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学校法人 学習院
総合企画部 企画課

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教育目標・一貫教育の理念

教育目標

学習院は、1847年の京都学習院開講以来の歴史と伝統を継承しつつ、一貫教育を行う私立学校として、「幼児の保育から大学教育に至る一貫した教養を与え、高潔な人格、確乎とした識見並びに近代人にふさわしい健全で豊かな思想感情を培い、これによつて人類と祖国とに奉仕する人材を育成する(学則総記)」ことを目的として、教育を行っています。

また、具体的な教育目標として「ひろい視野 たくましい創造力 ゆたかな感受性」を持つ優れた人材の育成を掲げ、多くの有為な人材を社会に送り出してきました。

今後も、学習院の歴史と伝統を継承しつつ、このような教育の目的・目標に基づき、徳育・知育・体育の調和のとれた教育を通じて、豊かな人間性をそなえ、内外にわたり各分野において積極的、創造的に貢献していくことができる人材を育成し、日本の文化と教育を代表するにふさわしい最高の質の教育・研究の拠点たることをめざすことが学習院の果たすべき社会的責務と考えています。

一貫教育の理念

本院はすべて社会的地位や身分にかかわりなく広く男女学生を教育することを本旨として、教育基本法及び学校教育法に基づいて本院の設置する各学校の学則の定めるところによつてこれらの男女に幼児の保育から大学教育に至る一貫した教養を与え、高潔な人格、確乎とした識見並びに近代人にふさわしい健全で豊かな思想感情を培い、これによつて人類と祖国とに奉仕する人材を育成することを目的としています。

第四代三浦梧樓院長は、学生には知力、体力、道徳、気品の4つを習得して欲しいと述べています。

特に道徳と気品をあげているのは学習院特有で、これこそが学習院らしさの基と思われます。現在では、幼稚園から高等科まで、更には大学においてもおおらかで、礼儀正しく、正直で、人に優しく、更には受験勉強に煩わされることなく部活などを通じてフェアプレーの精神や長幼の序を身につけ、人に好かれる人格形成、つまり学習院らしさの醸成こそが、学業における学校間の連携、引継ぎと同様もしくはそれ以上に学習院における一貫教育の柱になっているといえます。

このような基盤の上に、古今東西の言語、思想、文化、自然科学といった幅広い教養について、更には学習院の歴史についても各学校・学年に応じ一貫した教育を行っています。

取り組み

教員間の連絡会

学習院内の各学校間の連携を基礎に学習院としての一貫した教育内容や教育方法の確立を目指し、 教員間で各種の連絡会を開催し、活発な意見交換と情報交換を行っています。

教科連絡会

昭和49年以来続いている連絡会で、大学~幼稚園まで、学校間の枠を越え、同じ教科の教員同士が情報交換を行います。

教務課連絡会、児童課・生徒課連絡会

男女両高等科~初等科までの各担当教員が情報交換を行います。

各科間連絡会

男女両中等科~幼稚園までの教員同士が情報交換を行います。

授業等

学習院では、一貫教育の観点から大学及び女子大学の教員や学生が直接教育を行ったり、実験・実習を体験させる機会を様々な形で設けています。 高等科以下の生徒・児童が、直接大学の最先端の知識に触れることで、知的好奇心を掻き立てられます。

科目等履修生(高等科生)制度

男女両高等科生が大学・女子大学の授業科目を履修し取得した単位は、それぞれの大学に進学した場合、当該大学の修得単位として認定されることがあります。

大学・女子大学教員による男女両高等科での出張講義

男女両高等科生向け、大学・女子大学授業科目聴講

大学理学部による「理科」実験体験

初等科生、中・高等科生に理科の面白さを知ってもらうために大学理学部が企画し、同学部教員・大学院生・学生が指導する体験授業です。

大学史料館による博物館教育

高等科2年の選択科目「博物館を知ろう」。大学史料館の学芸員の指導により史料館収蔵の史資料の調査研究を行い、博物館の仕事を学びます。その成果は小規模ながら展示という形で公開されます。

女子大学による「エコサイエンス教室」

幼稚園児と初等科生、その保護者をおもな対象とし、環境教育、食育等をテーマに女子大学教員の指導のもと学生が自ら企画・運営・実施するプログラムです。

英語教育

年齢を問わず、目的や力量に合わせて英語力を身につけることを目的とし、1989年に学習院イングリッシュ・セミナーを始め、1995年に英語力養成コースの原型となる講座を学習院女子短期大学(当時)に設け、現在は学習院女子大学「語学教育センター」が行っております。

英語力養成コース

国際感覚や英語力向上を目的とし、ネイティブの先生の指導のもと行われる語学講座です。この講座では10名程度の少グループを原則とし、5月~1月を通して18回行われます。

学習院霞会館イングリッシュ・セミナー

各学校の夏休みを利用し、ネイティブまたはバイリンガル・スピーカーによる英語を通して「聞く、話す」を中心とした訓練を集中的に行い、英語運用能力を高めます。このセミナーは1990年より霞会館の助成金を受けています。

行事、課外活動

学校の授業・教育現場以外においても、大学から幼稚園までの学生・生徒・児童・園児がいろいろな形で学校の枠を超えて交流しています。 上級生との交流は、人格形成において大きな価値があります。

「オール学習院の集い」

本院卒業生、在校生、父母保証人と学習院目白キャンパスの近隣地域住民の方々との親睦と交流の場として毎年4月に開かれている行事です。

初等科・幼稚園合同講演会

初等科、幼稚園合同で開催。有識者を招いて行う父母向けの講演会です。

沼津游泳教育

学習院が静岡県沼津市に所有する校外施設で、毎夏、初等科の児童、男女両中等科の生徒が最長3000メートルまでの遠泳に挑みます。
大学生や、かつて男女両高等科で後輩の指導にあたった卒業生が、ボランティアで海中への脚立や杭の設置等の準備作業から游泳指導、さらには同窓の先輩として生活指導まで行います。

剣道部

初等科、男女中・高等科には、大学生の部員がコーチとして赴き、剣の技はもちろん、美しい所作や礼儀作法のお手本を示します。
現役生と剣桜会(学習院剣道部OB・OGの会)員が参加する夏合宿、寒稽古は壮観です。

馬術部

目白キャンパス内に、東京23区内ではまれな馬場を保有。国登録有形文化財である明治41年竣工の厩舎では10数頭の馬を飼育し、大学・女子大学生、高等科生徒が交代で世話をしながらともに練習に励んでいます。

音楽部

毎年4月「オール学習院の集い」の「大合同演奏会」では、大学・女子大学生からなる輔仁会音楽部、男女高・中等科ユース・フィルハーモニック、 中・高等科吹奏楽団、初等科管弦楽部、そして音楽部卒業生からなるOB管弦楽団および合唱団が共演します。幼稚園による合唱や女子中・高等科ブロックフレーテ・アンサンブルの発表も行われ、一貫教育の学習院ならではの大規模で華やかな演奏会です。

FAQ

Q
学習院の一貫教育の目標は何でしょうか?
A

行動力と品格をそなえた学習院らしい人間を育てることです。さらに、各学校間での連携と教科の整合により効率的なカリキュラムで基礎学力と高水準な学力を身につけさせる事です。

Q
学習院の一貫教育のメリットはどのようなものでしょうか?
A

受験勉強に煩わされることなく部活などを通じてフェアプレーの精神や長幼の序を身につけ、人に好かれる人格形成、つまり学習院らしさの醸成こそが、学業における学校間の連携、引継ぎと同様もしくはそれ以上に学習院における一貫教育の柱になっているといえます。例えば、学習院の剣道部や管弦楽部は初等科からOB・OGに至るまで一堂に会しての寒稽古、演奏会などの機会があり、自然な形で先輩と後輩が交流できています。一貫教育は愛校心の醸成にもつながり、卒業生組織からの物心両面による学校への貢献にも役立っています。

Q
学習院内での進学状況、進学条件、進学方法は?
A

上位の学校が定めた進学基準を満たしている児童、生徒は希望により上位校に進学できます。例年、幼稚園から初等科、初等科から男女両中等科へは希望者のほぼ100%が、また、両中等科から両高等科へは約95%が進学します。男子高等科から大学へは55%程度、女子高等科においては女子大学を含め55%程度が内部進学します。

Q
中途(例:中等科から)からでも大丈夫でしょうか?
A

全く問題ありません。初等科からは男女それぞれおよそ60人が中等科へ進学しますが、一学年200人の両中等科ではそれぞれ140人強の一般入試等による入学者がありますから、お互いの特徴を生かしながら仲良く勉強やクラブ活動ができますのでご安心下さい。

Q
親の転勤(海外含む)の際、どのような対応が可能でしょうか?
A

幼稚園から高等科までには、特別退学という制度があり、転勤の期間中は授業料を納めることなく帰国時に戻ってくることができます。ただし、特別退学の詳細については各学校事務室にてご確認ください。

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