北公園






 大広場から大山通りを北上し、日本橋を渡ると、大連倶楽部や満鉄日本橋図書館として使用されていたドイツ風の大きな建物があり、そこから道が二股に分かれている。その建物の左をいくと児玉町、右にいくと北大山通りである。北大山通りを2ブロック進むと、左手に北公園が現れる。北公園は露西亜町の中央に当たる場所にあり、規模こそ大きくないものの、色々な設備を整えた公園で、多くの市民に利用された。夏目漱石も訪れたことがあるが、印象に残らなかったらしく、「余は股野と相乗りで立派な馬車を走らして北公園に行った。と云うと大層だが、車の輪が5,6度回転すると、もう公園で、公園に這入ったかと思うと、もう突き抜けてしまった。」と『滿韓ところどころ』に書いている。現在は「北海公園」と名を改め、やや面積を縮小したとは言え、相変わらず駅北の唯一の公園として親しまれている。2011年には大規模な修築が行われ、あずまや4つ、藤の回廊、ソーラー照明灯10機、運動器具などが設置され、あわせて100株の苗木が植樹された。





dairen_geore_023:大連北公園


 公園内にはスケートリンク、テニスコート、大弓場、機械運動場、花園があり、入り口近くには水鳥や鶴などがいる金網張りのゲージがあった。絵はがきの写真はそのゲージかと思われる。

古絵はがき(表) 裏面

現在の写真