飯島 孝夫

いいじま たかお
Takao Iijima

学習院大学理学部化学科教授

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専門: 物理化学

担当講義: 物理化学1・物理化学実験

住所: 〒171-8588 豊島区目白 1-5-1 学習院大学理学部

電話: 03-3986-0221(内線 6424)

fax: 03-5992-1029(理学部)

e-mail: takao.iijima@gakushuin.ac.jp

学生へ一言

 物理化学1の科目の内容は狭い意味の物理化学(Physical Chemistry)である。(これに 対して物理化学2、3、4は化学物理(Chemical Physics)と云った方がよいかもしれな い。)この物理化学は、ある反応はどんどん進むのに、別の反応はちっとも進まないの はなぜか、とか、ある化合物は水によく溶けるのに別の化合物は溶けないのはなぜか、 というような化学変化と化学平衡の基本的な問題を扱う。そのために物理学として作り 上げられた理論(熱力学)と実験手段(熱測定、電気伝導度の測定など)を使うので、 物理化学という名前がついた。約120年前に始まった学問である。
 化学全般の基礎であるから化学科では必修であるが、そればかりでなく、工業化学、 化学工学、材料科学、地質鉱物学、薬学などの分野においてもおそらく必修になってい る科目である。
 この科目を通して、化学という学問は事項の羅列ではなく、物理法則によって統一的 に理解するものであることを体得してほしい。

 研究室ではX線と電子線の回折で分子の構造や分子が集まった状態のひとつである液 体の構造を調べている。その展開のひとつとして矢野(藤原)陽子助手が中心となって 液体表面の粗さを調べている。鏡のように見える液体表面も小さいさざ波が立っている ので、それが粗さである。X線の反射率の測定からその様子が分かる。粗さに分子の構 造がどのように関係するのかを明かにしようとしている。
 このような実験は、実験そのものの難しさと実験データを解析する上での難しさとの 両方を乗り越えなければならない。それがこの研究の醍醐味である。

研究テーマ


Last modified: April 5, 1999
飯島孝夫
学習院大学理学部化学科

Takao Iijima
Department of Chemistry, Gakushuin Univeristy
Tokyo, Japan

takao.iijima@gakushuin.ac.jp

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