澎湖游草 請求番号918/47

書誌情報

澎湖游草 不分巻 / (日本)久保得二(天隨) 撰 / 1932年序 / 私家版(久保得二)/ 刊本 / 1冊 / 10行21字 / 四周双辺 / 有界 / 黒口 / 単魚尾 / 断句無 / 縦31.8cm×横20.9cm / 框高18.3cm / 旧蔵印無 / 飯塚敏夫氏旧蔵書

解説

久保得二(1875~1934)が昭和7年(1932)3月に台湾の澎湖諸島を訪れた際に記した紀行詩集。史蹟保存会の依頼を受けての澎湖諸島旅行で、3月4日に尾崎秀真、谷河梅人とともに、基隆港から澎湖島馬公港に赴き、旅が始まった。

彼らはまず白沙島の通梁に向かい、そこで著名な榕樹(ガジュマル)の古木を見て、彫刻家鄭欽を訪ねた後、澎湖島に戻った。翌朝、馬公要港部で司令官後藤章少将に会い、その後、乾隆31年(1766)創建の文石書院、清仏戦争で活躍したフランス提督クールベの墓、明末の兵部尚書盧若騰の墓がもとあった太武山などの地を訪れ、夜は後藤司令官の官邸で開かれた晩餐会に出席した。次の日は漁翁島へ行き、夜には馬公官民有志の歓迎会に出て、望安観光を提案された。そこで、翌日は望安島へ出かけ、馬公に戻って投宿し、その後、高雄へ向けて出港した。本書はその間に詠んだ漢詩を収録したものである。

序は陳衍が記している。飯塚氏より本研究所が譲り受けた。

(島)

(表紙)