松花江(スンガリー)






 もともと、哈爾濱は、「松花江(スンガリ)市」と呼ばれていた。スンガリとは、満洲語で「天の川」を意味する「スンガリウラ」にちなんだものである。現在は、松花江河にその名が残っている。
 この松花江に架かる松花江鉄橋は、1900年にできた。長さ1050.87m、幅7.2m、橋上部のアーチ部分は一九ある。上真中の写真手前に見える石造の建物は警備兵詰所。橋桁の石垣は、長崎から渡った日本人石工二〇名によって施工され、「将来、日本のものになるのだから頑丈につくった」というエピソードが伝えられている。





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哈爾賓松花江水泳場ニ於ケル露婦人ノ遊泳


 奥に松花江鉄橋が見えることから、鉄橋の東側で撮影されたものかと考えられる。また、この写真にはロシア人女性のみが写っているが、実際には、現地に住んでいる人々は皆泳いでいたとのことである。なお、松花江は、汚染が進んだ影響で、現在は遊泳ができなくなっている。

古絵はがき(表) 裏面


harbin_geore_027:哈爾濱夏の松花江と其風光


 展望台から撮影されたものであろうか。船が遠くに見えている。

古絵はがき(表) 裏面


harbin_geore_032:哈爾濱松花江の遊歩園


 現在の斯大林公園だろうか。画面左には水上レストランがあるのが見える。

古絵はがき(表) 裏面


harbin_geore_034:松花江岸の遊歩道


 現在のスターリン公園だろうか。

古絵はがき(表) 裏面


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哈爾賓松花江ノ大桟橋 長サ九百五十六米


 松花江鉄橋の東側から撮影された。橋脚の近くを船が通っていることから、夏であるといえる。

古絵はがき(表) 裏面


harbin_geore_081:夏の松花江


 松花江鉄橋の西側からの構図である。橋の中ほどをロシア方面に向かう汽車が通っている。  また、手前の船には「大黒河」とある。これも夏の景色である。

古絵はがき(表) 裏面


harbin_geore_083:哈爾賓松花江鉄橋


 松花江鉄橋のすぐ脇からの構図である。鉄橋を汽車がこちらに向かってきている。橋脚の近くに船があることから、夏の景色であるとわかる。

古絵はがき(表) 裏面


harbin_geore_104:哈爾濱 松花江の水泳場


 画面右上にたくさんの舟があることから、ここは松花江鉄橋より西にある「ヨット倶楽部」であろうか。中心に、「ミニアチュール」と書かれた売店がある。中央大街85号にあった「カフェ・ミニアチュール」(現在は哈爾賓撮影所、建物は1927年完成)の出張所か。上の看板には煙草の絵が描かれており、一箱10銭で売られていたことが窺える。

古絵はがき(表) 裏面


harbin_geore_111:松花江畔公園内にある市経営観光亭



古絵はがき(表) 裏面