学習院国際交流基金

令和5年度 児童海外研修(英国Cheltenham College Preparatory Schoolへの訪問)【初等科】

田中 聡子(初等科 国際交流主管)

事業の概要を教えてください。

初等科では令和5年度から英国研修を実施しています。初等科の代表として20名の6年生が、4月から5月にかけての約10日間、コッツウォルズ地方を訪れ、チェルトナム・カレッジ・プレパラトリー・スクールの子どもたちと交流します。参加する児童は、約5か月間の準備を経て渡英します。全日ホームステイをし、英国の暮らしや文化に直に触れます。また、交流校では現地のバディの児童に学校での勉強や生活を助けてもらいながら授業に参加します。日本の遊びや文化を伝える発表やワークショップ形式の文化交流も行い、日本の良さをイギリスの子どもたちに伝える活動もします。

助成金は事業にどのように役立ちましたか?

小学生という年齢で海外研修を行うためには、準備から実施、さらにその後の振り返りまで、きめ細やかな指導が必要です。英会話やイギリスの文化を学ぶ事前講習、研修実施に向けて準備をする準備会、交流校で披露する発表や文化交流の練習をする打ち合わせなど、参加児童は約5か月の準備を経て、研修に臨みます。さらに、現地では、健康面や精神面での支援が大切です。現地でのサポート体制を充実させ、子どもたちが安心してホームステイをし、現地の学校でいきいきと活動できるように尽力しています。みなさまからの寄付は、安全で実りの多い国際交流の実施に役立てられています。

寄付者へのメッセージ(お礼)

初等科の教育目標である「真実を見分け、自分の考えを持つ子ども」の真実や自分の考えも、身近なことからグローバルなものまで含まれることは今の時代では必須です。初等科では、教育の場を世界にまで広げ、子どもたちに文化や言語の違いを感じる経験を通して、自分を見つめ、自分の考えを持つ子どもを育成しています。さらに、海外の方々との交流を通して、日本の文化を再認識し日本人である自覚と日本の良さを理解していきます。研修に参加した子どもたちは、自分の言葉が通じたときの喜びの気持ちや、ホストファミリーと交流校の先生方やクラスメートからいただいた優しさに心を満たして帰国します。研修の報告会を聞いた子どもたちもまた、世界に思いを巡らせます。子どもたちに芽生えたこのような気持ちは、将来大きく育ち、世界で活躍する若者へと成長するでしょう。子どもたちの国際交流を安全で充実したものにするために、学習院国際交流基⾦へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

閉じる