卒業生・教員インタビュー『“目白からの挑戦” 世界とつながる学習院大学』

卒業生・教員 インタビュー
インタビュートップ
学長対談
ディミトリ・リティシェフ 教授
馬渕 一誠 教授
田村 友一
河野 智之
高嶋 由美子
久保田 泉
金森 美彌子
川内 優輝
藤田 紀久子
伊勢 華子
大河原 健
山田 裕也
  • 資料請求 大学案内、入試ガイド、募集要項請求等の請求はこちら
  • 学習院大学 COMPASS 詳しくはこちら
  • 受験生の方 入試情報、学生生活について、進路・資格について等
  • 在学生の方 授業関連情報、学生生活情報、証明書、学籍、学生相談室、就職情報等
  • 保証人・卒業生の方 同窓会、証明書申請等
  • 企業・一般の方 求人票の送付について、社会人入試、生涯学習センター等
日本最強の市民ランナーを目指して
2009年法学部政治学科卒業後、埼玉県庁に就職。現在は春日部高校定時制主事。大学時代には関東インカレ2部ハーフマラソン3位、ニューカレドニア国際セミマラソンの部優勝などで好成績を残す。2010年の東京マラソンでは4位と健闘した。
川内優輝 マラソンランナー 埼玉県庁職員(春日部高校勤務)
インタビュー後、川内氏は、2月27日に行われた「東京マラソン2011」で、2時間8分37秒という素晴らしいタイムで男子の部3位となり、8月の世界選手権の出場が内定しました。おめでとうございます。
週に2日間みっちりと走り込む学習院大学時代の練習スタイルを今も貫いている川内さん。「週に一度はほかの市民ランナーや学習院大学時代の後輩と一緒に練習するのも、励みになっているんです」

2007年の箱根駅伝。復路の第一走者が走る第6区で、紺色のユニフォームが疾風のごとく駆け抜けた。それまで箱根駅伝とは無縁だった学習院大学から関東学連選抜選手として出場し、ダイナミックな走りで観衆の目を釘付けにしたのが、川内優輝さんだ。

川内さんは、ニューカレドニア国際セミマラソンの部で優勝するなど、在学中から国際大会に出場し、好成績を残している。昨年も、国内外の有力選手が出場した東京マラソンで4位に入賞するなど、その成長ぶりは目覚ましい。だがこれまで、決して平坦なランナー人生だったわけではなかった。高校時代、埼玉県の名門、春日部東高校の陸上部に入部するも、故障に悩まされ、思うように走れない日々が続く。何度も悔しい思いを味わった。

「それでも陸上をやめようと思ったことがないのは、やっぱり走ることが好きなんでしょうね」

高校卒業後、地域振興や観光の分野に興味のあった川内さんは、学業に打ち込もうと、学習院大学に進む。入部した陸上部で、川内さんが頭角を現すにはそれほど時間はかからなかった。自主性を重んじる陸上部の練習方針は、走る楽しさを思い出させてくれたと言う。

「連日ハードな練習メニューが組まれていた高校時代と違い、学習院のハードな練習は週に2日だけ。監督やコーチが、個々人の状態を見極めた上で適切なアドバイスをしてくれるのです。後の5日は自分のペースを保つメリハリのある練習で、怪我が減っただけでなく、心にも余裕が生まれました。ここぞという時に集中する力が高まったので、試合の大事な場面で力を出し切れるようになったのも大きな収穫です」

大学で才能を開花させた彼にとって、やはり「学生生活最高の思い出」は、箱根駅伝に出場し大観衆の前で快走したことだ。

「あれだけの大舞台を経験できたのは、大きな自信になりました。学長先生自ら応援に来てくださり、応援団も僕一人のために駆けつけてくれた。学生部や陸上部OBの方々も学習院カラーの紺ののぼりや垂れ幕を作ってくれました。沿道からの応援は、何よりも力になりました」

市民ランナーとして走り続ける使命と覚悟
「いつかはロンドンやパリの市民マラソンにも出場したい。マラソンで、埼玉をPRできると嬉しいですね」と川内さん

現在は、埼玉県庁から出向して春日部高校の事務職員として働く傍ら、練習に励んでいる川内さん。

「定時制高校に配属されたので、昼間の練習時間があるのは、ありがたいですね。いずれは、ロンドンやパリなど海外の大会や国内の市民マラソンに埼玉の文字の入ったユニフォームをつけて出場して、陸上を通じて埼玉県をアピールすることができればと思っているんです。そうすれば、“自治体として地域の魅力を発信する”と言う学生の頃からの夢が叶いますから」

卒業後も記録を更新するなど、好成績を残していることから、実業団の陸上部から誘いがかかることもしばしばある。だが彼は、市民ランナーとして生きていく道を選んだ。

「僕の場合は縛られて練習するとダメになるのは目に見えていますから。実際、今、結果が出ているので、このペースが合ってると思うんです」

そしてもう一つ、彼が市民ランナーにこだわる理由がある。

「思うように結果が残せなくて、大学や就職への進路を決める時に、陸上を諦めてしまう仲間をこれまで大勢見てきました。でも、どんな環境に進んでも続けられることを伝えたいんです。強豪校や実業団に入れなかったとしても、やる気次第で走り続けることはできる。そのことを僕の走りを通して情報発信できたら、あとに続く選手も出てくるはず。日本の陸上界はもっと面白くなると思います」と一際熱がこもった。

世界の舞台で。思い出の1枚 2008年、ニューカレドニアの国際セミマラソン大会では「勝ちにこだわって、目標を1位に設定」。見事優勝を果たした。勤務との調整が必要だが、「今後も海外の大会に出る機会があれば、挑みたい」と言う。