしょうか。

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2014年1月26日  Sabine Scholl liest aus ihrem 2013 erschienen Roman „Wir sind die Früchte des Zorns.“ (Dienstag, 28.Jänner, 19:00 Uhr, Österreichische Botschaft in Tokio)

ザビーネ・ショル朗読会(1月28日)、オーストリア大使館にて
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来日中のオーストリアの作家、ザビーネ・ショル(Sabine Scholl)が、 来る1月28日17時から オーストリア大使館 にて朗読会を行います。 読まれる作品は、„Wir sind die Früchte des Zorns.“ です。 お申込み・お問い合わせは akiko.sogaKLAMMERAFFEbmeia.gv.at へどうぞ(KLAMMERAFFE はアットマーク(@)に置き換えて下さい)。

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2014年1月23日  Am 20.01.2014 ist Claudio Abbado tot.

クラウディオ・アバド、80歳で逝く。(2014年1月20日)
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世界的な指揮者、クラウディオ・アバド(Claudio Abbado)が、2014年1月20日に80歳で亡くなりました。 イタリア人の指揮者といっても、世界的に活躍し、ドイツ語圏ともつながりが非常に強かったと言えます。 ウィーン音楽院でも指揮を学び、カラヤン (Herbert von Karajan:1908-1989) に注目されてザルツブルク音楽祭でデビューしたというのは有名な話です。ウィーン国立歌劇場音楽監督や ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督をつとめた後、ルツェルン祝祭管弦楽団でも活躍していました。 ドイツ語圏の多くの新聞で、追悼文(Nachruf)を掲載しています。 Claudio Abbado Nachruf で検索すれば、アバドのいろいろな足跡や、彼が世界に与えた影響をドイツ語で知ることができます。
ベルリン・フィルハーモニー (Die Berliner Philharmoniker) のサイトでは、Die Berliner Philharmoniker trauern um Claudio Abbado で追悼文と写真を掲載しています。 ウィーン国立歌劇場 (Wiener Staatsoper) でも Abbado verstorben (www.wiener-staatsoper.at) で追悼文を読めます。 ルツェルン祝祭管弦楽団のサイト Lucerne Festival では、アバドを偲んだドイツ語での解説やインタビューなどの動画を見ることができます。

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2014年1月21日  Das 33. Juniorenseminar (Interuni im Frühling) findet vom 14. bis zum 18. März 2014 in Nasu statt.

春のインターウニ(2014年3月14日から18日)、参加者募集中:テーマ「変化する大学」
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「インターウニは、初級からのドイツ語を学び、 また実際に使いながら、『全国各地からの新しい仲間たちと楽しく集中的にドイツ語を学ぶ』ことと 『大学生らしく批判的知性を磨く』ことという2つの目標を常に追い続ける欲張りな合宿セミナーです。」目下、今年の春に開かれるインターウニ(Interuni) の参加者を募集中です。インターウニは、日本全国(の大学)でドイツ語を学んでいる人に対して開かれた「ドイツ語・ドイツ文化ゼミナール」 (Interuniversitäres Seminar für deutsche und japanische Kultur)です。
今回の春のインターウニのテーマは、「変化する大学 ー Studium im Wandel」です。 インターウニ・ゼミナール(公式ページ)第33回 春のインターウニ・ゼミナール で今回のテーマに関する説明が読めます。 最初の部分を引用しておきます。優れた説明ですから、この続きもぜひお読み下さい。

ドイツ語で「大学で学ぶ」はstudieren、名詞はdas Studiumです。対応する日本語の「学修」 より分かりやすいですね。そのStudiumについて、皆さんは大学に入る前から、いろいろな夢やイメージをお持ちだったことでしょう。実際に大学に入ってみて、期待通りのStudiumを満喫しているところでしょうか?
大学とはそもそも何をし、何を何のために学ぶところなのでしょう? 実はこれは、国によっても時代によっても大きく異なります。日本の大学の歴史を振り返ってみるだけでも、戦前の旧制大学はもっぱら一部の男子を国家のエリートに育てる機関でしたし、第二次世界大戦中の大学生は「学徒動員」と称して戦場に駆り出されました。戦後になって民主主義が根付くにつれて、みなさん自身の大学も多かれ少なかれ、あるときは日米安保反対やベトナム戦争反対といった政治的な熱気に満ちた時代を、またあるときは公然と「大学のレジャーランド化」が語られる時代を、経験してきているはずです。こうして見ると、みなさん自身が日々体験しているStudiumもまた、当たり前のものでも普遍的なものでもなく、今の時期の日本に特有の姿をしたものだと考える方がよさそうです。
出典:第33回 春のインターウニ・ゼミナール の「変化する大学 ― Studium im Wandel」より
参加申し込みは、http://www.interuni.jp/anmeldung/ からどうぞ。 申し込み締め切りは 2014年2月28日(金)ですが、定員(80名程度)に達し次第締め切られますので、ご注意下さい。 参加費は、35,000円(4泊5日宿泊代、食事代、テキスト代、通信費、保険料を含む。往復バス利用のみ別料金)です。

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2014年1月17日  21. Workshop von GLT findet am 17.01.2014 an der Universität Tokyo (Komaba) statt.

第21回ドイツ言語理論研究会(GLT)が本日1/17(金)に開催
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学習院大学による招聘で来日中の IDS 所長 Ludwig Eichinger 教授をお招きして、 以下の要領でドイツ言語理論研究会(GLT)が本日1月17日(金曜日) に開催されます。

日時: 2014年1月17日(金)15:00 ~ 17:00
場所: 東京大学駒場Ⅰキャンパス18号館4階 コラボレーションルーム1( 東京大学キャンパスマップ参照)
タイトル:Morphologie im Satz, Wort im Text
関心のある方は、ぜひご参加下さい。

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2014年1月16日  Erster gesunder Eisbäarnachwuchs seit 41 Jahren im Zoo Am Meer, Bremerhaven.

ブレーマーハーフェンで41年ぶりの健康な北極グマの赤ちゃん(2013/12/16)
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ドイツのブレーマーハーフェン(Bremerhaven)にある動物園 Zoo Am Meer - Bremerhaven で、2013年12月16日にホッキョクグマの赤ちゃんが生まれました。 「大洋のそばの動物園」(Zoo Am Meer) で健康な赤ちゃんホッキョクグマが生まれたのは、 41年ぶりとか。お母さんのヴェレスカ(Valeska)も元気でいる様子が、2014年1月10日にもヴィデオで公開されています。
Eisbären-Nachwuchs 2013 - Zoo Am Meer Bremerhaven のページでは、これからも赤ちゃんホッキョクグマの様子を伝えてくれるようです。
YouTube にも、昨年12月27日に Radio Bremen TV の関連ニュース Eisbär-Baby im Zoo am Meer geboren (YouTube) がアップされています。12月9日に、ミュンヘンの動物園 Tierpark Hellabrunn で生まれたホッキョクグマの双子と並んで、あの熱狂的な「クヌート」ブームの再来となるのか、注目が集まっています。

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2014年1月15日  Vortrag von Prof. Dr. Ludwig M. Eichinger an der Gakushuin Uni, am 16. Januar 2014.

L. アイヒンガー教授講演会(1月16日)学習院大学にて
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ドイツ語研究所(INSTITUT FÜR DEUTSCHE SPRACHE (IDS))の L. アイヒンガー教授(Prof. Dr. Ludwig M. Eichinger) が以下の要領で講演を行います。お時間、ご興味のある方の参加を歓迎いたします。

場所:学習院大学北 2 号館 10 階 人文科学研究所会議室 (1005 室)  (学習院大学目白キャンパスマップ)
時間:2014年1月16日(木)  17時から 18時30分頃
タイトル:Bairisch — „Norddeutsch“: auch unterschiedliche Arten von Höflichkeit
(仮題:「バイエルン語と「北ドイツ語」—ポライトネスの多様性などをめぐって」、日本語要旨配布、一部通訳付き予定)

なお、当講演会は、学習院大学人文科学研究所共同研究プロジェクト「異文化コミュニケーションにおけるスタイルの日独英語対照比較研究」(代表:渡辺学) の一環で行われます。

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2014年1月12日  Wörterbuch Deutsch-Japanisch CROWN, 5. Auflage erschienen.

『クラウン独和辞典』第5版発売される
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2013年12月末に、『クラウン独和辞典』第5版三省堂)が発売になりました。 奥付けの発売日は、2014年1月1日です。第4版が2008年でした。帯の表のキャッチコピーは、「積み重ねた英知 はじまりはこの独和辞典から」、 「学習者の目線で選んだ見出し語6万4千語」、「全面改訂、第5版、CD付き、2色刷」。
 ぱらぱらと見てみると、確かに改訂されているところが見えます。 例えば、第4版では、「スイスへ行く」という時に、 前置詞 in の所に in die Schweiz reisen(スイスへ旅行する)という用例とともに書いてあり、 発見がやや困難だったものが、第5版では、Schweiz(スイス)の項目に所に Er fährt mit dem Zug in die ∼. (彼は列車でスイスへ行く.)という例文と共に掲載されたので、 発見が容易になりました。この数年間は、新正書法の改訂に振り回された感じがありましたが、今回の第5版では、 「ドイツ新正書法による表記、旧正書法にも対応」という言葉も入り、旧正書法に対する配慮が売りになったところも一味違うところです。 また「料理150選」、「つづりの読み方」のような新しい付録もつきました。 前の版から6年たって値段は据え置きの4,200円(本体価格+税)。2014年4月からは「+税」の部分が現在の 5%から 8%になりますので210円から336円となります。 ご注意。

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2014年1月6日  Ausstellung vom Kunsthaus Zürich, 25.09. bis 15.12.2014, National Art Center, Tokyo.

チューリヒ美術館展、今秋(9/25-12/15)国立新美術館にて
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2014年1月5日の朝日新聞によると、今秋(9月25日から12月15日)、国立新美術館 においてチューリヒ美術館展が開催されます。チューリヒ美術館(Kunsthaus Zürich) の作品が約70点展示されるそうで、これほどまとめたコレクションが同美術館から日本に来るのは初めてだそうです。 印象派からシュールレアリズムまでの代表作が多く展示され、「シャガールの部屋」のように一人の作家の作品を特集した巨匠の部屋を用意するほか、 「時代の部屋」、「印象派の部屋」、「キュービズムの部屋」、「シュルレアリズムの部屋」などが作られる予定。もちろん、 スイスに関連を持った著名な画家ココシュカ(Oskar Kokoschka)、 スイス生まれの巨匠クレー(Paul Klee)、 スイス生まれの多彩な芸術家ジャコメッティ(Alberto Giacometti)なども特集されるそうです。 まだ先ですが、忘れないうちに予定に入れておきましょう。

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