共同研究プロジェクトについて

吉川 眞理 教授プロジェクト
『スーパービジョンにおける学び体験における文化間比較研究』
[prof.Mari Yoshikawa]

1.目的・内容・期待される効果など

スーパービジョンおよびグループ・スーパービジョンは、日本における心理臨床における実践力を育成する訓練方法として、被訓練者、初心者、熟練者を通じてひろく実施されてきた。グループ・スーパービジョンは、グループメンバーが交代で事例を提示し、その事例に関してメンバー相互でディスカッションを行い、個別のスーパービジョンでは事例と素材としたスーパーバイザーとバイジーの対話によって、事例に即した学びの過程が生じる。われわれは、これまでグループ・スーパービジョンにおける学び体験尺度を作成し、グループ・スーパービジョンにおける学び体験の因子分析を行ったところ、F1 : Discovery Learning, F2 : Empathetic Learning, F3 : Perplexity, F4 : Expecting Guidance を抽出した。本研究では、この尺度をさらに発展させて個別スーパービジョン体験に使用し、個人とグループにおけるスーパービジョン体験の比較、および欧米(英米スイス)および東アジア諸国(日・中・韓・台湾)との文化間比較を行う。

2.研究スタッフ

<研究代表者>
・吉川 眞理 :学習院大学 文学部教授(心理学科)

<所員>
・川嵜 克哲 :学習院大学 文学部教授(心理学科)

<客員所員>
・森谷 寛之 :京都文教大学臨床心理学部教授
・西井 克泰 :武庫川女子大学文学部教授
・青木紀久代 :お茶の水女子大学人間文化創生科学研究科准教授

<リサーチ・アシスタント>
・依田 尚也 :学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻
          博士後期課程
・有子山布美子 :学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻
          博士後期課程
・佐藤 雅美 :学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻
          博士後期課程
・大塚 佳代 :学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻
          博士後期課程
・門馬  綾 :学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻
          博士後期課程 ※平成26年度〜27年度まで
・鈴木 遼子 :学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻
          博士後期課程
・中田  澪 :学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻
          博士後期課程 ※平成27年度より
・中山 愛美 :学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻
          博士後期課程 ※平成27年度より
・冬頭 佳奈 :学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻
          博士後期課程 ※平成27年度より
・野澤真理子 :学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻
          博士後期課程 ※平成28年度より

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3.活動報告 [活動年度:平成26年度〜28年度]

平成26年度:研究活動は、主に研究代表者が国際学会においてセッションに参加したり、ロンドン、チューリッヒの心理療法訓練機関を訪問し、異文化においてスーパービジョンセッションが、スーパーバイジーにどのように体験されているかについての情報収集が中心となった。参加等行ったものは以下のとおりである。第2回ISPDI学会(於ベルリン、2014年7月19日〜21日)、ロンドンにおける情報収集(9月2〜7日)、Zurich ISAP訪問(同月11日)、ユング/ラカン カンファレンス(於ケンブリッジ、セントジョンズカレッジ、同月12〜14日)。(詳細は『学習院大学人文科学研究所報』2014年度版に掲載されています)

平成27年度:26年度に引き続き、異文化圏におけるスーパービジョンの運営や構造の調査を継続している(27年8月 ベルリンでのグループ・スーパービジョン参加、および27年9月 ロンドンおよびチューリッヒでのヒアリング調査)。これらの調査と並行して、本研究では、海外のスーパーバイザーを招いて、本学の大学院生の事例を対象としたグループ・スーパービジョンを行った。平成27年3月には、米国の分析家を招いてグループ・スーパービジョンを行っている。また本年度は新たな試みとして、医療領域において初心者を対象にスーパービジョンを行っている臨床心理士を講師として招き、SVにおいて工夫している点について話題提供を求めた研究会を開催した。(詳細は『学習院大学人文科学研究所報』2015年度版に掲載されています)
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4.今後の活動予定

人文科学研究所での、本プロジェクトは終了いたしました。ご協力くださった皆様にあつく御礼申し上げます。
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