計算機センター特別研究プロジェクト
『結晶成長の数理』
第11回研究会 核生成再考 ~古典核生成理論を越えて~

主催:学習院大学計算機センター
協賛:日本結晶成長学会基礎部門分科会
 
日 時 2016年12月17日(土)午後~12月18日(日)

(17日(土)の夜に懇親会[参加費1000円]を予定)
会 場 学習院大学 南1-303教室
参加費 無料
趣 旨 近年,計算機の発展により様々な物質について原子レベルでの結晶成長の研究が盛んに行われています。その流れのなかで個々の物質の特性を明らかにするだけではなく,個々の物質の研究から結晶成長現象に普遍的な特徴を理解することも大切です。そのような視点で,学習院大学計算機センターでは,「結晶成長の数理」と題した研究会を行っております。

核生成現象は,数値計算による検証を行うには大きすぎ,一方で直接観察には小さすぎるサイズスケールの現象であったといえるでしょう。それゆえに大胆な仮定の元に構築されている古典核生成理論が長い間支持されてきました。今日の研究の発展は,これまで想像でしかなかった核生成現象の中で何が起こっているのかを解き明かす水準にまで到達してきたと考えられます。そこで今年度の招待講演では,核生成に関する理論的,実験的研究の最近の進展についてのご講演をいただきます。大規模数値計算による古典核生成理論の検証と改良,核生成現象のミクロスケールその場観察といった内容について講演いただくとともに,理論,実験の双方から核生成現象について改めて議論していきたいと考えております。

また,一般講演として,招待講演の内容にかかわらず広く結晶成長の基礎的な研究に関連する発表も企画しております。研究会はあまり形式ばらずに進めたいと思います。 多くの方のご参加を期待しております。
招待講演者(敬称略) 木村勇気(北海道大学)
田中今日子(北海道大学)
講演時間 招待講演:40分程度および質問時間
一般講演:20分程度および質問時間
世話人(50音順) 入澤寿美(学習院大学), 上羽牧夫(愛知工業大学), 勝野喜以子(成蹊大学), 勝野弘康(立命館大学), 齋藤幸夫(慶応義塾大学), 佐藤正英(金沢大学), 三浦均(名古屋市立大学), 横山悦郎(学習院大学)