学校とは、生徒・教職員が自分の中に潜んでいるものを探り出し、新たな可能性を作り出していく場です。そのために現在何が欠けているのかを自覚する場でもあります。それがまさに「知性を磨く」ことなのだと考えます。したがって、できるだけ様々な分野に対して幅広く関心を抱いて取り組んで欲しいと思います。
とかく大学進学のことのみに集中してしまいがちですが、遠い将来に活かす素地を築いていくことの方がやはり大切です。高等科の選択科目の制度を利用しながら、自分がどのような専門に向かうのか、将来への見通しを心の中で思い描くことができるとよいでしょう。
たとえ未来の先行きが見えず、どのような困難が待っているか予測がつかないとしても、悠然と人生を歩んでいく人物になることが理想です。自らの中に確固とした「中心軸」を備えて、その上で自在に手足を動かすことのできる柔軟性を持つ、それが高等科における学びの究極の目標です。
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