大連埠頭






 大連埠頭はロシア統治期に建設が始まり、第一・第二埠頭の原型ができていたが、斜面や階段状のものであったため大型船舶の停泊には向かず、随時改修を加える必要があった。1920年には第三埠頭が完成、2万トン級の船舶の接岸が可能となり、さらに1923年には第二埠頭の改修により3万トン級の巨大船舶が入港可能となった。「大連市歌」に「東亜に誇る大埠頭、欧亜を結ぶ大鉄路」と謳われるように、大連埠頭は大陸への玄関口であり、大連市民の誇りでもあった。





dairen_geore_036:大連大埠頭待合所ノ入口


大連埠頭待合所は大連港の第二埠頭に建てられた建造物である。1922年7月に起工し、1924年1月に竣工した。鉄筋コンクリート二階建て、5031平方メートル、一階部分は倉庫として利用し、二階部分が待合スペースとして使用された。待合室には大阪商船、大連汽船の乗車券販売部、和洋中の食堂、喫茶店、理髪店、球戯室、新聞雑誌閲覧所、売店、婦人待合室、貴賓室などがあり、収容人数は5000人であった。待合所からは船に向けてブリッジが延びており、乗客はブリッジを通って直接船に乗り込むことが可能であった。この待合所は1980年12月26日に建て替えられ、現在でも多くの旅客に利用されている。写真は待合所玄関を正面から撮影したものである。左端には路面電車が見えるが、待合所の玄関前には埠頭駅が設けられており、ここから市内各所に移動することができた。現在の写真は、2013年時点の様子である。

古絵はがき(表) 裏面

現在の写真


dairen_geore_038:東洋第一大連大埠頭定期船出帆ノ光景


 写真は第三埠頭から出帆していく客船を待合所より撮影したもの。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_043:大連ノ大埠頭ヨリ甘井子埠頭ノ遠景


 大連埠頭から、甘井子埠頭を望む。甘井子埠頭はもっぱら石炭輸送のために設けられた埠頭である。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_044:
東洋一ヲ誇ル大連大埠頭定期船ウラル丸出帆當日ノ盛況


 写真は第三埠頭より出帆するうらる丸を上方から撮影したものである。うらる丸は6375トンの快速客船で、1929年3月30日に三菱長崎造船所で竣工、1929~1941年の間に阪神・大連間を就航した。船客定員は最大で755名。このうち一等68人、二等130人、三等577人であった。1941年に陸軍に徴用され病院船として利用されていたが、1944年9月27日、南シナ海において米軍の魚雷攻撃により沈没。沈没位置は北緯15度45分、東経117度19分の地点であった。現在、神戸大学海事資料館に模型が展示されている。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_061:大連大埠頭旅客待合所ノ内部


 絵葉書は待合所内部の様子である。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_062:大連の大埠頭


 大連埠頭待合所玄関を上方から描いたものである。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_075:大連埠頭旅客待合所


 待合所内部を撮影したものである。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_076:大連定期船出帆僅かに繋ぐ名殘の紐


 第三埠頭を出帆していく船上からの撮影と思われる。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_085:"大連港大埠頭・大連埠頭事務所"


 大連第三埠頭(右上)と、待合所玄関より撮影した埠頭事務所である(左下)。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_105:東洋一を誇る大連の大埠頭


 大連第三埠頭を描いたものである。

古絵はがき(表) 裏面

現在の写真


dairen_geore_106:大連名所埠頭ヨリ埠頭事務所ヲ望ム


 大連埠頭待合所から南方、埠頭事務所を描く。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_110:大連埠頭構内貨物倉庫大豆集積ノ光景


 貨物倉庫内の光景である。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_111:大連埠頭鳥瞰圖


 大連埠頭を遠方より空撮する。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_112:大蓮(ママ)埠頭倉庫の景


 大連埠頭付近の倉庫の様子。荷物は大豆であろうか。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_113:大蓮埠頭構内大豆、豆粕集積ノ光景


 貨物船に積載する大豆を埠頭構内に集積している様子か。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_129:大連各所埠頭ヨリ埠頭事務所ヲ望ム


 待合所から南方、埠頭事務所の方角を撮影する。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_130:大連埠頭待合所ノ入口竝ニ第三大埠頭


 大連埠頭を東側上方より撮影したもの。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)


dairen_geore_137:大連滿鐵埠頭事務所


 大連満鉄埠頭事務所は大連港を管理していた事務所である。7階建てのレンガ造り。大連を訪れた旅人が最初に目にする大連の建築物であった。

古絵はがき(表) 裏面

現在の写真


dairen_geore_146:(大連)露臺より見たる定期船の出港壯觀


 待合所ベランダからの風光。

古絵はがき(表)

古絵はがき(裏)