学習院大学 人文科学研究科
「史料管理学」授業開講のご案内(一般・社会人受講可)

平成15年4月より、学習院大学では学部卒業以上の方を対象に「史料管理学」に関する授業を開講します。
今後ますますその重要性が増してくる「史料管理学」(アーカイブズ学)とその専門職(アーキビスト)の養成に関する講義です。
具体的には、欧米を始めとする先進国の先行研究に触れ、さらに古文書などの歴史資料整理方法などを実践的に学ぶことができます。また、平日の夜に開講しますので、社会人の方や、本学以外の大学院生の方も受講す ることができます。

【開講日時・講師・講義内容】

「史料管理学特殊研究」
担当者:青山  英幸 講師 集中講義
「史料管理学特殊研究」
担当者:保坂  裕興 講師 毎週水曜6時限 (18:00〜19:30)
「史料管理学演習」
担当者:舟橋  明宏 講師 毎週火曜6時限 (18:00〜19:30)
※いずれの科目も、1科目につき4単位になります。
通年授業期間 前期:4月12日(水)〜7月10日(月)
後期:9月25日(火)〜1月20日(土)

【受講方法について】

一般・社会人の方の受講出願期間
平成19年3月10日(土)および3月12日(月)

※本学院生以外の方は、科目等履修生(大学院)としてお申込下さい。
出願書類など詳細につきましては本学ホームページ上、授業関連 情報の「科目等履修生募集要項」をご参照ください。

【講義内容紹介】

●「史料管理学特殊研究」−電子環境下のレコードキーピング−
担当者:青山 英幸 講師
21世紀初頭の今日、電子化がグローバルに浸透しており、グーテンベルグの印刷革命以来の未曾有な情報革命の波に飲み込まれはじめている。この波に対し、情報(information)とレコード(records)そしてアーカイブズ(archives)に関わる人々は、1980年代後半以降、既存のレコードとアーカイブズのシステム−レコードマネジメント(records management)とアーカイブズアドミニストレーション(archives administration)−にさまざまな考察を加えながら、統合的なあらたなプロフェッショナル領域−レコードキーピング(recordskeeping)−を構築しつつある。ここでは、その経緯、基本な考え方や技法などについて、考えることとする。レコードキーピングという分野は実学で、実相を知ることが重要なので、調査や、調査結果の報告などをグループにより実施し、討議時間を多く設定する。また、基本的な概念などは、配布する英文のオリジナルテキストによって理解する。

●「史料管理学特殊研究」−海外アーカイブズ学文献の講読−
担当者:保阪 裕興 講師
個人や組織の記録を証拠資料として保存・活用し、社会を維持・発展させるアーカイブズの思想と方法は、ヨーロッパにおいて育てられてきた。20世紀の後半に入り非欧米諸国においても、平和と民主主義の基盤を築くためにこれを学び採用してきたが、しかしなお、その蓄積は少ないと言わなければならない。本授業においては、英語で著された基礎的なアーカイブズ文献を講読し、討論することを通して、そのエッセンスを修得することに努める。また21世紀のアーキビストには、海外のアーキビストたちと交流をすすめ、さまざまな経験に学んでいく能力が必要とされる。そのために、国際会議で使われることの多い言語のひとつ=英語、そして英語によるアーカイブズの専門用語に慣れることも目的に含むこととする。〈 参考文献 〉・国立国文学研究資料史料館   『アーカイブズの科学 上・下』 柏書房 2004年

●「史料管理学演習」
担当者:舟橋 明宏 講師
アーキビストは公文書のみならず、地域に残されたさまざまな資料を調査し、整理し、保存していくことが求められている。幅広い年代と多岐にわたる内容をもつ地域資料を、どのように調査し保存していくのかを実践的に検討し、新しい方法論を求めて議論を積み重ねていくことを目的とする。また、史料保存利用期間の見学会なども行う予定である。