学習院大学で教鞭を執るようになったのとちょうど同じ頃、辻邦生は福永武彦を訪問したことがきっかけで、夏の多くの時間を軽井沢で過ごすようになります。やがて、磯崎新の設計でオリジナリティ溢れる自分自身の山荘を建て、その書斎から数多くの作品を生み出す一方、北杜夫、中村眞一郎、福永武彦をはじめとする人々との交友を楽しみました。
軽井沢を愛した辻は、1999年7月29日、この地で急逝します。没後10年を記念した本展覧会では、このゆかりの深い軽井沢との関わりに焦点をあて、辻の人柄と作品とを紹介しています。
本展覧会には、史料館が収蔵する辻邦生資料の中から90点以上が貸出・出展されております。辻邦生が紡いだ豊穣なロマンの世界を堪能できる貴重な機会ですので、軽井沢にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。