学習院国際交流基金

令和5年度 中欧国際協力研修【女子大学】

中島 崇文(女子大学 教授)

事業の概要を教えてください。

本事業は旧ユーゴスラヴィア諸国及び旧ソ連構成国を対象としており、他大学で例を見ない学習院独自の取り組みの一つとなっております。令和5(2023)年度においては、北マケドニアの南西部オフリド湖畔での地元の小中学校の生徒たちとの共同清掃事業、セルビアの首都ベオグラード市内のNGOが運営する障碍者が勤務するカフェ見学、ウクライナの隣国モルドヴァの首都キシナウ市内の学生寮に滞在するウクライナ避難民への支援物資の搬入と配布のお手伝い、クロアチアの地方都市ペトリニヤ町における被災地訪問と小学校での日本文化紹介の交流事業、日本大使館訪問等を行いました。オーストリア航空を利用していることから経由地のウィーンでは国連本部等も視察しました。

助成金は事業にどのように役立ちましたか?

本事業は主に中進国及び途上国を対象とし、しかも首都以外の僻地でも実施しておりますが、必ずしも全ての訪問先で公共交通機関やインフラが整備されているわけではなく、安全性の確保の観点もあり、専用車の借上げをしております。また、非英語圏の国々ばかりですので、通訳が必要な部分が多々あります。さらに、子供たちや学生と交流する際の調整と引率のサポートも現地の支援者の方々に依頼しております。助成金は主にこれらの経費に充てさせていただいております。

寄付者へのメッセージ(お礼)

このたびはご寄付を賜り、誠にありがとうございます。近年、円安かつ物価高により外国に赴くに際しての経費が増大しており、ようやく新型コロナウィルスによる様々な制約がほぼ解消されたとはいえ、残念ながら渡航を躊躇する若者が少なくありません。しかしながら、ご寄付のおかげで本事業を実施することができ、参加した学生たちは大きく視野を広げ、成長することができております。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

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