絵図歴代神仙伝 請求番号154/236

書誌情報

繪圖歴代神仙傳 二十四巻 / (淸)闕名 撰、(淸)張繼宗・(淸)黄掌綸 校 / 宣統元年(1909) / 刊行 掃葉山房 / 排印本 / 8冊 / 18行38字 / 四周双辺 / 無界 / 白口 / 単魚尾 / 断句無 / 縦19.9cm×横13.1cm / 框高17.1cm / 旧蔵印無 / 飯塚敏夫氏旧蔵書

解説

『絵図歴代神仙伝』は、総勢184名にわたる神仙の伝記を、図絵とともに収めた書。撰者未詳だが、江西龍虎山第54代天師の張継宗(龍虎山真人、1667~1715)が校訂に携わり、刊行されたようである。ただし本書の序(序・2葉裏)に「是書失傳已久」(是の書 伝を失ふこと已に久し)云々とあるように、当時の刊本は長く失われていた。

本書は、宣統元年(1909)上海掃葉山房による排印本。これより先に、三魚書屋主人なるものの手による道光年間(1821~1850)の序を載せた排印本があるが、本書はその重版と見られる。重版にあたり刊記や年号が刪去されている他、序に若干の文字の異同がある。

また封面裏に掃葉山房の新書目録を載せる他、時折余白に広告が附されている(巻1・3葉裏、巻2・6葉裏など)。これらは当時の出版状況を窺うための有益な資料となるであろう。なお近年、中国書店より刊行された影印本は、本書と同じ宣統元年の版を用いるが、上述の新書目録、及び広告は削除されている。

(中嶋)  

  • 『中国民間信仰資料彙編』第1輯、台湾学生書局、1989

    三魚書屋主人の手による道光年間の序を附す排印本の影印を収める。

  • 『絵図歴代神仙伝』、中国書店、1991

(表紙)