計算機センター特別研究プロジェクト
『結晶成長の数理』
第12回研究会 結晶成長と計算機科学の新展開

主催:学習院大学計算機センター
協賛:日本結晶成長学会基礎部門分科会
日 時 2017年12月16日(土)午後~12月17日(日)

(16日(土)の夜に懇親会[参加費1000円]を予定)
会 場 学習院大学 南3-103および104
参加費 無料
趣 旨 近年,計算機の発展により様々な物質について原子レベルでの結晶成長の研究が盛んに行われています。その流れのなかで個々の物質の特性を明らかにするだけではなく,個々の物質の研究から結晶成長現象に普遍的な特徴を理解することも大切です。そのような視点で,学習院大学計算機センターでは,「結晶成長の数理」と題した研究会を行っております。

近年の研究における計算機利用は,ハードウェアの進歩やソフトウェアの発展により, 多くの研究者に身近になっています。従来の方法のさらなる発展のみならず新しい手法による展開など選択肢が多岐にわたり,テーマに適した利用方法をうまく選ぶことも重要になってきました。そこで今年度の招待講演では,最近の結晶成長研究の中での計算機利用方法について具体的事例とともに紹介していただきます。量子効果を取り入れたエピタキシャル成長の予測,機械学習を利用した粒界構造の探索といった内容について講演いただきます。

また,一般講演として,招待講演の内容にかかわらず広く結晶成長の基礎的な研究に関連する発表も企画しております。研究会はあまり形式ばらずに進めたいと思います。 多くの方のご参加を期待しております。
招待講演者(敬称略) 秋山亨(三重大学)
溝口照康(東京大学)
講演時間 招待講演:40分程度および質問時間
一般講演:20分程度および質問時間
【講演プログラム】
12月16日(土)
14:30-14:35 入澤寿美 挨拶+テクニカルインフォメーション
14:35-15:25 秋山亨 計算機利用の観点から見たエピタキシャル成長の量子論
15:25-15:45 休憩
15:45:16:10 朝岡秀人 Si(110)-16×2再構成表面
16:10-16:35 高橋正光 III-V族半導体ナノワイヤの構造多形形成機構
16:35-17:00 麻川明俊 BaCl2-MgCl2-NaHCO3混合水溶液中でのノルセサイトBaMg(CO3)2の溶液成長
17:00-17:20 休憩
17:20-18:10 溝口照康 機械学習をもちいた結晶界面の構造と物性の理解
18:30-21:00 懇親会
 
12月17日(日)
9:30-9:55 佐藤正英 2次元パッチ粒子の格子構造
9:55-10:20 塚本勝男 半導体結晶の光学異常
10:20-10:40 ポスター
10:40-11:05 北村雅夫 らせん成長と2次元核成長の競合
11:05-11:30 阿久津典子 平衡状態で(001)面と(111)面に囲まれたマクロステップの高さプロファイルに関する成長駆動力依存
11:30-11:55 勝野弘康 結晶カイラリティ転換現象と結晶サイズ分布
11:55-12:00 入澤寿美 挨拶
世話人(50音順) 入澤寿美(学習院大学), 上羽牧夫(愛知工業大学), 勝野喜以子(成蹊大学), 勝野弘康(立命館大学), 齋藤幸夫(慶応義塾大学), 佐藤正英(金沢大学), 三浦均(名古屋市立大学), 横山悦郎(学習院大学)