共同研究プロジェクトについて

鈴木 雅生 准教授プロジェクト
『フランス文学における植民地の表象』
[associate prof.Masao Suzuki]

1.目的・内容・期待される効果など

本研究の目的は、フランス文学における植民地の表象が、18世紀以降の植民地帝国主義の膨張から20世紀後半の脱植民地化にいたる歴史的・社会的変化のなかで、どのように変容していくのかを解明することである。これまでエグゾティスムの文脈で論じられていた「(i)植民地を訪れたフランス人作家の手になる文学」、ポストコロニアルの文脈で論じられていた「(ii)旧植民地におけるかつての被支配民族出身の作家がフランス語表現する文学」を、「(iii)移住者の子孫として植民地にルーツをもつフランス人作家による文学」とともに「植民地をめぐる文学」としてひとつに統合することによって、近代フランス文学を新たな視座から捉え直すことが目指されている。

2.研究スタッフ

<研究代表者>
・鈴木 雅生 :学習院大学 文学部准教授(フランス語圏文化学科)

<所員>
・野村 正人 :学習院大学 文学部教授(フランス語圏文化学科)
・吉田加南子 :学習院大学 文学部教授(フランス語圏文化学科)

<研究補助者>
・澁谷 与文 :学習院大学大学院 仏文学専攻 博士後期課程
・前山  悠 :学習院大学大学院 仏文学専攻 博士後期課程
・土橋友梨子 :学習院大学大学院 仏文学専攻 博士後期課程

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3.活動報告 [活動年度:平成26年度]

平成26年度:ニース大学名誉教授・作家であるEveline Caduc氏を招聘して、2014年11月7日、「『異邦人』から『最初の人間まで』──アルジェリアにおけるカミュ受容の変遷」の題目で講演会を行った(於文学部棟570号室)。アルジェリア人作家がカミュをどのように評価してきたかを通時的に追い、かつてはポストコロニアルの観点からその植民主義的感性を非難されていたカミュが、近年になってアルジェリア人作家の精神的支柱として高く評価されていくまでの変遷が、具体例を豊富に引用しながら説得的に語られた。また、1回の海外資料調査を行った(12月20日〜30日、パリ)。(詳細は『学習院大学人文科学研究所報』2014年度版に掲載されています)

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4.今後の活動予定

人文科学研究所での、本プロジェクトは終了いたしました。ご協力くださった皆様にあつく御礼申し上げます。
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