詩地理攷(津逮秘書)

書誌情報

詩地理攷 不分巻(汲古閣津逮祕書) /(宋)王応麟 撰 / 明末 / 刊行 汲古閣 / 刊本 / 9行19字 / 左右双辺 / 有界 / 白口 / 魚尾無 / 断句無 / 縦24.5cm×横16.2cm / 框高18.8cm / 旧蔵印無 / 澤口東洋文化研究所旧蔵

解説

『詩地理攷』は宋の王応麟が詩経にみえる地名について考察したものである。

本書は汲古閣『津逮秘書』の一部である。『津逮秘書』は明末の蔵書家毛晋の刊行した叢書である。当時あまり流通していなかった珍しい書を多く収録し普及させた。本研究所には『津逮秘書』第一集全八種のうち『毛詩草木鳥獣虫魚疏広要』四巻および『爾雅』三巻を除く六種が収蔵されている。

本書はもと学習院大学教授 澤口剛雄(1902~1995)の旧蔵書。澤口は中国文学研究者で、唐宋の詩や楽府の分野で大きな功績をあげた。その蔵書は澤口東洋文化研究所として埼玉川口の旧宅に収められていたが、平成24年(2012)遺族により、本書を含めた一部が学習院大学の東洋文化研究所に移された。

(石原)

(表紙)

(表紙)