旧制学習院歴史地理標本室コレクション

解説

旧制学習院の教課課程には歴史・地理と博物学があり、それぞれに標本室が付設されていた。

大正12年(1923)の関東大震災で目白キャンパスは木造校舎の一部が罹災した。そのなかに標本室もあり、標本類は灰燼に帰した。震災復興のために学習院では昭和初年に、理科特別教場(現南1号館)と中等科教場(現西1号館)を建設し、それぞれに博物学標本室と歴史地理標本室を設置、各所より資料の再収集に努めた。新制学習院の発足に伴い、博物学標本室・歴史地理標本室は閉鎖されたが、資料の大部分は現在、学習院中等科・高等科標本保管室と学習院大学史料館にそれぞれ収蔵されている。

(長佐古)

(唐三彩馬俑)