学習院大学数理物理セミナー

Mathematical Physics seminar at Gakushuin

今回は、杉峰伸明さんに、強磁性 Ising 模型の並進対称で純粋な平衡状態についての Bodineau らの結果を中心にしたミニ講義をお願いしました。 この純粋状態の分類の問題は、70年代、80年代の厳密統計力学と構成的場の理論の「黄金期」にも多くの人のチャレンジにもかかわらず解決されなかった難問です。 それを、最近になって、気鋭の確率論の研究者である Bodineau が解決してしまったのだから、すごいことだと思います。

このミニ講義では、Bodineau の仕事を専門家の立場から詳しく解説していただきます。 もちろん、どなたでも参加できますが、ある程度以上の予備知識を仮定して、新しい結果の証明を中心に講義していただきますので、その点はご了承ください。

Bodineau の論文「Translation invariant Gibbs states for the Ising model」は、彼の web page からダウンロードできます。

田崎晴明


講演者

杉峰伸明(合原複雑数理モデルプロジェクト ERATO)

タイトル

強磁性 Ising 模型の並進対称な純粋 Gibbs 状態について

場所

学習院大学、南三号館三階 305 号室 (←前に 307 と書いていましたが、まちがいでした)

日時

2006 年 2 月 6 日(月)2 時半から

小規模なセミナーですので、参加される方は、少し早めに南三号館四階の理論物理研究室ティールーム(南 3-401)においでください。

山手線目白駅の出口を左に出て横断歩道を渡ると学習院大学の西門です。 南三号館は少し奥の方にあります。 こちらの道順を記した地図を印刷してお持ちになる、守衛所で場所を尋ねるなどしてください(上の地図はこちらのものを利用しました)。 この大学は建物の外側に番号が書かれていないので、わかりにくいかもしれません。 南三号館四階へは外階段ないしは内階段からおいでください。 内階段を上がっていくと、三階と四階のあいだに「ここから先立ち入り禁止」の看板がありますが、無視して下さい。(理論物理学者以外に)怖い物はありません。


言うまでもないことかもしれませんが、私の書いたページの内容に興味を持って下さった方がご自分のページから私のページのいずれかへリンクして下さる際には、特に私にお断りいただく必要はありません。
田崎晴明
学習院大学理学部物理学教室
田崎晴明ホームページ

hal.tasaki@gakushuin.ac.jp