史学科 学科紹介

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授業案内

 史学科では学習の根幹となる場として、各学年次ごとにゼミナール〔演習〕への所属を義務づけています。演習は学生自身が「調査し、発表し、討論する」場であり、「探求する歴史学」の作法を身につける場となります。学年進行にあわせて、1年次の基礎演習、2・3年次の演習〔日本史演習・東洋史演習・西洋史演習〕、4年生を対象とする4年生演習という3つの段階を設定して、段階的に研究する力をレベルアップしてゆきます。
  演習が勉学の幹であるとすると、大きく広がる根や豊かに広がる枝・葉にあたるのが総 合基礎科目や演習以外の専門科目ということになります。これら演習以外の科目の多くは教員の講義を聴くという形式になります。
  特定の分野を対象とする授業には、古文書の利用・読解能力を養う古文書学概説・古文書学演習、アーカイブズ学の基礎を学ぶ史料管理学特殊講義があります。また、大学院人文科学研究科史学専攻の設置している科目のうち、学部学生の履修を認めている授業もあります。

ゼミ風景

授業風景
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■ 1年次の基礎演習

1年次の学生は3つの基礎演習のいずれかにクラス分けられます。
<2017年度基礎演習担当一覧>
  基礎演習A 基礎演習B
1組 家永 武内・鶴間
2組 高埜 亀長
3組 鐘江 島田

 基礎演習の授業は、すべて専任教員が担当しています。原則的に日本史教員の担当する基礎演習Aは火曜日第3時限に、外国史教員の担当する基礎演習Bは水曜日第2時限に実施されています。細かい実施要領は担当教員によって異なりますが、いずれも史料の読み方、論文の読み方、発表の要領、説明資料〔レジュメ、ハンドアウトとも〕の作成のしかたなどを身につけることを目標にして、運営されます。大学での環境や学びかたに慣れてもらうと同時に、演習という授業形態に応じて、実際的な技術を身につけるのが目標です。基礎演習でのクラスメイトは、4年間を通じてつきあう親しい友人となってゆくことでしょう。
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■ 2/3年次の演習

 2・3年次の学生は、専任教員9名がそれぞれ担当している演習〔日本史演習×4、東洋史演習×2、西洋史演習×3〕のいずれかに所属します。

< 演習担当教員一覧>
  古代史 中世史 近世史 近代史
日本史 鐘江 家永 高埜 松田※
東洋史 鶴間     武内
西洋史 島田 亀長   中野
       ※2017年度は千葉功教授が長期研修のため、松田忍講師が担当。
 卒業論文作成の前提として、日本史、東洋史、西洋史のいずれか一つの分野の演習に2年間連続して出席することを義務づけ、同じ教員の担当する演習に2年間連続して出席することを推奨しています。それぞれの時代や地域の事情に即して、学術論文の集めかたや読み取り方、さらに、史料の読み解き方や証拠としての利用方法を学ぶことを、最低2年間は続けて修養することが必要と考えています。各演習とも受け入れ人数の制限はなく、複数の演習を履修することも許されています。発表準備の負担はかなり重いので、おおむね2つの演習に所属するのが精一杯というところですが、前後する二つの時代をまたがって履修したり、また、日米関係のように二つの領域にまたがるテーマを考えている学生などが、複数のゼミを同時に履修すること〔学生諸君は「兼ゼミ」と呼んでいるようです〕は珍しくありません。興味を持っている複数のテーマのいずれにしぼるか、まだ決めかねているためという場合も、多くあります。
  個々の学生が学術論文や著作を調査して内容を報告する「研究報告」の形態と、全員で同じ史料の一部を分担して読解し討論する「講読」の形態の、いずれの形態をとるかは、担当する教員の方針によって異なります。講読・研究発表の形態が学年次にしたがって変化する場合もあります。履修者制限がないために、場合によってはかなりの大所帯になることもあります。ゼミの仲間は、合宿などで文字通り「同じ釜の飯」を食べた間柄ともなり、卒業論文の作成まで苦楽をともにする、気心の知れた友人ができる場です。
 
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■ 4年次の4年生演習

 4年次学生も日本史演習・東洋史演習・西洋史演習を継続して履修することができます。4年生にはこれら以外に卒業論文の作成指導を主眼とする「4年生演習」への出席が義務づけられています。メンバーからみると、2・3年次の演習が複数合同した姿になっています。
<4年生演習一覧>
日本史 古代・中世 家永 水曜日第4時限
日本史 近世・近代 高埜 水曜日第4時限
東洋史 鶴間・武内 水曜日第4時限
西洋史 島田・中野 水曜日第4時限

 研究発表の形式をとり、卒業論文の内容に関する先行研究や問題となっている論点の整理、取り扱おうとする史料の吟味などが発表内容となります。
 
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■ 総合基礎科目ほか

 総合基礎科目は学習院大学の全学部・学科の学生を対象とする科目で、史学科の教員が担当しているものも少なくありません。幅広い視野を身につけることが目的ですから、内容に魅力を感じるものに積極的に出席してください。

<歴史関係の総合基礎科目授業>
記録保存と現代(アーカイブズへの招待) 4単位
近代日本と学習院 4単位
イスラム世界 4単位
ヨーロッパ世界 4単位
東アジア世界  4単位
南アジア世界 4単位
歴史に見る日本    4単位
歴史に見る世界 4単位
 
 総合基礎科目のほか、他の学部・学科の開講する専門科目のうちにも、史学科学生の履修できるものがあります。また、f-campus制度といって、学習院女子大学・日本女子大学・早稲田大学・立教大学の授業科目のうち、興味のある科目を履修して本学の卒業単位に換算するという制度もあります。
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■ 演習以外の史学科専門科目

 史学科の開設している専門科目には、1年次から履修できる科目と、2年次以降に履修する科目の2通りがあります。
  前者は特に1・2年生の履修する基礎的な科目で、基礎演習A・B、史学概論、史資料入門、日本史概説、東洋史概説、西洋史概説、考古学概説です。考古学概説以外はいずれも必修科目で、特に基礎演習A・Bは、学科から指定されたクラスに所属します。史学概論、史資料入門、日本史概説、東洋史概説、西洋史概説、考古学概説は、他の学部・学科の学生や、f-campus制度による履修学生にも開放されています。

<基礎的な専門科目と2017年度の担当者>
史学概論 中野隆生〔第1学期〕 2単位
史資料入門 島田誠 〔第2学期〕  2単位
日本史概説

近藤祐介(非常勤講師)

4単位
東洋史概説

鶴間和幸〔第1学期〕

武内房司〔第2学期〕

4単位
西洋史概説 亀長洋子 4単位
考古学概説 白井克也(非常勤講師) 4単位

 2年次以降に履修する専門科目の中心となるのは、演習と特殊講義です。日本史特殊講義は6授業、東洋史特殊講義も6授業、西洋史特殊講義は5授業を開講しています。日本史・東洋史・西洋史の3分野それぞれについて、最低限4単位〔通年授業1授業に相当〕以上の履修が義務づけられています。卒業に必要な単位数からみて、2年次以降、あわせて10近くの特殊講義を履修することになるでしょう。名称が同じだが内容の異なる、例えば「日本史特殊講義」を6つ履修するといったことが必要になります。同じ教員の実施する授業でも毎年内容は異なるので、自分の関心と関係する分野については、次の年度にもまた同じ教員の行う特殊講義を、繰り返して履修するというようになります。
2017年度の特殊講義の担当者と講義題目
日本史特殊講義 荒井秀規 東国の古代史
春名宏昭  
田中大喜 中世の武士と武士団の研究
杉森哲也 日本都市史と都市図屏風
森脇孝広 近現代日本の戦争・軍隊と社会
高嶋修一  
東洋史特殊講義 鶴間和幸 中国古代文明の起源
武内房司 歴史の中の近代華南・東南アジア世界
北川香子  

橋爪烈

佐々木紳

〔第1学期〕

〔第2学期〕

小松久男

中央アジア史概説

六反田豊 朝鮮時代の政治・経済・社会
邉見統 前漢政治史の研究U
西洋史特殊講義 島田誠 ローマ帝国の行政と経済
亀長洋子 海に生きるジェノヴァ人
中野隆生 フランス近世史の諸問題
師尾晶子 古代ギリシアの政治文化
杉崎泰一郎 西欧中世世界の成立と教会
野々瀬浩司 ドイツにおける宗教改革と都市社会
佐原徹哉 国際テロリズムと第一次世界大戦

              ※各授業の詳細についてはシラバスを参照して下さい。

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■ 専門的な能力を育てる科目

 古文書学概説は、主に日本古代・中世・近世史で卒業論文を書く学生のために、古文書の様式分類や発行手続きなど、史料の利用に関わる専門的な知識の基礎を学ぶ授業です。古文書学演習は、活字化されていない原史料や写真を、自分で読み解く必要のある場合がある日本近世史の学生のために、崩し字の読み方や文書・帳簿のあり方の知識など、ナマの史料を読み解くための、実際的な技能を学ぶ授業です。史料管理学特殊講義は、文書館などの記録管理に携わる専門職〔アーキビスト〕に必要な、知識・技能の基礎を学びます。
  これ以外に、大学院生を対象とする演習や特殊研究の一部については、学部学生が出席することを認めています。内容が高度であるため、授業についてゆくには努力が必要ですが、高い水準の学問的な刺激を得たいと望む学生にとっては、有益でしょう。
 

<専門的な能力を育てる科目>
古文書学概説 家永遵嗣
古文書学演習 山口和夫
歴史文献講読入門 中野隆生
史料管理学特殊講義 保坂裕興
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